ネパールにあるハンディクラフト

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 ネパールのウールの手編みの歴史はそれほど古いものではない。せいぜい30年ぐらい 
 の歴史だろう。
 チベットのウールをインドに運んで商売をしたという歴史は、千年以上の暦嬰を持つだろう。
 チベッタン・カーペットも 中国によるチベット侵入・征服により、難民として
 カトマンズにやってきたチベット人たちが始めたものだ。

 今から20年以上も前には、毛糸の質も悪く、カーペットには適していても、
 セーターには向いていないチベット毛は、弾力性もなく、毛足も短いことから、
 2本の毛糸でセーターを編んでいた。
 又、出来るだけ早く編み上げるために、太い編み棒を使っていた。
 そのために編みあがったセーターは1kg以上の重さがあり、着ているうちに 
 どんどん伸びていくという代物だった。

 デュクティという店では、ニュージ―ランド毛を使って、セーター、カーディガンを編んでいたが、
 毛の紬糸が太く、編み上げると、1,5kgというものもあり、重いということで、
 日本人の好みではなかった。

 今では、ニュージーランド毛とチベット毛を混ぜ合わせ、弾力性のある強い毛糸も作られるように
 なったが、薄手なセーター類を好む日本人には受けない。
 スキーなどのアフター・ウェアーとしては重宝しているようだが。
 チベット毛のごわごわした肌触りは、人によっては、肌に馴染まず、嫌がられることもある。

 タメルに1軒セーター専門の凝った編みのセーターを置いてある店があるが、
 店の経営者家族は、自分たちの売っているセーターなど着ようともしない。
 注文があれば、そのデザインに合わせてセーターを工場の従業員に編ませるが、
 自分たちで日常身につけ、着心地を確かめるというような決めの細かさはない。
 ただ売れればいいという安易さなのである。
 在庫も山ほどあり、店の奥には何年前に編まれたのかわからないようなセーター類が
 山積みにされている。
 セーターを編む人、売る人とはっきり分かれており、売る人の発想の中に新しい商品
 開発という姿勢は感じられない。

 そんな中で、この頃注目を浴びてきているのが、中国からのパシュミナ毛を使って
 編み上げた薄手の肌触りの良いセーターだ。ただこれは機械編みで手編みではない。
 デザインもヨーロピアン・スタイルで ヨーロッパのファッション雑誌からそのまま
 持ってきたような感じだ。
 デザインさえ良ければ、一般的な市場を得ることも出来るだろう。
 手編みのための毛糸をパシュミナ毛から紡ぎだし、手編みのセーターのための毛糸を
 染め、手編みでセーター類を編み上げることも面白い試みだと思うが、かなりのコスト 
 を覚悟しなくてはならないだろう。

 ネパールのセーターの特徴は、カラフルで凝った編み模様が人の心を奪うものである
 から、パシュミナ毛の羊毛製品の中でも、生かしてほしいと思う。


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 ネパールの名高い工芸には タンカがある。
 チベット密教を信仰する仏教徒 タマン族の描くチベット・タンカとネワール族の
 チットラカール・カーストの描くネワール・タンカと2種類ある。

 この二つ どう違うかとは はっきりしたことは言えないが、タマン族の描くチベット・
 タンカは 徒弟制の下に描かれる。弟子を取り、タンカを描くのに必要な描画技法を
 身につけさせると、その技術の習得度に合わせて、タンカの各細部を描く仕事を与え、
 師匠が最後に顔を書き入れるという分業で成り立っている。
 だから、芸術というより工芸といった方が良いだろう。
 使う色彩、色合いの変化はあっても、基本的な図柄は伝統的なものに頼っている。

 ネワール・タンカの場合は、一人の人間が一枚のタンカを 最後まで描き上げる場合が
 多く、タンカの図柄も個人の創意工夫が生かされる要素が多い。
 チベット・タンカに比べると リアリズムが入り込むことも多く、描かれている顔の
 表情などを見ると、イラストのような感じを受けることもある。
 ネワール族の人に言わせれば、タンカはもともとネワール族が始め、それがチベットに
 伝わり、チベット密教を信仰するタマン族が チベットから伝わってきたチベット・
 タンカを描くようになったと言うが、定かではない。

 チベット、ネパールの山岳地方のチベット密教の修行寺では、チベット密教の僧侶が
 チベット・タンカを描くこともあるようだ。
 タンカといっても曼荼羅を描くことが多いようだ。

 旅行者の集まるタメル地区に行くといたるところにタンカの店がある。
 こんなにたくさんの店があって大丈夫なのか、高い店賃を払って、やっていけるのだろうかと
 心配になる。
 もう限界点に達しているのではないかとも思えてくる。
 土産物としては案外高価だし、買って帰っても どこにでもおけるという代物ではない。
 宗教的な意味合いを持つものは、扱いがなかなか難しいのである。

