カトマンズ 路上で生きる人々

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 家からカトマンズに向かうバグマティ橋の近くで、毎日休むことなく、
 路上に座り込んでネパール産の果物を売るタマン族の老女がいる。
 歳はといえば、70を超えている。
 彼女が今売っているのは、ネパール産の硬くて甘酸っぱくて水気のない梨、
 アムバー(ギャバ)、そしてカンクロウと呼ばれている大型キュウリである。
 季節よって、プラムであったり、甘みの少ない小さな桃であったり、
 スンタラと呼ばれるネパール産の蜜柑であったりする。
 ネパール庶民が良く口にする値段の安い果物である。
 私も 時々利用するので顔なじみである。
 値段の張る果物は、自転車を利用して売るインド系の果物売り、店を構える果物屋の領分である。
 彼女も70を超え、彼女の夫は80近い。近くに小さな部屋を借り、二人で生活しているようだ。
 彼女の収入がすべてのようだ。
 社会保障のないネパール、いくら年老いても、自らの糧は自分で稼ぎ出すより仕方のである。
 
 少し歩いていくと、橋のたもとでも80近い老女が焼きとうもろこしを売っている。
 以前は、あまり見かけなかった老女である。
 8月後半ともなれば、カトマンズ近郊の村々から、多くのとうもろこしが入り込んできて、
 路上にはとうもろこしを焼いて売る女たちがあふれる。
 カトマンズの人々は、この焼きとうもろこしを昼食代わりに食べる。
 大きさによって、6ルピーから10ルピー、人々は値段交渉しながら買っていく。
 この老女の脇にいるのは、彼女の娘、孫と思われる。マガール族の家族である。

 山の女は良く働く、働ける限り働くのである。働かなくては食べていけないのである。
 老人になったからと援助してもらえる社会ではないのである。
 老人になって大切にしてもらえるのは、富裕層の世界だけのことである。
 彼らには縁のない世界だ。
 マオイストを嫌って逃げてきた人、軍隊の横暴から逃げてきた人、
 カトマンズに行けばどうにかなると思ってやってきたが、仕事はない、物価は高い、
 生活できない、そういう人たちが今、カトマンズにあふれている。


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 カトマンズの街中を歩いていると、背負い紐を額にかけ、大きな荷物を背負って、
 黙々と歩を進めていく人たちに出会うことが多い。
 荷運びを仕事とする人たちだ。

 彼らの本業は、農民である。カトマンズの周辺の村から、現金収入を求めてカトマンズに
 やって来た人々だ。
 耕地も少なく、自給自足もままならず、村にいる家族のために、お金を稼ぎ、
 生活に必要な植物油,衣料品、砂糖、塩、灯油そして現金を携えて、2,3ヶ月ごとに帰郷する。
 農繁期には本業の野良仕事も待っている。
 最初は次男、三男が多いのかと思っていたら、長男の方がはるかに多かった。
 家を支えるのが彼らの役目なのだ。家族を養い、食べさせるために嫌がおうにも、
 カトマンズにやって来ざるを得ないのだ。次男、三男であれば、
 自分の食いっぷちのことだけを考えて居ればいいのだろう。

 高い教育を受けていない彼らが、手っ取り早く現金を稼ぐ方法は、肉体労働しかない。
 その一つの仕事が、荷運びなのである。
 商店主に頼まれ、倉庫から店へ商品を運ぶ、露天で商売をする露天商の商品を路上に運ぶのも
 彼らの仕事である。
 だから一番忙しいのは、露天商が商売を始める午後3時過ぎ、そして終わる7時過ぎだ。
 私の昔、カトマンズで買った冷蔵庫、ベッドなどをパタンまで運んでもらったことがある。
 当時は、店には運送用の自動車はなく、すべて彼らの仕事だった。短い距離であれば、
 100キロぐらいの重さのものは大丈夫だそうである。

 今の贅沢と飽食に慣れたカトマンズの人々の生活は、彼らの眼にはどう映るのだろうか。
 着飾った女たち、ファーストフード店で、おしゃべりに時間を費やしている若者たち、
 生活があまりに違いすぎるのだ。
 俺たちの息子、娘たちに将来はあるのだろうか。そんな思いもよぎることだろう。
 生まれた場所が違ったという運命のいたずら、このいたずらを乗り越えていくために
 肉体を酷使して、生き続けていかなくはならない。


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 ネパールには、2種類の鶏がいる。
 別に種が違うと言う意味でなく、いわゆる、ブロイラーと地鶏である。
 市場などで売られている鶏は、皆、ブロイラーである。
 はっきり言って、あまり旨い物ではない。
 日本と同じように、鶏の味がないのである。やはり美味しいのは、地鶏である。
 ネパールでは、バイラ・コ・クックラー(外で飼われている鶏という意味)、
 ローカル・クックラーと呼ばれている。
 値段も、ブロイラーであれば、キロ140ルピー、地鶏であれば、キロ250ルピーである。
 地鶏であれば、スープにすれば、濃厚な鶏の味がして、鳥皮もコリコリして味わいが深い。
 肉も歯ごたえがあって美味しい。

