カトマンズ バグマティ川の辺にて

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 カトマンズにやってきてから1週間、雨期前の暑い毎日が続く。
 昨夜も 雨が降りそうな雲行きになったが、お湿り程度の雨が降っただけで
 止んでしまった。
 雨期の気配が感じ取れるかと 空を見上げてみるが カトマンズ盆地を囲む山々には
 厚い雲がかかっているが カトマンズ盆地の中心部には 暑い陽射しが照りつける
 ばかりだ。

 今日はどういうわけか 朝から停電の回数が多い。勃発的な停電で、30分ぐらい
 停電になると 再び電気がやって来て 又、停電という繰り返しだった。
 こんな不安定な停電の中、部屋の中にいても いらいらするばかりなので 
 バグマティ橋のある大通り辺りまで行ってみることにした。

 そういえば、バグマティ橋のカトマンズ側のすぐ上流近くにある2年前に
 出来たスラムは どうなったのだろう。
 気になったのでカトマンズとパタンにかかるバグマティ橋のカトマンズ側から
 バグマティ川の岸辺へと下りてみた。

 バグマティ川を流れる水は すっかり汚染され、どす黒く色を変えている。
 20年前は この川で 泳ぎまわっている子供の姿も見かけたものだ。

 川に沿って少し上流に向かって 歩き始めると そこがスラムの入り口になる。
 ちょうど 入り口辺りにある空き地では トウモロコシが植えられ、取り入れ前の
 成長ぶりを見せている。
 スラムの住民たちが 空き地を耕し、畑に変えて 育てたトウモロコシだ。
 昼飯代わり、子供たちのおやつになるのだろう。

 両脇をとうもろこし畑にはさまれた一本の細いあぜ道から 10歳くらいの少年が
 やってくる。
 このトウモロコシ畑の向こうに スラムが続いているのである。
 収穫間際のトウモロコシを見ながら、あぜ道を進む。
 30メートルばかりのあぜ道を抜けると 1キロ近くに渡るスラムが続いている。

 この2年の間に すっかり集落の形を整え、バラック建ての家々の所々には
 小さな雑貨屋もいくつか出来ている。
 そんな雑貨屋の1つを写真に収めていると 店の主人らしい男が 怪訝そうな顔をして
 こちらを見ているので 日本人であることを話すと 突然友好的な笑顔を見せる。
 ネパールでは まだまだ 日本人に対する受けはいいのである。
 年齢が上に行けば行くほど、日本人に対すて良い印象を持っている。
 カトマンズ盆地の外からやって来たタマン族の男で 彼の母親、そして妻、子供と
 一緒にここで生活している。

 少し先に行くと 日傘代わりに雨傘をさして、スイカの切り売りをしている女の子が
 いる。
 周りにいた女の子たちが 「スイカを買って上げなよ」と笑いながら、
 声をかけてくるが、あまり甘くなさそうなので遠慮した。

 大きな樹木のないスラムの中に 容赦なく陽は照り付けている。
 道はすっかり乾ききっていて、風が吹けば 誇りが舞う。
 雨期に入れば、今度は泥濘になり、歩くのも大変だろう。
 暑い午後のスラムの中は 物売り以外はあまり人気がない。

 暇を持て余した子供たちが 家の前に座り込んでいる。
 3人の子供が 家の前に座り込んでいる。
 一人の子供は足を骨折してしまったようで ギブスをしている。
 やんちゃそうな顔をしているから、ふざけすぎて 災難にあったのだろう。
 幼い弟もそばにいる。近所の遊び仲間も一緒だ。
 二人の兄弟はマガール族、友人はバウン族の子供である。

 少し先まで歩くと 少し大きい少年が二人、座り込んでいる。
 「学校に行かないのか」と問いかけると
 「朝、学校には行ってきた」と言う。
 彼らが行っている公立学校は 朝と昼の2部制だ。
 彼らは 朝6時から11時までのコースのようだ。
 もう1つのコースは 12時から5時までのコースである。
 学校から帰り、一休みをしているところだ。
 眼の細い背の高い少年は シェルパ族、丸い目の背の低い少年はバウン族である。

