ネパール事情

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 2日ぶりにタメル地区へ行く。相変わらず雑然として落ち着かない界隈である。
 用事を済ませ、タカリキッチンでダル・バート・タルカリの夕食を終え、外の出ると、すぐ隣の2階にあるダンス・バーから私の名前を呼ぶ声がする。こんなところに知り合いは居ないはずだと思って、行き過ぎようとすると、20年来の知り合いのクリシュナが、上から下りて来る。
 「こんな所で、何をしてるんだ。」と訊くと、「今、このダンス・バーでマネージャーの仕事をしている」と言う。
 彼と知り合ったのは、バソンタプール(旧王宮広場の近く)にある1軒のレストランの中であった。彼はこのレストランのオーナーだった。もう20年も前の話である。あまり、美味しくもない店であったが、その上階に、私の友人が住んでいたことから、このレストランに行くことが多かったのである。出す料理の味が悪い、客が一人しか居ないのに、何で30分も時間がかかるんだと、冗談半分に話も出来る中だった。
 そのうち、建物も改築で、そこが使えなくなり、近くでモモ屋を開き、うまく行かず、次には、前イミグレーション・オフィスの前にレストランを開き、そのオフィスの引越しでレストラン閉鎖と、ついていない男である。
 彼が是非店を見てくれというので、覗いてみる。日本で言えば、場末のバーといった感じで、何とも野暮ったい。バスの時間に間に合わないかなと急いでいたが、コーラでもというので、座って辺りを見回す。時間が早いせいか(午後7時)、まだ客はまだらであるが、外国人も一人居る。ネパールの女の子たちが、お酌してくれるようだ。それにしても音がうるさい。ボリュームいっぱいに音をあげているものだから、話をするときには、大声を上げて話をしなくてはならない。
 一段、高くなったところが舞台になっており、中心に一本のステンレスの棒が立っており、その棒に持たれかかりながら、音楽に合わせて、女の子がダンスを踊っている。女の子の服装も様々、もう少しどうにかならないのと思ったが、口に出す気にもならず、コーラーを飲んでさっさと店を出る。
 気に入った女の子でも居れば、ホテルにつれて帰るという類の店なのだろうという気もした。
 まあご自由に!人それぞれ。

掃き溜めに豪邸

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 バグマティ川の川岸をカリマティ方向に歩くと、あたりは、ゴミの山、凄い臭いである。違法に廃棄されたゴミなのか、政府が認めているゴミの廃棄場所なのかどうかは、わからないが、着ている衣服に染み付いてしまうような臭さである。火葬場 テク・ガートを対岸から眺めたかったのでやって来たのであるが、とんでもない場所である。
 しかし、後ろを振り向くと、この場所には不向きな豪邸が1軒、あたりの光景とは異様にかけ離れた姿でぽつねんと立っている。他には、自動車の修理工場を覗けば、何もない場所だ。夜であれば、決して歩きたくない場所だ。
 向こうから二人連れのネパール人がやって来る。この二人に「あそこがテク・ガートか。」と確かめると、「そうだ。」と答える。
 「随分、臭くて汚いところだなあ」と私が言うと、笑っている。一人のネパール人の顔が、如何にもネワール族のマハルザン・カースト(農民カースト)のように見えたので
 「ネワールのマハルザンか。」と訊くと、「そうだ。」と答える。
 このあたり、あまり人が散歩する場所のようには、思えない。
 「どこから来たのか。」と訊くと、後ろの豪邸を指差して、「これが俺の家だ。」という。
 彼の容貌と顔つきからは、想像も出来ない。呆気にとられて、豪邸と彼の姿をまじまじと見つめてしまう。豪邸の周りを囲むように、確かに田畑がある。7,8百坪ぐらいあろうか。
 門の中に入っていって、「日本からやって来た種で植えた野菜が ある。」と言う。一本抜いて見せてくれる。細いアスパラカスだった。
 「息子が3人いる」と言う。きっと、長男の意見を取り入れて建てた家なのだろう。

 この家の前、トラックなどが通り抜けするためのバイパスが、造られつつある。わずかに残っている農地の値上がりの期待できるだろう。彼も、もう農民として生きていくことは、諦め、息子たちに期待しているのだろう。
 汚染された川の流れ、あたりを埋め尽くすゴミの山、臭気、ここにもカトマンズの生活の矛盾が象徴されている。

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 どうも ネパール人は、トイレに対してはあまり神経を使わない国民のようだ。レストランなども トイレがありますよぐらいのことで、清潔には手をかけていないのが、実情だ。ネパールのトイレに慣れていない旅行者であれば、気持ちよく用を足すことなど出来るものではない。
 最近、建てられた家であれば、それ相応のトイレを造るようであるが、古い民家などになると、階段の下に出来る狭いスペースにトイレを造ってあるので、立つことも座ることも、ままならない有様だ。その上、実に汚い。

