インドの刺繍布

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インド グジャラート州のカッチ地方の刺繍の仕事。
余すところなく、散りばめられた刺繍とミラー、
呆れて ものが言えないくらいだ。
なんという根気、どれだけの月日を要しただろう。
たかがバッグという世界が、
価値ある世界に変わっていく瞬間だ。


 インドを旅していたときには、よく汽車を利用したものだ。
 デリーやコルカタであれば、ツーリスト専用の切符売り場があって、
 汽車のチケットを手に入れることも楽だった。
 こうしたサービス精神は、インドとは無縁のもののように思えるが、
 インドには意外とこうしたサービス精神はあるのだ。
 観光地であれば、ツーリストバンガローといわれる外国人のための
 政府の経営する安い宿泊施設もある。

 私がインドで旅を始めた頃は、予約はすべて手作業であったが、
 14,5年前からコンピューターが使われ始め、
 いつもカウンターに座っていたインド国鉄職員のおじさんが、
 人差し指でタイプを打っていたのが印象的だったが、
 何年後かに再び行ってみると、彼のタイプも随分上手になっていた。

 インドの汽車の窓には格子が嵌められており、
 事故、特に水難事故でもあれば、助かる可能性はない。
 何度かそんな事故があったと思うが、改善されていないのは何故だろう。
 噂話によれば、ダコーツ(山賊)が、窓から入り込んで来ないためものだという。
 寝台車に乗っているときは、窓を閉めろと注意されたものだが、
 どうも汽車が駅に止まっているときに、格子窓から手を入れて盗みをする輩もいるようだ
 日本人の旅行者が、座席の下に荷を置いて、ホームに出てお茶を飲んで帰ってくると
 荷物がなくなっていたという話も良く耳にした。
 トイレに行っている間にということもあるらしい。
 私の場合は出来るだけ、乗り合わせたインド人と話をするようにし、
 トイレにいくときには、荷物を見ておいてくれと頼むようにしていたが。

 まあインドの汽車の中は、
 泥棒の格好の働き場所と思っていたほうが無難であろう。
 全く簡単に乗り込んでは、降りていくわけのわからないインド人が多いのである。


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 何のための刺繍布かはわからないけれど、
 ラジャスタン刺繍の技法のエッセンスが
 含まれている布である。
 刺繍の技法が丁寧な仕事から読み取れる。
 布も手染め手織りの布である。


 メリタの町では年に何回かお祭りもあるようだったが、
 それがなければ、何も見るべきものはなかった。
 再び、ナゴールへ向かって、バスに乗り込み、旅を続ける。
 ナゴールの町は、メリタに比べると、活気にあふれていた。
 メリタの町では、ひどい巡礼宿だったので、ホテルを探した。
 巡礼宿の部屋より良ければいいとぐらいの気持ちだったので、
 部屋はすぐに見つかった。こざっぱりもしていたし、浴室もついていた。
 ここでも、水はしょっぱかった。日増しに暑さは増していくばかりであった。

 街の中を散策していると、一人のインド人が話しかけてきた。
 どうも私のことをネパール人と思ったらしかった。
 外国人などやってくる街ではないのだから、モンゴリアンの顔をしていれば
 ネパール人だと思うのも当然だった。
 話を聞くと、以前ネパールで商売をしていたというマルワリ商人で、
 今は故郷のこの町で商売をしていると言う。
 ネパールが懐かしくなり、声を掛けてきたのであろう。
 ネパール語で会話を進めていくうちに夕食に招待してくれることになった。
 時間と待ち合わせ場所を決め、宿に帰った。

 宿に帰り、一休みをしようと思い、窓を開けて、外を見ると、
 なんと窓の下の道に 暑さのために死んだのか、1頭の牛の死骸があるではないか。
 そのうち片付けるだろうと思い、一休みをした。

 夕方、約束の場所にいくと、彼が待っていた。
 彼の家に行くと、夕食が用意されていた。マルワリ商人の食事であるから、
 当然、完全菜食主義者である。その時に口にした水が、真水なのである。
 塩気を含んだ水にうんざりしていた舌には、なんと新鮮な味わいであったことか。
 話を聞くと、雨季の際の雨水を溜めたものだと言う。
 1杯の水がこんな感動を与えてくれるとは、今まではなかったことである。
 この若いマルワリ商人の細やかな心遣いには深く感謝をした。
 あの水に対する感動は、今も、深く心に刻まれている。

 宿に帰ると、窓の外の牛の死骸は置かれたままである。
 夜になっても、涼しくならないナゴールの夜だった。


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 インド ラジャスタンの刺繍布、
 ラジャスタンの女性が頭から被るものだという。
 刺繍の模様から見れば、
 特殊な儀式のときに使われたもののようだ。
 一針一針の丁寧な仕事、布の目を数えながらの手仕事
 なんと品のよい刺繍なのだろう。


 若い頃、4月、5月の暑いラジャスタンを旅したことがある。
 デリー、ジャイプール、アジメール、プシュカルと旅を続けていくうちに
 夏のラジャスタンは、気温を上げていくばかりだった。
 過酷な旅の中で、自分の限界を試してみたい気持ちもあったのかもしれない。
 あまり旅行者の行かない場所を動いてみたいと気持ちもあった。
 最終目的地は、ジャイサルメールであったが、
 そこに行き着けばいいと思い、メリタ、ナゴール、ビカネールと動くことにした。

