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悪漢退治? 協栄ジム・金平会長&TBSの責任逃れ



 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチで反則を繰り返した亀田大毅(18)=協栄=らがライセンス停止処分を受けた問題で、兄の興毅選手(20)が26日、東京・協栄ジムで謝罪会見を開いた。
 会見予定の午前9時より10分遅れで登場した興毅選手は反省の意を表したのか、丸坊主。興毅選手は「ご迷惑をおかけして申し訳ない。まずは(対戦相手の)内藤大助選手に謝りたい。亀田家代表としてボクシング関係者、ボクシングファンにお詫び申し上げたい」と話した。
 また興毅選手はセコンドについた世界戦で大毅選手に反則を指示したとされる疑惑についての質問に、「正直覚えていないが、映像も残っている。反省しています」とし、「結局、認めるということか」と改めて問われると、「はい」と答えた。
 協栄ジムの金平桂一郎会長(41)はジムとしての処分を発表。父・史郎氏の辞任を認め、興毅選手は3カ月間の出場試合の自粛、大毅選手は練習再開の際に改めて謝罪会見を開くなどの条件付で厳重注意処分となった。
 史郎氏の辞任について「解雇を考えていたが、昨日夜、『職を辞したい』との連絡があった」と語った。 また、金平会長は25日に予定していた興毅選手のノンタイトル戦(パシフィコ横浜)が中止となった問題について、亀田側が「対戦相手が決まらなかった」としていた理由を否定。対戦相手は決まっており、処分を待っていた12日の時点でリングに上がれないと亀田側が一方的に判断していたことが理由だったと説明した。


そんだけかい!

この亀田問題の重要人物は3人。実際にパフォーマンスを行い、世界選手権で反則の見本市みたいな試合をした亀田家は確かに実行犯として一番悪い。
その責任は十分に取らされたとボクは思います。父親はこれでボクシングの表舞台から追放され、残った興毅は以前のようなパフォーマンスや対戦相手の選別をする亀田商法は使う事が出来ません。
これからはもう自分の実力で這い上がっていくしかボクシング界で生き残っていく道はなく、しかも内藤のように亀田退治によって名を上げようと狙われる存在でもあります。これから彼等は自らの行動を「業」として背負って生き残っていかなければなりません。これほどの罰はないと思います。

大毅にしても、これほどの大罪を犯して追放処分にならなかった事はかえって残酷な処分だったのではないでしょうか。上げ底のランキングを貰っても、実際には日本タイトルだって取れるかどうかという選手である大毅はそもそもそれほどボクシングが好きではないと言われています。
ボクシングで名を売った後は芸能界進出を夢見ていた彼に、逃げる事を赦さなかった点で過酷だったと処分をみていました。

日本最大のプロモーター・協栄ジムの責任

今回の事件の前に、亀田一家に対して苦言を呈してきた人物は多くありません。
その理由は彼等の所属するジムが「協栄ジム」だからです。
大阪のジムから3000万円の移籍金で彼等を引っ張ってきてから、その「亀田商法」の恩恵を一番受けていたのは他ならない「協栄ジム」です。
その会長である金平氏は東日本ボクシング協会の副会長であり、日本ボクシング協会の事業局長でもある。そのために批判らしい批判ができなかったのだろうと思うし、亀田家を増長させ問題を大きくした責任は重大だとボクは思います。
その共犯者が亀田家に対して処分をする権利はないのではないかと思うし、いかにも正義漢然として会見をする彼の人間性を信用する気にはなれませんでした。
ウィキペディア・協栄ボクシングジム
ボクシング:丸刈りにした大毅 金平会長は協会役職を辞任

東日本ボクシング協会の大橋会長が会長職についた今年の選挙で、もしも亀田一家に批判的な具志堅氏が当選していたなら、今回の騒動は未然に防げていたのではないかと思うと残念でしかたがありません。
具志堅氏3年後の会長選に意欲
なんで立候補を取り下げたんでしょう?当時はいろいろ憶測を呼びました。

