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アオツヅラフジ(=カミエビ、ツヅラフジ科) 青い実がなるからアオツヅラフジだと、ずっと思ってました。その割に目立たない青だなと。違ってました。木本性のツルが一年目は緑色をしているからアオい茎のかずら(=つづら)という意味でアオツヅラフジでした。 私の持ってる古い“牧野新日本植物図鑑”にはアオツヅラフジの名がありません。アオツヅラフジはカミエビの名で載っていて、オオツヅラフジがツヅラフジの名で載っています。ああややこし。後に整理されたんでしょう。 どこにでも生えているように思いますが、雌雄異株なので実を見ることは案外少ない。粉をふいたような紺色の実が付きます。 全体が細かい毛に覆われ、ツルはあまり太くはなりません。たいして高いところへは上らないようですが、2年目からは茶色の茎になって、木本ですからいつまでも残ります。 このツルが意外に手ごわい。山の畑の生け垣に被さった何年来のアオツヅラフジと格闘したときは指の関節が熱を持ちました。盆栽仕立てにして楽しむ人もあるようですが、とても植える気にはなれません。 牧野図鑑にはオオツヅラフジのツルで編んだかごを“つずら”(=つづらこ(葛籠))と呼ぶ、とありますが、アオツヅラフジのツルでも編めるだろうと思います。 |
野の花・秋
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ヤマノイモ(ヤマノイモ科) 見つけると、食べても食べなくても採りたくなるのがヤマノイモのむかご。たいてい手の届くちょっと先に一番大きいのがあって、採ってやろうとツルを引くとホロリと落ちて草に紛れてしまう。小さいころから何度くやしい思いをしたことか。 上の写真はアケビか何かのツルにからまったもの。下の写真は梅の枝にからんだものです。 自然薯(じねんじょ)と呼ばれる地中の芋は、毎年太るのかと思っていたら、地上部分を養うために縮んでいって、秋、また新しいイモができるそうです。地中の芋と、むかごと、花を咲かせて作るタネ(うちわを三枚くっつけたような実の中に入っています)と、三種類の方法で子孫繁栄を図るがめつい奴! さて、集めたむかごをどうやって食べよう?実家で炊いたむかご御飯は不評でした。思いついて、すき焼きに入れてみました。 肉の間に もとい 糸こんにゃくとネギとエノキダケのあいだに不気味に見え隠れするどす黒いイモ。誰も手を出さないまますき焼き終了。 入れた責任で、ごちそうさましてから一個食べてみると・・・ 「おいしい!」 うさんくさそうにしている息子と夫にも無理やり食べさせると 「これはおいしい!」 「お母さん、どこで採ってきたんや!?」 甘辛く味のついた皮をプチッと噛むと中は真っ白、むっちりモチモチのホクホクで里芋よりきめが細かい。息子は立て続けに口に放り込んでいました。 ヤマノイモさん、来年もたくさんむかごを付けてね(*^_^*) |
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ヒヨドリジョウゴ(ナス科) ヒヨドリジョウゴが真っ赤に色づいてきました。日に透かすと透き通りそうなみずみずしい赤です。いかにもおいしそうですが、ソラニンとかいう神経毒を含んでいて、食べられません。 熟した実をつまむと簡単につぶれて、ジュースのような赤い液体と、たくさんの白い種が出てきます。熟す前の実は濃い緑。 やや毛深く見えるのがヒヨドリジョウゴの葉で、つやつやしているのは下になったお茶の木の葉です。つる草といってもあたりを覆い尽くすほどではなく、やや控え目なところがなおさら可愛い。 見るたびにシャッターを切ってしまいますが、なかなか思うように撮れません。辺りがすがれて、枯草の中にこの実だけが残ったらまた撮ってしまいそう。 10月9日の記事にヒヨドリジョウゴの花が載っています。 |
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サネカズラ(=ビナンカズラ、マツブサ科) 有ると信じて探したら有りました。しかもすぐ近くに。 サネカズラ、別名ビナンカズラ。実(さね)が美しいカズラだからサネカズラ。皮をつぶして水を加えた粘液を整髪料にしたから美男カズラ。昔はモクレン科でしたが、今はマツブサ科ができてそちらに分類されています。 中心にある丸い台が花托(かたく)。周りについた液果が落ちると花托だけが残ります。 関東以西の暖かいところに自生し、ツルが交差する様子から“逢う”の枕詞として古くから歌にも詠まれてきました。 名にし負はば 逢坂山のさねかずら 人に知られで くるよしもがな 三条右大臣 (後撰集)百人一首25 初めて見つけたのは○十年前、宮内庁管轄の御陵の森のはずれ。名前も奥ゆかしく、西日を浴びて輝くサネカズラの実に、こんな美しいものがあったのかと感嘆しました。 それが自宅から数分の空き地にざくざく実っているのを見つけてしまうと、少々ありがたみが薄れたような(笑)でもこんなに近くにあるなら、来年は夏に咲くという花を見てみたいものです。 (最初の画像をクリックするとオリジナル画像が見られます) |
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ノイバラ(バラ科) ヤブの中でノイバラの実が色づいています。ピントがぼけてますが3枚目の写真で分かるように、てっぺんに萼の名残がついています。 明るい林床にはこれがよく生えて、ズボンの上からでも引っかかれます。刈るのも抜くのも大変。いてて、いてての連続です。 |




