カトマンズ 生き抜く人々

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 カトマンズ庶民の家庭の子供たちには テレビゲームなど必要はない。
 子供たちにとって1番必要なものは 遊び仲間、原っぱ、自然があれば、充分だ。

 バグマティ川の河川敷のグランドの周囲にある雑木は 子供たちにとって、格好の
 遊び道具だ。
 木に登る、木の枝に紐を縛りつけ、ターザンごっこ、この遊びが子供たちの間で
 流行っている。
 飽きたら、今度はプロレスごっこ、身体を使い、思う存分夢中になって遊ぶ。
 50年も前に日本の田舎で遊んだ私の生活と同じだ。
 子供には子供の大切な世界があり、大人が下手に干渉すれば、子供たちは萎縮して
 しまう。
 これも危険、あれも危険といわれ続け、日本の子供たちはすっかり萎縮して、
 自分の危機管理すら出来ない大人になっていく。
 身体や五感を鍛えず、どうやって危険から身を護るというのだろう。

 向こう側のグランドの端っこの芝の上では 走り幅跳びが始まっている。
 ゴム草履を並べ、その向こうまで飛び越える。
 弟も頑張るが、やっぱりお兄ちゃんには敵わない。
 原っぱと雑木があれば、いくらでも遊びは広がっていく。

 少し、年齢が上がれば、やはり 流行はサッカーだ。
 誰も靴など履いていない。空気の抜けかかったボールだって、
 充分にサッカーを楽しめる。
 楽しいことは 贅沢な道具や靴とは無縁のことである。

 女の子が自転車に乗っている。
 私が25年前に初めてカトマンズにやってきたときには 自転車に乗っている
 女の子などいなかった。
 女の子が自転車などに乗っていたら、家族から叱られた時代だったのである。
 今は ネパール女性は 自転車どころか、スクーター、車と何でも運転するように
 なっている。

 この20年でカトマンズ女性の姿はすっかり変わってしまっている。
 25年前といえば、カトマンズから離れれば、女の子には教育は必要ないという
 世界だった。
 家の手伝い、子守をしていればそれで良いとされていたのである。
 しかし、その時代も家庭を支えていたのは 女たちでネパール男など威張っている
 ばかりで頼りにはならなかった。
 ネパール女が 社会の表に出てくるようになれば、ネパールももっとよくなるだろう。
 口ばっかりで 身体を動かさないネパール男では 国は出来上がっていかない。

 カトマンズの街の中は 子供だらけである。
 私の住んでいる地域でも 夕方になれば、大勢の子供たちが群れて遊んでいる。
 庶民の家庭の子供たちには 塾もなければ、テレビゲームもない。
 ただひたすら、近所の仲間と身体を使って遊ぶだけだ。

 カトマンズ庶民の親も子供も 民族やカーストの分け隔てはない。
 そんなことをいつまでもごたごた言っているのは 中産階級以上の連中である。
 子供の遊び友達を選び、プライドばかりが高く、口ばっかりのもやしっ子を育てるのが
 関の山だ。
 こんな子供たちが 大きくなって政府の中枢に入っていくから、ネパールはいつまで
 経ってもよくならない。
 実行力がなく、口ばっかりの大人では 国は成り立たない。

 実行力があって、たくましい庶民の子供たちよ、もやしっ子の中産階級の子供たちなど
 蹴散らして、自分たちの国を発展させ、貧しい人たちを幸福にするがよい。
 頑張れ!頑張れ! フレー!フレー! 庶民のこどもたち!



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 カトマンズでの子供たちの現実の違いは 天と地ほどの差がある。
 カトマンズでどうにか人並みの生活をしている家庭の子供であれば、母親と
 一緒に登校し、登校の途中にあるお菓子やインスタントラーメンを売っている店で
 昼食用の簡単なおやつをかってもらい、私立学校へ行く。
 この私立学校だって 千差万別で 月謝が 下は千ルピー前後のところから 上は
 2万、3万ルピーのところだってある。
 もし、寄宿舎制の学校へ入れれば、 月5千ルピー以上の出費になる。

