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引っ越し前に30日ぶんの薬を処方してもらったのはいいけれど、転院先がみつからないまま無為に時が過ぎて行きました。
新しい病院というのは、緊張します。
特に精神科領域は、医師が違うと病名が変わることすらある、難しいもの。
最初から経過を話すのも大変なことだし、相性が悪ければそれでさらに病状悪化しかねません。
けれども、万人に愛される人がいないように、口コミというのもまた、100%ではないのです。
私は、どこの病院の何先生にかかればいいのか、決めあぐねていました。
もちろん、引っ越し直後には疲れと高ぶった気持ち、それからしばらくして不安と落ち込みがやってきて、ある程度元主治医や自分自身の予想通りの展開にはなっていたのです。
引っ越し先ではトラブル続きだし、貯金もなく無職、雪は多くて、学校、保育園、煩雑な手続き。
ところが、なんということでしょう。
それにも関わらず、薬が無くなった頃、私は「自分のうつは治った」と思っていました。
いや、思い込もうとしていました。
その時はまだ遠距離恋愛していた彼氏がいました。
私は「自分が元気になれば、自分も東京に出て働けるかもしれない・・・」なんて考えていました。
彼は「3年経ったら帰って来る」と言って釧路を出たのですが、自分が頑張れればそれが短くなるかもしれないし、向こうでうまく行けば、そのまま一緒にいられる、と思っていました。
だから、早く治りたかったし、治ったと思い込みたかったのです。
別れの予感が強くなるほど、思い込みたい気持ちも強くなりました。
薬をやめたのをいいことに、毎週末ビールを買い込んで飲んでました。
もっとたくさん酔っていたかった。浮き世の憂さ晴らし?
それは、その時の私がはっきり自覚していたことではありません。
ただ、1ヶ月ぶりに、それもチャットで話しかけて、「治ったみたい」と告げてすぐ、別れ話になったとき、一生懸命治ったと思い込もうとしていた糸が切れました。
ワタシハナンノタメニナオリタカッタノ・・・?
それから3週間ほどして、私はようやくI市の精神科に受診しました。
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