 スラムには 様々の民族が住んでいるが ネパールの貧しい先住民族やダリットと
 呼ばれる低カーストの人たちが多い。
 バウン族やネワール族は 別に家を持っていても 土地を手に入れるために
 この場所に住むこともある。
 彼らはすぐさま レンガを使って家を建て始めるが、先住民族たちの家は 
 木箱をばらして造ったバラックかビニール張りの小屋である。
 まるで 童話『三匹の子豚』さながらのスラムの家々の姿である。

 何があっても生き抜いていかなくてはならないという生命力強さ、たくましさは
 今の日本人が失ってしまった能力である。
 生活に困って、あるいは 思い悩んで自殺をするという貧しいネパール人は少ない。
 この場所に居る限り、皆で支えあって生きることも出来るのだ。
 どんなに貧しい環境の中にあっても 近所の住民が 困っている人を
 餓死させるなどということはない。

 陽の照りつける暑いスラムを抜けて 家路へと向かった。
 すっかり、日焼けをしてしまった。ああー、喉が渇いた。



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 カトマンズとパタンを結ぶバグマティ橋のすぐ横の河川敷には このあたりに住む
 庶民たちのための野菜・肉市場がある。
 雨期前の酷暑の中で 昼間には 閑散としていた市場も 夕方近くなると 活気に
 あふれてくる。
 昼間は 自転車に野菜を積み、町中を行商していたインド系の顔つきをした
 野菜売りたちも 皆この市場に集まってきて野菜を売り始める。
 自転車を使って 野菜を日長一日売り歩くこのインド系の顔つきの人たちは
 皆 南ネパールのタライ地方のネパール・インド国境周辺からやって来た人たちである。
 インド国籍の人もいれば、ネパール国籍の人たちもいる。

 カトマンズに住むネパール人は この市場の中でも バラック建てではあるが、
 一応 店を構えている。
 町中を歩き回って商売をするのがインド系の人たち、店の中に座って 客を待ちながら
 商売をするのがネパール人である。
 ネパール人の八百屋の店主に言わせれば、インド人のように自転車に野菜を積んで
 売り歩くことなど 恥ずかしくて出来ないと言う。
 カトマンズに出稼ぎにやって来て、田舎への仕送りをしなくてはならないインド系の
 人たちの商いは 真剣であり、重労働である。
 自転車に積んだ野菜を売り切れば、再び カリマティにある卸売りの野菜市場へ行って
 野菜を仕入れてくる。

 夕暮れが近づき、庶民たちが 夕げのため野菜を買いにやってくると 
 市場は 活気付き始める。
 昔は 買い物は ヒンズー教徒の男たちの役目だった。
 女たちは 男たちの帰りを待ち、男たちの買ってくるものを調理するだけだった。
 この頃は ヒンズー教徒の女たちも 外に買い物に出掛けることが普通になったが、
 ヒンズー教徒の男たちの姿も多く見かけるのは 昔ながらの習慣が残っているからだ。
 高カーストのバウン族、チェットリ族の男には そうした傾向が強い。
 女にお金を渡すことで 経済的な力を与えることを避けるためだろう。
 インドでも地方都市に行けば、その傾向が強い。

 市場には 様々の野菜が並んでいるが 大半はカトマンズ盆地の外からやってきた
 野菜である。
 旬の野菜は カトマンズ盆地の中で採れるが この猛暑の気候の中、いい野菜はない。
 他の野菜は 南ネパールのタライ平原やインドからのもので、亜熱帯の気候の中で
 生育する野菜なので 1年中 市場に出回っていて 季節感はない。
 今 季節の野菜といえば、ナス、かぼちゃの新芽、青首大根、インゲンぐらいが
 私の食欲をそそるものだ。

 ここに来て カトマンズでも野菜を含め、肉・食料品の値上がりが凄い。
 4ヶ月間には1個6ルピーの卵が 8ルピー、鶏肉は190ルピーから260ルピー
 庶民の肉だった水牛肉は140ルピーから200ルピー、食卓には欠かせないタルカリの
 食材のジャガイモなど 2.5キロで30ルピーだったものが70ルピーを超えて
 しまった。

