エピソード

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 少し変わったネワール族の”かかあ殿下”の女主人の家賃の値上げが、これ又、凄いのである。
 1年目は、千四百ルピー、2年目は、千七百ルピー、3年目が、二千二百ルピー、4年目が二千八百ルピーと、値上げに暇がないのである。
 それでも、相場とは、それほど、かけ離れてはいないと思い、我慢していたのである。
 ところが、5年目に入ると、突然、四千ルピーと告げられるのだ。これには、私も怒り爆発、

 − いくらなんでも、ちょっと、ひどいんじゃないの。普通値上げの相場は、年、多くとも15パーセントではないか。30パーセント近い値上げではないか。私の最終の回答は、三千五百ルピー、それ以上は、びた一文出さないぞ。

 ”かかあ殿下”女主人 いわく、

 − あんた、主人が、心臓の手術をしたときに、一年分家賃を払ってくれなかったじゃないの。

 3年前のことを、持ち出すのである。理由にならない理由を持ち出すのである。これは駄目だ、こんなところにいては、どれだけ、家賃の値上げをされるか、わかったものではない。引越しを決めて、月末には引っ越してしまった。

 後に 路上で”かかあ殿下”女主人に会うと、彼女いわく、

 −もう百ルピー(三千六百ルピー)出してくれれば、よかったのに。

 この百ルピーのために、彼女は、大変な災いに巻き込まれるのだ。四千ルピーの家賃では、なかなか、入り手は、見つからず、半年近くその階は、空いたままであった。いくらの損害?
 災いは、まだまだ、終わらないのである。
 やっと、借りてを見つけ、入ってきたのは、ダージリンのネパール女性と、結婚しているインド人、ビジネスをしているインド人ということだ。 
 最初の話では、電話を親子電話にして使わせると、いうことだったが、その約束を、きちんと守らない大家、怒ったインド人のほうは、約束が違うと、家賃をはらわない。電話が使えなくて、ビジネスが出来なくなったと、怒り出すのだ。
 挙句の果ては、裁判所へ、突然、警察がやって来て、ドアの鍵をかけていく。裁判が決着するまでは、なんびとも、二階のフロアには入ることは出来ないのだ。
 二年近く、二階は鍵のかかったままであった。百ルピーのために蒙った損害は如何に!
 
 裁判の結果がどうなったか、私は知らない。


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 前に住んでいた大家、私が日本に3ヶ月ばかり、帰国する際に一言、

 − 浴室の鍵は、置いていってください。水が漏れたりすると困るから。

 私の借りていた2階のフロアの浴室は、外にあったのだ。そのまま、素直に浴室の鍵を返し、帰国する。
 3ヵ月後、再び 帰ってくると、浴室の中においてあったバケツ類、容器はペンキだらけであった。半分壊れかけているものもある。
 唖然!これが目的だったのだ。
 この大家のだんな、政府の中級官吏、日本にも、アジア各国の保健関係のセミナーにも出かけている国際派なのだ。どうもわからない。文句を言っても、あの「家のねずみじゃない。」と言った”かかあ殿下”の奥さん、話にならない。

 こんなことは、ネパールではよくあることである。今住んでいる所でも同じようなことがあった。今住んでいる家の持ち主は、チェットリ族(武士カースト)、上記の習慣は、ネワール族特有のものであろうと思っていたのだ。
 ところがところである。彼らも同じようなことをするのである。入居して3年目ぐらいは、この家の主人がきちんを家の管理も生活習慣もしっかりしており、鍵を預けて、帰国しても何一つ問題がなかったし、少しお金を渡しておけば、部屋もきれいに掃除しておいてくれたものである。とはいっても、貴重品類を置いた部屋だけは、きちんと鍵をかけ、鍵は渡さない。
 この主人が、癌で亡くなると、誰も奥さんのコントロールが出来なくなり、本来の性格が表に出てくるのである。
 いつもの調子で、この奥さんに鍵を預け、清掃のための少しのお金を渡し帰国する。帰ってきてみると
部屋の掃除はされていない。その上、日本から持ってきていた上質の旅行用の上質のボストンバックもなくなっている。
 上階に行って、大家に聞くと、旅行に使ったと言う。返してもらうと、泥だらけ、全く,呆れてしまうのだ。それ以後は、鍵は預けない。
 ネパールでは貸し借りもそうである。外国人がお金など貸そうものなら、これはチャンスとばかり、返ってこないと思っていいだろう。ある者は、ない者に与えるのが、当然と思っているせいかも知れない。
 与えたら最後、貸したら最後である。いいにつけ、悪いにつけ、それがネパールの社会である。
 借りるのも大変なのである。ものを借りると、その何倍もある価値の物を、貸さざるを得なくなる。
しかし、そんなことをいちいち気にしていては、神経症になり、ネパールでは、生活できないのである。
 彼らにとっては、どんな日本人も金持ちであり、それは不滅の真理なのだ。
 「お金など大して持っていない。」と主張しても、鼻で笑って、根っから信用しようとしない。
 困ったものである。


