読書しましょ♪

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―本是人也―
私の好きな本を紹介してます。
まだ読んでないよってひと、書店で手にとっていただけると嬉しいです。
なんか良い本あったら教えてくださいまし。
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そうそう、本日はバレンタインですね。皆さんはチョコをあげましたか?貰えましたか?

昨日覗いたギフトショップには贈り物を選ぶ女性達でごったがえしてました。

男性の皆さん、ホワイトデーにて三倍返しですよ。恐ろしき慣習・・・でも、私には関係な〜い

バレンタインといえば甘酸っぱい思い出なんかがあるんじゃないですか?

机の引き出しにこっそり忍ばせたり。

照れくさくて『これは義理チョコだかんね』と言ってみたり。

いいですな。青春ですなぁ。

さて、鈴木おさむの胸キュン短歌です。

学生時代の胸キュンな出来事を短歌にした作品。

あ〜あるあるって感じで楽しく読めます。ぜひぜひ読んでみてくださいな。

ついでに私も一句

――気合バッチリ手作りチョコ  相手に渡せず食す放課後――

幸福な食卓

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27日から映画が公開されました。

瀬尾まいこさんの【幸福な食卓】を紹介しますね。この本を読んだのは去年の六月頃。

その頃は都市部にある資格学校へ通っていたので、学校からの帰りがけには、

必ずと言ってもいいほど書店へ立ち寄っていました。大きな街の本屋さんは品揃えが良くて助かります。


さて、【幸福な食卓】はある家族の物語です。

――「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」春休みの最後の日、朝の食卓で父さんが言った。

私は口に突っ込んでいたトマトをごくりと飲み込んでから「何それ?」と言って、

直ちゃんはいつもの穏やかな口調で「あらまあ」と言った――こんな感じで物語が始まります。

ある梅雨の日の午後、自殺に失敗した父。

そこまで夫を追い詰めていたことに気がつかなかったと自分を責めて家出した母、

いつもひょうひょうとしてるけれど心の中で何かが欠けているようなお兄ちゃん。そして私の物語。

家族にそれぞれの役割があるのだとすれば、それぞれがその役割を放棄している。

父親の自殺未遂を境にゆっくりとバラバラになってしまった家族。そんな家族の物語。

なんて書いちゃうと何だよコレ、すごく暗い雰囲気じゃない?と思うでしょ。

ところがどっこい、家族の設定はそんななんだけど、日々のエピソードはほんわかしていて温かい。

特にお兄ちゃんと佐和子の間にあるほのぼの感は絶品です。

誰でも気付かないうちに誰かに護られている。それは家族だったり、友人だったり、恋人だったり。

たしかにそうだね感謝しなきゃ。うんうん・・・。

ある出来事によって家族は回復の兆しを見せます。だから一応ハッピーエンドになるのかな。

でも、終盤に起こった出来事にについてですが、私はこの手のエピソードはあまり好きじゃない。

もっと別の方法があったんじゃないかなぁと思います。最近の恋愛小説ってこんなのばっかりだし・・・。

しかも、最後のマフラーの一件はどうしてそういう風になるの理解できない。

どう解釈したらいいのだろう。誰か教えてちょうだい。いやほんとマジで・・・。


――父さんが自殺を失敗したときも、母さんが家を出たときも、朝は普通にやってきた。

そして、その悲しい出来事のあとも…。

とても切なくて、ちょっとおかしくてあたたまる、心にふわりと響く長編小説。

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私自身としては初めての試みですが

えんどコイチさんの漫画【死神くん】を文章化してみました。

漫画を文章にするって意外と難しいものですね。

少しでも作品のイメージが伝わっていたらいいなと思います。

【娘どろぼう】は文庫本の5巻に収録されています。

私の好きなお話しは【帰郷】【心美人】【海へ・・・】etcetc・・・

その他にもたくさん感動できるおはなしがありますので、

もし良かったらこれを機会に読んで頂けると嬉しいです。

「や・・・やべぇ轢いちまった」「どうする・・・」「逃げろ!!」構わずに走り去った車。

「・・・・・・あたし・・・なんともない・・・」体はズキズキと痛むがどうやら生きているみたい。

見回したその先には酷く血を流して倒れこんだ源三がいた。「おじさん!!」駆け寄るいずみ。

「うそ・・・どうして私を助けたの!?どうして!?」

そう、一瞬の出来事だった。俺たちが止める間もなく源三はいずみを車の前から突き飛ばしたのだ。

「何て事してくれたんだよ。予定が狂っちゃったじゃないかーっ!!」

同僚はとても慌てている。オレも始末書もんだなきっと。

「いや・・・予定通りだ」源三はか細い声で呟いた。息も途切れ途切れでもう長くない事がわかる。