 トッレキングや、カトマンズから離れた村に行けば、食べる機会もあるだろうが、
 カトマンズのレストランでは、ほとんど、値段の安いブロイラーを使っている。
 カトマンズのビル病院周辺に行けば、この地鶏を売っている。
 カトマンズ周辺の村から買い集めてきたり、自分の飼っている地鶏を
 直接運んできて売っている。
 この写真の若者、タマン族の若者である。
 彼の村は、カトマンズに隣接しているカブレ県の村にあり、村で、地鶏を買い集め、
 ここで売っているようだ。
 頼めば、羽をむしってきれいにしてくれるそうだ。

 タマン族の若者の話が出たところで、タマン族について、話をしてみよう。
 タマン族は、カトマンズ周辺に多く住む民族で、モンゴリアン系の、仏教徒である。
 ツルスリや、ポカラ周辺にも多く住む。
 先に述べたカブレ県などは ほとんどがタマン族のようだ。
 タマン族においては、どうも教育水準が低く、なかなか、高い地位につくのは、難しいようだ。
 ネパールの民族の人口比の中では、マガール族と並んで、上位に位置しているが、
 ネパールの中での地位は低い。

 彼らに言わせると、カトマンズ周辺にタマン族が多かったので、
 時の王制が、仏教徒であるタマン族が 台頭してくるのを嫌がり、
 教育の機会、地位を与えなかった、そのために高い地位につけなかったといっている。
 そういうこともあるかもしれない。カトマンズ周辺に住み、農業を生業にする彼らは、
 子供の教育にも関心を持たず、カトマンズが近いせいか、子供たちも12,3歳になると、
 カトマンズに仕事を求めて出ていくことが多かったようだ。
 教育のない彼らが、手にする仕事はといえば、食堂の皿洗い、裕福な家庭のした働き、
 商店の店番、荷運び、体力があれば、リキシャ そして、雇われティンプー(3輪自動車)の
 運転手、雇われタクシーの運転手などである。
 彼ら独特の職業に、チベット・タンカの絵師の仕事がある。
 この領域では、著名なタンカ絵師も出している。

 ただ、このタマン族は、ライ、リンブ、グルン族などに比べて、性格的に軽いのである。
 どしっりしたところがなく、調子がいいのである。
 彼らの運転するティンプーやタクシーに乗っても、きれいではない。
 清潔とかにあんまり関心がなく、着ている服も 何日前に洗ったのか わからないような物を
 身につけていることもある。それは、タマン族の親が、子供の教育に関心を持たないところから、
 きているのかもしれない。
 充分に躾をされないまま、早い時期に親離れしてしまうせいかもしれない。
 このタマン族も、他の民族の例のもれず、タマン民族戦線なるものを結成して、
 自分たちの権利を主張し始めている。


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 カトマンズを歩いていると、自転車に大量の野菜や果物を積んで、
 売り歩いているインド系の顔をした人たちに出会うことが多い。
 旅行者の多いタメル地区では、これらの人たちの売る果物は、概して高めで、
 余程親しくなるか、しつこく交渉しないと安くならない。
 しかし、旅行者の多い繁華街を離れると、これらの人たちの売る野菜や果物は、
 店を構えている八百屋、果物屋に比べて安いのである。
 そのためには、充分に交渉しなければならないが。
 特に野菜は必需品のためか、カトマンズ市民も安く手に入れることに、精出しているようだ。

 このインド系の顔をした野菜売り、果物売りは、インド人なのか、ネパール人なのか、
 彼らに聞いてみると、意外とネパール人が多いのである。
 彼らは、インドと国境と接するネパールのタライ地方の住民であることが多い。
 今日、聞いてみたところ、ジョナクプール、ビルガンジ近くの村から、
 やって来ているとのことだ。

 国境の向こうは、インド・ビハール州である。
 インドの保守的な地域で 未だに大地主制度が残り、小作人との紛争が絶えない。
 又、インドでも貧困な州の一つでもある。
 このタライ地方は、もともとは、インドの土地で、19世紀初頭のイギリスとネパールの戦争、
 グルカ戦争のとき、ネパールを攻めきれないイギリスが、ネパールと停戦条約を結んだ時に、
 ネパールが占領していたインドのタライ地方などを、ネパール側が放棄する代わりに 
 毎年20万ルピーを支払うと約束をしたが、後に支払いをやめる代わりに、
 タライ地方をネパールに与えたのである。

 インドを植民地化していたイギリスの勝手な思惑で、
 インド人として生活していた同じ地域の住民が、国境を境にネパール側とインド側に
 分かれることになったのである。
 そのため、タライ地方に住むインド系住民は、インドの生活習慣を持ち、
 ビハールの言葉を話すため、インド人のように思われてしまう。