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 昨夜の午前1時過ぎのことである。
 コンピューターを消して、そろそろ寝ようかと思い、台所に向かい、台所のすぐ外につながるベランダのドアを閉めにいく。夕食のおかずに魚のから揚げをしたものだから、台所に油がこもっていた。それの換気のためにドアを開けたままにしておいたのだ。ドアの網戸は、一応 簡単な鍵をかけて置いた。
 ドアのところに行き、ドアを閉めようとすると、開いたドアの隙間、網戸の向こう側に人間の手が見えるではないか。なんだ、なんだと、これはなんだ。どうして、こんな所に、人間の手が。泥棒である。
咄嗟に ドアの取っ手を掴み、大きな音を立ててドアの開け閉めを何度も繰り返す。とにかく、何はともあれ、眠っている近所の住民を起こすのだ。
 ドアを開けて、泥棒の顔など、見たくもない。捕まえることなど、もっての外だ。大立ち振る舞いなどとんでもないことだ。
 激しいドアの開け閉めの音で、近所の住民が、起き出して、騒ぎ始めるのが聞こえる。
 「 ケ・バイヨウ、コホ?」(どうしたんだ、一体誰だ?)ドアの大きな開け閉めの音で、誰かが、家に入れず、ドアを、叩いていると思ったらしい。
 近所の部屋の明かりが 次々に 赤々と灯り、皆、窓から乗り出すように顔を出している。
 危機一髪のところだった。もし一足遅れれば、台所には、凶器になる包丁類が、あったのだ。それも良く切れる日本製の包丁が…。そんなことを思うと、アドレナリンが噴出すのが、自分でもわかる。
 泥棒が入りそうになったことを 起き出した近所の人に説明する。後で網戸を見ると、鍵のある箇所の網戸が破かれている。
 すぐ裏の家の大家も置きだし、
 「又、来るだろうか。」と言う。とんでもない話である。又、来られてたまるものか。
 近所の人たちは、起きだしてきているのに、私の家の大家の家族は、起きて来ない。階下に住んでいる学生たちも起き出さない。全く、奇妙な話である。
 全く 入るところを間違えたんじゃないかと、泥棒に言いたくなる。

 私の住んでいる近所の家は、間借りの借家人が多い。一体どういう人間が、住んでいるのか さっぱりわからないのである。私の住んでいる家は、路地の奥まったところにあり、裏に一軒あるだけである。用事がなければ、誰も入ってこないし、家の裏にあるベランダのドアが開いていることなど、余程のことがない限り、気づく者はいない。台所の電気は つけっ放しにして置いたのである。
 どう考えても、近所の者の仕業以外には、考えられない。私が一人で住んでいることは、近所の者は皆知っている。お金に困った近所の間借り人である可能性は、大いにあることである。
 泥棒のことなど、他人事のように思っていたが、物騒な世の中になったものである。今の家に住んで、15年近くになるが、こんなことは、一度もなかったのである。
 カトマンズに人が増え、人の出入りも激しくなり、誰が住んでいるのか、皆目、わからなくなってしまっている。怖いカトマンズである。


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 この話も、エピソード(1)と同じ、大家夫婦の話。
 或るとき、大家が、私に話があると 使用人の娘が、私を呼びに来る。
 一体、何の話か、今まで あまり、私を呼ぶことなどなかったのだが。
 行くと

 −お茶を飲むかい。

 −どうも、いただきます。何か用事でも。

 −この頃、心臓の具合が、よくなくて、階段を登るだけで、はあ、はあと息が切れる。
  それで、インドで手術をすることになってね。

 −ああ、それは大変ですね。

 −手術に お金がかかるから、1年分の家賃を、前払いにしてくれんかね。

 −それは、ちょっと、困ります。余分なお金は、持って来ていないし。

 −そうかね、私の方も、お金はないことはないのだが、銀行に預けていてね。
  定期で預けていて、今、お金を下ろすと、利子が少なくなってしまうんだよ。

 −……。(言葉が出ず)

 ネパールでは、こんなことは、日常三時なのである。驚いていては、身が持たないのである。
 しかし、1年分の前払いをしなかったことが、後々まで祟るのである。
 その話は、次のお楽しみ!


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 今から、15年前の話である。ネワール族の家の2階を借りて住んでいたことがある。
 階下には、別の家族が住み、大家は3階に住んでいた。
 夜になると、台所がやけに騒がしいのである。一体、何事かと思って、台所の電気をつけ、見回してみると、一匹の大ねずみと、3匹の子ねずみが大急ぎで、逃げていくのが見える。
 どうも台所の旧式の排気口を利用して、出入りをしているようである。この頃のネパールと言えば、まだガスなど使っておらず、灯油を利用したストーブを使っており、その排気のために作った排気口であった。電気の線をかじるなどの被害もあったのである。

 翌日、大家の奥さんに

 −毎晩、毎晩、ねずみが、台所に入って来て困る。どうにかしてくれ。

 −そのねずみは、家のねずみじゃないよ。私のところ(3階)には、ねずみなど一匹もいやしないよ。

 −じゃー、どこのねずみなんだい。排気口から入ってくるよ。

 −下の部屋のねずみだよ。うちのねずみじゃないよ。

 と平然と答えるのである。

 この答えには、唖然!少し変り者の奥さんであったが、ここまでとは。
 その会話を、耳にしただんな、大急ぎでやって来て、排気口の穴をふさぎはじめた。
 ちなみに、この夫婦、かかあ殿下なのである。どうも、この家も、奥さんの財産で建てたもののようだ。この奥さんには子供はなく、2匹の犬を、まるで子供のように可愛がっていた。ネパールでは、珍しいことだ。


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