カトマンズ 路上で生きる人々

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 カトマンズの路上や広場は 物売りたちの天国だ。
 人の行き交う通りに少しでも隙間があれば、ビニールを拡げ、品物を並べている。
 野菜・果物、中国からの輸入品の衣類、文房具、魚・卵の揚げ物、水牛の内臓の炒め物、
 店で売られているものなら、何でも路上で手に入れることも出来る。

 店を持つだけの財力を持つことの出来ない庶民たちが 
 生活の糧を得るための手段である。
 これらのささやかな商いで生計を支える人もいれば、甲斐性のない亭主の収入だけでは
 生活できず、わずかばかりの品物を並べ、商いに精出す主婦もいる。
 亭主はともかく、子供たちを飢えさすわけにはいかない。

 政府軍とマオイストの内戦の際、村を逃げ出してきたものもいれば、
 村の人口増加で食べていけず、村を出てきたものもいる。
 カトマンズに家族とともに出てきたはいいが、お金がなければやっていけない
 カトマンズでは お金を稼ぎ出す方法を 考え出さないことには 死活問題だ。

 路上に座り込んで商いをしている人々を見ながら、その生命力、生活力には
 全く頭の下がる思いがする。

 雨の中を 果物や野菜を自転車に積み込み、行商するインド人たち、
 彼らの仕送りを村で待っている家族がいる。

 幼いわが子をそばに置き、飴玉や一本売りの煙草を売る女たち、
 重い野菜を担いでやって来て、路上に広げ、ワイワイガヤガヤと
 たくましく野菜を売る女たち、
 彼女たちのエネルギーで街は持っているようなものだ。

 ハヌマンドカの広場の隅に並んで花飾りを売るネワールのマリ・カーストの女たち、
 マリというカーストは インドにもある。
 草花の栽培、庭造りを仕事とするカーストである。
 このマリーゴールドの花輪作りを仕事とするマリの人たちは カトマンズでは 
 14,5家族だけになっていると言う。
 野菜売りもそうだが、この花輪も売れ残ったらどうするのか、心配になる。

 ラットナ・パークの片隅では インド系の女たちが 川魚や卵のフライを揚げては
 売っている。
 食料品店では 卵は1個 6ルピーなのに 卵のフライは 8ルピーである。
 手間と油、小麦粉などの材料費を考えれば、わずかばかりの儲けしかない。

 通りを歩けば、ネワール族の農民カースト マハルザンが 水牛の内臓の炒めものを
 売っている。
 一皿 10ルピーの夕食前の空腹時には役に立つ。

 路上の露店は 庶民たちのものだ。
 庶民たちが安く売り、庶民たちが安く買う。
 これがあるから、この物価高の中でも庶民たちは 生活できる。

 こうした路上でささやかな商いをする人々を眺めて歩くこと、彼らの表情を見ること、
 それは飽きることのない私の楽しみでもある。
 カトマンズにやってくるたびに、同じ場所で同じ人たちが座り込んで商いをしていると
 ほっとするし、嬉しくもある。

 1990年代には、こうした路上での商いを禁止することもたびたびあった。
 警察官がやってくる姿を見かけると、人々はビニールの敷物に品物を包み、
 逃げ回っていたものだ。

 マオイストの新しい政府、その日の糧を路上で稼ぐ人たちへの対応はどうするだろう。
 それをみれば、マオイストが本当に庶民、貧困層の味方かどうかわかるはずっだ。


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ライ族の女運転手

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 カトマンズ市内を走る乗り物の中に、路線三輪電気自動車がある。
 カトマンズでは、テンプーと呼ばれている。
 バッテリを利用して走る無公害自動車だ。乗客は10人と決まっているが、
 十人座ればぎゅぎゅ詰めである。
 この乗り物の運転手に女性の姿をよく見かけるようになった。
 今日、乗ったパタン モンゴルバザール行きの運転手も女性だった。
 終点で降りたあと、その女性に何族かと訊いて見ると、ライ族だった。

 ライ族といえば、リンブー族、マガール族、グルン族と並んでグルカ兵として有名な民族である。
 ライ、リンブー族の男は、寡黙で、喧嘩を吹っかけられても ぎりぎりまで我慢して、
 いざ喧嘩となると、口ではなくクックリ刀が出てくる。
 ライ、リンブー族とは喧嘩をするものではないと言われている。
 住んでいる地域は、東ネーパル ノソル・クンブーからダージリン果てはシッキムまで至る。