 プシュカルの町をバスに乗って、メリタへ、そこは何の変哲のない町だった。
 宿を探すと、ダラムシャーラという巡礼宿しかない。
 1泊15ルピー(百円)もしない宿だった。その部屋ときたら、凄かった。
 建物は何階建てかのりっぱなものだったが、部屋にはベッドが一つあるだけ、
 そのベッドに敷かれているシーツときたら、何ヶ月も前からの敷きっぱなしのもので
 そこに寝転がれば、来ている服の方が汚れてしまうというものだった。
 壁や床を見れば、噛みタバコを吐き出した汚れの後、これは我慢できるとしても
 あのベッドに敷いてあるシーツだけはどうにかしなければならない。
 下の受付に苦情を言うが、いつまで経っても対応しようという様子はない。
 そこで私も部屋の触る気もしないシーツをベッドから引っ剥がし、
 それを受付にもって行き、
 「こんなシーツの上で寝ろというのか」と、受付の人間に渡すと、
 やっと、新しいシーツがもらえた。
 後で気がついたことだが、巡礼宿というのは、どうも基本的にはシーツ類は
 自分で用意するらしかった。だから安い。

 メリタあたりから、飲み水は塩気を含んだものになり、飲めたものではなかった。
 ミネラルウォーターなどない時代、のどが渇くと、
 外で売られているソーダー水を飲んで、渇きを癒した。


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 インド グジャラート州 カッチ地方のミラー刺繍の仕事。
 色鮮やかな刺繍が、ブラウス全体を被っている。
 おしゃれの真髄がここにある。
 出来合いの高価なブランドの服を求める姿は
 ここにはない。
 おしゃれは、自分の手で作り出すのだ。
 お金で作り出すものではないのだ。


 昔、よく砂漠の町、バールメールにはよく通った。
 ラジャスタン周辺の村の刺繍の手仕事が好きだったからだ。
 当時(20年前)は、日本人は珍しく、日本人だとわかると、
 話しかけて来るインド人も多かった。
 私が刺繍に興味を持っていることを話すと、
 一人の若いインド人が、カジュラーロードに行けば、
 たくさん刺繍がある、自分はカジュラーロードに住んでいるから
 一緒にガジュラーロードに行こうと言う。

 暇だったので、彼と一緒に行くことにした。
 駅でチケットを買い、汽車に乗り込み、カジュラーロードに向かった。
 そこは、ラジャスタンとパキスタンの国境にあたる場所で、
 昔は、カジュラーロードを超えて、汽車はパキスタンへと向かっていたのであるが、
 インド・パキスタン分離の際に、汽車はこのガジュラーロードが終点になったのだ。

 無事にカジュラーロードに到着し、彼の家でお茶をご馳走になった。
 その時期はラジャスタンの夏季、日中は45度を越える暑さ、
 扇風機を使うと、熱風になった。急いで扇風機を止めてもらった。
 刺繍をしている作業場を案内してもらったが、たいした刺繍ではなく、
 拙いものだった。
 向こうがパキスタンと指差すことが出来るあたりを眺め、
 バールメールに帰るために、駅に向かうと、
 一人のインド人が近づいてきて、
 「パスポートを見せなさい。何のためにここにやってきたのだ。」
 私が
 「刺繍を見に来た。」と言うと
 「ここは、外国人の特別禁止地区だ。インド・パキスタン国境の町だ。
 今回は許してやるが、再び来たら、ただでは済まない。」と
 お小言を食らってしまった。どうも彼は秘密警察のようだった。

 一緒にやって来たインド人はいつの間にか姿を消していた。


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 アンティークのインド グジャラート州カッチ地方のバッグ。
 これでもかというほどに素晴らしい刺繍の散りばめられたバッグ、
 砂漠の女のどんな思いが、込められているのだろうか。
 もうここまで来ると 神業である。

 昔、デリーを夜行寝台列車でジョードブルへ向かい、
 そこで乗り換え、バールメールによく行った。
 寝台列車とは聞こえがいいが、2等寝台といえば、
 3段ベッドで、レザー張りの70cmくらいの幅のものであった。
 当然、ベッドを隠すカーテンなどなかった。
 ただ、寝ることが出来るという代物である。
 
 朝、目が覚めると、ジョードブル、
 ここで、ジャイサルメール行きか、バールメール行きを選ぶことになる。
 大抵の旅行者は、砂漠の中の城砦の町ジャイサルメールを選ぶ。
 私は、いつもバールメール行きだ。
 バールメール行きの汽車に乗り込むと、
 朝ごはんのためのプーリー(揚げロティ)を売りに来る。
 プーリーと唐辛子のアチャール(ピクルス)そしてチャイ(ミルクティ)
 これが、私の朝ごはんだ。
 お腹が空いていたせいか、ここで食べたプーリーとアチャール以上に
 美味しいプーリーは知らない。
 これはいつも楽しみだった。わずか7ルピー(30円)の楽しみである。

 汽車は、ただ荒地の中を走り、代わり映えのしない風景が続くばかり、
 そんな中を汽車は5時間ばかり走り、
 バールメールに着くのはいつものことだった。


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