 政府は権力争いばかりに目を奪われ、庶民を苦しめる物価高のことには目を
 向けようとしない。
 収入が同じで 物の値段ばかり上がれば、庶民の生活は 逼迫してくる。
 そんな家計の危機の中で 野菜を選ぶ庶民の眼にも 真剣さが感じられる。
 私もそろそろ自炊を始め、この市場の世話にならなければならないが、
 まだそんな気持ちの余裕は出てこない。



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 さらに上流に向かって 足を進めていくと スクムバシと呼ばれる密集した集落の
 入り口に出会う。
 
 この集落には 新旧二つの集落がある。
 1つは バグマティ川の岸辺から見ると、奥にある古い集落で 30年近く前には
 バラック建てのスラムから出発した集落が 形を整えたものと 去年の秋頃から、
 木箱をばらし、それを使って家を建て始めた新しい集落の二つが 共存している。
 互いに 政府の土地である河川敷の違法占拠であることには変わりない。
 新旧二つの集落同士で いざこざが起こるかなと見ていると、貧しいもの同士、
 協力はないもののお互いに受け入れあっているようだ。

 この二つの集落の入り口部分は 広場になっており、ここに物売りたちがやって
 きたりもするし、集落にすむ人たちのたまり場にもなっている。
 人間らしいのんびりした光景が 展開されている場所だ。

 去年の秋頃に出来始めた新しいスクムバシ(スラム)の方に歩いていくと、
 木造のバラック建ての家々が並んでいる。
 そんな家の前でここに住む女の子たちが 楽しそうに戯れている。
 「学校へ行く時間になっているが、用意はしなくていいのか」と問いかけると
 「もう少し経ったら、用意する」と答えるが 本当かどうかわからない。

 ここを過ぎると 集落の人々が 暑い陽射しを避けて、木陰に集っている。
 インド系の顔つきの人たちで 老若男女 家族のように座りこんで 
 朝ののんびりした時間を過ごしている。
 何度かバグマティ川の岸辺で見かけた子供もいる。
 南ネパールのタライからやってきて この場所に住み着いたイスラム教徒のようだ。
 貧しいのには違いないが 深刻さは感じさせない。

 ここを離れ、少し行くと、ポリアールというカースト、ネパールの人々の大半が
 ダマイ(縫製カースト)と呼ぶ低カーストの人たちが住んでいる一角がある。
 家の前の狭い空地にゴザを敷き、女たちが座り込んでいる。
 2週間前に生まれた赤ん坊に トウリ・コ・テールと呼ばれる菜種油を塗りつけている。
 赤ん坊の叔母さんに当たる女性が 赤ん坊の世話をし、母親はそのそばで楽しそうに
 我が子の姿を眺めている。
 話を聞くと、赤ん坊の母親はタマン族、父親はポリアール(ダマン)カーストだ。
 異民族間の結婚である。
 タマン族は仏教徒、ポリアール・カーストの人たちは ヒンズー教、だから奥さんは
 ヒンズー教に改宗している。

 スラムの前の道を1周すると 今度は 30年近く前に出来た古い集落の前を通り抜け、
 再び、集落の入り口にある広場に出る。
 その途中には 集落の住民の店がいくつかある。
 肉屋もあれば、食料品店もある。
 その前を通り過ぎて行こうとすると、一人のネパール人が声をかけてきた。
 その顔を見ると、前回ここにやって来たときに お茶をご馳走になったマガール族の
 男性だった。
 彼のひとり息子は 日本女性と結婚し、今は 日本でネパールレストランに勤めており、
 仕事は順調で、時々 日本からの電話があると言う。
 運転手の仕事をしていたが、事故で足を骨折し、今は仕事が出来ない状態だが、
 4ヶ月前から見れば、回復しているようだが、杖は必需品のようだ。

