ネパール事情

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 水も電気も最悪のカトマンズ、それでも私の住んでいるところはどうにか、水の方は
 確保されている。
 政府から供給される水は、ほとんど期待できない。3日に1度、それも2時間のみ、
 政府から水が供給される時間帯と停電の時間帯が重なると、タンクに水を引き込む
 ことは出来ない。
 というのは、ここの一般家庭用の水の供給のやりかたは、圧力をかけて水を供給する
 わけではなく、ただ水のパイプのバルブを開けるだけなので、自宅に供えている
 モーターで水を引き込む必要がある。
 今のように人口が多くなかったころは、自然に水はタンクの中に流れ込んできていたが、
 水の供給が充分ではない現在では、各家庭がモーターを備え、競い合って水を引き込んでいる。
 モーターの力が強ければ、強いほど引き込む水の勢いは増すという具合だ。
 小さな力のないモーターでは水を引き込むことも難しくなっている。

 圧力式の太い水供給のためのパイプがないわけではない。
 それは、王宮、大臣クラスの豪邸、国立・私立病院、特殊な施設などに使用されるだけで、
 一般庶民とは無縁の世界である。
 ただ、そうした施設の近くに住んでいると その恩恵に預かることもある。
 大半の家は、政府供給の水は諦め、自宅に鉄のパイプを10メートル近く押し込み、
 地下水をモーターや手押しポンプを使って汲み出している。
 井戸掘りも盛んになってきた。
 しかし困ることには、場所によっては地下水に鉄分が多く含まれ、飲料水としては
 適さないということもある。
 こうした水はしばらく経つと、酸化して茶色になってしまう。
 ホテルなどで地下水を使っているところに泊まると、こうした水で水浴びをすることになる。

 私のところの地下水は、どうにか使用に耐えるし、料理には使える。
 しかし飲み水として、利用するには、沸かす必要がある。

 詳しく説明すると、まず地下に埋め込んだ鉄パイプからモーターを使って、
 水を汲み上げ、それをフィルター用のタンクに入れ、そこから、地下に掘ってある
 大型貯水槽にその水を貯める。
 そして、再びその貯水槽から、モーターを使って屋上に用意してあるプラスティックの
 タンクに水を押し上げる。
 このタンクから1つはホットシャワーのためのソーラーへ
 もう1つは、普段使う水のパイプへと水は流れ込んでいく。

 政府供給の水のパイプ(最後の写真)が壁に取り付けられているが、役にはたたず
 大半の水は 地下水に頼っている。
 人口がどんどん増え続けるネパールでは、電気も水も悪化の一途である。
 お金があれば、便利さを買うことは出来るが、誰でもというわけにはいかない。
 間借り住まいの人たちは、マッラ王朝時代に作られたドゥンゲ・ダーラや
 バグマティ川近くの井戸や湧き水を利用するより方法はない。

 乾期の季節はまだ一ヶ月以上残っている。私のところの地下水の汲み上げも心細く
 なってきている。あと一ヶ月我慢の時である。
 それでもどうにか、水が使えることにはありがたく思っている。


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 前回のカトマンズ滞在の折、昨年の8月頃から私の住んでいる家の前の通りの道路拡張工事が
 始まっていた。
 本来この地区に家を建てる時は、8メートルの道路分にはみ出して建ててはならないという
 規則があるにもかかわらず、皆勝手に規則を守らず、道路は4メートルの幅しかなかった。
 そのために、2台の自動車が上下から出会うたびに交通渋滞を引き起こしていた。
 それを改善する目的で中心から2メートルずつ、計4メートルの拡張工事が始まったのである。

 各家の塀を壊すことから始まり、その費用は政府が負担するということで始まり、
 9割がたの建物所有者は、協力し、古い塀は壊され、新しい塀に変わっていった。
 この調子で行けば、次回のネパール訪問の際には、さぞかし良い道路が出来上がって
 いるだろうと、期待半分、疑い半分で ネパールを離れた。

 さあ、今回 再びカトマンズにやって来て驚いたことには、工事半ばで仕事は止まっているのだ。
 電信柱は元の位置のままだから、道路を拡げた意味がない、拡げた部分は、
 道路拡張とは関係のない資材置き場になっている。
 以前から、交通渋滞の原因になっていた場所の土地所有者は協力せず、そのまま、
 道路部分に違法にはみ出して建てていた建物もそのまま、1割の建物所有者の
 我がままが そのまま通っている。
 拡張した道路部分も、整備することなくやりっ放しで、泥が盛り上がっている。
 雨季になれば、大変な泥濘の原因にもなるだろう。

