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1話から読む方はコチラから。 (そういえば学校で誰かが『コンドームの押し売りが家に来た』って話してたなぁ。 売りに来たおばちゃんに『私で試してみる?』って言われてビビッて買っちまったって言ってなかったっけ? ライオン丸がそんな事言い出したらどうしよう。) ナオキは獲物に襲い掛かるライオン丸を想像してブルッと身震いした。 女と言えども百戦錬磨のライオン丸が相手では逃げ切る事ができるかどうかわからない。 (ここは強気でいかないと!) ナオキはできる限りの虚勢を張って 「いりませんから、帰ってください!」 と言って、ピンクの箱と試供品をライオン丸に押し返した。 美香と手をつないだこともないのに、1箱50個入りのコンドームを買ってどうしろと言うのだ。 「お兄さんならすぐ彼女できるからさ〜、その時慌てないためにも今から準備しといた方がいいのよ。」 ライオン丸は諦めない。 「いや、いいですから。それに僕持ってるし。」 ナオキ思わず言ってしまった。 実は昨日の夜、角の薬局の前の自販機で買ったきたのだ。 部屋で二人っきりってことは何が起こるかわからない。一応念のため持っていた方が安心できる。 「へぇ〜、それっていつ買ったヤツ?コンドームって消費期限があるのよ。」 ライオン丸は『モテそう』と言ったくせに、 『何でアンタが持ってるのよ?』と言わんばかりの疑わしそうな目をしてナオキの顔を覗き込んだ。 さすがに昨日買ったとは言えないので 「1ヶ月前に薬局で買ったヤツだから大丈夫です。もう帰ってください!」 と力を込めて言うと威圧するように1歩前に出た。 「薬局で買ったの?薬局は高いわよ。これなんて、ほら、50個で8千円よ。」 ライオン丸は動じる様子もなく、ピンクの箱を指差した。 50個なんて、使い切る前に消費期限がきてしまいそうだ。 「そんなお金出せませんから、帰ってくださいよ。」 ナオキはライオン丸の腕を掴むとドアの外に押し出した。 「ちょっと待ってよ!1回使うとわかるからさ!」 ライオン丸は足を踏ん張りながら、試供品をナオキの手に握らせようとした。 「いらないですって!」 ナオキはそう言って試供品を手ではらいのけた。 その拍子に銀色の薄っぺらな袋はポ〜ンと飛んで3メートルほど先に落ちた。 アパートの階段を昇りきったところで、美香は人が言い争うような声を聞いた。 何かあったのかと廊下をのぞくと、何かが飛んできて美香の足元に落ちた。 (何、これ?) 拾い上げると、『高級スキン・一発装着』と書かれている。 (これって・・・ひょっとしてコンドームッ!?) 通販雑誌に載っていたのを見たことがある。 美香が飛んできた方を見ると、ナオキが見知らぬ女の人と抱き合っている!(ように見えた)。 ナオキが何か言う声が聞こえたが、美香はコンドームを投げ捨てると一気に階段を駆け下りた。 アパートから走り出ると持っていたコンビニの袋を入り口脇にあるゴミ収集ボックスに向かって 「大嫌い!」と言って投げつけた。 収集ボックスの側壁に当たった袋から『カリスマシェフ鮫島のとろけすぎてどろどろプリン』が1個飛び出て 道路の方へ転がっていった。 |
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いやあ〜面白い!・・・笑い転げて悶絶してしまった。
会話も描写も活き活きしてます、才能を感じますよ。
2008/3/21(金) 午後 6:33 [ すいす ]
まさゆきさん、ありがとうございます。
面白いモノを書きたいってのが出発点なので、そう言ってもらえるとホント書いてよかった〜って思います。
尻すぼみにならないよう頑張りますね。
2008/3/21(金) 午後 8:32
コメパスポチ☆
2008/3/21(金) 午後 9:12
来てくれただけでうれしいです。ありがとう。
ポチもありがと〜!
2008/3/21(金) 午後 9:26
あれ!19話無い〜〜出口| λ............トボトボ
2008/3/22(土) 午後 11:17
ごめんね〜、昨日はお休みしました。
朝イチで更新したから許してね。
2008/3/23(日) 午前 9:28