 貧しい人たちが 集まるスラムであるが、ここにいる限り、餓死することはないだろう。
 それぞれが、他の人々の生活に関心を持っており、毎日のように声を掛け合って
 生活しているからだ。
 日本のように市営住宅で餓死し、何ヶ月も放置されるなど考えられない共同体である。
 貧しいものたちは 肩を寄せ合って 助け合って生きていく以外に 生きていく方法はない。

 日本の国から 助け合って共生していく社会を奪ったのは誰だ。
 自分さえ良ければ、他人のことなどに関心を持たない社会を作ったのは誰だ。
 貧しさが 他人への関心を失わせるというのは嘘だ。
 ここ10年の日本の政治、風潮は 助け合いの精神を枯渇させていったことが、
 この集落を見ていると良くわかる。
 人と人とのつながりを断ち、皆をばらばらの寂しい存在にして置くことほど
 支配者にとって 便利なことはない。
 小泉政権の悪行の数々の付けを 今 日本国民は 嫌が負うにも負わなければならない。
 無知・無関心は 確実に生きる世界を惨めなものにしていく。
 そんな中で 力のない孤独な人々は餓死していく。
 そんな日本が 果たして文明国といえるのだろうか。


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 バグマティ川のパタン側の河川敷を離れ、バグマティ川にかかる黒い鉄製のつり橋を
 渡って、バグマティ川の対岸のカトマンズ側へと移動する。

 橋を渡り終えたすぐ横に 岸辺へと下りるためのレンガ造りの階段がある。
 その階段を左に曲がり、川の上流方向に向かうと 2百年以上前にサハ家によって
 建てられた古いシバ寺院がある。
 その寺院の中に造られた小部屋には 何組かの貧しい家族が住んでいる。

 タマン族の女の子 スジータもその中の一人である。
 祖母と叔父らしい若者と彼女の3人で小部屋に住んでいるらしく、彼女の両親の姿を
 見かけたことはない。
 確か小学4年生になっているはずだが、今日はどういうわけか、学校に行く支度を
 していない。
 「どうして 今日は学校へ行かないの」と尋ねても はっきりした答えは返ってこない。
 彼女の部屋の隣には ネワール族の家族も住んでおり、母親は6ヶ月前に若い男と
 失踪してしまい、ビックラムという名の11歳の男の子を頭に その妹3人と父親の
 5人家族である。

 ここに住んでいる別の家族に子供たちのことを尋ねてみると、11歳のビックラムは
 その辺に遊びに行き、幼い妹たちは学校に行っていると言う。
 「母親は戻ってきていないのか」と尋ねると 
 「失踪したままで、帰ってこないだろう。居ても酒を飲み、若い男と遊ぶだけだから、
 居ない方が子供にとっていい。父親も母親がいることで 子供に関心を向けることは無かったが、
 今は 関心を持つようになっている。
 小さな子供たちも学校へ行っているし…」と話してくれるが、半信半疑である。
 母親失踪後の4ヶ月前の薄汚れた子供たちの姿を見ていると、
 それが事実のようには思われない。

 シバ寺院を後にして 川の上流に向かって歩き始めると、前方に12歳ぐらいの
 少年が廃品をいれたズタ袋を背に背負って歩いている。
 南ネパールのタライかその向こうのインドからやって来ている少年である。
 ネパールの国籍が無ければ、このカトマンズでは 教育の機会はない。
 家族と一緒に生活しているのだろうが、日々の生活費は 自分の手で稼ぎ出す必要が
 ある。
 こんな風にして 貧しい子供たちは 世の中のことを自分の目と身体で知り、
 たくましく成長していくのである。
 日本の戦後のどさくさの時期がそうであったように。
 向こうから同じ廃品集めをしている少年たちの集団がやってくる。

 後ろからは 近くの公立学校へ通う子供たちが、夏の暑い陽射しを避けるために
 黒いこうもり傘をさしながら、寄り添うようにやってくる。
 この少女たちも決して豊かな家庭の子供たちではない。
 このカトマンズでは お金に余裕があれば、皆 私立学校に行く。
 親さえ、我が子の教育に関心があれば、どうにか小中学校程度なら、我が子を学校に
 通わすことは出来る。
 公立であっても お金が不要というのでなく、私立より安いというだけである。
 お金に余裕が無ければ、公立さえ通わすことは難しい。

