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かぼちゃを駆使してやろうと、日中に目論んでいた。 かぼちゃスープなるものを夜な夜な作る。 しかしこの画像だけでは、何かか沈殿している。何か、何か。何かだ。 ミキサーという機械を使わまいと、じゃがいもを潰す武器にてかぼちゃを潰す。 そこには、かぼちゃへの独りよがりの愛情を孕む。
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じめじめと、暗い部屋を出る。 身体の全てを透かしてしまいそうな日差しを浴びる。そこには春が居た。 濡れた髪を引きずりながら、散った花びらのその流れゆく方向にそっと身を委ねていく。 ズズー、ズズー、ズズー…… 一寸待って。髪の毛が絡まるんだ。 ズズー、ズズー、ズズー…… ああもう駄目。絡まる絡まる。とても引きずっていけやしない。 待ってよ、春。追いつけないよ。 「あ…」 春が居た。 上から私を見下ろして、春の鱗を降らして。 春の雪が降る。 はらり、はらり、はらり、はらり。 私は春を仰ぎながら、春が降らす雪に酔ってはまどろむ。 ズズー、ズズー、ズズー…… そうして、あてもなく引きずる髪の毛の音が遠くで聞こえた気がした。
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