 遠い昔はキラティという王国を築き、カトマンズ盆地まで勢力を伸ばしていた古い歴史を持つ
 民族である。
 「燃える男」という題名の映画の原作者のクイネルの小説の中にも、ランバハドール・ライという
 元グルカ兵の狙撃兵が登場する。
 命令に忠実なグルカ兵の性格が、うまく描かれている。

 この女性運転手、東ネパールのダランからダンクッタそしてバソンタプール
 そこからボジュプールへと至るネパールの僻地の出身とのことである。
 グルカ兵が親であれば、今は 皆、金持ちであるが、そうでないところを見ると、
 グルカ兵とは縁がないようである。
 タクシーにしろ、テンプーにしろ、ライ、リンブー、マガール、グルンが運転手であれば、
 誤魔化されることは少ない。真っ直ぐな気質の民族である。

 ライ、リンブー族の女は、気が強いことでも有名である。
 男など、尻に敷いているところもある。
 私の家の近くにもライ族の家族が 住んでいるが、まあ 奥さんの威勢のいいこと、
 だんなはたじたじである。


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 カトマンズのニューロードやタメルあたりを歩いていると、
 何日も洗っていない汚れきった衣服を身に着けた子供たちの集団を見かけることがある。
 10歳くらいから14,5歳ぐらいのストリートチルドレンの集団だ。
 ニューロードのローカルなパン屋の前にたむろして、パンをねだったり、
 ビッシャルバザールに駐車しているオートバイを、汚い布切れでオートバイの汚れを拭いては、
 お金をねだっている。
 大半のオートバイの所有者は、無視を決め込んでいる。


 この頃のストリートチルドレンは、接着剤に手を染める子供も多くなり、
 ビニールの袋に入れた接着剤をスースーと吸っている姿を良く見る。
 タメルあたりでは 旅行者にたかっている場合が多い。
 互いにテリトリがあるらしく、ニューロードの子供たちは、タメルには、来ないし、
 タメルの子供たちもニューロードには行かない。

 10年ぐらい前のストリートチルドレンといえば、もっぱら、路上のゴミの山の中から、
 ビニールを探し出し、それをカリマティあたりのくずやの元締めに売って、
 2,30ルピーを手に入れ、安い食堂で食べる、食べるのにそれでも足りないと、
 王宮通りの21アイスクリームの店の前で、店員のくれる残り物を待っていたものだ。

 近頃のストリートチルドレンが、くず拾いをしている姿は、トンと、見かけなくなった。
 いることには、いるのだが、どうもインド系の子供たちのようだ。
 村から、集団で逃げ出してきて、先輩からくず拾いのやり方、金になるもの、
 夜どこへ行けば、食べ物にありつくか、そんなことを伝授してもらっていたのだろうが、
 近頃の先輩は、接着剤遊びしか教えないようだ。

 ストリートチルドレンにもいろいろなタイプがある。
 カトマンズ近郊からやって来た子供は、3,4日カトマンズで、遊んでは家に帰っていく、
 そんなことを繰り返しているし、ツリスリ、ナラヤンガートあたりから集団で逃げ出してきた
 子供たちは、帰りのバス代もなく、長居を決め込むことになるようだ。
 タメルあたりのストリートチルドレンの中には、すぐ近くに住むところがあるにもかかわらず、
 学校にも行かず、拙い絵を売っては、旅行客にお金をせびっている。
 来ている衣服をみれば、他のストリートチルドレンに比べれば、こざっぱりしているから、
 すぐわかる。

 一ヶ月もストリートチルドレンの生活をしていると、目つきが変わってくる。
 素朴な村の子供の目ではなくなる。
 いじめ、いじめられる生活の中で、荒れてくるのだ。
 先日、タメルで見た光景は、それを象徴するものだった。12,3歳の子供が、喧嘩を始め、
 なんと、持ち出したのが、かみそりである。
 一瞬のうちに相手の足に切りつけ、傷口がぱっくりあいてしまった。
 周りの大人が、止めに入ったから、良かったもの、続けていたら、どうなっていたことか。
 すぐに、周りにいた大人が、バンドエードを貼っていたが、それで収まる傷ではなかった。
 
 カトマンズの街が、雑然とし、混乱の様相を表して来るのと平行して、
 ストリートチルドレンも様変わりしているのである。
 大人の生活は、子供の生活の中に必ず反映されていくものである。
 それを、肌でしっかりと、感じているのが、路上の大人の姿を 毎日のように見続けている
 ストリートチルドレンだ。


