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1話から読む方はコチラから。 ナオキは美香を階段まで追いかけたが、携帯を持ってないことに気づいて引き返し、 ついでに部屋のドアを閉めて鍵をかけた。 そういうところはきっちりしたA型である。 と言うより、鍵を開けたまま出て行くとライオン丸が上がり込んで待っているような気がしたのだ。 鍵を鍵穴から抜くのもももどかしく走り出そうとするナオキに 廊下の手すりにもたれてタバコを吸っていたライオン丸が 「やっぱり彼女いるんじゃない。」 と言ってククッと笑った。 ナオキはライオン丸を振り返ると、半分怒った様な、半分泣きそうな顔で 「彼女じゃない!」 と言い放った。 (彼女どころかあんたのせいでこの関係もダメになるかもしれないんだ!) 奥手のナオキが始めて自分から声をかけて、お茶を飲んで、映画を観て、公園を散歩して・・・ 何回も手を繋ごうと試みたけどできなかった。 夢の中で何回もキスしたし、裸の美香を想像して抱きしめた。 現実にそうなればいいとは思ったが、ナオキは今のままだって充分幸せだった。 (何も悪い事はしていないのに、何でこんな目に合わなきゃならないんだ。最悪だ!) ナオキは涙が出そうになったが、泣いている暇はない。 二段跳びで階段を駆け下りると、自転車に飛び乗った。 美香の行く先はわからないが、まだそう遠くには行ってない筈だ。 自転車で追いかければすぐに追いつくだろう。 とりあえず美香の家に向かって自転車を走らせた。 丁度その時アパートの横にポニーテールにサングラスをした派手な身なりの人が呆然と立ち尽くしていたのだが 美香しか見えていないナオキがその人物に気づくはずはなかった。 もちろんその人の手に『カリスマパテシェ鮫島のとろけ過ぎてどろどろプリン』が握られていたことも・・・。 美香はとにかく一人になりたくて駅へ向かって走っていた。 行く当てはないが、今はナオキに会いたくなかった。 ナオキに会って話を聞いたらきっとすぐに許してしまうだろう。 あんな派手な女とナオキが知り合いであるはずがない。 コンドームが飛んできたのだって、きっと理由があるのだろう。 それはわかっている。わかっているけど許せなかった。許したくなかった。 誤解を受けるような事をしたナオキが悪いのだ。 (しばらく探し回ればいいんだわ) 美香は後ろを振り向いてナオキがいないことを確かめると走るのをやめて歩き出した。 (私って本当にナオ君が好きなのかなぁ?) ナオキは優しくて、美香が嫌がる事は絶対しないし、いつも1番に美香の事を考えてくれる。 だからナオキのそばは居心地がいい。 (居心地がいいからいっしょにいるだけ?それって「好き」とは違うのかなぁ?) ナオキに声をかけられて以来、会えば楽しいし、嬉しい。 でも、会えなくて辛いと感じたことはないし、ドキドキしてしゃべれないなんてこともない。 (本当に好きだったらもっとドキドキするに決まってる。) そんな美香の横をシャーっと自転車がすり抜けて、すぐ横のファミリーレストランへ入っていった。 (あっ、赤タオルの人だ!) 美香の鼓動が急に早くなった。ドキドキドキ・・・ |
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☆さん、ポニーテールの人は初登場ですから〜。
あ、そう言う事書くとは意外?はい、これがいっぱいいっぱいです。
2008/3/26(水) 午後 1:56
ドキドキ・・・・・ドキドキ・・・
この鼓動、きずかれたくない
2008/3/29(土) 午前 0:46
姿を見ただけでドキドキする人・・・欲しいです。
2008/3/29(土) 午後 1:33
今、一人います。
2008/3/29(土) 午後 6:21
きゃ〜!そうなんですか!
うらやましい!!
2008/3/29(土) 午後 10:06