金平氏の辞表の取り扱いについての記事は見当たりませんでした。

「視聴率亡者」TBSの責任の取り方

http://www.yomiuri.co.jp/net/photo/NT20051209114733245L2.gif
低迷続く視聴率、カギ握る本業テコ入れ
 ビデオリサーチの関東地区での調査によると、TBSは全日の平均視聴率で77年から81年まで民放トップを守っていたが、82年にトップの座をフジに明け渡した。90年以降は、日テレやフジに次ぐ3位が「指定席」。今年は11月27日までの平均が7・8%と、テレビ朝日(7・9%)を下回っており、初めて4位に転落する可能性も出て来た。
この頃と亀田一家のパフォーマンスの過激化が進んでいった時期がリンクしています。
視聴率至上主義になっていく過程で外部圧力が原因になることはTBSに限った事ではありません。
それでもフジはきちんとPRIDEを切って見せたし、日本TVやテレビ朝日も一線を越えたモノについては自浄作用を果たしています。
大相撲をNHKが切る事は出来るでしょうか?
いま視聴率をことさら気にしているのは楽天に経営参加を迫られているTBSと、視聴料を取るために人気番組を作ろうと躍起になっているNHKです。税金を投入している国営放送で、どうしてお笑いやアイドルを扱うのかボクは意味がわかりませんし民放にくらべて全然面白くありません。
慣れない事をしても結果は出ないと思います。

その慣れない手法でボクシングや格闘技を扱った結果が、亀田の中継やHERO'Sに見られる長ったらしい前振りVTRで、アレを見ながら睡魔に襲われるのが嫌でつい録画してほったらかしにしてたりします。

そんなつまらない編成をしたおかげで、K-1MAXやHERO'Sの視聴率も軒並み10%前後ですし、亀田戦の中継もピークを越えてもはやコンテンツとしては普通のソフトになっています。
今日午前の謝罪会見も他の局が生中継で埋める中で、TBSだけは「はなまるカフェ」で相武紗季が笑っていました。

TBSの社会的信用というか評判がどこかに顕在化して「しっぺ返し」が起こるんじゃないかと期待しています。
視聴者のストレスが倦厭行動に結びついて行くのではないかと思います。

現在、年間視聴率の全日統計ではフジ・日テレ・テレ朝についで第四位に落ちています。

楽天・ブロードキャスティング・システムになったほうがいいような気がします。頑張れミッキー。

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無我ワールドプロレスは団体ではなかった。

ケロ日記・西村修
【一部抜粋】
場片付けが終わる頃、藤波さんが「西村が全日本に行った(会場に)らしいな、マスコミから聞いたよ。行ってくれればとめないのに。」
そこで初めて、着替えずにすぐ出てった理由がわかりましたよ。
びっくりしましたね。
ただその時思ったのは、ここんとこ西村、うわいさんのとこや、泉州さんのとこ、そしてハッスルとか出てるやないですか、それと同じ様に、フリーとして全日本さんに出るんだろうなあって。
サムライテレビの番組で武藤選手と対談した時、そしてその後、いろいろ話した様で、全日本さんに上がるっちゅう話まで、時期はわかりませんが、いったんちゃうかなあ。
その仕掛けが、同じ日の全日本さんの東京のビッグマッチだったんでしょう。
でもね、全日本さんに上がる事決めたのって、本当に、ごく最近だと思いますよ。
これはね、ここんとこ、ハッスルさんの会場とかで、西村といろいろ話してましたからわかります。
後楽園ホール大会後、深夜、やっと西村からメールが来ました。
「すいません、田中さんにも言えませんでした。」
そんな事は気にする事じゃないよって、返し、そして、フリーで上がるの?所属になるの?って聞いたんです。
西村からの返事は、「まだ決まってません。明日、朝、話て決まります。」
これ、うそちゃう思います。自分と西村は、そうゆう関係っす。
後楽園ホール大会翌日、ちゅうと昨日ですか。
まーあ、マスコミさんから電話が入る事。
意見や感想を聞いてくるんですよ。
そこでね、西村と征矢が全日本所属になったって事、知りましてん。
(中略)
自分と西村だけじゃなく、無我ワールドに出てる選手、全員、所属ちゃいますよ。
厳密にいえば、藤波さんを除いて、全員、フリーなんです、はい。
ですから、私も、最初っからフリーっす。
新日本さんをやめたのも、無我ワールドさんのリングに上がるのも、違うリングに上がるのも、また、無我ワールドさんのリングに上がらないのも、全て、その人の意思であり、責任であり、自由であると思ってます。
無我ワールドのリングって、自由人の集まりでありるんだと思ってます。
(中略)
征矢に関しては、実は、征矢の悩み事も、聞いてました。
もっと試合がしたいちゅう。
自分ねえ、征矢って、プロレス界の宝であり、未来だと思ってます。
今、とにかく試合を数こなし、経験していく事がめちゃ必要だと思ってます。
それも、いろんな選手とやり、いろんなスタイルを勉強すべきだと。
征矢にも、そう言ってましたし、無我ワールドさんのスタッフにも、征矢はどんどん外にだし、経験させるべきだし、させてあげて、とは言ってましたが…。
西村が武藤選手に、征矢の事を言ったかもしれません、ちゅうより、言ったんでしょう。
でも、決断したのは、征矢自身だと思いますよ。
征矢も無我ワールドさんと契約してませんし、所属ちゃいますし、フリーなんですから。
昨日の夕方、アメリカに帰る前の西村から連絡ありましてん。
長野大会の事。
ちゃんと出ますよ。
ただ、今後、全日本さんと打ち合わせしなければいけなくなりました。
西村、全日本さん所属になりましたからね。