 カトマンズ市民は、マディシャンと呼んで、タライ地方の住民、インド・ビハールの人間を
 馬鹿にする傾向にある。
 その為か、このタライ地方では ネパール人としての権利、市民権、選挙権などを
 与えられていない人たちも多いようだ。
 この地方も未だに大地主制度が残っているようだ。
 今、タライ地方は、市民権、選挙権、土地の権利を求めて、大荒れだ。
 何かにつけて、ゼネスト、政治的な殺人が横行している。
 インド・ビハール州のギャングを雇って、混乱を作り出そうとしている人間たちもいるようだ。

 こうしたタライ地方の住民は、小作人、もしくは、わずかの農地を持つ農民であることが多く、
 次男坊、三男坊などは、結婚しても家族を養えないという理由で、カトマンズに出稼ぎに
 来ることになる。

 その一つの仕事が、自転車を使っての、野菜、果物も行商なのである。
 特に野菜の行商は、なかなか大変のな重労働で、朝8時頃にカリマティにある卸売り野菜市場に
 行って、70キロ近い野菜を仕入れ、野菜を積んだ自転車をひいて、
 住宅地、小さな路地の隅々まで 行商に回るのである。
 行き止まりの路地の片隅でネパール人相手に、ネパール人の値引きにも負けず、
 たくましく生きている彼らの姿をよく見かける。

 70キロ近い野菜を売り切ると、再び、野菜市場で、野菜を仕入れ、
 夜8時近くまで行商をしている。
 彼らは、重労働になれた農民だから、この仕事が出来るのである。
 この仕事で彼らは、1日300ルピーから500ルピー近く稼ぐようだ。
 懸命に働いて、田舎にいる家族に仕送りするのである。
 そして、ある程度、生活の見通しがつくと、家族を呼び寄せる人もいるようだ。

 よくカトマンズの人間が、仕事が無い、給料が安いと、泣き言を言うのを聞くが、
 その時に、自転車での野菜の行商の話を持ち出して、1ヶ月に1万ルピー稼げるよと言うと、
 あんなマディシャンのしていることが出来るか、と馬鹿にしている。

 一時期、カトマンズで野菜、果物を売るこの人たちに 嫌がらせをすることがあったが、
 安く果物や野菜を供給してくれる彼らは、庶民にとっては必要不可欠なのである。


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 カトマンズのネパール航空オフィスの横に、ティンプー(3輪自動車)と呼ばれる
 乗り合い自動車のたまり場がある。
 その脇に1ルピー、2ルピーを積み上げて、なにやら商売をしている人たちがいる。
 以前から、何をしているのか、興味があったのであるが、今日、初めて、その仕事のことを、
 その中の一人の女性に訊いてみる。
 彼女の言うことによれば、乗り合い自動車のお釣りとして必要な小銭を、
 運転手に供給しているとのこと。
 交換のマージンはどの位なのと、尋ねていると近くにいた一人の男性が、詳しく説明してくれる。
 彼女の説明では心もとないと思ったのであろう。
 その説明によると、基本的には札100ルピーに対して、コインで94ルピー分を渡し、
 6ルピーのマージンを 札50ルピーに対してはコインで47ルピーを渡し、
 3ルピーのマージン、札25ルピーにはコイン23ルピー渡し、2ルピーのマージンを 
 ティンプーーの運転手からもらっているそうだ。
 そんな話をしている間にも、ティンプーが入れ替わりやって来て、交換していき、彼女は大忙し。
 いい商売になるようだ。

 二人は夫婦かと聞くと、そうだと答える。
 いろいろ話をしていくうちに、彼らはマガール族で、出身地は カトマンズから
 40キロ近く離れたカブレ県にある村で、ほとんどの民族がタマン族で、
 マガール族は少ないとのこと。

 頼んで、写真を撮らしてもらう。奥さんは、流行り眼になっていて、目が赤くなっていて、
 いやだと言っていたが、ご主人の説得でどうにか撮らしてもらう。
 奥さんと二人だけでは照れてしまうのか、近くにいた知り合いを呼んできた。
 今までにたくさんのマガール族と話したことがあるが、
 一概に彼らは友好的で当たりも柔らかい。
 ネパールの中でも彼らの地位は低く、食堂のした働き、レストランのウェイターなど
 収入の少ない職業につくことが多いようだ。
 素直で正直で従順な性格を持つ彼らは、バウン族やチェットリ族、ネワール族などに
 うまく利用されてしまうことが多いようだ。
 マオイストの中にもマガール族が多いというが、やはり 今まで虐げられてきたという思いから、
 マオイストになってしまうことも多いのであろう。

 マガール族というのは、グルン族、ライ、リンブ族と並んで、イギリスのグルカ兵としても
 働いている人たちも多い。
 そこで収入を得て、子供の教育に力を入れているマガール族も多くなったようだ。
 カトマンズのメインストリートであるニュウロードあたりに 
 靴屋を出すマガール族の人もいるようだ。
 私も 正直者のマガール族のネパールの中での地位の向上を願う者の一人である。
 ここ250年、チェットリー、バウンの支配の中で、苦しめられ、虐げられ、
 低い地位に追いやられてきた他の民族と手を組んで 
 平等な社会を作ってもらいたいものである。


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