ネパール事情

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 ラガニケルは、パタンのはずれにあり、カトマンズ盆地の東方面に向かうローカルバス乗り場の
 あるところだ。
 そこを少し歩き回っていた時に、細長い清潔そうな市場を見つけた。
 いわゆる生鮮市場だ。肉・魚・野菜・果物と食卓に必要な物は 何でも揃うようだ。
 売られているものは 別段カトマンズとそれほど違わないけれども、住民のための便利さを
 考えられているという点では、ネパールでは画期的だ。
 カトマンズで生鮮品を買おうと思えば、雨でも降ろうものなら、大変だし、
 路上を行き交う乗り物にも、周りの人波にも注意をしなくてはならない。
 又、一箇所で物が揃うとも限らない。

 このラガニケルにある市場、以前はネパール軍のキャンプの近くにあったそうだが、
 道路拡張のために追い出しをくらい、パタンの市役所との相談のもとに今の場所に移ったと
 いうことである。
 土地そのものは、国の所有地、市場の権利を買うのに、各自が1万2千ルピー支払い、
 その後、月々千2百ルピーの使用料と清掃などの維持費3百ルピーの計千5百ルピーを
 支払っているそうである。
 又、以前は、通路の上の屋根部分の中央が空いていたが、雨を避けるために改修工事を行い、
 各店で千ルピーずつ出し合い、残りは、市役所の費用から出された。
 こうした住民、店の利便性を考えた市側の対応も、気持ちの良いものである。

 一方 カトマンズではどうかと言うと、混乱の渦の中にある。旧市街の至る所を駐車場にし、
 益々道は狭くなり、身動きが取れなくなっている。
 アサン広場などに 夕方買い物にでも行こうものなら、リキシャ、オートバイ、車、人と
 カオスの様相を示し、落ち着いて買い物など出来たものではない。

 カトマンズ市当局は、何を考えているのだろう。
 ツリケルの催し場など、つまらない政治集会などに使わず、カトマンズ市民の便利な市場でも
 造った方が余程ためになる。1階は市場、2階、3階と有料駐車場でも造れば、
 旧市街の混雑も解消されるだろうと思うが、如何なものであろう。
 市民生活優先の発想のない政府では、実現は、甚だ難しいことであろう。
 カトマンズ市民は、混乱、公害、空気汚染、フラストレーションの中で死を待つだけである。


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 家の前の道を8メートル幅に広げる工事も、かなり進んできて、
 違法にはみ出した商店のたたきや塀の取り壊し、その改修工事も終わりを迎えつつあるが、
 1番の難関は、違法にはみ出して建てた住居である。
 これだけは、そう簡単には、進んでいかないようだ。
 違法にはみ出した住居の取り壊し、改修は、住居全体の強度の問題もあり、
 慎重にことを進める必要はある。

 といっても、それに引っかかる住居は数えるほどしかないのであるが、道に4メートルも
 はみ出した住居ともなると、やっかいである。
 家の3分の1を取り壊すことにもなりかねないのである。建てた方も建てた方である。
 そういう家が1軒ある。ネワールのシュレスタカーストに属する大金持ちの家である。
 別の場所にもたくさんの家を持ち、そのうちの1軒は、5千万ルピーもするエレベーターを
 備え付けた豪邸だという。
 彼の商売は、薬の取引であり、かなり、手広くやっているという話である。

 道の改修工事にかかる彼の家の横の道の2メートルくらい下に、スラムとも思える長屋風の建物が、
 建っている。
 4軒長屋のようだ。その場所をこの金持ちは、買取り、違法にはみ出した住居部分の代わりに
 差し出すという話が、持ち上がってきているらしい。
 違法も金で 法に変えることができるのである。それがネパールだ。
 この長屋には、タライ地方からやって来ているインド系ネパール人が住んでいる。
 家賃は月7百ルピー、この長屋に住んでいる住民は、全く蚊帳の外で、
 金持ちと地主の間だけで話は進められているらしい。
 きちんとした保障が、借主に支払われれば、問題はないだろうが、
 今のネパールでは、そういうことは、皆無に等しい。

 その金持ちの要求がとおれば、道も異様に曲がりくねったおかしな道にもなってしまう。
 ネパールであるから、きっと金持ちの要求はとおってしまうだろう。
 えらい迷惑は、長屋に住む住民である。ある日突然、立ち退きを命じられるのである。
 天国に住むものにとっては、地獄の沙汰も金次第なのである。