 私はよくバグマティ川の川沿いを歩くことが多い。 
 大抵の子供たちが 学校に行っている時間帯に 川辺周辺で見かける子供たちがいる。

 バグマティ川の河川敷のグランドの横の小さな公園で一人の少年に出会った。
 園の片隅で遊んでいる女の子たちの写真を撮ろうとしたら、女の子たちが顔を隠して
 嫌がっているのを見て、「僕の写真を撮ってよ」と近づいてきた少年だ。
 着ている白いワイシャツには ナイチンゲールと刺繍されている。
 ナイチンゲールというのは 私が住んでいる家の近所にある大きな私立学校で
 幼稚園から高校まである学校である。
 この少年の様子を見ても この私立学校へ行っている家庭の子供とは思えないし、
 ナイチンゲール私立学校なら 今は 学校に行っている筈である。
 きっと古着を誰かからもらったのだろう。
 顔の様子からすると 南ネパールのネパール・インド国境あたりから、カトマンズに
 やってきた子供のようである。

 カトマンズの路上では タバコなどを売っている両親の横に座り込んで 
 タバコの空き箱の中の銀紙の裏に字のようなものを何やら書き込んでいる子供がいた。
 如何にもインド人の子供の顔つきをしている。
 利発そうな眼をしている。
 彼の写真を撮っていると 彼の父親が 「マネー」といい始めたところからしても
 インド人である。
 インドで生活していたときには この男の子もインドの公立学校へ行っていた
 のだろうか。
 両親の小さな商いでは 子供を学校に通わせることも難しいだろう。
 両親の生活が安定するまでは 学校行きは お預けである。

 バグマティ川に架かる黒い鉄製の吊り橋の下にある廃品回収地区の中に家族とともに
 住み着いている男の子、インド人である彼はネパールの公立学校へは行けない。
 私立学校はお金がかかるし、肩身も狭い。
 自分の分身のように壊れかけたおもちゃの自動車を引いている姿が印象的だった。

 河川敷にあるインドからやってきた人たちがよく使う井戸の近くでうろうろしていた
 男の子、カメラを向けると顔を隠して嫌がっていたが、撮った写真を見せると 喜んでいた。
 インドからやってきている子供たちでも 貧しくても 家族関係が安定している
 子供たちは写真を撮られることを嫌がらない。
 親がいじめられていると 子供の心も開かれていかない。

 黒い鉄製の橋の袂を歩いていたら、「俺の写真を撮っておくれよ」と言いながら、
 近づいてきた12,3歳の少年、ぐれる一歩手前の雰囲気があって、ちょっと心配に
 なった。
 撮った写真を液晶画面で見せたら、満足そうに肯きながら、去っていった。

 電信柱に寄りかかっているマガール族の少年、彼の後ろには彼が働いている食堂がある。
 皿洗いも終わり、電信柱に寄りかかり、何を考えていたのだろう。
 遠い自分の育った村のこと、家族のこと、友達のことを思い出していたのだろうか。
 こんな顔つきで立ちすくんでいる子供を見ると 私のほうが切なくなってしまう。

 女の子が 壊れかけた塀の上に座り込んで 草の茎を使って首飾りを作っている。
 誰にも邪魔をされない彼女の王国だ。
 その後ろには カトマンズでは 珍しい贅沢な分譲マンションが建っている。
 彼女が住んでいるのは スラムの中のバラック、しかし、塀の上の王国では
 彼女は 王女様である。

 人間がどこに生れ落ちるかは 運命である。
 民族、カーストの違いによって  生活の格差の多いネパールでは 生れ落ちたときから
 出発点が違う。
 そのことは 子供たちの人生に大きな影響を与える。
 神様は決して公平ではない。
 社会も決して公平ではない。
 それでも 子供たちはその中を生きていかなくてはならない。


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 カトマンズに住んでいる老人たちの中には 路上での物売りの収入から やっと
 生活している老人もいれば、老後を悠々自適の生活をしている老人もいる。
 それは 先進国日本でも同じことである。
 他の人の生活に関心を持たない日本社会では テレビの特集番組で報道されることが
 なければ、ぎりぎりで生活している老人の姿は見えてこない。
 日本だって、生活出来ず、餓死する人だって多くいる。