 そこで私が提案したいのは、タマン族のチベット・タンカ絵師の熟練した描画技法を
 他の工芸に生かせないかということである。

 日本には昔から、漆塗りの優れた工芸がある。ネパールには木工の技術もある。
 日本の漆を禿山になったカトマンズ周辺の山々に植樹し、漆を取り出し、木工製品に
 漆塗りを施す。
 絵師は あぶれたチベット・タンカの絵師を使う。
 何か面白い工芸が生まれると思うが、どうだろう。

 ネパール人の持っている伝統的な技術をうまく組み合わせる。それに日本の伝統的な
 工芸の技法と組み合わせる、そういった援助の方法もあるのではと思う。
 ネパールの工芸の伝統と日本の工芸の伝統がうまく融合すれば、魅力的なものが
 生まれてくると思う。
 村起こしにも繋がるし、ネパールの工芸の発展につながり、新たな雇用の機会にも
 繋がっていくだろう。
 タンカの描画技法は 繊細で熟練を必要とするものだ。
 タマン族の人たちはその手を持っている。
 安っぽいいい加減な土産物品ばかりのカトマンズ、質の高い工芸品が新たに出来上がることを
 期待している。
 日本の海外援助ももう少し、きめ細かくあってほしいものだ。


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 ネパールのイラクサ(アロ)に出会ってから、20年近くなる。
 パタンのクポンドールにある小さな店においてあった。
 若い女の子たちの店で、東ネパールの山奥が郷里の女の子たちだった。
 イラクサの繊維は 東ネパールのコシヒルと呼ばれる場所で作られているようだった。
 当時は、素材そのものの持つ自然の色を使わず、糸を漂白して その糸でストールや
 ショールを編み上げていたが、糸そのものの紡ぎは荒いものだった。

 近頃はエコーブームの影響か、イラクサの繊維の自然の色を生かすようになり、
 紡がれた糸も細い繊細なものに変ってきた。
 それと同時にイラクサの細く紡がれた糸を使ってのショールなども凝った素敵なものに
 変ってきている。
 この編みの技術を使って、夏用のざっくりしたカーディガン、Tシャツの上に重ね着
 する半袖のゆったりしたサマーセーターを作れば、洒落たものになると思う。
 是非このレベルまで行ってほしいと思う。
 デザインさえ良ければ、アンデルセン童話の中の「白鳥の王子」の中のイラクサ同様
 夢のある目玉商品になるだろう。

 ネパールのヘンプ(麻)の加工はまだ荒っぽい。中国やタイの麻の加工品に比べると
 質、技術の点で劣る。
 日本の若者たちの間では流行っているようだが、どう見ても頭陀袋をかぶっているよう 
 でいただけない。糸の紡ぎの精度をもっと工夫する必要があるだろう。

 昔、タメルで知り合ったバウン族の若者がいる。他の人の店で店員として働いていた。
 煙草も吸わず、酒も飲まず、煙草と吸うくらいなら、少しでも食べ物にお金を掛けると
 いった賢い若者だった。
 その店で見かけなくなり、心配していたら、店と店の狭い隙間に露店に近い店を出し、
 自転車でそのそばを通りかかると、声をかけられてびっくりしたことがある。
 それから、何年かすると、タメルの入り口に古い建物だったが、店を借り、店の主に
 なっていた。
 ヘンプやイラクサなどの専門的な店である。
 ネパールでは主になると太るものらしく、10年前はがりがりだった細い体も 恰幅が
 良くなり、店の主らしくなっていた。
 頑張っているようである。

 こういう頑張りが出来る賢さが バウン族(ヒンズー教の高カースト 僧侶階級)には
 ある。見通しが利くから、商売にも向いている。
 政治の世界では 悪徳の限りを尽くしているが、商売の世界では地道に頑張っている
 ようだ。
 カトマンズでは 主だったバザールの商人はネワール族で占められていたが、この頃は
 バウン族が多く進出してきている。

 ヘンプ、イラクサ製品の店を出している昔からの知り合いのバウン族の主、これからも
 上を目指して頑張ってももらいたいと思うが、センスがもう一歩である。
 店の中にコンピューターも置き、商売の形は本格的になってきているが。


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 カトマンズの街に インド カシミールの刺繍のショール、ジャケットなどの店が
 増え始めてから もう 何年になるのだろう。
 かれこれ、20年近くにはなるだろう。
 カシミールの店の増加は インド カシミール紛争の激化に平行している。
 インドの有名な観光地 カシミール地方が分離独立のために紛争を勃発し、観光客が
 激減し、カシミール刺繍の工芸品が売れなくなり、その商人たちが、カトマンズに
 移ってきた。
 かなりの数のカシミール刺繍製品の店が増えたために、カトマンズのタメル地区の
 ネパール人たちが借りていた店の店賃は、どんどん値上がりしていったのも本当だ。
 カシミール商人が店の持ち主のいいなりに店賃を払ったからだ。
 インドと違って、ネパールでは 店を借りているものに対する法的な保護はない。
 店賃の値上げは、建物の持ち主のいいなりである。文句を言えば、他にも借り手が
 いるから出て行けということになる。

 インドのニューデリーのババカラシン・マルグ辺りにも 冬場になると、カシミール
 製品の仮設バザールが開かれていた。
 カシミールでの売り場を失った商人たちが、売り場所を求めて開いたバザールだ。