 この長屋のすぐ近くには、くず拾いの集めたくずを買い取るくずやの素締めもいる。
 カトマンズにやって来て、仕事の見つからない人の最後の砦である。
 カトマンズは、まさに天国と地獄を併せ持つ街である。天国を造りだしたのも、
 地獄を造りだしたのも、すべて政治の貧困からだ。
 ネパールが貧しい国だからではない。
 政治家も、それに群がる政治ジャーナリストも、表舞台である政治の場面ばかりに眼を向け、
 政治の貧困によって生み出された庶民の現実に眼を向けようとはしない。
 ゴミを集め、やっと飢えをしのいでいる人間も、金持ちの数より多いのである。
 人間の生活から遊離した政治ゲームには ほとほと、愛想が尽きるし、
 カトマンズの人々の生活の現実を、見つめようともしない政治評論など聞きたくもない。
 そんな気持ちにもなってしまう昨今のカトマンズである。


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 カトマンズには、タメルと呼ばれる旅行者が多く集まる地域がある。
 この地域は、幾多もの旅行者を相手にするホテル、土産物屋、旅行会社、レストランなどが、
 軒を連ねている。
 この賑わいは、タイ・バンコク カオサン以上であるし、インドにもこうした地域はない。
 このタメル地区の店の賃貸し料も桁外れに高く、タメルの中心地で通りに面していれば、
 高々、6坪程度の店舗の家賃が 月3万ルピー近くもするのである。
 その店舗もほとんどトイレもなければ、水道もついていない有様だ。

 この地区に店を出している店主にとって、家賃の支払いは、悩みの種である。
 季節が左右するネパールの観光業、乾期のトレッキングのシーズンが稼ぎ時であるが、
 政治的な問題が生じれば、旅行者は半減し、店の売り上げも半減してしまうのである。

 ところが、どんな状況でも、つつがなく、儲けている人間もいるのである。家主である。
 昔からの住民であるネワール、ここに多くの土地を持つバウン族、難民としてネパールに
 逃げてきた商売上手のチベッタン、金の密貿易で財を成したマーナンギ、
 こうした人たちが、土地の所有者であり、建物の所有者でもあるのだ。
 多い者は、20軒以上の店舗を持ち、月々の家賃収入が、4,50万ルピーにもなる。

 1軒あたりの家賃を、2,3千ルピーとして申告し 税務署官吏に賄賂を払って便宜を
 図ってもらい、税金逃れをしたり、家主によっては、その税金を、店子に払わせている場合もある。
 タメルだけでなく、主だったバザールでは、それがまかり通っているのが現実だ。
 家主は、左手にうちわである。

 家賃の払いのために商売をしているのか、生活のために商売をしているのか、
 頭が痛いのは、店子である店主だ。
 こうした状況の中で、収入をあげようとすれば、時には、旅行者に高く売りつけることも
 出てくるわけである。
 そうすれば、評判を落とすことになり、売り上げが、下がることもあり得る。
 同じ商品を扱う店も数多くあり、商品の値段をあげる上げるわけにも行かない。
 過当競争の激しいタメル地区では、生き残っていくことが至難の業である。

 旅行客が減っても、大家は考慮してくれない。
 気に入らなければ、出て行け、代わりはいくらでもいるという高飛車な態度である。
 インドから、カシミーリ商人がやって来て、店を出し始めてから、その傾向がひどくなった。
 ネパールでは政府の店子の権利の保護は全くないのだ。
 出て行けといわれれば、従うより、術はないのである。
 インドは、その点、店子は、法律で守られている。
 大家と税務署官吏だけが、大儲けをしているタメル地区である。

 この前、タメル地区のある一区画が売りに出た。バウン族所有の土地だ。
 2百坪ばかりの土地が、1億2千万ルピー、すぐに買い手が現れ、売れてしまった。
 金の商いをするネワール族のサッキャ(仏教徒、金の細工、商いをするカースト)の人が買った。
 
 そんな話をタメル地区の店主にすると、
 「自分たちは、一年いくら頑張っても、百万ルピーを稼ぐことなどできるものではない。
  そんなお金は、賄賂、密輸の世界でしか稼げないものだ。
  その闇の金を得た連中は、ネパールではお金の使い道がなく、土地の投資、建売住宅への投資に
  精を出す。ビルディングを建て、賃貸しをすれば、又、儲かるし、老後も安泰だ。
  真面目に商売をする人間が 馬鹿を見る。」
 と言って、ため息をつく。


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 自転車は、幼・少年時代から 今に至るまで慣れ親しんだ友である。
 と言っても、自転車旅行をするといった大げさなものでなく、日常生活の中で便利に
 利用する友として。
 23年前にネパールにやって来て、キルティプールに住み始めた時も、最初に買い求めたのは、
 自転車だ。
 確かインド製のブルーの色合いの自転車だった。
 その頃は、キルティプールの子供たちにとって、自転車は憧れの的で、
 よく試乗を所望されたものである。

