バンコク 中華街

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 前のページ | 次のページ ]

イメージ 1

イメージ 2

 中華街の裏町通りの路地に迷い込んでみると、
 古めかしい酒場がある
 置かれているものは、当然 時代がかったデュークボックス
 そこに座り込んでいるのも中華街の老人たち

   若かった頃の時代の名残が ここにはある
   今更、わしらはどこに行けばいいというんだ
   今時のうるさい音楽など聴けたもんじゃない
   きらきらと光る照明なんぞ おことわりだ
   わしらのものだった中華街は もう消え去ってしまった

   わしらが想い出とともに集えるところは 
   昔ながらのこの酒場だけさ
   昔は悪いことのしたものさ こいつらとね
   そんなことも今では、夢の中
   わしらの悪事に乾杯
   わしらのよき時代に乾杯

 そんな会話が聞こえてきそうだ
 路地裏には、消えていく夢のなごりがある
 夢を求めて、遠い中国からやってきた祖先、
 その子孫たちはその夢を受け継いで
 ひたすら働いてきたのだ
 成功も失敗も この酒場で、祝い、嘆き、酔いに身を任せていたのだ
 希望に燃えた素晴らしき時代は
 老人たちの齢とともに 消え去ってしまった
 中華街に乾杯! 老人たちに乾杯!


にほんブログ村ランキングに参加しています。
よろしかったら、下に ポチ お願いします。
[https://www.blogmura.com/ にほんブログ村]

イメージ 1

イメージ 2

 ジュライホテル周辺も変わって、小奇麗になったものだ。
 20年近く前 ジュライホテル周辺を根城にしていたものにとっては、
 考えられない変化である。
 ジュライホテル前の公園など、なんと清潔で、美しくなったものだろう。

 20年前に遡ってみよう。ゴミだらけの公園の中には、いくつかのベンチがある。
 そこに座り込んでいるか、寝転がっているのは、仕事にあぶれた中年過ぎの中国人、
 田舎に帰ることもできない疲れ果てた男、女たち、
 日本人旅行者を見れば、きらりと眼が光る。
 朝飯の一杯でも、ご馳走になれるかとの期待からだ。
 ジュライホテルに日本人の人間模様があれば、
 ここには地を這うようにして生きるタイ人の人間模様がある。
 夕方過ぎれば、仕事の手を休めて座り込んでいる立ちん棒の娼婦、目つきの悪い男たち、
 目の前にジュライホテルがなければ、やって来れる公園ではない。
 24時間、ひっきりなしに顔ぶれが変わっていく公園である。
 まるで、小説の舞台にでもなりそうな公園である。

 猥雑で、無法で、悪に満ち溢れていたこの近辺、安ホテルの前には 
 必ず娼婦が座り込んでいた。
 冷気茶室のお勤め奉公を済ませた女たち、中国人は若い女を好む。
 二十歳過ぎたら御用済み、12,3歳から、春を売る世界に馴染んだ女たちは、
 春を売ること以外には 何の技能も持たない。
 料理一つ作ることも出来ないのだ。
 村に帰れば、村人の目がある。
 そうすれば、いることの出来るのは中華街だけだ。

 タイの近代化政策の中で、冷気茶室もその姿を消してしまった。
 今なお、安ホテルの前に立ち続けているのは、歳を取った娼婦ばかり。
 これも様変わりである。

 悪も善も、聖も穢れも、法も無法も混然としていた世界は、
 失われてしまったのである。
 カオスというアジア的世界、その中には、安らぎすらあったのだ。
 相手を傷つけることがなければ、許しあえるやさしさもあったのだ。

 ジュライホテルにたむろしていた日本人、
 前の公園にうつろな眼をして座り込んでいたタイの人たちは、
 どこに消えてしまったのか。
 暑い蒸し風呂のようなバンコクの中で、気だるい腐食した空気に身を任せて、
 どこまでも沈んでいく快感は失われてしまったのだ。

 楽宮ホテル、ジュライホテルと、仲間を失った台北ホテルが、
 今もぽつねんとあり続けているのは、なにやら、哀れな気がしてしまう。


++ブログランキングへの協力をお願いします。++
   ** 忘れないでね **
          ↓

 にほんブログ村ランキングに参加しています。
 *面白いと思ったら下のアドレスをクリック*
 [https://www.blogmura.com/ にほんブログ村]

 人気ブログランキングに参加しています。
 *面白いと思ったら下のアドレスをクリック*
 [ http://blog.with2%2enet/in.php?590199 ]

イメージ 1

イメージ 2

 中華街のはずれにあるジュライホテルには、1987年から1990年頃までは
 よく利用したものである。
 カラカッダ・イーシップソン・ロータリー、
 日本名 7月22日ロータリーの前にあったホテル、
 コンクリート造りの建物ではあったが、古びて、
 部屋も使い古したようなホテルだった。              
 バスタブはあっても、使い物にならず、ベッドのマットレスといえば、
 人の形に合わせて沈み込んでいる。
 シーツは変えてくれたが、ブランケットは誰が使ったのか、いつ洗ったのかわからぬ代物、
 これだけは使う気にはなれなかった。
 シャワーも水シャワーだった。
 バスタブもあったが、使用不能な無用の長物。