 この頃では、本場インドに行くより、ネパールのカトマンズのほうが、カシミールの
 刺繍製品は多いくらいだ。デリー、カルカッタへ行ってもこれだけのカシミール商品の店が
 集まっている場所はない。
 カシミールと呼ばれるぐらいだから、カシミール地方は上質のウールの生産地でもある。
 上質のウールに刺繍されたショールの肌触りと軽さは 素敵である。
 ただそれを見分けるには ウールに対する鋭い目が必要だ。ついつい刺繍に目を奪われ、
 ウールの質を見分けることを忘れてしまう。
 
 近頃では、春・秋物を狙って、シルク布に刺繍したジャケット類も増えてきた。
 ただ、ジャケットのデザインが昔から変っておらず、袖が細くて着にくいものもある。
 ジャケットに刺繍するのではなく、洋服の型紙に合わせて書き込まれたウールの上に
 刺繍をしていき、刺繍が仕上がると、切り取り、縫製していくために ジャケットの
 デザインの豊富さは望めない。

 カシミールには二つのタイプの刺繍がある。
 1つはアリ刺繍と呼ばれ、細い10センチくらいの棒のような器具を使って刺繍して
 いくもので、インド・ラジャスタン、パキスタンでは、皮の民族靴の刺繍にも利用されている。
 もう1つは、シヨ刺繍と呼ばれ、針を使って施す刺繍である。
 どちらにしても、気の遠くなるような手間を要するものだ。
 カトマンズのタメル地区の土産物屋の通りでは 一際、色彩の鮮やかさと工芸の質の
 高さが目立つ。

 カシミール商人は昔から、ぼるので有名だから、すぐに買ってはならない。
 何軒も店を回って値段を確かめる必要がある。値段交渉はそのあとだ。
 インドやネパールでは こうした土産物を買うのも一苦労である。
 買ったものが他の店では 半分の値段で売られていたということもよくある話だ。
 値段交渉を楽しむぐらいの気持ちでいないと、安く土産物を買うことは出来ない。
 カシミール商人の店では 特に要注意である。
 くわばら、くわばら!


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 カトマンズでバッグ、アクセサリー、スリッパなどのフェルト細工が見られるように
 なってから4,5年になるような気がする。
 昔からネパールの山岳地方では、敷物か毛布として、織られた布をフェルトかする技術  
 があった。
 私も20年近く前に買い、敷物として利用したことがあるが、山の中で織られている
 ものであるが 虫除けの処理がされておらず、何年か使っているうちに虫にやられて
 駄目になってしまった。
 ネパール毛をつかっていたせいか、かなりごわごわした肌触りであった。

 フェルトには興味を持っていたが、カトマンズで見かけるフェルト製品の色合いが
 あまりに派手な色彩のもので、道化師の持ち物のようで私の好みではなかった。
 若者向けには楽しくてよいのだろうが、もう少し渋い色合いのものがあっても良いように思えた。
 カトマンズのいつものパターンであるが、フェルト製品が売れるとなると、猫も杓子も
 店を構え、売り始める。
 どこかの店のコピーであるだけで、品質の向上、染めの技術の向上へとは向かっていかない。
 値段合戦になるから、逆に品質さえ悪くなってくるという現象も起きてくる。
 品質の向上、あるいは天然染織、製品のデザインなど目を向けていかなければ、
 いつかは 飽きられてしまうだろう。
 日常的にネパール人が使っていないものを、ヨーロッパ人の注文で作る、
 こうした新しい製品作りには 製品開発のための努力が必要であるし、
 世界のフェルトの歴史的な流れについても知ることも大事だ。
 インドのカシミールにもフェルトの上に カシミール刺繍を施したものがある。

 若者に受ける程度のフェルト製品も結構だが、せっかくフェルト作りの技術を習得したので
 あるから、世界に通用する工芸品としてフェルト技術を発展させてもらいたいものだ。
 日本でもフェルト細工は いろいろな教室で催されているようだ。
 素人であっても フェルトに対する目は肥えている。

 私がよく訪問する染織家のブログでも 正倉院所蔵の毛氈、1500年近く前に日本に
 シルクロードを通ってやってきたフェルトの毛氈の復元についても紹介されていた。
 工場生産的に多量にフェルト製品を作るだけでは、ネパールでも単なる流行で
 終わってしまうだろう。
 伝統に支えられている技術ではないから、底が浅いのである。
 今後 ネパールで どういった形でフェルト細工が変っていくのか見ていきたいという
 興味はあるが、染め、デザインなどの専門的な技術援助は必要だ。
 
 造る人と売る人が別々の社会ネパールでは、専門的な染織家が育ちにくい状況にある。
 そうした状況の中では なかなか質を求める染織世界は生まれにくい。
 ブータンやインドでは伝統に支えられた染織文化があるが、ネパールの染織文化には
 ダッカ布を除いては、高度な染織文化は見当たらない。
 そのために流行だけに走る傾向がある。それが残念である。


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