率直な感想として、子供じみているというふうに思います。みんな無責任です。
無我ワールドプロレスという会社はまったく会社としての責任から逃げているとしか思えません。
団体や会社をなんでみんなが守ろうとするのか。そこに仲間がいて、先輩がいて、後輩である若者が入ってきて、10年・20年と続けていく中で現役を退き、フロントに入ったり財をなしてセカンドライフにリタイヤしていく。そのために会社は仕事と報酬を保証し、社会保障や労働保険を整備し、社員は宣伝と営業をし、選手は商品であるプロレスを高めていく。
その役割分担を明確にする契約書もなく、責任の所在を誰も明確にせず、選手は口約束に近い不安定さをかこち、代表である藤波は情に訴えるだけで、団体の全員が実益を共有する事も義務を完遂することも回避するシステムの中で安閑としている。

世に【プロレスごっこ】は多々ありますが、これは【プロレス団体ごっこ】です。


武藤敬司はなぜこんな騒動の片棒をかついだのでしょう。
西村修という選手が全日本プロレスに入るメリットと、今回の電撃入団によるイメージダウンとを考えるとおよそ勘定があわないような気がします。最近の観客動員の落ち込みが選手の固定化によるマンネリにある事から、焦りが計算をくるわせたとしか思えません。
今後目に見える影響としては、この騒動による行き違いから吉江や後藤といった選手が全日本に上がる事は難しいと思います。また、騒動が元で無我WPが解散となったら、いままで頑張って支えてきた選手たちは行き場を失います。【無我】という理想を信じて集まってきた選手たちに、『新日本に残っていればよかった』と思わせたなら、それは紛れもなく提唱者である西村修の責任です。

いまさらどのツラ下げて長野大会に参戦するのか理解できませんが、本当に出たんなら大した厚顔無恥の行動だとボクは思います。
同じフリーランスの団体もどきとはいえ、説法を説いてきた西村とそれに賛同・協力して試合をしてきたほかの選手とでは『無我WP』に対する責任が違います。吉江や後藤が同じように移籍しても騒動にはなりません。たとえ座礁して沈み行く船であろうと、乗客を残して真っ先に逃げ出す船長はいないでしょう。

どうしても移籍したいのならば、団体社長の藤波に辞意を告げ、発表済みの大会を務め上げ、きちんと会見を開いて会社の仕組みや契約の詳細を説明し、藤波・西村・武藤の三者の握手の下で移籍をすればよかったのです。そのうえで「無我」という商標をどうするのか、今後の協力体制をするのかしないのか、きちんと説明する事で騒動を回避するべきだったと思います。

極端なハナシ、同じ事を健介オフィスの健介・勝彦に対して無我なりNOAHなり新日本にやられたら、全日本プロレスはぶっ倒れてしまいます。そういう危険な事をやっているという事に武藤ともあろうものが気づかないとはおもえないんですが。

ここ1・2年の全日本プロレスは話題はあるものの観客動員がガタ落ちしています。両国はやるたびに動員を落としているし、後楽園ホールも満足に埋め切れていません。
大きなスポンサーもTV局の支援もない団体の頼みの綱は実際に会場に来てくれるお客さんです。
そのお客さんが望んでいるのは試合の充実であって、東スポをスキャンダルで賑わす事ではないはずです。
鈴木みのる三冠王者の1年間で、マスコミ露出と観客動員が連動しないのを思い知った筈でしょう?

