ブータン布の今昔

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     ブータン  ブータンの帯 ケラ     20世紀中期 〜 1970年まで


 1970年以降に織られるブータンのキラのための帯 ケラにも
 大きな変化が訪れてくる。
 20世紀中期ごろには ケラの白地部分は 経緯糸に ブータンの手紡ぎ木綿糸が
 使われていたが 1970年以降になると インドからの工場生産の糸が入って
 来るようになり、工場生産の糸が使われるようになる。
 織り込みの紋様も インドからの生糸が使われ、染めも科学染料で染めたものに
 変わっていく。
 見た目には精緻で繊細で派手な色彩のものに変わっていくが、風合い、味わいの
 面からすれば、物足りなくなってくる。
 ブータン女性のキラ クシュタラ、ノシェムも同様で 派手な色彩のものが
 流行になり、キラのための帯も それに合わせて、カラフルなものになっていく。

 このケラも同様である。
 しかし、このケラは 1970年以前のものかもしれない。
 紋様には 科学染料で染められたインドからの生糸が使われている。
 ブータンに旅行した旅行者が目にするものは こうしたカラフルなケラであるが、
 まだこの時代のケラの紋様の織りはしっかりしており、丁寧な仕事ぶりが
 伺われる。



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    ブータン  ブータンの帯 ケラ      1970年代


 1970年以降 ブータンの織物の素材として 羊毛がよく用いられるようになる。
 インドからアクリル毛が入ってくるようになり、それも織り込みの紋様に
 使われ始めている。

 このブータンの帯 ケラもそんな時代に織られたものである。
 このケラの白地の部分は ブータンの手紡ぎ木綿糸が使われているが、
 両面縫い取り織りの技法を使って織られた紋様には 羊毛糸、野蚕シルク糸、
 木綿糸が使われている。
 
 ケラの色使いもカラフルなものに変わってきている。
 織り込まれている紋様は まだ この時代は 古典的なものが多く、
 仕事も丁寧である。
 昔の骨太い重厚な雰囲気は失われ、繊細な雰囲気のものに変わり、
 ブータン全体の染織の世界も 様変わりを始めていく。
 それがはっきりとしてきたのが 1970年以降のブータンの染織の世界である。
 私の好みとは 違う色使いになっていく。



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   ブータン    ブータンの帯 ケラ     20世紀中期


 このブータンの帯 ケラも 紋様の織り込みに生糸が使われている。
 地である白い部分には 経緯糸として ブータンの手紡ぎ木綿糸が使われている。
 紋様部分を 紫を基調にしたケラは珍しい。
 昔から紫は 高貴な身分の人の色と謳われているから 身分の高い女性が
 自分の好みに合わせて 紫色を基調にするケラを注文したのだろう。
 紫がかったえんじは ラックカイガラムシの染料で染めることが出来るが、
 紫色は どんな染料を使って染められたのだろう。
 ラックと藍を染め合わせたのだろうか。
 それともイギリスあたりか、インドあたりから入ってきた科学染料で
 染めたのだろうか。
 20世紀中期はイギリスの東インド会社からのインド独立もあり、
 その影響は ブータンにも大きく影響を与えているだろう。

 傷みの激しいところを見ると 身分の高い人が身につけたあとに 
 使用人に与えたものかもしれない。
 王族や身分の高い女性の保存していたものは 概して状態がいいが、
 使用人に分け与えたものは 使用頻度が高く、傷みやすい。
 着たきりすずめの生活になってしまうからである。

 織られた当初は きっと色合いの美しいケラだったに違いない。
 このケラに見合ったブータンの女性用民族衣装のキラは 
 どんなものだったのだろう。
 ちょっと想像するだけでも 興味が湧いてくる。


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    ブータン   ブータンのキラ ケラ     20世紀中期


 こんなブータンの帯 ケラもある。
 20世紀中期前後に織られたケラのようだ・
 地の白いところは ブータンの手紡ぎの木綿糸で織られ、紋様は生糸で
 織り込まれている。
 ブータンでは 生糸は生産されていないから 輸入物である。
 おそらく インドから輸入されたものであろうが、20世紀中期あたりでは
 貴重なもので、生糸を使うこと出来る人たちは 王族か身分の高い金持ちに
 限られていたのだろう。
 インドで染められた生糸なのか ブータンで染められた生糸なのかは
 よくわからないが 科学染料の色止めの技術がしっかりしていないためか、
 水に濡れたところは 色が染み出している。

 しかし、身分の高い人のために織られているために 紋様のパターンや
 色使いには 織り手の洗練された感性が感じ取れる。
 カラフルな色使いにだんだん磨きがかかってきていることがよくわかる。
 ブータンの化学染料を使ったカラフルな織物の幕開けを
 感じさせるようなケラである。


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   ブータン    ブータンの帯 ケラ    20世紀中期以降


 このブータンの帯 ケラは 20世紀中期以降に織られたものである。
 20世紀中期以降は ブータンの帯 ケラもカラフルなものに変わっていく。
 ケラだけでなく キラでも同じ傾向になって行く。

 天然染料を使った染めと科学染料を使った染めが同じ布の中に混在していることが
 よく見られる。
 このケラもそんな時代を反映している。
 まだ この時期は白地の経緯糸には 手紡ぎの木綿糸が使われ、紋様を織り込む糸も
 野蚕シルクの手紡ぎ糸が使われている。

 えんじの色は ラック、黄色はウコン、緑はウコンと藍の重ね染めのようだが、
 桃色や青には科学染料が使われているようだ。
 黒もきっと科学染料で染められたものだろう。

 科学染料で染められた糸が 織物の中に入ってくると 重厚さに欠けてくるようだ。
 この時期になると 野蚕シルクの質も悪くなってきているような気もする。
 野蚕シルク糸そのものに光沢がなくなっている。
 この時期になると インドから生糸なども多く入ってくるようになり、
 王族や身分の高い人のために 織り込みの紋様には 生糸が使われるようになってくる。



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