カトマンズ 街道を行く

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 マチェンドラナート寺院のある場所に行き着くと、そこには広い広場が広がり、
 その周辺にはネワール式のレンガ造りの民家が建ち並び、その中心に
 マチェンドラナート寺院が聳えている。
 ここを出発点にマチェンドラナートの祭りは始まる。

 広場の中では、ブンガマティの村人が、それぞれに休日の土曜日の午後を過ごしている。
 寺院というより村人共同の広場といった感じである。
 農民カースト マハルザンの女は、木槌で打った豆の枝の中から、豆を拾い集めている。
 あるものは莚作りに励み、あるものはおしゃべりに興じている。

 仏教カーストのサッキャ・カーストの人々が、この寺院を護るように、寺院の回りには
 住んでいる。
 レンガ造りの民家の入り口に、乾燥した小枝や、竹が立てかけてある。

 ― 何に使うの と尋ねると
 ― ネパール式ストーブ と笑いながら答えてくれる。

 カトマンズ郊外の民家には、まだかまどが残っており、今のように灯油が高くなると、
 灯油ストーブと、かまどを併用しているようだ。
 最近の住宅ではこんなわけには行かない。

 前々から、竹の足踏み用の竹がほしかったので

 ― これひとつ、おくれ と乞うと
 ― いいよ、いくらでも持っていきなよ と云う
 ― 何に使うの と尋ねるので

 竹の上に足を乗せ

 ― こんな風に足を乗せて、竹を踏むと、健康にいいし、足の疲れも取れるよ。
  畑仕事で疲れたときには 一番だよ と云うと 半信半疑で聞いている。

 そうすると一人の親切なネワール族の女性が、家から鎌を持ち出し、
 ささくれ立った竹を、持っていき易く、きれいにしてくれる。
 その間、近くにいたネワール族サッキャ・カーストの人たちとおしゃべりをする。
 前回のこのマチェンドラナート寺院訪問の際は、男ばかりで、そっけなかったけれど、
 今回は、のんびりと訪問して、打ち解けた会話を交わすことが出来た。
 ネワール語を少し話すだけで、彼らとの距離が縮まることがわかる。
 そんなことがあると、村の印象は、俄然違ったものになる。

 楽しい会話を交わしていると、中年のイタリア人夫婦が、ネパール人ガイドに
 連れられてやってくる。
 会話が弾んでいるのを見たネパール人ガイドが、何事かと思って近づいてきたようだ。
 ネパール人ガイドがつまらない質問をし始め、雰囲気が壊れてしまったので、
 もらった竹を手に持ち、マチェンドラナート寺院をあとにすることにした。

 寺院の正面玄関から その石段を下りていくと、この前と同じように、一人の老女が
 石段の脇に座り込んでいた。
 この前の時は、お金を乞われたが、今日は話しかけても、そんなことがなかったのは
 不思議である。
 竹の切れ端を持っていたから、怖がったのだろうか。


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 カトマンズのあまりの毒気を抜くために、今日はカトマンズ郊外へと 
 足を延ばすことにした。
 カトマンズの日中はすっかり、夏だ。道行く人たちも半そでの人が多い。
 パタンのラガニケルに行くために、乗り合いテンプーに乗り込む。
 ラガニケルまで8ルピーの運賃である。
 ラガニケルでテンプーを降り、ネパールの電話公社の横にあるブンガマティ行きの
 バス停に向かう。
 5分ばかり待つと、ブンガマティ行きのマイクロバスがやって来る。
 都合のいいことに一番後ろの席一つが空いていた。
 すぐに出発するのかと思うと、目一杯客を乗せる気らしく、いつまで経っても
 出発しない。
 人間を動物並みに思っているらしい。
 ぎゅうぎゅうに人を乗せ、バスは出発する。
 これで大丈夫と思うと、又、人を乗せるために500メートルほど行くと停車する。
 この暑くなってきた時期に入ると、混み合うと、体臭がバスの中に充満する。
 いつ体を洗ったか、いつ服を洗ったかわからないような村人を乗せていくのだ。
 窓際であれば、外の空気も吸えるが、後ろの席の真ん中では、その臭気に悩まされる
 ことになる。