新日本プロレスが地道に観客を増やしている中でようやく上向いてきたといわれます。燻っていた真壁と海外から戻ってきた後藤という新星が新たな構図を作って行く事でファンを呼び戻しています。
全日本の膠着したヒエラルキーを西村の投入によって打開しようとするなら、どう考えてもヒール的なイメージを持たれる参戦の仕方は失敗だと思います。

次のシリーズは最強タッグです。武藤と組んで上がるといわれる西村に対して、どんな声が掛かるか注意深く見るべきだと思います。
拍手なのか。ブーイングなのか。拒絶なのか。
そして。
後楽園ホールにファンは集まるのか。

ボクは千葉大会にしか行けないんですが、まだチケット購入を見合わせています。
内外タイムズ・全日本プロレス 西村修が電撃移籍。狎沼璽轡腑奪瓩膿靴燭焚仄錣!?
【一部抜粋】
西村の入団に武藤社長は「恋愛とかと一緒で自然の成り行きだった」とし、契約については「藤波さんとは会ってないけど、問題ない。クリアしてる」とキッパリ言い切ったが、気掛かりなのは無我には無断だということ。会見で西村は「藤波社長にはこれから伝えます。すべての責任は私にあります」「問題となるのは覚悟」と決意のハラだったことを強調した。
 一方、無我にとってみれば一連の騒動は西村の暴挙といってもいい。無我サイドは即日「西村修の移籍に関しましては、特にこちらから申し上げることはございません」と始まる声明文を発表したが、その後のコメントがキナ臭さを物語っていた。
 (中略)
 しかし、実は問題はそれだけではなかった。前日に試合放棄した”ミスターバックドロップ”後藤達俊だ。本紙の取材に後藤はこの日「オレら選手が動くのは自由」と意味深発言。さらには「無我っていうのはそういう団体だったワケだから…。あとはブログに書くよ」と吐き捨てたのだ。
 西村の無我退団→全日プロ電撃入団。無我発足メンバーの西村が”イチ抜け離脱”したことで、さらなる波紋を広げなければいいのだが… 

本日の東京スポーツにも裏づけになる本人のインタビューが掲載されています。ご一読を。

要約すると、

・無我WPには選手との契約書が存在しない。よって、西村と征矢がどこのリングに上がろうが法的に拘束する権利は団体には無い。

・千葉の無我道場は西村修個人の所有するものであり、藤波社長は維持管理費を払っておらず無我WPはタダで使用していた。

・今年デビューした藤波の付け人・征矢学の面倒は『一フリー選手』の西村がみていた。

・武藤全日本社長や西村・征矢両選手ともに藤波無我WP社長には事前にも事後にも正式な移籍の挨拶は行っていない。

かつて、かの有名なワールド・ジャパン・プロレスがズンドコぶりを如何なく発揮していた頃、WJのエースに祀り上げられた佐々木健介は若手選手のために道場と合宿所を造ろうとして家の蓄えを吐き出しています。
そのときは長州社長に反対され、合宿所は総合格闘技大会X−1の運転資金に消えました。

西村は、健介でさえ成しえなかった道場建設をあっさりとクリアしていることになります。これは西村が健介をすでに越えている点といえます。
しかも、健介は中嶋勝彦の面倒をみることもなくたったひとりで新日本に舞い戻ったのに対して、西村は征矢学をずっと面倒みつづけ、第二のWJと化している無我WPから共に脱出しています。これもまた、西村が弟子を守るという点で健介よりも上である証明です。

