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靴の紐を結びなおす。
扉を開けた玄関では、なんだか春の風の匂いがしたような気がした・・・・。
「行ってきまーす。」
そう無人のマイホームに告げて家を出た。
2x 「まだ終わらない春」
というのもわたくし須藤純也の両親は共働きで、今日も朝早くから家を出ている。
一方の姉は俺が朝飯をいただいているぐらいになんだか騒がしく家を出て行った。
聞いたところ、吹奏楽の朝練に行くらしい。
自転車を出していると、タイヤに桜の花びらが付いていた。昨日についたんだろう。
駅までは自転車で通学している。電車を降りた後は徒歩通。
徒歩通は駅から学校までそんなに距離はないので大変とは思っていない。
「ようっ!」
駅に着くと、いつものように広が待っていた。
広は駅が近いから歩きで5分程度。俺は自転車に乗るのが何気に好きなので
羨ましいとは思わないし、むしろ自転車通学できない広をかわいそうだとも思っている。
(上から目線で・・・・。)
「どう?調子は?」
「あぁ、あんま考えてないわ。昨日は思い出にふけりながら寝た。」
「おいっ!大丈夫かよそんなんで。」
「あんまり、大丈夫じゃないかも・・・・いや、確定・・・・。」
大丈夫ではない。これは部員の件の話で、合計4人にならなくては同好会として
認めてもらえないという・・・・現実があるということ。
「でも、できることはやったんだし・・・・後は待つだけだと思います!」
「でもよーその:できること:をやっても集まってないんだから他になんか
やらなくちゃいけないってことだろ?」
「まぁそうなんだけど、あるかぁ?他になんて・・・。簡単な演奏もやらせてもらったし、
ポスターも貼ったし・・・・。」
「それを考えるのがうちらの仕事だろ?」
「それじゃ、広はなんかアイデアは?」
「出てませんッ!!!」
「今までの会話は一体・・・。(俺攻められまくった気が・・・・。)」
「まぁとりあえず、今日もう一日待ってみるか!」
「そだな。今日も来なかったら考えるか!」
「そうそう、きっとバンドとかに興味ある人いるって!」
こんなカンジで成り立ってしまう会話はどうなのかは分からない・・・・。
そんな会話を電車の中で交わしながら、駅に着いた。
駅を降りるとたくさんの人がそれぞれの目的の方向へ向かって歩いていた。
「そうだ。ピースどうだ?」
「もう大丈夫だろうとは思うけど・・・・。」
ちなみにピースってのはうちの家族の犬のこと。
「まぁ最近は元気ないなぁ。昨日もぜんぜん・・・。でも、今日あたりはケガも
完全に治りそうだから。元気になるだろ。」
「そうかぁ。そりゃ良かった。」
簡単に説明すると、足のケガ。釘。この後はあまりかわいそうなので言えない・・・・。
歩いてちょっと行くと本校が見えてくる。その道には見事な桜ロードが続いている。
でも、少しづつだが桜は散り始めている。
「悲しいなぁ」
なぁんてつぶやく。広が
「ん?」
と聞いてくるが、
「別に。俺なんか言ったか?」
なんて流しといた。そんなうちに学校に到着。
授業が始まっても、ずっとバンドのことばかり考えていた。
それは広も同じみたいだった。飯の時間も広は俺の目の前で
ぼぉーっと何か考えていたみたいだったから。
普段は真面目に授業に取り組む広が、先生の質問にも反応なかったぐらいだったから。
放課後になると俺と広は仮の活動場所へと急いだ。
その途中・・・・・。
「いたいたっ!」
「おーい!」
振り向くと、一人の男子生徒がこっちに向かってきていた。
そうだ。ここからだった。俺の選んだ道が動きだしたのは・・・・・。
2x 「まだ終わらない春」 END
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果たしてどうなる?気になりますね。
2009/6/7(日) 午後 2:34 [ 桜高校軽音部1年生 ]
おぉー次が楽しみ♪
かなり面白い話ですなぁ!!!
傑作w
2009/6/7(日) 午後 3:47 [ ノチケ ]
おもしろい!
ここで主人公の名前が明らかになりましたね^^
広と純也は親友みたいですねw
次は新入部員が明らかになりそうですね!
3話目も楽しみにしてますよぉー♪
2009/6/7(日) 午後 5:49 [ ダザンXP ]
おもしーすね。
小説家になれるんじゃないですか!?(いやまじで)
2009/6/7(日) 午後 11:25 [ - ]