 周りには、このホテルと並んで名の通った台北ホテル、楽宮ホテルがあったが、
 楽宮は、いかがわしいし、娼婦を押し付けようとする台北は落ち着かない。
 そういう意味では、ジュライは のんびりと落ち着け、値段も手頃だった。
 常時、5,40人の日本人が宿泊しており、その人間模様を眺めるのも興味深いことだった。
 冷気茶室と書かれた中国人の好みに合わせて14,5歳から18歳ぐらいまでの女の子を集めた売春窟、
 こんなものも当時の中華街の至るところにあった。
 食を愛するもの、性も愛するかと 中国人の貪欲さに驚きもした。

 冷気茶室と大きな看板が出ていれば、誰でも暑いバンコクの冷房つき喫茶店だと思うではないか、
 そうではない。
 もともとはアヘン窟、タイの法律でアヘンが禁止になったとたんに、
 その同じ場所にアヘンの代わりに女の子を置いたのである。
 幅の狭いレザー張りのベッドのある小さな個室、
 明らかにこの小部屋はアヘンを吸うために作られたものだ。

 冷気茶室に毎日のように通いつめる日本人もいたし、
 立ちん棒と呼ばれる娼婦たちをあさる日本人も多くいた。
 港湾の荒っぽい仕事を退職して、滞在目的のためにタイ人の女と結婚した老人もいた。
 一緒にいた女とはけんかばかり、日本人を見れば、タイ人の悪口を長々とまくりたてる。
 新しくきた日本人旅行者は、何も知らず、彼の愚痴の餌食だった。
 そんな彼も噂によれば、10年ばかり前に 日本でなくなったということである。
 タイの悪口をひたすら言い続けてきた彼にとっても、
 話を聞いてくれる日本人がいたということでは、ジュライホテル近辺も地獄では
 なかったはずである。

 朝方早く、ドアが どんどん叩かれる。何事かと思ってドアを開けると、
 警察官、別に私を目的にやってきたわけではない。
 麻薬の手入れである。マリファナ使用の調べにやってきたのであるが、
 どの部屋で誰がマリファナを吸っているかは、承知の上だ。形だけの訪問である。
 ホテルの従業員と警察がつるんでいることは、常連の宿泊客はみんな知っている。
 密告など当たり前のホテル、マリファナの匂いがすれば、すぐに警察に密告、
 警察からあぶく銭をもらう従業員も多かった。
 知らないのは、初めての若い旅行者ばかり、常連の旅行者に訊くことをしない。
 そして、1万バーツの賄賂を要求されるのだ。
 タイ人の場合は、5百バーツの罰金なのにね。

 そんなジュライホテルだった。


++ブログランキングへの協力をお願いします。++
   ** 忘れないでね **
          ↓

 にほんブログ村ランキングに参加しています。
 *面白いと思ったら下のアドレスをクリック*
 [https://www.blogmura.com/ にほんブログ村]

 人気ブログランキングに参加しています。
 *面白いと思ったら下のアドレスをクリック*
 [ http://blog.with2%2enet/in.php?590199 ]

イメージ 1

イメージ 2

    俺たち、何でこんなところに並んでいるんだい
    ここは乾物屋の店先じゃないんだぜ
    薬屋の店先に並べられたんじゃ
    どうも格好がつかないぜ
   
    話を聞けばさあ
    あたしたち スープにすると 美味しいんだってよ
    病人の滋養にいいんだってさ

    そんなもんかね
    でもやっぱり
    薬屋の店先じゃ 格好がつかないぜ

 かれいたちのそんな声が聞こえてきそうな薬屋の店先の干物になったかれい、
 私だって、ううんと思い、訊いてみたよ。

 ― おじさん これ、何の病気に効くの

 ― スープにすりゃ 美味しいし、病人にはいいんだよ

 なるほどね
 でも薬屋の店先に並べることはないだろ
 薬屋の店先じゃ 美味しく見えないよ
 かれいたちが 可哀想じゃないか
 
 そんな風に思ってしまったよ

イメージ 1

イメージ 2

   ラーメン食うなら、腹いっぱい食いねえ
   ほんのちょこっとだけ食うなんて
   けちくせぇことなんぞ、おいら 嫌いだぜ
   食いねえ 食いねえ
   チャーシューだって たっぷりだ
   これが中華街の心意気だぜ
   あんた、バーミー・ヘンか バーミー・ナムか
   どっちを食たって
   腹一杯は、請け合いだ
   食いねえ 食いねえ


 中華街の路地裏に入り込んだら
 赤々とかまどの火を燃やし
 ラーメンを茹で上げている店があった。
 ひとつ、ふたつの麺だまではないのだ。
 仁王立ちしたラーメン屋のおやじが
 これでもかというほどの多量の麺を持ち上げている。
 
 テーブルの前に座り込んで食べている客のラーメンを見ると
 普通の2倍以上もあるようなラーメンだ。
 量の少ないタイのラーメンとは、全く違う。
 こんなラーメンがあるとは、驚きであると同時に感動ものだ。
 
 中華街は 奥が深い。
 
 私も注文して食べてみる。
 バーミー・ヘン
 味は そこそこであるが、さすが 量はある。
 一杯食べれば、腹いっぱいだ。
 こんなことは、タイではあるものではない。

 値段は20バーツ
 こんなことってあるもんだ。


にほんブログ村ランキングに参加しています。
*よろしかったら、下のアドレスをクリック*
[https://www.blogmura.com/ にほんブログ村]

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 前のページ | 次のページ ]


.
hikaruno
hikaruno
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

標準グループ

美術・工芸

日本の政治

海外情報

ニュース

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
友だち(5)
  • ピタル…☆
  • ミーヤー
  • yag*o*ama
  • アジアや世界の歴史や環境を学ぶ
  • はーちゃん
友だち一覧

過去の記事一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事