ネパールの布

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  布は 上から チベットのヤクの毛で織られたブランケット
         ブータンのヤタと呼ばれる毛織物、こげ茶部分がヤクの毛
         ネパールの羊の毛で織られたブランケット


 ネパールのカトマンズに行くと ウールのセーターやウールのショールを売る店に
 行くと ブラウンカラー、グレーカラーのセーターやショールを指差して、
 「ヤクウールのセーターだよ、ショールだよ」と言って、
 商品を売りつけようとするのはいつものことである。
 売りつけようとする店主や店員は ヤクウールがどんなものかはよく分かっていない。
 ヤクウールと言えば、客が珍しがって買うぐらいにしか思っていない。

 実際ヤクの毛はかなり、剛毛でセーターやショールには適さない。
 ヤクウールと言いながら、実際は山羊の毛だったりすることが多い。
 ヤクの毛の柔らかい部分を使えば、良質のセーターやショールを織ることが出来るかも
 しれないが、あまりに量が少なく、そう簡単に手に入れることは出来ない。
 カトマンズで売っているセーターやショールの量をみれば、
 贋物であることは簡単に分かる。
 日本のネットショップなどで ヤクウールで織ったショールなどと言って、
 売っているが、ひどいものになると アクリルウールのものをヤクウールと言って
 売っている業者もいる。
 当人は騙すつもりはないのだろうが、カトマンズの商人がヤクウールと言うのを
 鵜呑みにして、信じて売っているのだろう。

 ブラウンカラーやグレーカラーの天然の色のウールは 山羊毛やヤク毛を利用するが、
 大半はバッグや袋に仕立てて、防水のために使うことが多い。
 チベットあたりでは、暖房、防水のためのブランケットなどを ヤクウールを使って、
 織り上げるが、ごわごわして肌触りのよいものではない。
 ブータンでもヤタという防水のためのウールの織物を織るが、こげ茶の部分には
 ヤクウールを使っており、これもかなりごわごわしている。
 雨水をはじくには有用だが、身につけていて快適とは言いがたい。

 ネパールでもよく似たものを作るようだが、織りも粗く、使っているのは、羊の中の
 毛の黒い部分を使っているようだ。
 ネパールやチベットの羊毛は 固く、あまりセーターやショールには向いていない。
 ネパールの良質のセーターのための羊毛は ニュージーランドから輸入している。

 ネパールや近隣諸国のウール事情を正しく把握しないと、ネパール人の言葉を
 そのまま信用して、いい加減なものをお客に売りつけることになってしまう。

 ヤクウールで編まれたもの、織られたものといえば、大体ごわごわしているものだと
 理解したほうが望ましいだろう。
 今では、ヤクの数もかなり減っているようだし、ネパールで簡単にヤクウールが
 手に入ると考えるほうがおかしい。

 私がここで紹介する写真の織物も20年以上前に買い入れたもので、
 今、手にいれるのは難しい。
 昔からの知り合いにショールを売っているネパール人がいるが、彼に訊いても、
 ヤクウールといえば、売りやすいからと答え、彼自身もヤクウールでないことは
 よく知っている。
 ネパール人が ヤクウールと言うのは 売りたいための嘘なのである。


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 東ネパールの山岳地方、タプレジュンあたりで
 イラクサから糸を取り出し、紡いでいる。
 ああ、こんなものがネパールでと驚いたものである。
 20年前は、素朴だったが、糸そのものは、まだ荒かったが、
 近頃は、かなり細い糸も紡ぎだせるようになった。

 大半は、このイラクサの糸でショール、ストール、ランチョンマットを
 作ることが多いが、中には服も作っている。
 ただ、アイデアが良くないために、着にくかったり、粗雑なものが多い。
 このイラクサの糸を使って、しゃれたサマーセーター、カーディガン、
 ベストなどを編めば、素敵であると思うが、編む技術はあっても、
 しゃれたものを作り出すデザインの力はないようだ。


 ネパールの布や手工芸を見ても あまり心動かされるものがない。
 ネワール族の木工、仏像の製作にはそれなりの価値はあると思うが。
 これらの分野においては、王族や金持ちの注文は多い。
 しかし、布に関して言えば、歴史の重みといったものが、感じられない。
 布文化の歴史というものがネパールにおいては貧弱なのである。
 ネパールの文化・文明という水準で考えれば、
 カトマンズしか考えられないのであるが、
 ネパールのダッカ布だけが歴史を持つが、これもカトマンズのものではなく、
 東ネパールのテーラツム、西ネパールのパルパが産地だ。
 それも木綿のものでシルクではない。
 古くからカトマンズ盆地に住み着いているネワール族も、機織をするが、
 木綿のものだけで、紋織りのような複雑な高度な織りはない。

 ここ2百年以上にわたるときの政府が機織を奨励し、援助してこなかったことが
 大きな原因であろう。
 高価な布はインドからという姿勢がネパールでは定着してしまっている。

