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目次はコチラです。 (えっ?好き!?) ナオキは勢いよく抱きついてきたた美香の柔らかい重みに危うく腰が砕けそうになった。 おまけにすぐ目の前にある髪からは甘い香りが立ち上ってきて目まいを起こしそうだった。 (チンピラに絡まれたところを助けたってだけで僕のところへ来るのか。 今までいっしょにいた男はいいのか?) 理性が飛びそうになりながらも、頭の中では『同じ轍を踏んではいけない』と警笛が鳴っていた。 「さっきの彼氏はいいの?」 ナオキは美香の肩に手を置くとゆっくりと自分から離した。 美香は『えっ?』と言うように目を瞬かせると 「彼氏?今の人?彼氏じゃないよ。人違いされちゃって、少し話しただけ!第一女の子だし!」 といつになくムキになって否定した。 とは言え、憧れていた事は事実だしナオキなんてどうでもいいと思ったのも事実だ。 少しだけ後ろめたい気がしなくもない。今となればアノ人が女の子で良かったと思う。 ナオキは美香の言葉を聞いてほっとしたと同時に自分の馬鹿さ加減に呆れた。 女の子を美香の彼氏と間違えて勝手に落ち込んでいたなんて、自分が情けない。 (疑った僕が悪かった。美香ちゃんごめん!) ナオキは今度こそ美香をギュッと抱き締めたかった。が、時すでに遅しである。 「それよりナオ君がさっき一緒にいた人は誰?まさか元彼女?」 さっきの甘えた子供っぽい口調から急に冷静な口調に戻って美香が尋ねた。 「違うよ!変なモン売りつけにきたおばさんだよ。」 いきなり話を元に戻されて今度はナオキが焦った。 (ライオン丸の事を忘れてた!こっちこそ誤解を解かなきゃならないんだ。) 「とにかく帰ろう。話したい事がいっぱいあるんだ。」 ナオキは停めてあった自転車のスタンドを上げると自転車置き場から自転車を引っ張り出した。 アパートに土足で載り込んできた『ポマード』に『金髪メッシュ』。 コンドームを買えとしつこく勧める『ライオン丸』。 部屋をぐちゃぐちゃにされ、美香に誤解され、美香が他の男とお茶を飲んでいるのを目撃した。 最悪の日だった・・・はずなのに、 今は最高に幸せだった。 「途中のコンビニで『鮫島のどろどろプリン』買おうね。 さっき買ったんだけど腹が立って捨てちゃったんだ。」 美香はえへへへと笑いながら自転車を引くナオキの腕に自分の腕をからませた。 |
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良かったね。いつも夜見に来るけど、安心して、眠れます。ポチ
2008/4/23(水) 午前 2:55
でも、これで、済む訳ないよね〜〜〜〜明日かなぁ〜〜つづきは?
2008/4/23(水) 午前 2:56
いつもコメントありがとう。
よかった安心してもらえて。
ごめんね、続きは明日なの。
2008/4/23(水) 午後 9:36