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この野蚕シルクのキラ ジャディムは カトマンズの倉庫代わりの部屋に 20年近く |

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この野蚕シルクのキラ ジャディムは カトマンズの倉庫代わりの部屋に 20年近く |
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野蚕のシルクで織られたキラ ルンセルマも 1980年代に入ると、すっかり 変わってしまう。 このキラ ルンセルマは 1980年代後半に織られたものである。 未使用のもので 布がごわごわになるほど 糊付けしていたので 1度だけ、水に 通した。 この頃になると、天然染料を使った染めは ほとんど行われなくなり、化学染料による 染めに変わっていく。 せっかくの野蚕のシルクが 台無しである。 色合いもどぎついものに変わり、野蚕シルクの魅力は半減してしまう。 化学染料で染めた布は 長い間使っているうちに 薄汚れた感じに変わり、天然染料で 染めたもののように 時間の経過と共に 味わい、風合いが出てくることはない。 それは このキラ ルンセルマの前に紹介したものを見れば、一目瞭然だ。 民族衣装のキラのように 身につける機会の多いものの保存は難しい。 長い間 着ているうちに 傷んでしまうことが多いからだ。 前回紹介したキラ ルンセルマのように保存の良い状態のものは きわめて少ない。 織られて4,50年も経っている天然染料で染められたものの中では 保存の良いものを 見つけ出すのは簡単なことではない。 1980年代以降 野蚕シルクの染めが 化学染料によるものに変わってしまったのは 本当に残念なことである。 天然染料を使った染めは 世界中で減る一方である。 色の世界も けばけばしいものに変わり、潤いのあるものではなくなった。 古くなれば、薄汚くなり 捨てるだけである。 色の変化を楽しむなど、なかなか体験できなくなってしまった。 この化学染料で染められたルンセルマが織られるようになった頃から、ブータンの 布に対する魅力が 私の中では失われていった。 ++ブログランキングへの協力をお願いします。++
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20世紀中期から1970年頃までに織られた2枚の野蚕の手紡ぎシルクのキラ ルンセルマである。 染めには天然染料が使われ、美しい味わいを出している。 この2枚のキラ ルンセルマの紋様の織り込みが素晴らしい。 同じ紋様の繰り返しではなく、様々の紋様が織り込まれている。 少しでも良いものをという意気込みが感じられる。 ノルマとして織ったものではないことが 充分にわかるぐらいに見事な織物である。 裕福な家庭の女性が着ていたものらしく、50年近く経った今でも、それほどの 傷みはない。 裕福な家庭であれば、何枚もキラを持っており、少ないキラを何度も着まわすという ことがないからだ。 前回紹介したキラに比べると 少し色合いが異なっている。 緑色には化学染料が使われているのかもしれない。 1970年ごろには 少しずつ、インドから化学染料が入ってきているからだ。 紫色の化学染料は20世紀初頭あたりから 中国から入ってきているように思われる。 しかし、このキラ ルンセルマは 1980年以降の染めとは 全く異なっている。 野蚕の手紡ぎのシルク糸を 化学染料で染めて 織り上げたキラ ルンセルマであれば 時間の経過と共に 汚れたような色合いになり、枯れた寂びのある色合いにはならない。 これが 天然染料、化学染料を使った布の不思議なところである。 天然染料を使って染めた野蚕のシルク糸で織られた布は 余分な色が取れて、風合いは 増してくる。 色が うるさくないのである。 色同士が 不自然に主張しあうことがなく、自然に調和が取れている。 野蚕のシルク糸で織られたキラは 天然素材の持つ身体に優しいという特徴を持ち、 通気性、保温の面でも優れている。 着れば着るほど、身体に馴染み、柔らかさを増してくる。 まるで 布そのものが 人肌や空気に触れて 生きているように感じる。 最大の贅沢は この野蚕のシルクのキラを 毛布の用に使うことである。 化繊に抵抗のある人には 格好の素材である。 幅150cm 長さ250cmという大きさも 肌掛けとしての役割を果たす。 高価なものだから、それこそ本当の贅沢である。 ++ブログランキングへの協力をお願いします。++
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20世紀中期頃に織られた野蚕の手紡ぎのキラ ルンセルマである。 この野蚕シルクのキラ ルンセルマを見た途端に 息が止まってしまう。 天然染料で染められたその色合いの素晴らしさには ほとほと溜め息が出る。 月日の流れと共に 余分な色が取れ、風合いが増し、色合いの美しさに酔って しまいそうだ。 このキラ ルンセルマの色合いは 全く 私好みである。 ハレの衣装 クシュタラやノシェムも美しいが、私をひきつけるものは キラの中でもこんな色合い、紋様の野蚕シルクのキラ ルンセルマである。 言うことなし、完璧である。 野蚕のシルクのキラ ルンセルマを見るとき、一番ブータンという国のイメージが 膨らんでくる。 緑に覆われた山国 ブータンをしっかり感じさせてくれる。 こんな素晴らしい野蚕シルクのキラ ルンセルマを探し出そうにも もう探し出す ことは出来ないだろう。 誤魔化しのない天然染料で染められた糸で織られた織物、素朴な色合い、しっかりと した紋織り、これを見て 何を感じるだろう。 そんなことを思っているのは 私だけなのだろうか。 こんな美しいブータンの織物を日本中の人たちに見せたいと思うが きちんとした機会と場所がないのは 返す 返すも残念である。 日本が失った美しい世界が この1枚のキラの中に凝縮されている。 ++ブログランキングへの協力をお願いします。++
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この木綿のキラは 庶民のために織られたものではなく、ブータンの上層階級の 女性のために織られたものだろう。 織られたのが 1970年ごろから1980年頃の間に織られたものだろう。 地の縦縞はインドからの工場生産の木綿の染め糸が使われ、片面縫い取り織りの技法で 織り込まれた紋様は生糸と銀糸を使っている。 織り込みの紋様の丁寧さを見ると 注文によって織られたものであることがよくわかる。 普段着というより、お洒落な外出着として織られたものだろう。 だから、キラそのものに汚れはない。 ブータンでは 上流階級の女性が 使用人に褒美として キラを与える習慣がある らしいが、そうしたキラは しっかり着込まれていて 布の状態がよくない場合が多い。 このキラは大切にしまわれていたキラのようである。 色のバランスや織り込みの紋様はハレの衣装のように派手なものではないが、 センスのよさを感じさせるキラである。 良いキラのためには どうしてもお金が必要なようだ。 自分の納得のいくキラを着るためには 時間もお金なしには出来ない。 そこに上流階級と庶民の衣装に差が出てくる要因である。 高度な工芸技術の発展のためには どうしてもパトロンの存在が不可欠である。 一応 ブータンの庶民の木綿のキラの紹介は これでおしまいにしよう。 木綿のキラは 押入れにもっとあるが、特徴のあるものだけを紹介した。 楽しんで頂けただろうか。 次回からは 野蚕の手紡ぎシルク糸で織られたキラの紹介をすることにしよう。 ++ブログランキングへの協力をお願いします。++
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