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目次はコチラです。 美香が座ると赤タオルの人は眩しそうに目をシパシパさて「杉山佳根です。」と言い、軽く頭を下げた。 (スギヤマヨシネ君・・・近くで見るとやっぱりカッコイイ!) (こんなカッコイイのに彼女いないのかなぁ?) (まさか性格が相当ひねくれてるとか・・・) (って言うか、これってナンパ?・・・な訳ないよね、名前聞かれたんだから) (あれっ、名前知ってるのに顔を知らないの?) (それより、思わず座っちゃったけど、その人が来たらどうしよう。) 思いもかけない展開に頭は混乱していたが、心はウキウキと踊っていた。 何たってドキドキしながら見ていた憧れの人と二人きりで向かい合っているのだから。 (これが運命の出会いってやつね。) 何だかもう『何とか翔子』って人が現れたって、どうでいいやと思えてきた。 (ひょっとしたらこれがきっかけで告白されたりして!) (あ、でもナオキが・・・ま、いいか。) そして一瞬よぎったナオキの影もあっという間にはるか彼方に蹴飛ばされてしまったのだった。 一方美香を翔子と勘違いしたオジは何と言葉をかけようか迷っていた。 ウソをついているという負い目もあって、 さっさと「彼女がいるからもう電話しないでくれ」とこの場を立ち去りたかったが 目の前で恥ずかしそうにうつむいている初対面の女の子に、いきなりそんな事言えるはずがない。 (「付き合ってください」って言ってくれれば話は早いんだけどなぁ。) (いや待てよ。そういうつもりで「会いたい」と言ったんじゃないのか?) (そうか、そんならさっさと話を進めないと!) オジはとにかく告白しやすいように話を進めようと思った。 と言っても告白しやすいような話なんて見当もつかない。 「あの、どこの学校なの?」 仕方がないので当たり障りのない話題を振った。 「巣霧女学園の2年生です。」 (あぁぁぁ〜、赤タオルの人と会話してるぅ〜!) 美香は顔を見ると頬の肉が緩んでだらしなく笑ってしまいそうなので 顔を見ないように下を向いたまま答えた。 「2年?同じだ。オレは徳種高。巣霧だったら奥村しおりってヤツいない?オレ、近所なんだけど。」 オジはヨシネのフリをしている手前、口癖の「ワシ」を封印して言った。 (奥村しおりとはヨシネも小中一緒だから不審に思われる事はないだろう。) オジは辻褄が合うように考えてしゃべったつもりだったが、その考えは甘かった。 「奥しお!?知ってる!今同じクラスで仲いいの。昨日の夜もいっしょにカラオケ行ったんだ。」 (赤タオルの人が奥しおと友達!奥〜、そういう事は早く言ってよね!) 美香はぱっと前が開けたような気分になって、顔を上げるときらきらした目でオジをみつめた。 (マズイ!仲がいいのか。) オジは内心動揺したが、ポーカーフェイスのまま 「昨日の夜?」 と、何気なく聞き返した。 「うん、学校の友達4人で行って4時間歌いまくり〜。」 美香は人違いされている事も忘れ有頂天になった。 すでに頭の中では『スギヤマヨシネ』君とデュエットしている図がくるくる回っていた。 「4時間も!?すごいな。何時からいたの?」 「う〜んとね、6時から10時かな。夕飯は持ち込みしたの。」 「へえ、そうなんだ・・・。」 昨日のカラオケの話を楽しそうにする美香に適当に相槌を打ちながらオジは全く別の事を考えていた。 「ちょっとトイレ行ってくるわ。」 オジはそう言ってクリームソーダをぐぐっと飲むと席を立ち、店の奥へ歩いていった。 それを見たタケシは、アヤとヨシネに目配せをするとオジの後に続いて店の奥に向かった。 |
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内容より、この事態を、どう収めるか、期待します。
ぐぅぅぅぅぅ〜〜と、来るか?すーーと引くか〜?ポチ☆
2008/4/8(火) 午後 10:46
楽しみ〜〜♪
すみれも、もう一度帰りたい!
2008/4/8(火) 午後 10:54
すみれさん、どうやって収めましょうか〜。
期待しててください。
もう1度帰りたい?まだまだ大丈夫。(って何が!?)
2008/4/9(水) 午前 0:10