 そんな中、バスはやっとブンガマティに到着。
 ネワール族の農民カーストマハルザンの居住地区を抜けると、仏教徒であるサッキャ、
 バジャチャーレ、トォラザーの居住地区に入る。
 この辺りに入ると、木槌の音が響き始める。のみを使っての彫刻の音である。
 大半が、サッキャかバジャチャーレ、トォラザーのカーストの人の仕事だ。
 村全体が、木彫りの村なのである。
 カメラを向けても、誰も気にしない。慣れているのである。
 こういう場所では、拙いながらもネワール語を使えば、村の人とはすぐに親しくなれる。
 中庭に入って行くと、この子の写真を撮れと話しかけてくるし、2階の窓からは、
 サッキャのおばさんが声をかけてくる。それを写真に撮ると、見せろといって、
 中庭まで大急ぎで降りてくる。

 少し下っていくと、年若い女の子が、木工彫刻の仕事をしている。
 その周りに家族も座り込んでいる。
 作業の様子と写真に撮っていると、嬉しそうに眺めている。
 作業場の中の二人の男はベテランだ。
 この仕事を始め、10年以上、二人は兄弟で 大学に通っている一番下の弟も、
 この仕事をしている。
 自分たちの仕事に誇りを持っていることが、感じられる。
 5ヶ月前は、さっと通り過ぎただけだったが、この村だけを訪問のつもりの今日は、
 のんびりと話をし、彼らの仕事ぶりも眺めた。
 どういうことか、仕事をしているのは若い人ばかりで、年寄りはいない。
 年老いた木工彫刻の巨匠でもいれば、面白いのだが、この村の年寄りたちは、
 路地に座り込んで、老後をのんびりと生活しているばかりだ。
 この作業場に別れを告げ、この村最大の寺院 マチェンドラナート寺院へと向かった。


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 昨日は、パタンのラガニケルからチャパガウン行きの満員バスに乗って、
 終点のチャパガウンで下り、 その上にあるパンガウンまで歩き、そこから、
 チャパガウン、テツォ、スナコティと歩いてきたのはいいが、ダサインの祭りのために、
 運転手が田舎に帰省し、ローカルバスの本数が、極端に少なくなっていた。
 ラガニケル行きの帰りのバスは、バスの屋根にまで人が乗っているような満員状態、
 手を上げても、止まってくれない。
 テツォからラガニケルまでを徒歩で歩きとおしてしまった。
 パンガウンからラガニケルまでの道のり、10数キロを歩いた計算になる。
 いい運動である。
 さすがに疲れ果ててしまったが。

 今日は、ダッチンカリ方面を、自転車でサイクリングと決め込んだ。
 バグマティ川に沿って、自転車を走らせていたうちは平地で気持ちがよかったが、
 途中から、上り坂、森林浴を楽しみながら、森林地帯の中の道を自転車を押しながら
 登っていったが、坂の頂上でばててしまった。
 寄る年波には勝てない。
 だが、そこはカトマンズが一望できる素晴らしい場所だったのである。
 素晴らしい眺望を持つだけに、ネパール人もハイキングとしゃれこんでいる。
 オートバイが普及したせいか、怠け者のネパール人もハイキングを
 楽しむようになっているのである。
 景色のいい場所で一服しようと思うと、そこには必ず若いアベックがいるのである。
 これには困った、二人の邪魔をするわけにもいかず。

 歩いて、どんどん坂を上り詰めていくと、その山の頂上近くに、小さな村があった。
 その村の名前は、チャワール、住んでいる人の数は、3百人くらいのものだろう。
 ネワールを中心にして、チェットリ族、タマン族などが、住んでいる。
 並んでいる家の中には、3匹の子豚のお話に出てくるような泥と石で作ったものもある。
 こんな不便な所にどうしてすむのかと思えるような場所だ。
 眺望がよいせいか、山の頂上には、ホテルもあるようだ。
 そのホテルのすぐ下に、ひとつの寺院があった。
 ネワール族のサッキャ(ネワール族の仏教徒カースト)が管理している寺なら、仏教寺院であるが、
 見るとヒンズー教寺院のようでもある。
 アディナートという神様を祭っているという。
 この寺も、テツォの村の寺院と同じように、銅や真鍮製の器が飾ってある。
 ここにお参りに来た人々が、願いがかなうようにと、置いていくとのことだ。
 病の治癒、結婚などの願いをこめて。
 この寺の近くには、グンバと呼ばれるチベット密教のお寺もあり、
 多くのお坊さんが修行している。
 