「死神め、間違いおった。本当はわしが今日死ぬ日で・・・あんたはあと二年の命なんだ・・・」

にやっと笑って「ははは・・・お前達が間違っていたんで、こっちはえらい迷惑じゃ・・・」

「な・・・何言ってんだよあんたは!!別に間違いなんかは・・・」そんな事されると俺たちは本当に困る。

「いや、とにかく入れ替わるんじゃ・・・それで・・・それでいいじゃないか・・・」

満足そうに微笑んでいる。最後の最後でやっと父親らしい事ができたと思っているのだろう。

「ばかっ!!何いってんのよ!!死ぬのは私よ!!」大きな手は優しくいずみの頭を撫でる。

「これでいいんじゃ・・・いずみ・・・ありがとう・・・」そして源三は息をひきとった。

「おじさん!うそよ!うそでしょ!?ねえ死神さん!!死ぬのはこの私よ!!」

「・・・」「・・・もう男の方は手遅れだ・・・」こうなってはしょうがない。

「予定通りだ」オレ達は竹田源三を連れていくことに決めた。

「おじさん!どろぼうのおじさん!!おじさーん・・・」泣き叫ぶ声はいつまでも響いていた。



――それから数日が経って、荷物を持ったいずみは小さな駅に立っている。

『二番線に北山行きが入りマース』独特のアナウンスに続いて赤い列車がホームへ滑り込んできた。

俺たちはというと、後の処理もあってまだいずみの側にいる。

「死ぬまで二年に伸びたけど、これからどうするんだい?」少しだけ興味本位で聞いてみた。

「あたし、お父さん探しに旅にでる」「お父さん・・・探しに・・・」オレ達はバツが悪くて顔を見合わせる。

「どうかした?」「い・・・いや別に・・・」そしていずみは足取り軽く列車へ飛び乗った。

ファーンひとつ汽笛を鳴らして動き始める列車。

「結局、知らないままに終わりそうだな・・・」今回の”仕事”はこれで終わりだ。



窓の向こうには流れて行く景色。温かい日差しが春の訪れを感じさせる。

おじさんの日記

悪いけど黙ってとっちゃったよ。

形見にさせてもらう。

おじさんのどろぼうの記録でも読ませてもらうよ・・・。

そして、ゆっくりと厚い表紙を開いた。

―― いずみに捧ぐ 竹田源三 昭和61年8月〜 ――

「・・・・・・お父さん」いずみは古びた日記を大切に抱きしめた。

源三は困惑していた。

「どうした?自分の正体を明かさないのか?」オレとしては彼女に伝えてもいいんじゃないかと思う。

「バカヤロウ、オレは真面目に仕事をしているって事になってんだ。

泥棒のわしが親だと知ったら・・・娘のがっかりした顔なんて見たくねぇよ」

言わないつもりかい?いつもの源三らしくないな。その気持ちわからんでもないが・・・。

「ねー遊ぼーよー」いずみが向こうで呼んでる。ほら、行って来なもう時間がないぜ。源三を促した。



ふたりは最後の一日を目一杯楽しんだ。腕を組んで街を歩いて、映画を観に行ったり、

喫茶店であれこれと話してソフトクリームを食べて・・・まるで十年の空白を埋めるように。

辺りはすっかり暗くなり街のあちこちにあかりが灯り始める。

「ふーわしゃもう疲れたぞ」たまらずに源三は座り込んだ。「アハハハそ〜だね」ふたりは笑い続けた。

やはり心のどこかで気になっていたのだろう。「あたしの命もあと数時間か・・・」いずみは呟いた。

源三の顔は瞬時に強張る。――どうしたらいいんだ、わしは親としてどうしたらいいんだ――再び苦悩し始めた。

「本当の事言っちまえよ。気が楽になるぜ」

「いや、このままでいい。ショックを与えるような事は避けてもらいたい」同僚の死神は反対しているようだ。

「本当の父親に会えたら幸せだと思うけどな」オレはやっぱりそう思うね。

いずみはポツリと言った。「私たち親子に見えるかなァ。おじさんがホントのお父さんだったらいいのにね」

その一言に不意をつかれて、源三は泣き始めた。きっと嬉しかったのだろう。

「ど・・・どうしたの?なに泣いてんの?」源三の涙は零れ続ける。

「アハハハおじさんどうしたって言うの?おかしいね。泣くなんて」

寄りかかったいずみもいつしか涙していた。ふたりは無言で泣き続けた。



そして”時間”が来た「おじさん、今日はどうもありがとう。ここでお別れしましょう」

手のひらで涙を拭いて「生まれ変わったらまた会おうよ!私いい子になってるからさ!!さよなら」

最高の笑顔でさよならを言った。源三はがむしゃらに走りだした。

”何か”に助けを求めるつもりだったのか、走らずにはいられなかったのか。

「何も・・・何もしてやれなかった。父親として何も・・・父親として名乗る事さえもできなかった」

運命を・・・いや、自分の不甲斐なさを責め続けた。

「おじさん、おじさん忘れ物だよー。おじさーん、待ってーっ」後から追いかけてくるいずみの姿。

高く挙げた左手には日記の入った手荷物が見える。「!!」

突然飛び出してきた車・・・そして、ヘッドライトに眩く照らされるいずみ。

――あ・・・あたし死ぬんだ・・・そうか交通事故で死ぬんだ私――

ドンッ!!!一瞬静寂をかき消す鈍い音。そして同僚が静かに呟いた予定通りだと。

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