 タイやミャンマーの山岳民族を見ていると、独特の刺繍や、織りを施した
 民族衣装を持つが、ネパールの山岳民族には、目を見張るような民族衣装はない。
 50以上の民族が住みながら、独特の布文化を持たないのは不思議なことである。
 やはり、世界には織物好きの民族とそうでない民族があるのであろうか。


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 20年近く前に見つけたネパールの刺繍布である。
 布は工場生産のつまらない布であるが、刺繍は素晴らしい。
 ネパールにこれだけの刺繍の技術があることに驚いたものだ。
 ネパールの山岳民族の仕事であるようだが、
 ネパールのどのあたりの仕事かはわからなかった。

 そうこうする内に20年の歳月が流れ、この刺繍を市場では
 見かけけることはなくなった。
 私がネパールにいるようになって、23年になるが、
 ネパールの染織で、価値を感じたものは、この刺繍、
 ダッカ布、そして、イラクサである。
 ダッカ布やイラクサは今もなお、生き続けているが
 この刺繍は生かされることがなかったようだ。

 アッサムあたりの天然シルク ムッガシルクの布にこうした刺繍を
 施せばと思うが、もう刺繍の担い手はいなくなっているかもしれない。

 ネパール人は、古い技術を生かしながら、新しいものを作り出す能力に
 欠けているようである。
 新しいものだけを追い求め、古いものを上手に育てていく地密な努力が足りない。
 そうしたことは、ネパールの今の政治状況にもつながるようだ。

 ネパールでは、高度な布文化は発達してこなかったようだ。
 これは、240年近く続いてきた王制にも責任があるようだ。
 絶えず インド文化を志向してきた王制、それを支えてきたバウン族(僧侶階級)、
 チェットリ族武士階級)がオリジンがインドであるために、
 上質な衣服はすべてインドからの輸入に頼っていたためだ。

 カトマンズでは、女性はインドと同じようにサリーを纏う。
 それはすべて、インドからのものである。
 あるとすれば、技術を要しない木綿のネパール製のサリーだけである。
 布文化を支え、発展させていくにはパトロンが、必要だ。
 タイでは、王族がタイの布文化を支えているし、身に着ける。
 インドにおいても、マハラジャは布文化を支えてきた。ブータンも同じである。
 ところが、ネパールの王族は、良いものはすべて外国から輸入に頼り、
 自国の布文化を発展させる考えなど、いまだかつてなかった。
 そのために布文化の高度な技術を持つことはなかった。
 注文がなければ、作り手が生まれてこないのは当然のことである。

 シルクの生産もやっと始めたが、織り手は、インドからやって来た人間に
 頼るというのが現状だ。
 やはり、布においても歴史的遺産が必要なのである。


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 ネパールで唯一の布らしい布、価値のある布だ。
 ダッカ布という名前は、
 バングラディシュのダッカからとったらしい。
 このダッカ織りのつづれ織りは、
 ベンガル州の織物から来たようである。
 ネパールでは、ネパール帽、チョロといわれるショールなどに
 使われる高級な布である。
 生産地として名高いのは、パルパ、テーラツムだ。


 20年も前の話である。
 日本の知り合いから、ネパールで昆虫採集をしたいという人間がいるので
 そのセッティングと案内・通訳をしてほしいという話があった。
 その頃はネパールでは昆虫採集は禁止されておらず、別に構わないと思い、
 その仕事を請けることにした。
 特に東ネパールを中心にして、最後はダージリンに行きたいということだった。

 ネパール人の知り合いから、運転手付きのマルチスズキのランドクルーザーを借り受け、
 夜の採集のためのジェネレーターも買い、すべての用意も整え、
 カトマンズを出発した。
 まずは、東ネパールのダランを目指した。カトマンズから3百キロほど離れた場所だ。
 ダランの町はこの辺りでは、中心的な町で山からの住民が買い物に来る町だった。
 ホテルもいくつかあり、我々の泊まったホテルはライ族の経営するホテルだった。
 豚肉料理もあり、食べることには苦労はなかった。
 この町のホテルは怪しげなこともあった。
 どうも娼婦を置いているホテルで、
 このあたりのホテルでは当たり前のことのようだった。

 このホテルを拠点にして昆虫採集を始めたが、
 私の目的は東ネパールで織られているダッカ布の現場を見たいことだった。
 ダンクッタまで上がり、そこで織られているのかと思うと、
 織られているのはテーラツムの村だった。
 ダンクッタからヒレ、ヒレからバソンタプールまででこぼこの道が続いていたが、
 車の行けるのがそこまでで、バソンタプールからは歩きで、
 テーラツムまで歩いて3日かかると言われ、あきらめてしまった。

 チベット人の住むヒレの村では ヒコクビエ(ネパールではコウドウ)と呼ばれる雑穀を発効させたお 酒 ツンバを飲んだ。
 どぶろくの1種で、熱いお湯を注ぎ、ストローを使って飲む酒である。


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