 偶然ながら、興味深い場所にやってきたものである。
 坂道を上り詰めた甲斐があったといえる。

 カトマンズを囲む向こうの山に 日も沈んでしまった。
 もう夕刻の空気は肌寒い。自転車に乗って坂道を下り、一路 家路へと向かおう。


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 カトマンズ近郊の村々に行くと、生き生きと働いているのは、ネワール族の農民カースト 
 マハルザンの女たちだ。
 農作業は、女たちの仕事だ。男たちは、町に働きに行く。
 休みの日も男たちは、集まっておしゃべりに明け暮れ、ごろごろしているだけである。
 ネワールのマハルザンの世界は、男たちの天国である。
 そんな男たちを横目に見ながら、女たちは働く。食事の支度、農作業、子育て、ロキシー、
 ジャール等の酒造り、家の片付け、洗濯と休む暇もないくらいだ。
 その上、ネワール族には行事が多い。
 祭儀の際には、女たちがご馳走の準備をしなくてはならない。
 男たちは、酒を飲んで騒ぐだけである。
 女たちによって、村の生活は成り立っていると言っても過言ではない。
 実にたくましいのである。
 大地に根ざした女たちなのだ。

 ネワール族には様々のカーストがある。
 上位カーストの女たちは、夫の後ろに隠れるように、ひっそり暮らしているが、
 マハルザンの女たちは違う。男たちと対等にやりあうだけの力を持っている。
 それは、女たちが、村を、家庭を支えているという自信から来るものである。
 生活するお金が足りなければ、機織、カーペット織り、羊毛の紡ぎ、動物の飼育と何でも
 こなしていく。
 頼りない男たちなどに期待せず、自分で道を切り開いていくだけの力を持っているのである。
 ネワール マハルザンの女たちは、夫が死んでも、困ることはない。
 困るのは、妻に先立たれた男たちである。
 いくら大きな顔をしていても、本当は女たちの力に頼っているのである。
 ネワールの村の女神信仰は、女たちの力に頼る男たちの期待から生まれたものかもしれない。
 お祭りの時には、女たちも男たちに混じって、太鼓をたたく。
 農作業で鍛えた身体、力は男たちには負けはしない。
 
 こういうたくましい女たちが、中心になって、
 ネワールの社会、文化を支えてきたのだ。


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スナコティ村の井戸

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 村の憩いの場であり、女たちの仕事の場である井戸は、村の生活の中心である。
 洗濯、食器の洗い、水浴びをしながらの女たちの笑い声が、あふれる世界だ。
 ネワール族の農民の女は、たくましい。
 中年の女たちは、胸を隠しもせず、平気で、水浴びをする。
 一昨日は、凄かった。ダサインのお祭り前の支度のあわただしさの中で、
 井戸のまわりは、洗濯、水汲み、水浴びで女たちの活気にあふれていた。
 堂々と、胸をはだけて水浴びをする女たちに向けて、カメラを向けることは出来なかった。
 そんなことをすると、周りの男たちの怒りを買うことを恐れたからだ。

 ダサインを迎えた今日は、井戸の周りは、ひっそりしている。
 女たちは、ダサインの支度をつつがなく終え、のんびりと座り込んでいる。
 井戸の水をまるで競争するように汲み上げていた女たちの姿が嘘のようである。

 まだ生活の中で、重要な場所を占めているスナコティ村の井戸、村人の自慢のひとつだ。
 何百年も生き続けてきた井戸、今なお、美味しい水を一年中 村人に与えてくれる。
 カトマンズ盆地で見かけた井戸の中で、明るく、今も村人に生き生きした喜びを与えている井戸は、
 ここだけだった。井戸の周りの清潔さも、村人の井戸への愛を物語っている。


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