 ネパールであれば、人々は近隣社会の人々に関心を持っているから、
 本当に食べ物がなく、飢えている人を見れば、何とか、食べ物を与えようとする。
 だから、ネパールでは 最貧の中にあってもどうにか生きていくことが出来る。
 他の人々の生活に関心を持つことは 社会に対して関心を持つことだ。
 人々が 他の人々の生活に関心を持たなくなれば、共同体は崩れ、隣に住む老夫婦が
 餓死していることだって出てくる。

 年金をたくさんもらえる人、少ししかもらえない人、全くもらえない人、生活保護が
 必要な人のもとには行かず、毎日パチンコに通うような人のところに行く。
 この世の中、どうなっているのかと思えるような日本社会になってしまっている。

 ネパールでも別の意味での格差が老人たちの中にはある。
 寺院の一廓に家族とともに住み、仕事に出かけた家族を待ちながら、のんびりと家事に
 勤しむおばあさん、商売を息子に任せ、何の心配なく老後を送るインドのマルワリ商人、
 そうかといえば、老後は 寺院周りを決め込んで、家族、親戚、仲間たちとの
 旅行三昧のおばあさんたちの一団もある。

 カトマンズの先住民族 ネワール族の農民社会では 家族、親戚が一つの集落の中で
 生活しているから、三世代、四世代家族というのは当たり前のことで、年老いた
 老人たちの面倒はしっかりと家族が世話をする。
 その家族が大変であれば、すぐ近くに住む親戚も手助けする。
 ネワール族社会では しっかりとした共同体集落があり、互助関係もしっかりしており、
 日本のような老人問題はないといっていいだろう。
 老人養護施設など彼らには必要のないものである。
 家族と地域がしっかりと老人の面倒を見る習慣が出来ているのである。
 皆、いつかは歳を取り、老人になることを知っており、老人を粗末にすれば、
 それが いつか自分に降りかかってくることをよく知っているのである。
 伝統的な家族制度が そのまま まだ生き続けているのである。

 私がよく足を運ぶ バグマティ橋を渡りきったカトマンズ側のタパタリ交差点の
 すぐ近くに小さな公園がある。
 そこには夕方5時過ぎると 老人たちが集まってくる。
 気があった者同士でつくった老人クラブである。
 家のことは息子、嫁に任せ、のんびりと老後を過ごす人たちの集まりであるが、
 そのメンバーを見ると 240年間 ネパールの支配階級として君臨してきた
 チェットリ族、バウン族、そしてカトマンズの先住民族のネワール族の中でも
 比較的豊かな生活をしてきたマッラ王朝時代の支配階級 シュレスタ・カーストの
 人たちが大半を占めている。
 シュレスタ・カーストの人たちは 同じネワール族のサッキャ、バジャチャーレ、
 マハルザン・カーストの人たちが仏教を主に信仰するのとは違って、ヒンズー教を
 信仰している。

 政府の役人をしていて、退職後その年金で生活している老人たち、月1万ルピー
 ほどの年金がもらえ、家族とともに生活していれば、すべて自分の小遣いになる。
 土地持ちの人もいれば、商売を息子たちに任せ、それまでに老後用に貯めたお金で
 老後を送っている老人たちもいる。
 昔からの農地を売り、3階、4階建ての家を建て、1階部分は店舗として貸し、
 2,3階は アパートとして貸し、4階を自分たちの住居をしながら、家賃収入で
 豊かに生活している老人もいる。
 そんな生活が出来るのは バウン族か、チェットリ族、ネワール族の人たちである。

 ネパールではどの民族、どのカーストに生れ落ちるかで 人生の半分以上は決まって
 しまう。
 裕福な家に生まれれば、教育の機会も仕事の機会も多い。
 公務員、警察、軍隊の上級職は 大半がバウン族、チェットリ族によって
 占められている。
 つてによって 簡単に職を得ることが出来る社会だから、タマン族、マガール族などの
 先住民族が 手に入れることが出来る政府の仕事といえば、給料の安い政府の下級官吏で
 軍や警察でも 上級職を得ることはほとんどないといってよい。
 悠々自適の老後を送ることの出来る老人たちと 死ぬまで働き続ける必要のある
 老人たちとの格差は 大きい。