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 カトマンズでは、人の出入りの激しい場所は、路上の物売りたちの格好の仕事場である。
 ラットナパーク、ビル病院、オールドバスパークなどが 彼らの縄張りである。
 ナングロと呼ばれる竹で編んだ直径60センチ位の丸いお盆のような器に、一本売りの煙草、
 乾燥チーズ、キャラメルのような味のするお菓子、チューインガム、飴、ココナツなどを
 こぎれいに並べて、2ルピー、5ルピー、どんなに高いものでも10ルピーを超えるものは
 あるまい、そんなものを売る人々がいる。

 日長一日、同じ場所に座り込んで、どの程度の商い、儲けがあるというのだろう。
 うまくいっても、儲けは、100ルピーにも満たないだろう。
 皆、カトマンズ周辺の村々から出てきているのだ。
 現金収入がなければ、灯油も、食用油も、砂糖も、薬も、服も手に入れることは
 出来ないのだ。
 カトマンズの生活費だけで、儲けは消えていくのではと、心配にもなる。
 彼らは又、農閑期を利用して、村からで来る。
 一年に3,4ヶ月のカトマンズでの生活になると言う。
 5ルピー、10ルピーの買い物をする貧しい人相手の商売である。
 儲かるはずはない。

 ネパール人皆が、貧しかった頃は、我慢も出来たろう。
 車を乗り回し、オートバイを走らせるカトマンズ市民を見ていれば、その生活の差を見れば、
 マオイストの元に走りたくなるのも当然の結果である。
 土地もあり、金も用意出来る者は、アラブへと、マレーシアへと出稼ぎの行くことも出来るだろう。
 生きるにカツカツの土地しか持たないものは どうすればいいのだ。
 そんな諦めにも似た抗議が彼らの中にはある。

 今のネパールは、どこに生まれたか、その運、不運が、一生付きまとう世界である。
 努力という美徳が通用していくことのない世界なのだ。
 金持ちに生まれれば、一生金持ちだし、貧乏人に生まれれば、一生貧乏人のままである。
 ネパールに生まれたことが、ああ、良かったとは、思えない貧しい人たちの世界である。
 私も思ってしまうのだ、インドやネパールに生まれなくて良かったと。


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 以前は、知り合いのネパール人が、旧王宮広場のすぐ近くで、旅行会社を開いていたので、
 一日に一回は、顔を出していたものだ。
 その知り合いと言うのは王族系につながる人で 商売っ気はなく、
 近所の昔からの幼馴染のたちとの交流の場所になっていた。
 そこに顔を出し、彼らの話を良く聞いたものである。
 その旅行会社を彼が閉めてしまったあたりから、このバソンタプールの旧王宮広場には
 顔を出すことも少なくなっていった。

 その頃、旧王宮広場で のんびりと、ここに集まる人々を眺めたい時に
 よく利用した路上の茶店がある。
 バウン族(僧侶階級)の人たちが出している茶店で、忙しい時には弟たちも手伝いに
 村から出てくるようである。
 彼らの家は、カトマンズ周辺の村にあり、農閑期には、この場所に茶店を開き、
 現金収入を得ているのである。
 他の民族に比べれば、農地もそこそこにはあるようで、決して貧しいというほどではない。
 
 ネパールには ズットという習慣がある。日本で言えば、穢れと言う言葉だ。
 自分よりカーストの低いものの作った食べ物を食べると、
 宗教的に穢れることになるから食べない。一緒に水も飲まない。
 街では、その習慣は、大分緩くなってきているが、カトマンズの外の村や カトマンズでも、
 年寄りがいる家では相変わらず、その習慣が、厳しく守られている。
 厳しくその習慣が守られている上位カーストの家に行くと、
 日本人でも台所が穢れると言う理由から、台所には入れてもらえない。

 そういう理由から、たとえ路上の茶店であっても、茶や食べ物を作る人は、
 最上位カーストのバウン族でなくてはならないとされた時代もあったのである。
 今は、そんなこともないが、年寄りの中には気にする人もある。

 旧王宮広場の中でも、昔のネワールの王宮がある周辺は、小さなバザールになっている。
 その一廓でバウン族のおじいさんが、燻製の川魚を売っていた。
 写真を撮ろうとすると、「なんで写真を撮るんだ。」と怒っている様子であったが、
 理由を言うと応じてくれた。
 この燻製の川魚、昔から、知っているのであるが、どうも料理する気になれず、
 いまだ食べたことはない。


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