 お腹の具合が悪い時のために、タメル地区なら、あそこのトイレは使える、ジョッチェン地区ならあそこのトイレは大丈夫と、確かなトイレ情報を知っていなければ、大変な思いをすることになる。
 カトマンズ市内にも有料のトイレもあることはあるが、とても使える代物ではない。急を要うする時には、ちょっとしゃれたレストランなどに駆け込んでトイレを借りるという方法もある。旅行者であれば、気持ちよく貸してくれるだろう。トイレに対して、気を使って清潔を保っているようなレストランであれば、台所の清潔にも気を使うレストランであろうし、安心して料理を注文出来るだろう。

 あまり観光客も来ないような場所に、立派な公共トイレが、あった。誰が利用するのだろうか。人通りの少ない路地である。必要な場所にトイレはなく、誰も利用しないような場所にトイレを造る、まことにネパール人は不思議な人々である。

末期的なカトマンズ

 水不足、電気不足、ガソリン不足、汚染され続ける空気と川、あふれ出るごみ、犯罪、無能な政治家と官僚、あきらめきったカトマンズ市民、これだけ揃ったら、全く死に行く都市である。
 人が都市の持つ機能以上に多過ぎるのである。カトマンズ盆地が空気を浄化する以上に車が多いのである。垂れ流される汚水は、川に流れ込み、あふれ出たゴミは、川岸を覆っている。
 不必要なオートバイを乗り回して遊びまくる若者たち、必要以上に多いタクシー、必要以上に多い市内を走るミニばす、乗り合いバス、必要最低限度を定めない政府役人たち、何でもOKを出してしまえば、賄賂が手に入る。
 1リットル67ルピーのガソリンは、1リットル80ルピーのインドへと 闇の世界へと流れていく。インドから、仕入れ、再びインドへと流れていくのである。赤字を抱えながら、67ルピーに値段を抑える理由がどこににあるのか。どう考えてもわからぬ政府の施策である。
 自転車に乗ればいいのである。歩けるところは、歩いていけばいいのである。便利さに慣れたカトマンズ市民は、だんだん怠け者になっていくのである。歩かない人間は、馬鹿になると言われている。まさにそうである。
 ガソリン料金を抑える理由がどこにあるのか。電気は水力発電、取り立てて大きな工業がある訳でもなく、タクシーもオートバイも自家用車も ネパールでは贅沢品である。ガソリン料金 大いに値上げすればよろしい。バス料金の値上げは心配、ネパール人は、職場から家まで歩いて帰っても、有り余る時間があるではないか。ガソリン値上げ賛成!是非そうしてもらいたいものである。

泥棒天国 カトマンズ

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 人口増加の一途を辿るカトマンズ市民の大きな悩みの一つが泥棒である。
 カトマンズの家の窓には必ずといっていいほど、鉄の格子が嵌められている。今までは、一階部分の窓だけに鉄の格子が嵌められていたが、近頃は、二階部分の窓にも鉄の格子を嵌める家も多くなっている。泥棒の手口も年々巧妙になってきているからだ。
 一番狙われやすい家は、外国人の住んでいる家だ。政府から派遣されてきている外国援助機関の職員は、庭付きの一戸建ての立派な家に住みたがる。家賃が千ドル、二千ドルもするような家である。近隣からも十分な距離を置いて、建てられて居るので泥棒にとっても仕事がしやすいのである。
 雇っている使用人が手引きすることもあるようだ。
 モダンな家が建ち並ぶ新興住宅地域では、自警団を作って、夜回りをしているところもあるそうだ。
 ネパールは停電が多い。今は、週二日、午後6時から8時までの2時間であるが、乾期になると、毎日4,5時間の計画停電になる。夜中の11時から午前1時まで、午前1時から午前3時までという時間帯の停電もある。そんな時間帯は、まさに泥棒天国なのである。
 警官は当てにならないとなれば、自分たちで、身を護るより仕方がないのである。

 旅行者を狙う泥棒、スリも多い。安ホテルに泊まる。日本の若者たちは、大概、アイポット、デジタルカメラを持って旅をしている。外から入ったと見せかけて、実は、ホテルの従業員が、合鍵を使ってアイポット、カメラ、現金などを盗むケースが多くなっている。アイポットやカメラは、高額で売れるのである。日本のものであるとなれば、未だにネパール人の目の色は変わるのである。
 大切なものは、部屋に残さない、それは鉄則である。警察は動いてくれない。ホテル側も警察を呼ぶことを嫌がる。
 昔は、インド、ネパールを旅するとなれば、自前のロックを持って旅したものであるし、部屋も自前のロックが使える形になっていた。とにかく、要注意である。

 街の雑踏の中に入れば、旅行者は、その持ち物、服装で すぐ目につく。ネパール人、インド人のプロのスリ集団が、狙いをつける。わからぬうちに財布などを抜くのは お手の物である。
 込み合ったバスも危ない。カッターナイフでバッグを切り裂き、一瞬のうちにさいふを盗み取る。
 大切なパスポート、現金などは洋服の中のセイフティバッグの中へ、入れておくことは必須のことである。

 昔のネパールを知るものにとっては、物騒になったネパールである。ツーリストバスですら、バス強盗にあう昨今なのである。
 私もこの頃は、夜9時以降にならない前に帰宅するようにしている。繁華街と違って、途中、暗闇の多い道筋では、何が起こるかわからないからである。


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