 大人の現実は すぐさま子供に跳ね返ってくる。
 どんな矛盾に満ちた世界の中でも 人は生きていかなくてはならない。
 ネパールは 矛盾に打ち勝つ強さを持った人間だけが 生きていくことが出来る
 厳しい世界なのである。



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 今日は 朝の11時から午後3時までの間に 業者がインターネットのための
 ケーブルを取り付けにやってくる予定である。

 今日の計画停電は 朝8時から10時までの2時間と夕方6時から8時までの
 2時間である。
 朝8時になると 停電になったので、近所の様子の変化を見るために 散策に出掛ける。
 パタンの今の場所に住んでからの日課のようになっている散策だ。
 散策のコースは バグマティ川沿いの岸辺周辺である。

 バグマティ川岸辺周辺には まだ田畑が残っている。
 20年前には多くの田畑が残っていたが、田畑を持っていたこの地域の昔からの
 住人であるネワール族のタンドゥカール(米の商いをするネワール族のカースト)の
 人たちが 大半の田畑を売ってしまい、そのタンドォカールたちも わずかばかりの
 猫の額のような田畑に ジャガイモ、かぼちゃ、大根、雨期には米を植えて、
 自給自足にはならないが、日々食べる野菜はどうにか手に入れることが出来る。
 今は とうもろこしとかぼちゃが 畑一杯に広がっている。
 かぼちゃの新芽は 惣菜になる。

 畑のあぜ道には 今が盛りなのか 手鞠草のような白い花が咲き誇っている。
 そのあぜ道の先には 2年前から造っている橋の橋げたが取り付けられた。
 完成までにはあと1年と云うが、2年はかかるだろう。
 ネパール人の仕事には 正しい完成の期日はない。
 河の水が少し増したせいか、向こう岸に渡る簡易の橋がなくなっている。
 向こう岸に行くには 下流のテク近くの橋を渡らなくてはならない。

 仕方がないので 歩く予定を変えて、バグマティ川河川敷の広場に向かう。
 広場の川辺には 4ヶ月前に掘った井戸があり、 そこはこのあたりに住む
 水不足に悩む住民たちの救いの場所であったが、雨期前のこの時期、水は僅かしか
 湧いてこず、井戸のそこが見えている。
 カトマンズ盆地の地下水の水位が下がり、私の住んでいる大家の地下水の汲み上げも
 少ししか汲み上げることができず、水不足に苦しんでいる。
 私の住んでいる家の1階に南ネパールのタライ地方の家族が5人ほど住むことになり、
 私にとっても 水不足は深刻である。
 飲料水と水浴びの水は 確保できても 選択用の水を確保することが難しい。

 カトマンズ市民の1番大きな悩みが 水不足であるが、この20年間 政治家たちは
 汚職ばかり繰り返し、カトマンズのインフラは一向に進んでいない。
 その張本人たちが マオイスト政権崩壊のあと、再び亡霊のように蘇ってきている。
 国民は 彼らの存在を嫌って 制憲議会選挙には マオイストに票を入れ、
 彼らの議席は大幅に減ったが、インド、アメリカの後押しで 再び政治の表に
 立ち始めている。

 ネパール共産党(エマーレ)、ネパール国民会議派を支持する国民は少数派であるが、
 22の党派による連合政権樹立のお陰で 蘇ってきたのである。
 ネパール共産党のクマール・ネパール首相は 国民会議派の悪徳政治家ギリジャ元首相 
 の言いなりになっており、選挙で落選したにも係わらず、我が娘を大臣にすえて
 しまった。

 こんな中でカトマンズ市民の生活はなおざりにされ、苦しみばかりを押し付けられる。
 その証拠が 水不足の中で苦しんでいるカトマンズ市民の姿である。



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