また、健介はWJとの契約解除から3ヶ月間、終了後のモラトリアム期間を待たなければならず、そのあいだ自宅でひっそりと引退寸前まで思いつめていました。
それに比べ西村は「昨日辞めました。明日から全日本所属です。契約書はありません。」という、団体設立当時からこの日が来るのを予期していたかのような迅速な行動力と洞察力を発揮したことは、WJが潰れる寸前まで会社に資金を出し続け無給で働いた佐々木健介よりも上であると言わなければならないでしょう。

まだあります。中嶋勝彦がWJを辞めて佐々木健介を頼ろうと相談したとき、北斗晶は断固拒否しました。それは業界のルールとして、よそ様の所属選手と契約があるうちは移籍や退団後の話は絶対にしてはいけないからです。
最近ではNOAHが森嶋猛を巡る海外と移籍のトラブルでウワサになっています。
ところが西村は契約書のない団体の仕組みの利点を浮き彫りにする為に、設立メンバーのエースにもかかわらず率先して試合数の多い団体に移籍して手本を見せています。この自己犠牲の精神は、佐々木健介が着の身着のままで新日本に戻らざるをえなかった苦悩を団体の選手には味あわせたくなかったからでしょう。
フり−ランス団体・無我WPの仕組みをつくった創立メンバーだからこその英知といわねばなりません。

このような点で、健介が野毛で指導した第三世代の中で唯一佐々木健介を越える存在になったのが西村 修であると断言します!

ここまでくればみなさんおわかりでしょう。
かつての佐々木健介ブームを髣髴させ、なおかつあらゆる面で佐々木健介を越えている西村修と征矢学の師弟タッグは『修ファミリー・親子タッグ』としてもてはやされ、大ブームの末に年末のプロレス大賞を獲得するに違いありません。
そしてやがては修オフィスを起こし、東京ドーム6万人の大観衆を無我イズムで心酔させ、伝説に残るスピニングトーホールド200連発をやってのけると信じてやみません。
やがては三冠ベルトをその腰に巻き、西村は名実共に全日本のエース・ミスタープロレスと呼ばれ、長男征矢学もまた世界ジュニアのチャンピオンとして名勝負を連発するに違いありません。

冗談です!

勝彦はプロレスの「怖さ」を知った


本日の全日本代々木大会。あっさりとパス。以上。


なんだかもう、おもいっきり「やらかした」ようです。

試合はぐだぐだでノーコンテスト、しかも近藤がベルトを強奪してシルバーキングがVM入りを宣言したそうです。エンタメ路線もここまできたか。。。末期ですね。

全日本のファンというのはプロレスをよく知っていて、VMにもきちんとブーイングを飛ばせる「粋」を知ったオトナの人たちが多いと思います。ファンタジーの部分を受け入れつつ、それでいて迫力ある鍛え上げた肉体のぶつかり合いを見ています。グラウンドや力比べなどの地味な攻防も、その選手の基礎を計る大切な要素であることを熟知してじいっと見守ってくれるすばらしい観客です。

そのファンを、あろうことか世界ジュニアという名勝負を連発した試合で裏切ってしまった、このツケはほんとうに大きいと思います。骨折した勝彦のコンディション、古豪シルバーキングの起用法、そしてレフェリングのすべてにおいて、小さなミスがあり、タイミングのズレがあり、認識と対応の甘さがあって、「金返せ!」コールまで起こってしまったようです。

ボクはもう、本当に全日本に失望しています。
いいじゃないですか。怪我が原因で勝彦がベルトを手放したって、それが一体どれほど重要だと言うんでしょう。それよりも本当に力尽きて倒れるような全力の試合をしてくれていたら、お客さんは納得してそれ以上の要求はしないはずです。そうでないからブーイングとコールが起こり、近藤が乱入してウヤムヤのノーコンテストにすることで収拾を計ってしまう結果になったのではないかと思います。

とにかくもう、今の全日本は小細工ばかり目立ちます。
鍛え抜かれた肉体を全力でぶつけあい、チョップやキックで胸板を真っ赤に腫らしているのは誰ですか?
当面からぶつかりあって小細工もせずに突破しようとする、昔ながらのストロングプロレスをやっているのは所属選手でもない佐々木健介と中嶋勝彦だけでしょう?
武藤敬司も小島聡もなにかとストーリーにばかり気を使い「強さ・凄み」といったプロレスラーにしか出せない魅力をどこかに忘れてきたような気がします。

