バンコク 運河の辺の街

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 今日、モスクのそばに住むイスラム教徒の女性に この街の事を訊いてみた。

 運河沿いの街の名前はバーン・クルア、この集落には、600世帯の家族が住むという。
 今から百年以上も前に、カンボジアから移り住んできたチャム族の住む街だ。
 ラーマ五世の時代にこの地に住むことを許されたという。
 百年前のカンボジアで何が起きたのかと気にかかる。
 百年前といえば、カンボジアのフランス植民地化、そして仏領インドシナ編入の時代だ。
 
 チャム族といえば、ベトナム、カンボジアに多く住む民族で、
 紀元10世紀頃、ベトナムで栄えたチャンバ王国の末裔たちだ。
 古くはヒンズー教徒、後にイスラム教徒に改宗した人たちでもある。
 カンボジアのポルポト時代には、チャム族はイスラム教徒であることから、
 迫害され、その時代に この地に逃げてきたものも多いという。

 今、この街にはイスラム教徒60〜70%、仏教徒20%、
 東北タイからの出稼ぎの人10パーセント の割合で住むという。
 三者の関係は良好とのことである。
 南タイでの悲惨な宗教間の対立が、ここでは嘘のようである。
 
 土地の所有者は、王室財産管理局、そこから土地を借りて住んでいる形になっており、
 月ごとの3百バ ーツ程度(広さに拠る)の地代、
 3年ごとに千バーツ程度の管理費を払うことになっている。
 場所柄 こんな地の利の良い土地、開発の目的のため追い出されることはないのか
 と訊くと
 今のところ、貧しい人たちの土地を王室財産管理局が、取り上げたという話はないということだ。
 しかし、どうなのだろう。国民の人気の高い、貧困者思いの現国王の時代は、安心できるが、
 その後は どうなるのかと心配にもなる。

 遠い祖国を追われて、この地に百年、再び、この地から去ることのないことを祈るばかりである。


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 街に馴染みたかったら、
 まずはその街で売られている食べ物に手を出してみることだ。
 食べ物のある場所には、必ず人が集まる。
 よそ者が そこで何かを食べれば、噂に上る。
 そんなことを繰り返していけば、
 街の人もよそ者である私に 気を許すようになるだろう。

 路地で売られている昔風のタイのお菓子は、
 仏教徒の品のいいおばあさんが、手作りのものを売っている。
 これも買わなくてはならない。
 少し先に行けば、
 イスラム教徒の威勢のいいおばさんが揚げ物をあげている。
 これも買わなくてはならない。
 売られているものを買いながら、
 おしゃべりをしてみる。
 それも 私が安心できる人間であることの存在証明を得るためだ。

 時には この街で朝ごはんを食べることも大切だ。
 チョーク・サイ・カイ、鶏肉いりおかゆ、それに卵を一つ
 運河を通り過ぎていく水上バスを眺め、
 このおかゆを味わいながら、私もこの街に馴染んで行く。

 私はこの街で生活している人間ではないから、
 この街の人間にはなれない。
 しかし、邪魔にならないよそ者ぐらいにはなれるだろう。


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 この集落の中を歩き回っても、出会うのは、猫ばかりで犬は1匹もいない。
 犬のいない集落の中で、猫たちはのんびりとわが世を謳歌している。
 見知らぬわたしが近づいても、逃げることはない。 
 カメラを向けても動じることはない警戒心のない猫たちである。
 逆に私のほうに近づいてくる猫もいる。
 えさでももらえると思ってだろうか。
 その猫の姿を見るだけで、住民たちに大切にされていることがわかる。
 わたしの住む近くにいる猫たちといえば、近づくだけで逃げてしまう。
 

 タイ人は 一概に猫好きであると同時に 猫族でもある。
 田舎などいっても、猫が 高床式の階段に寝そべっているのを良く見かける。
 やはり、犬より猫に出会うことが多かった。
 パァック・クランと呼ばれる中部タイでは、その傾向が強い。
 一つの職場に居つかないタイ人の性格は、猫族のもの、
 全面的に信頼しきれないところも 猫族のもの
 気に入らなければ、主人のことなど そっちのけで去っていくのも猫族のもの
 同じ習性を持つもの同士、それでタイ人は、猫を好むのであろうか。

