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1話から読む方はコチラから。 「そろそろ時間だな。」 そう言いながらクマはヨシネに茶碗を差し出した。 時計は7時半を指している。無言電話がかかってくる時間だ。 「ちょっと、どれだけ食べるつもり!?」 ヨシネは文句を言いながらもクマに4杯目のおかわりをついでやった。 「電話がかかってきたらオレが一喝してやるよ。」 タケシが電話を睨んだ。 「オウッ!オレにも言わせろ!」 クマもぽっぺたをリスみたいに膨らませたまま受話器を睨んだ。 「お前らがしゃべるとややこしくなるから、ワシが出る。」 オジは茶椀に箸を置くと両手を合わせて軽く頭を下げた。 「こっちが一言でもしゃべると切れるんだろ?お前みたいにのんびりしてたら、 言いたい事を言う前に切られちまうぞ。」 「そうだぞ、向こうが切る前にガツンと言ってやらねぇとな。」 クマもタケシもそう言うと、ものすごい勢いでご飯をかきこんだ。 ヨシネから無言電話のことを聞いたタケシとクマは この機会に相手を突き止めてボコボコにしてやると意気込んでいた。 「相手もわからないのに、いきなり怒鳴ったって何の解決にもならないじゃん。」 ヨシネがいつになく冷静に言った。 「お前、何人事みたいに言ってんだよ。女二人暮らしってわかったらストーカーの奴何するかわかんないぞ!」 タケシが言うと、 「いや、二人暮らしってのはわかってるだろ。 電話番号を知ってるって時点で、こっちの状況をかなり知ってるとみていいんじゃないか。」 自分が食べた茶碗を洗いながらオジが振り向いて言った。 「そんなら余計ガツンと言ってやらねぇとな。」 クマが指をボキボキ鳴らした。 その時、トゥルルルルと電話が鳴った。 椅子から立ち上がった二人を手で制してオジが受話器に手をかけた。 「待てっ、俺が言ってやる!」 タケシとクマがオジのそばに駆け寄ろうとした時 「静かに!」 アヤがテーブルの上のリンゴにぶすっと果物ナイフを突き刺した。 それを見た二人は一瞬固まり、そして人差し指を口に当てると「しーっ」と言いながら スローモーションのようにゆっくりと後ずさって静かに椅子に腰かけた。 |
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おもしろいブログですね♪僕のブログおかどちがいですが、1ファンとしてコメント残させてもらいます。またカキコさせてもらいますね( ̄m ̄〃)
2008/3/16(日) 午後 6:00 [ 鷹 ]
コメントありがとうございます。
2008/3/16(日) 午後 8:13
読みました♪続き待ってま〜す♪
2008/3/16(日) 午後 8:58
ありがとうございます。
まだまだ続きますよ〜。待っててくださ〜い。
2008/3/16(日) 午後 9:22
ぁははは〜〜〜夕食の楽しさから、一転しましたね。
さすがに、女はこう言う時、冷静です。林檎に果物ナイフをグサリ!
は、効きましたね。ポチ☆
2008/3/20(木) 午後 7:17
言っても聞かない子にはグサリ!です。
アヤは怒らせると怖いタイプですね。
2008/3/20(木) 午後 7:45