 話を聞くと、予算が尽きたということだ。
 どうもある政党が、選挙用の人気取りにこの計画を立てたようだ。
 その選挙事務所には、拡張工事のときに張り切っていた近所の人たちがたくさんいた。
 その人たちに、工事はいつ再開されるかと訊いても、そのうちと答えるばかり、
 ネパール人のそのうちという言葉ほど、当てにならないものはない。
 この政党、今回の選挙では大きな敗北をしたから、次の予算とりは不可能だろう。
 この拡張工事、このまま停止状態になるのだろうか。

 一方、選挙で大躍進した政党の後押しで、近くのバグマティ川に橋をかけている。
 橋を作るのはいいが、カトマンズ側は、密集地域、カトマンズの主要道路までの道路を
 どう確保するのだろう。道路を造る土地などは残っていない。
 選挙に勝った勢いでやり遂げるのだろうか。

 政党の選挙がらみのプロジェクト、今後の行方が気になるが、道路拡張の停止は、
 ネパールの公共工事の無責任さ、一部の金持ち連中の我がままを知るには 絶好の
 機会だった。
 一軒は、借家用に建てた家(自分の家は他にある)、もう一軒は、カトマンズに多くの
 地所を持ち、大きな事業を営む実業家の家、ネパールではこうでもしないと金持ちには
 なれないのだろう。

 ネパールの大小を含め、どんなプロジェクトもこんな調子なのだろう。
 これでは、5年計画と決めて始めた工事も、途中で停止、あるいは10年経っても
 完成しないのは当然のことである。
 途中に、賄賂、コミッションが入ってくるうちに予算は尽きてしまう。
 その結果が、水不足、電気不足を生み出し、国民を苦しめている。


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ネパールの老人たち

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 カトマンズの郊外のネワール族の村に行くと、必ず老人たちのたまり場がある。
 農作業は嫁たちに任せ、
 のんびりと近所の幼馴染と一緒に四方山話に時を過ごすのだ。
 息子、娘を育て、息子に嫁をとり、娘を嫁にやる。
 それで彼らの一生の仕事の大半は済ませたことになる。
 ネワール族はジョイントファミリーである。
 一つ屋根の下で、息子たち、息子の嫁たち、孫たちが一緒に生活する。
 親戚たちは、ほとんど近所に住む。
 家族、親戚、近所の幼馴染と生き生きした共同体がある。
 彼らには老人問題はないのである。

 共同体を失えば、老人たちの生き生きした居場所はなくなるのである。
 老人たちだけの老人村で、老人施設で、老人は幸福になれるのだろうか。
 これは、お金の問題ではないのである。
 お金があっても生き生きした人間関係が築けないのは見えている。
 どういう共同体を作るのか、どういう共同住宅を作るのかは、
 人間の心の問題である。
 どんな人間もいつかは老人になる。
 社会の中での老人の居場所を考えていくことは、老人問題でなく、
 若者問題である。
 老人の居場所を考えない社会は、
 未来の老人 若者に優雅な生き生きした老人時代を与えないことは確かだ。
 共同体の再生以外に老人問題の解決はない。
 カトマンズ郊外の村の老人たちを見ながら、そんなことを思った。

カトマンズの床屋さん

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 とうとうカトマンズ滞在最後の日、明日は出発するだけだ。
 朝5時起床、空港でのチェックインは6時半、出発は8時半だ。
 ヴィザの期限はあと1週間あるから、2,3日飛ばなくても良いから、
 5スターホテルのアンナプルナホテルに泊めてもらいたいものだが、
 大抵は、遅れることはあっても飛んでしまうのである。

 そんなわけであるから、朝から忙しい。明日のフライトの確認、銀行での両替など。
 1番の今日の予定は、床屋に行って髪を刈ることである。
 私がいつも行っている床屋は、カトマンズのニューロード・ゲイトのすぐそばにある。
 20年近く前、知り合いのインド人から教えてもらった店だ。
 丁寧な仕事をするので、気に入っている店である。もう20年近く、
 私の頭のお世話になっている計算になる。
 この床屋さん、2名の理髪師がいるが、二人ともインドのビハールからの出稼ぎである。
 私が行くたびに、お互いの歳を確認しあうことになる。
 白髪は増えたこと、しわが増えたことなどを見ながら、歳月の流れを感じあうのである。
 この床屋のために、私は 他の場所では、髪をほとんど刈らない。
 そのために3ヶ月、4ヶ月と髪を刈らないことになる。
 カトマンズに到着しての最初の仕事が、髪を刈ることになる。
 20年も髪を刈ってもらっていると、何もいわなくても、思い通りに刈ってもらえるのは、
 安心である。

