|
昔、中国のある国で、大変美男子の将軍がいた。
しかし、時を同じくして別の国にも大変美男の将軍がいた。
そこである日、妻に向かって、自分と彼とどちらが美男子かと問うた。
妻は、「あなたの美男子ぶりは、大変なもの、なんであなたに及ぶことがありましょう」と答えた。
しかし、それでも納得できなくて、妾にも尋ねた。
妾は「なんで、あなたに及びましょう」と答えた。
あくる日、来客があって、対談するうちに、この質問を客に向けた。
客は、「あなたの男ぶりには及びませんね」と言った。
そっと鏡を覗いて、自分の顔を鏡で眺めてみると、自分の方が男前ではないと思った。
日が暮れて寝床に入ってから考えてみた。
「妻が私のほうが男前だといったのは、私へのえこひいきなのだ。妾が私の方が男前だと言ったのは、私への恐れからなのだ。客が私の方が男前だと言ったのは、私に取り入ろうといてのことなのだ」
そこで、参内して王にまみえ、「臣は本当に、彼の男前には及ばないことを知っております。それなのに、妻はひいきし、妾は恐れ、客は取り入ろうとしまして、みんな私の方が男前だと申しました。今、後宮の侍女、側近の方々も王にひいきせぬものはなく、臣下で陛下を恐れるものは無く、広い国内に王に取り入ろうとする気持ちのないものはありません。こう考えてみますと、王が目隠しされていることは、たいへんなものです。」と申し上げた。
王は、なるほどと考え込んだうえ、政令を下した。
「群臣で私の過ちを指摘できたものには、褒美をやろう」と。
この令が下ってしばらくのうちは、諫言を奉る群臣達で、宮中もいっぱいだったが、数ヶ月のうちには、ぽつぽつと進諫があり、一年のうちには、何か申し上げたいと思っても、種になることが尽きてしまった。
近隣諸国が、このことを聞くと、みな来朝したそうな。
とっても為になる話でしょ!
|
美男子といっても、好みがあるから、自分がみて、美男子か、第三者がみて美男子と思うかは、若干違うかも・・・。
今日は、ちょっと雰囲気の違うお話ですね。とても面白かったです。
2010/8/10(火) 午後 3:12
ふーむ・・・と思って読みました。
2010/8/10(火) 午後 6:38 [ ひなた ]
自らの痛い部分を直視できる人物ほど、強いですね。
2010/8/10(火) 午後 8:53
ライバルの方がいい女だと、ダンナに言われたら、結構ヘコみそうだな〜。
現実はどうあれ、養護して欲しいと思うのは私が小物だからなんでしょうね〜。
仕事の面では、改善点をズバっと指摘してくれる上司は、待遇をどんどんあげてくれたことがあるので、向上にはいいですよね。
面接では、同じ採用枠の受験者の改善点を指摘するように言われました。
自分に自信があってズケズケ指摘した人は落とされていきましたね〜。
指摘したり、真実について言及する時は言い方が難しいので、つい遠まわしに言ったり、無難に済ませてしまいがちなので、こういう逸話の価値が高いのでしょうね^^
2010/8/10(火) 午後 10:56 [ - ]
ほめられるとみんなうれしいので、とりあえずほめておく、おだてておくというのが無難ですよね。欠点を指摘するには、その後の人間関係とか、リスクが大きいからなあ。それを超えるメリットが無い限り、ズバズバと指摘するのはやめておいたほうがいいでしょうね…
2010/8/12(木) 午前 8:13
苦言を呈してくれる人が身近にいる私は幸せ者だと感謝してます。
言われること自体は正直傷付くし腹立ちますけど、でも言われないと分からないこと、見えないことに気づかされます。
言い方というか諭し方もあるんでしょうね。
2010/8/13(金) 午前 4:44
つばきさん
この話の場合、この将軍のいうことは(どちらが男前か否か)、真実だと第三者である王が認めたということで、辻褄が合うようになっています。
つばきさんの記事のお話を読んで感銘を受けたもので、でも、そっくりそのまま載せるのはパクリなので、似たような話があったのを思い出して載せてみました。記事を拝見し、自分が日ごろ何をやっているのか、自省の大切さを思い起こしました。つばきさんのお話、大変素晴らしかったです。
2010/8/18(水) 午後 10:32
ひなたさん
何でも記事にします!
2010/8/18(水) 午後 10:35
大三元さん
さすが多読家。意図を汲んでらっしゃる。仰るとおりです。
そして、この話は、単なる奇麗事や逸話、道徳の勧めではありません。
2010/8/18(水) 午後 10:38
おぜうさん
実は逆なんです。誰もが小者であり、養護して欲しいからこそ、まず先に自分で欠点を見つめ、改善する努力をするみたいな意があるんです。
クワトロ大尉がカミーユに言った名言の中に、「殴られたくなければミスを無くせ」に通じる所があります。あの台詞、考えた人の実感もあるんだろうな〜。よい師匠を持つのは大事ですね。人の欠点をズバッと指摘するのは、人によりけり、避けたほうが無難だと思います。
2010/8/18(水) 午後 10:45
よよんばさん
そういえば、褒めるの3に、叱るの1とか、そんな配合を聞いたことがあります。自分もよよんばさんの考えに同感です。でも、怒らないで、軽つっこみみたいな感じで、やんわり触れるというテクニックがあることに最近気づきました。相手の欠点をズバッと指摘したり、プライドを傷つけるのは、仰るとおり今後に影響するので、得策ではないと僕も思います。
2010/8/18(水) 午後 10:51
フォウさん
だんだん年を重ねるごとに、苦言を面とむかって言われなくなりますからね。いつの間にか周りから人がいなくなるということに。
諭し方、大事ですね。この話の将軍のように、まずは自分の反省から入ると聞きやすく話しやすいということか。
2010/8/18(水) 午後 11:15