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1話から読む方はコチラから。 オジはすうっ〜と深く息を吸うと、静かに受話器を取った。 受話器を耳に当てたがもちろん相手は何も言わない。 静かな場所でかけているようだが、かすかに車が走る音が聞こえる。 (外か) それだけでは何の手がかりにもならない。 話しかけると切れてしまうという話だが、このまま黙っていても何の解決にもならない。 オジはごくりと唾を飲み込むと静かに相手に話しかけた。 「少し話がしたいんだ。」 優しいがきっぱりとした言い方だった。 (相手はどう出る!?) 周りの4人はまるで『だるまさんが転んだ』で鬼が振り向いた時のように 動きを止め、息を殺して見ている。 何故かタケシとクマは手を握っていた。 その手に力が入る。 「えっ!?あ・・・うん。」 しばしの沈黙の後、オジが拍子抜けしたような声を出した。 「うん・・・うん・・・。」 相手がオジに何か話している様だった。 「いや、いいけど・・・わかった・・・うん。」 そう言って受話器を置くと、「はぁっ!」っと大きなため息をついた。 タケシとクマは力いっぱい握っていた手を離すと、「いってぇ〜」と言って手を払いながら 「何だよ、誰だったんだよ?嫌に親しげじゃなかったか!?」 「向こうは何て言ったんだ!?お前何か弱気だったぞ。」 と、オジに駆け寄った。 「知ってる人だったの?色々しゃべってたみたいだけど。」 「どうして『もう電話するな』って言わなかったのよぉ。ビシッっと言ってくれなきゃ!」 アヤとヨシネも黙っていた分を取り返すように一気に質問を浴びせた。 「落ち着け。ちょっと待てよ。ワシも今頭が混乱してるんだ。」 オジは4人の質問を振り払うように手を振ると よろよろした足取りでリビングのソファにドスンと腰を下した。 そして焦点の合わない眼でじっと床を見つめた。 タケシとクマは顔を見合せて、合わせ鏡のように同じ方向に首をかしげると、 そろりそろりとオジに近づき、放心状態のオジの顔の前で手を振った。 最初はそれが目に入ってないのか微動だしなかったオジだが、 何度目かにやっと「やめろよ。」と力なく目の前の手をどけてぼんやりとした眼を二人の方に向けた。 「どうしたんだよ、相手は誰なんだ?知ってる奴なのか?」 「何言われたんだよ。言わなきゃわかんねぇじゃねぇか。」 二人はオジの両側に座ると、オジの肩に手を回した。 しばらく何も言わず下を向いていたオジは 「ワシ、まずいこと言ったかも。」 と小さな声でぼそりと言った。 |
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☆さん、今行って来たところ。同時コメだ〜。
気になる?気になるでしょ〜。
2008/3/23(日) 午前 11:00
★さん、それがなかなか難しくて・・・
他の人の書いたモノを読むと皆うまいんですよね〜。
★さんなら文学で絶対上位にいけるのに。
2008/3/23(日) 午前 11:57
急に場面変わって・・・??あっ!そうだ!うんうん。
無言電話ね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜みんなと、同じ気持ちになって・・えっ!もう、終わり〜〜〜〜〜〜〜〜19話短くない!!
2008/3/23(日) 午後 5:34
また、見っけ!
ソファに、ボスンは、無いでしょう?「ドスン」の間違い?
o(*^▽^*)oエヘヘ ポチ☆
2008/3/23(日) 午後 5:38
20話も早くしてね〜〜(m。_。)m オネガイシマス
2008/3/23(日) 午後 5:40
すみれさん、そろそろ無言電話の場面に戻らないと忘れちゃうでしょ。
あ、「ボスン」は間違いじゃないよ。座ると埋まる感じの柔らかめのソファをイメージしてたから「ボスン」なの。
でもそうやって言ってもらえると、読んでる人のとらえ方がわかるからありがたいです。気づいた事はどんどん言ってね。
20話、明日UPするから待ってて〜。
2008/3/23(日) 午後 7:37
勿論!
だけど、この場面は、ソファの柔らかさ云々では無く、
オジの、ヨロヨロした足取り心のさまよいで・・・「ドスン」・・
まぁ〜いいけどね。「どんどん言ってね」で、言いましたよ〜〜♪
2008/3/25(火) 午後 6:55
そうか〜、よろよろした足取りからね。確かに。
何かね「ドスン」だとありきたりな気がして「ボスン」にしたんだけど、わかりにくいね。「ドスン」に変えます。
貴重な意見をありがとう。
またよろしくね。
2008/3/25(火) 午後 8:30