 しかし、気になるのは日本の社会である。
 自殺者は年間4万人に近づき、老人の孤独死も年々増え続けている。
 変死も増え続けている。
 豊かな貯蓄、豊かな年金で優雅に過ごすことが出来る老後と孤独死寸前の老後という
 格差は 日本では確実に進行している。
 これを自己責任という言葉で 責任を押し付けてよいのだろうか。
 社会が共同体という機能を失えば、自己責任という情けのない言葉が 
 物知り顔で歩き始める。


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 カトマンズの路上を歩いていると 老人たちが通り行く人相手に 小さな商いを
 しているのをよく見かける。
 カメラを向けると 怪訝そうな顔で私をにらめつけたおばあさんも 
 話をしていく中で優しい顔に戻った。
 そばには スモモを売っている娘さんもいた。
 
 10ルピーもしないような耳かきのような雑貨を売っているマガール族のおじいさん、
 あまりに売れていそうになかったので 5ルピーと10ルピーの耳かきを買って
 しまった。

 バグマティ橋のパタン側の入り口には 焼きトウモロコシを売るマガール族の
 おばあさん、歯が丈夫であれば、買ってもよいのだが、奥歯が すっかり駄目に
 なっていて、ネパールの硬いトウモロコシには太刀打ちできない。
 1日 どう頑張って売っても 食べていくのがやっとの商いである。

 皆 カトマンズの外の村からやってきている貧しい人たちだ。
 ネパールの先住民族のマガール族、タマン族の老人たちが多い。
 昔は カトマンズに仕事を求めてやってくる人たちといえば、タマン族の人たちが
 多かったが、近頃ではマガール族の人たちを見かけることが多くなった。

 田植えの頃になると 現金収入を求めて、カトマンズ盆地の先住民族 ネワール族の
 田んぼの土起こしをするのはタマン族の仕事である。
 今もそれは変わらない。

 路上の片隅に老夫婦が座り込んでいることもある。
 おばあさんがトウモロコシを焼いているそばで座り込んでいるおじいさん、
 悩ましげな様子でぼそぼそと話し込んでいる。
 チェットリ族の老夫婦だ。

 タバコや飴玉、インスタントラーメンを細々と商っているタマン族の老夫婦、
 「どうして、息子たちと一緒に生活しないのか」と訊くと
 「二人で生活するほうが気楽でいい」と言う。

 バグマティ橋の上流に拡がるスラムの中の手押しポンプの前では、
 タマン族のおばあさんが 食べ終わった後のステンレスの皿類を洗っている。
 その脇には 彼女の20歳ぐらいの孫がいる。
 その孫の話を聞くと、彼が幼い頃に 両親はインドに出稼ぎに行き、
 そのまま帰って来ず、その後の連絡もないと言う。
 彼のおばあさんが 女手一つで彼を育て上げたのだ。

 カトマンズの至るところに こんな風にして生活している老人たちはいくらでもいる。
 政府の生活保障のない発展途上国なら、珍しい話ではない。
 身寄りのない、あるいは面倒を見てくれる家族のない貧しい年寄りたちは、
 生きていくためには 何でもいいから、持てる方法の中で生活していくための方法を
 見つけ出す必要がある。
 240年のネパールの王制の中で 虐げられてきた貧しい先住民族にとっては 
 当たり前のようになっている姿である。
 インドからやってきた老人にとっても同じことである。

 どんな逆境の中でも とにかく生き抜いていくのだという姿、この生命力は凄いと思う。
 これは 今の日本の老人たちがすっかり失ってしまったものだろう。
 楽な生活は手に入れたが 最後まで生き抜くという人生に対する気構えは 
 失われたのかもしれない。
 
 背の曲がったおばあさんが 幼い孫に手を引かれて歩いていく。
 どんなことがあっても 生き抜いていくという意志のようなものが
 その後姿から伝わってくる。

 
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 バグマティ橋のカトマンズ側のタパタリの交差点の脇には いつも行くネワール・
 カザ(ネワール族の簡単な軽い昼食)の店がある。
 近くに住むネワール族のマハルザン・カースト(ネワール族の農民カースト)の
 経営する店である。
 昼の2時ごろ行くと いつも人がいっぱいで 座る場所がないくらいである。

