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カトマンズに、2匹の大切な友人がいる。
1匹は、私の住んでいる大家の飼い犬で、名前はリオ。
なかなか賢い犬で、人間の機微を、よく察する犬でもある。体の小さい割には、
獰猛なところもあって、自分の体の何倍もあるような犬にもけんかを
仕掛けていくようなところがある。
そうかといえば、甘えん坊で 少し撫でてやると、もっともっとと体で要求してくる。
何ヶ月ぶりかに再会しても、独特の甘え声を出して、歓迎してくれる。
もう1匹は、私のよく行く店の近辺を、縄張りにしている犬だ。
自由気ままに生活している犬で、意外と気が小さい。
小さな雑貨屋の奥にいることが多いので、雑貨屋の主人に「あなたの犬か。」と尋ねると、
「自分の飼っている犬ではないが、この建物の住民が皆で適当にえさを与えている。」という
答えが返ってくる。
どうも泥棒避けに飼っているようだ。
最初、近くに行くと、警戒していたが、その雑貨屋で、2ルピーのパンを買って与えているうちに
大の仲良しになってしまった。
私に気づくと、奥からとび出してきて、今日は、パンをくれないのかと 私の眼を見つめている。
わざと無視していると、近くまでやって来て 体を摺り寄せてくる。
私が店にいるかぎり、店のそばを離れない。
どうも ネパール人と犬の関係を見ていると、犬とのスキンシップや遊びがないのである。
小さくて可愛いうちは、家の中に入れ、猫かわいがりであるが、大きくなってしまうと、
全く関心がなくなり、一日中、小屋に入れっ放し、あるいは、鎖につなぎっ放しで散歩にも
連れ出さないこともしばしばだ。飼っている動物に対する情が薄いのである。
撫でてやったり、からかって遊んでやることもない。
犬は番犬以外の何物でもないのである。どうも犬はカースト外の存在らしい。
犬とネパール人との関係を見ていると、カーストなり民族の違う雇い主と使用人の関係を
思い出してしまう。
ネパール人は、自分のカースト以外の人間に対しては、極めて関心が薄い。
自分のカースト、民族以外の者は、あたかも人間でないかのように振舞うことがある。
利害関係だけで結びついているだけで、心や異なる習慣を持った人間としては、
興味を持とうとしない。
雇っている使用人が、村でどんな生活をしてきたのか、どういう習慣を持っているのか、
自分たちとどう違うのかなど、考えようとはしないのだ。
使用人はあくまで使用人以外の何者でもないのだ。
ここにネパールの諸悪の根源があるのだ。他民族、他カーストに対する関心の無さ、
理解の欠如が、この国を一つにまとめきれない一つの障害になっているのだが、
未だにネパール人はそのことに気がついていない。
高いカーストの人間ほどその傾向が強い。
そして彼らがこの国を牛耳っているのである。
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