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カトマンズには、タメルと呼ばれる旅行者が多く集まる地域がある。
この地域は、幾多もの旅行者を相手にするホテル、土産物屋、旅行会社、レストランなどが、
軒を連ねている。
この賑わいは、タイ・バンコク カオサン以上であるし、インドにもこうした地域はない。
このタメル地区の店の賃貸し料も桁外れに高く、タメルの中心地で通りに面していれば、
高々、6坪程度の店舗の家賃が 月3万ルピー近くもするのである。
その店舗もほとんどトイレもなければ、水道もついていない有様だ。
この地区に店を出している店主にとって、家賃の支払いは、悩みの種である。
季節が左右するネパールの観光業、乾期のトレッキングのシーズンが稼ぎ時であるが、
政治的な問題が生じれば、旅行者は半減し、店の売り上げも半減してしまうのである。
ところが、どんな状況でも、つつがなく、儲けている人間もいるのである。家主である。
昔からの住民であるネワール、ここに多くの土地を持つバウン族、難民としてネパールに
逃げてきた商売上手のチベッタン、金の密貿易で財を成したマーナンギ、
こうした人たちが、土地の所有者であり、建物の所有者でもあるのだ。
多い者は、20軒以上の店舗を持ち、月々の家賃収入が、4,50万ルピーにもなる。
1軒あたりの家賃を、2,3千ルピーとして申告し 税務署官吏に賄賂を払って便宜を
図ってもらい、税金逃れをしたり、家主によっては、その税金を、店子に払わせている場合もある。
タメルだけでなく、主だったバザールでは、それがまかり通っているのが現実だ。
家主は、左手にうちわである。
家賃の払いのために商売をしているのか、生活のために商売をしているのか、
頭が痛いのは、店子である店主だ。
こうした状況の中で、収入をあげようとすれば、時には、旅行者に高く売りつけることも
出てくるわけである。
そうすれば、評判を落とすことになり、売り上げが、下がることもあり得る。
同じ商品を扱う店も数多くあり、商品の値段をあげる上げるわけにも行かない。
過当競争の激しいタメル地区では、生き残っていくことが至難の業である。
旅行客が減っても、大家は考慮してくれない。
気に入らなければ、出て行け、代わりはいくらでもいるという高飛車な態度である。
インドから、カシミーリ商人がやって来て、店を出し始めてから、その傾向がひどくなった。
ネパールでは政府の店子の権利の保護は全くないのだ。
出て行けといわれれば、従うより、術はないのである。
インドは、その点、店子は、法律で守られている。
大家と税務署官吏だけが、大儲けをしているタメル地区である。
この前、タメル地区のある一区画が売りに出た。バウン族所有の土地だ。
2百坪ばかりの土地が、1億2千万ルピー、すぐに買い手が現れ、売れてしまった。
金の商いをするネワール族のサッキャ(仏教徒、金の細工、商いをするカースト)の人が買った。
そんな話をタメル地区の店主にすると、
「自分たちは、一年いくら頑張っても、百万ルピーを稼ぐことなどできるものではない。
そんなお金は、賄賂、密輸の世界でしか稼げないものだ。
その闇の金を得た連中は、ネパールではお金の使い道がなく、土地の投資、建売住宅への投資に
精を出す。ビルディングを建て、賃貸しをすれば、又、儲かるし、老後も安泰だ。
真面目に商売をする人間が 馬鹿を見る。」
と言って、ため息をつく。
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