 午後3時ごろ お腹が空くとこの店にやってきて ネパールスタイルの丸いモモ
 (蒸し餃子)、チョエラ(水牛のあぶり肉の和え物)、セクワ(水牛のヒレ肉炒め)、
 時には水牛の腸の炒め物を頼むこともある。

 夕方も遅くなって、この店の前に通りかかると マハルザンの家族とした働きの
 カンチャ(12歳から15歳ぐらいの男児)たちが 店の仕事も終わり、店の前に
 のんびり座り込んでいる。
 店じまい前のひと時である。
 この店は マハルザン夫婦、そして 3人の息子、3人のカンチャが働いている。
 普通ネパール人の店なら、サウジ(店の主人)は 椅子に座り込んで 客からお金を
 受け取り、従業員に指示を出すだけだが、この店では 料理を作るのはマハルザン
 家族の仕事で、皿洗い、出来上がった料理などを運ぶのが カンチャたちの仕事である。

 経営者自ら 下拵え、料理をするから いい加減なものは作らない。
 店そのものは決してきれいとはいえないが それでも他の店より安心して食べることが
 出来る。

 ここで働くカンチャたちは タマン族の子供たちである。
 村から出てきて 下働きの仕事をする子供たちには タマン族、マガール族の
 子供たちが多い。
 村の生活の中では 学校にも行けない最貧層の家庭の子供たちである。
 この店の経営者のマハルザンは 人使いがひどくないから 子供たちは
 気持ちよく働いているようだ。
 皆 同じ村の出身である。

 先日 やはり この店にやってきたとき、店の奥の方で バグマティ橋の周辺で
 いつも見かける幼い妹を背負って面倒を見ているタマン族の少年が 座っていた。
 顔があったので 「何を食べているの」と訊くと 「モモ」と応える。
 店の息子に訊くと ここにやってきたのは初めてだという。
 どうも好印象を持ってはいないようだが、お金を払えば、客は客である。
 それを受けて 働いているカンチャも そうだそうだとうなずいているので
 妹を連れてやってきた少年は 君と同じタマン族だぞと言うと 信じがたい顔つきで
 驚いていた。
 彼らの母親は バグマティ橋のパタン側の小さな空き地で 焼きトウモロコシを
 売っている。
 去年の春先には 冷たいバグマティ川の水の中に入り、震えながら 岸まで砂を
 運んでいた。
 カトマンズも外の村からやってきたタマン族やマガール族は ほとんどといって
 いいくらいに こうした厳しい肉体労働に従事している。
 1日やっと200ルピー(250円)になるかどうかの低賃金である。

 カトマンズでは ある程度安定した恵まれた暮らしをしている人たちのほとんどは
 貧しい人たちの生活には関心を持たない。
 民族やカーストが違えば、違った世界の出来事なのである。
 ネパール国民という共通意識はなく、愛国心も希薄である。
 あるのは 自分たちの家族、親戚、カースト、民族までの意識で カースト、民族が
 違ってしまうと かかわりは薄れ、関心も持たなくなってしまう。

 ネパール、ネパールと大声を上げているのは 支配階級のバウン族、チェットリ族
 だけで それも真剣に国のことを考えているのではなく、如何にしてこの国の富を
 他の民族やカーストの人たちと分け合うことなく、独り占めするか、そのことだけしか
 頭にはない。
 彼らにとって、他の民族やカーストは 同じ人間ではなく、奴隷に近い存在としてしか
 見ようとしない。
 民主化20年近くたっても あくまで バウン族、チェットリ族に都合の良い民主化で
 大半の国民は その恩恵に浴していない。

 日本だって同じで 国の富をアメリカに奪われ、大企業や一部の人間たちは富を独占し、
 分け合うことを忘れ、ネパールと同じように貧富の格差は広がる一方である。
 自給自足体制の整っていない日本では 何か事が起これば 明日はわが身に苦境が
 やってくるのは 目に見えている。
 貧しさに慣れていない日本では 悲惨さはネパール以上のことになるだろう。



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