 23年前、インドのバラナシで、床屋に行き、髪を刈ってもらったことがある。
 ちょっとだけ刈ってほしいといったはずなのに、相手は逆に受け取り、
 ちょっとだけ、髪を残し、短くされてしまった。
 バンコクの中華街の床屋では、刈り上げ君ではないが、刈り上げにされてしまった。
 両方とも、言葉がうまく通じず、そのために起こった出来事だ。

 私がいつも頭を刈っている床屋、腕は確からしく、私が待っている間、頭を刈っていた人物は、
 ネパールのトリブバン大学の教授でテレビの政治討論などによく顔を出す著名人、
 私の後に来た人は、外科医、 私の座っている隣で頭を刈り始めたのであるが、
 私は、てっきりシェルパ族か、チベッタンに見られていたようだ。
 イギリスに留学して外科医の資格を取得したとのこと。

 今時の流行りのビュウティ・パーラーなど及びも就かない確かな腕だということが 
 改めてわかって嬉しくなる。
 こつこつと丁寧に仕事を続けてきた結果、確かなお客さんを掴んでいるのだ。
 決して、立派で見栄えのいい店ではない。しかし、清潔だ。
 マッサージもしてくれて、80ルピーぐらいである。
 ぐらいであるというのは、はっきりと値段を知らないからだ。
 いつも、チップを含めて、多めに払うことにしているからだ。
 仕事に対して払うのだから、それでいいと思っている。

 いつも私の頭を刈ってくれるインド人の理髪師、明後日から、
 2週間、ビハールの村に帰るそうである。
 チェイットというビハールの大きなお祭りのためである。
 家族、親戚との6ヶ月ぶりの再会である。
 4月のホーリーの祭り以来だという。大いに楽しんできてください。  
 そして次のネパール滞在の際 私の頭を刈ってください。


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カトマンズ 光と影

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 貧富の差、金持ちと貧乏人の差が、天と地ほどかけ離れていくカトマンズの姿である。
 今日、バグマティ川の岸辺に沿って、歩いていると、
 ほとんどスラムに近い集落を見かけてしまった。
 国有地に建てられ、どこからか集めてきたのかわからないような木材で立てられた粗末な建物だ。
 カトマンズに仕事を求めてやってきた貧しい人たちの住居である。
 タマン族、マガール族、インド国境周辺からやって来たインド系の人たちが、数多く住む。
 外からは、ほとんど目に入らないような場所にある。
 まるでこっそり隠れて住んでいるようにも見える。
 何かあれば、政府から追い立てを食らうことは確かだ。
 一昔前のバンコクのクロントトイのスラム街を思い出してしまった。
 あれほどの規模は無いが、この場所も段々大きくなっていくのは、見えている。
 水は、バグマティ川に近いことから、井戸を掘れば水は湧いてくるが、
 飲み水には、適さないようだ。
 増え続けるカトマンズの人口の影に取り残された人々である。

 その後で、パタンのラガニケルからスナコティという村に行ってみた。
 カトマンズに一番近いネワールの村の生活を見てみたかったからだ。
 その近くで 目にしたものは、とんでもないものだったのである。
 1千万ルピー(千8百万円)前後で売られている分譲住宅だ。
 一体、どういうネパール人が買うというのだ。
 その分譲住宅タウンのガードマンに訊くと、売切れであると言う。
 公立の教師の給料が、月7千ルピーのネパールである。
 どうしたら、分譲住宅を買うだけのお金を稼ぐことが出来るのだ。
 マレーシアに出稼ぎに行っても、月2万ルピーが精一杯である。
 家族に仕送りしていれば、そんなにお金を貯めることなどできるはずもない。
 何かが狂っているのである。20年前は、皆が貧しかった。
 カトマンズ市内でも、贅沢をしている人を見かけることは少なかった。
 一体、どうなってしまったのだ。

 かたや、食べることに事欠く人もいれば、1千万ルピーのお金で、
 分譲住宅をぽんと買う人もいるのである。
 こんな国に援助は必要なのであろうか。
 金持ちのための税金を肩代わりしているようなものではないか。
 胸が痛くなるような現実である。このカトマンズ、本当にどうにかならないのだろうか。
 まじめに汗水たらして働く人は報われず、税務署とつるんだ金持ち、政治家たち、
 上級公務員、税務署官吏だけが、富を独占する世界、
 この国は貧しくないと声を上げて叫びたくなる。


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