 まだ、若かった私は、キルティプールからカトマンズまでの往復15キロの道のりを 
 よく通った。
 夜、遅くなってのキルティプールへ向かう坂道は、人気なく怖かったものだ。      
 キルティプールの街の灯が見えたときには、ほっとしたものである。
 今なら、決して、そんなことは、しない。犯罪に巻き込まれることは、確実である。

 その自転車は、1代目、2代目の自転車は、中古の台湾製で、ギアのついたもので、
 3代目の台湾製の自転車を買うときに下取りに出した。12年前の話だ。
 3代目の自転車には、愛情を注いだ。
 バンコクから、台湾製のパートを運んでは、改良を重ねて、見栄えのいいものになったのだが、
 停電の夜、とある日本食レストランで食事中、鍵をかけていたにもかかわらず、盗まれてしまった。
 これは、口惜しかった。

 今現在、使用しているのは、4代目、インド製のもので、少しは、改良したが、
 又、盗まれると、あほらしいので、それほど手をかけてはいない。

 時間の節約には、自転車は不可欠だが、この頃のようにカトマンズに自動車、オートバイが
 増えてくると、快い乗り物ではなくなってしまった。
 交通ルールがあってもないような国、追い越しも内側からするから、怖くて仕方がないし、
 路線ミニバスなども、定められた場所では止まらず、お客しだい、タクシーは至る所で、
 路上駐車、神経が休まる暇がないのである。

 この頃では、カトマンズでは 自転車は少数派になってしまった。
 オートバイの月賦販売が始まり、猫も杓子も オートバイの購入を始めたからだ。
 交差点で信号待ちなどしていると、自転車派、1,2台で、後は、自動車かオートバイ、
 オートバイと自転車の比率は、10対1になってしまっている。
 もはや、自転車は貧乏人の乗り物にまで、成り下がってしまったのである。

 この頃の若者の犯罪、暴力沙汰も変化してきている。街の不良どもが、けんかを始めたとする。
 以前であれば、二人のけんかで納まっていたものが、連れの一人が、携帯電話で仲間を呼ぶ、
 呼ばれた仲間たちは、オートバイに乗り、瞬く間に駆けつけてくる。
 大げさなことになるのである。怖いカトマンズである。
 携帯電話と、オートバイ、犯罪を助長する以外の何ものでもない。
 特に携帯電話の使用から生じる犯罪は、日本でも悩みの種であるはずである。
 だから、私は携帯電話を使わない。他にも理由はあるが、今は、それは言わない。

 本当に、安心して自転車を乗ることの出来るカトマンズになってほしいと、切に願う。
 そういうカトマンズに戻ることが、カトマンズの環境汚染からの回復につながるはずだ。


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高騰する物価の中で

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 カトマンズでの此のところの野菜の高騰には、目に余るものがある。
 5ヶ月前の前回の滞在の折、1キロ 25ルピーだった玉葱が40ルピー、
 ジャガイモは、1キロ20ルピーもしなかったものが 30ルピーに その他諸々の野菜が、
 値上がりしているのである。
 今のところ、米が、大きく値上がりしていないだけでも幸いだ。
 自炊を時々するわたしにとっても、驚くべきことだ。

 インドからの輸入に頼っている野菜の値上がりが、著しい。
 どうも、インドが、玉葱、ジャガイモなどを、近隣諸国へ輸出を始め、品薄になり、
 インド国内でも、値上がりしているためだ。

 これからの大きな行事、お祭りのインドラ・ザットラ、ダサイン、ティハールをひかえて、
 カトマンズ庶民は、頭の痛い毎日である。お祭りの時期が来れば、更に、
 値上がりする可能性もあるのだ。給与、収入は今まで通り、物価だけが異常に上がっていく。
 こんなひどい状況の中でも、カトマンズ庶民はひたすら、耐えている。
 庶民の生活を全く省みない暫定政府、政治家の目は、選挙のことしかなく、
 賄賂、汚職で膨らんだ腹には、野菜、灯油、ガスのことで、苦しむ庶民の生活など眼に
 入らないのである。

 暫定政府が始まって2年近くになるが、何一つ改善されたものを、見ることは出来ない。
 慢性的な水不足、電気不足、広がる環境汚染、街の中心部の痛んだ道路、抜本的な政策は、
 何一つうち出そうとしない。
 こんな政治家たちが、再び選挙で選ばれても、何一つ、ネパールはよくならないことを、
 庶民は知っているのである。
 1990年の政党政治の始まり以降、庶民は 政治家たちに裏切られ続けてきたのだ。
 期待すべきものは、何もないのである。
 政治家たちが、共和制だ、選挙だと叫べば、叫ぶほど、庶民の心は冷めていくのである。
 そのことが、わからぬほど、今のネパールの政治家は 腐っているのだ。

**写真は、カリマティにある中央野菜市場


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