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1話から読む方はコチラから。 寺内翔子。花丸女子高3年。 どちらかと言えば無口でボーっと外を眺めていることが多く 受験生にしてはどこかのんびりとしたムードを漂わせている。 そのくせ『秀優アカデミー高3クラス』ではトップの成績だった。 特に目立つ存在ではないが、その成績ゆえ講師も塾生も翔子には一目置いていた。 しかし万年2位の俊輔はそれが面白くなかった。 友達も多く付き合いのいい俊輔は勉強ばかりやっているガリ勉とは違う。 部活も生徒会の役員もきっちりこなしていた。 とは言え、見えないところで人並み以上に勉強しているのも事実だ。 それなのに、どう頑張っても 翔子を抜くことができない。 (みんなは翔子の事を『頭の構造が違う』なんて言うけど、俺だって2番なんだぞ!) (何で翔子だけ別格なんだよ!?) 翔子だって表向きは受験なんて関係ないって顔をしているが 陰では寝る間も惜しんで勉強しているに違いない。 何も努力をしてないように見えて水の中で必死に足を動かしている白鳥みたいなもんだ。 いや、白鳥なんて優雅なもんじゃない、鴨だ鴨! 翔子に対するやっかみも手伝って俊介はそう勝手に決め付けていた。 その翔子が自習室にいるのをみつけたのは 1学期の期末試験が終わって自習室に通う生徒もほとんどいなくなった頃だった。 (授業のない日まで塾に来るなんて、やっぱりガリ勉じゃないか) そう思ったものの、別格扱いされている翔子も自分と同じように努力しているのがわかって 俊介はちょっと嬉しかった。 今まで話したこともなかったのだが、周りに知った奴がいないということも手伝って 俊輔は窓の外を見ている翔子に声をかけた。 「寺内さんだっけ?(本当はフルネームしっかり知ってるくせに) いつも自習室使ってるの?」 突然声をかけられて、何を考えていたかは知らないが、半笑いの顔を向けた翔子は どこをどう見てもトップの成績を取るような奴には見えなかった。 (コイツって逆の意味で頭の構造が違ってるんじゃないか?) 「あ・・・うん。」 ちょっと間をおいて翔子は答えた。そして 「遠藤くん?だよね。」 と付け足した。 (翔子が俺の名前を知っている!) 俊輔は翔子が自分の名前を知っていた事に有頂天になった。 何の事はない、何だかんだ言いながら俊輔も翔子を別格扱いしていたのだ。 |
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いつも、出会いは、偶然を、装って近づく〜〜〜♪
どうなるのかなぁ〜〜〜ポチ☆
2008/3/20(木) 午後 7:24
ずっと気になってた相手だったんですよ。
今のところはライバル視してますね。
どうなるんでしょう。
2008/3/20(木) 午後 7:48