 ここではそれとは違うようである。
 イスラム教では、犬は鼻がぬれていて、不浄なものとされている。
 それだけではなく、限られた密集地域に住むには、犬は問題が多いようだ。
 小さな子供に噛み付く、吠える。
 狭い錯綜した路地では、犬は邪魔になる。
 そんなことをある住民は語っていた。
 それもこんな密集した地域に住む生活の知恵なのかもしれない。
 それでも動物は、必要なのだ。
 どういう訳か、泥棒の心配はしていないようだ。
 猫には、天国のような集落だ。


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 朝から夕方までの時間は、この運河沿いの町も老人と女ばかりである。
 子供たちや若者たちは学校に出かけてしまっている。
 日曜日の活気も消え去り、街の中はひっそりしている。
 路地の中を行きかう人の姿も少ない。
 平穏なひと時である。

 路地の中へ入っていく入り口近くに、木造の古ぼけた家がある。
 開けっ放しの家の中に一人の年老いた男が座り込んでいる。
 写真を撮っていいかと訊ねると、笑いながら、構わないと言う。
 ポーズをとろうとするのが、見ていて好ましかった。
 家の中は、雑然としているが、生活のにおいが漂っているのは、
 人間の生活を感じさせてくれて、ほっとするものがある。
 もうこの家族は、この場所に百年近く住みついている、家もその当時のもの、
 昔はこの地域は森だったと言う。
 彼はイスラム教徒、この集落の大半はイスラム教徒だと彼は言う。
 彼の家の先には、モスクもある。
 だからなのだ。近くに住み始めてから、朝夕にイスラムの祈りの声が響く。
 いつも、どこから聞こえてくるのか、不思議に思っていたのだ。
 モスクから聞こえてくるイスラムの祈りの声だったのだ。
 古い一時代前の風貌を残す老人 ここにも、昔ながらのバンコクが残っていた。

 この街は、イスラム教徒ばかりかといえば、そうでもない。僅かながらも仏教徒もいる。
 隣の路地に入り込んでみると、年老いた女が洗濯物を乾している。
 洗濯は彼女の生業のようだ。
 この仕事で、生活を支えているとは思えないが、日々の生活の足しにはなるのだろう。
 この場所に住むようになって20年、コラート(ナコンラッチャシマ)から
 移り住んできたと言う。
 東北タイの玄関口に当たる大きな町である。
 私が、パックチョンに住んだことはあると言うと、今、実家はパックチョンにあると言う。
 急に心を許してくれたように、パックチョンにいる妹のこと、親戚のことを話し始める。

 運河のそばの古ぼけた街に住む老人たちには、昔のバンコクの名残が残っている。
 おおっぴらで、開けっ放しのおおらかな心が。
 それはバンコク庶民の心である。


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 私の住んでいる建物の裏には、水上バスの走る運河がある。
 その運河の向こうに高いビルディングに囲まれた谷間のようなところに 
 木造作りの家々が、密集した集落がある。
 時代の流れに取り残されたように 肩を寄せ合って立ち並んでいる木造の家々の集まりである。

 バンコクの地価高騰の中でも、サイアムスクエア近辺といえば、
 この前まで地価1番の中華街のヤワラートを抜いて、
 バンコクで1番地価の高い地域になってしまった。
 そんなところにこの集落はあるのである。
 チュムチョム、タイ語で、家の密集地域を指す言葉である。 
 あのスラムで有名なクロント・トイもチュムチョムの集まりである。

 そんな場所を歩くのは、危険かと思って、タイ人の知り合いに訊いて見ると、
 みんな古くから住んでいる人たちで、別段 問題はないということだった。
 本当を言えば、その集落の中を、通り過ぎたことはあるのだ。
 迷路のような路地が錯綜し、目当てといえば、運河の方向に向かうということだったが、
 それほど大きな集落ではなかったので迷うことはなかった。

 運河沿いに散歩道のような細い道が続き、その道々に惣菜屋だの、駄菓子屋が並んでいる。
 運河に面した軒並みは、明るく気持ちの良いものだった。
 下町のような風情は、私の心を充分に和ませてくれるものだった。
 バンコクという大都会の中のオアシスとも思われる場所である。
 良い散歩コースが出来たことは、何よりの収穫だった。

 今日は この集落との出会いであり、係わりの始まりである。
 日々の散策の中で、どんなドラマがあるのかは、わからない。
 何か、期待できるものを感じてしまうのだ。


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