武藤全日本がイチバン面白かったときは、日替わりで誰かがバッドエンドを受け持ったら他の誰かがそれを上回るハッピーを演出していく、そういう持ち回りのローテーションをきちんと廻していました。本隊の武藤・三冠小島・健介ファミリー・RO&D・ゲスト外人軍団といったように。
それがいつしか人員は縮小され、バッドエンド担当がVMに集中したころから全日本の斜陽が始まりました。そこへまったくファンタジーを受け付けない鈴木みのるが入って、観客をどんどん夢から醒ましてしまいました。武藤が負け・小島が2回も負けて、しかも内容的にはリアルだけれどもさっぱり面白みの無い現実的な作品しか残せませんでした。

そしていまさら小細工を弄してファンタジーの構築を計る。
そのせいで「真っ向勝負」であるべき選手権試合で乱入だのをするようになる。
選手権試合を見る観客は、「どっちが凄い」か・プロレス力の有る無しを見極めようとしているのであって、ストーリーやパフォーマンスは戦いの前の煽りでしかありません。それを試合にまで持ち込むのはベルト・王者・選手権の価値を下げこそすれ持ち上げる事にはゼッタイになりません。

そんな奇策に弄されて非難される勝彦とシルバーキングに同情します。
もっとフリーハンドで腕比べをさせて欲しいし、そういう闘いこそが選手権試合にふさわしいとボクは思います。

それはメインの三冠戦にも言える事で、ボクは川田が挑戦すると決まった時点で観戦を見送りました。
理由はもちろん「ハッスル」に出ているからです。
聞けば、このあと川田利明はあの「ケロロ軍曹」と試合をするそうじゃないですか。
そしてたぶん、看板番組「ケロロ軍曹」の方がTV局のパワーバランス上で勝利する確率が高いですよね。この例を出すでもなく、確か川田はハッスルで新人の女子レスラーに負けているはずです。

ボクは着ぐるみや女子レスラーに負けるようなプロレスラーに三冠ベルトに触れて欲しくありません。
せめて、アチラさんと手を切ってから挑戦して欲しかったと思います。
素人のチョップに痛がってダウンする選手が、健介の逆水平に平気な顔をしていたらそれこそ健介の逆水平の威力が疑われてしまいます。
芸人の体当たりにダウンする選手が、健介のタックルに平気で立っていたら佐々木健介のブチかましは大したことがないと見られてしまいます。そういうことの積み重ねが『プロレス』というものを破壊して何をやっても観客に『どうせプロレスだから』とナメられてしまう事になるのです。

モンスターKだかなんだか知りませんが、素人に殴られてぶっ倒れる、その汚れた手で「プロレス」に触ってほしくありません。

それでも川田利明は三冠に挑戦します。それは全日本プロレスが決めることだから仕方の無い事です。
そしてもし川田が勝ったら、三冠ベルトはハッスルのリングでおもちゃにされてしまったに違いありません。ひょっとして「ケロロ軍曹」が三冠王者になっていたかもしれませんね。

そんな全日本プロレスになったらどうしましょうか?
プロレスラーが着ぐるみの三冠王者に挑戦するんですってよ?

だから、エンタメなんてプロレスじゃないって言うんです、ボクは。

プライドの「亡霊」が格闘技を滅ぼす。

ここでいう『亡霊(ゴースト)』とは年末に噂されるDSE残党によるイベントの事ではありません。

カクトウログさん:総合格闘技に関する記者会見のお知らせ (株)ワールドビクトリーロード
抜粋:

◆出席予定者:
株式会社木下工務店 代表取締役社長 木下直哉
株式会社ドン・キホーテ 代表取締役 安田隆夫
国際レスリング連盟(FILA)副会長、
財団法人日本レスリング協会会長 福田富昭
※情報解禁は記者会見終了後にお願いいたします。
ポスト・PRIDEはジェイ・ロック、プロデューサーはDEEP代表・佐伯繁氏という事でいいんでしょうか。
相当な人脈と資金力(スポンサー)を擁し、これならばさいたまスーパーアリーナを押さえる強気さにも納得がいきます。
国内でのビッグプロモーションがHERO'S単独になっても動かなかった五味や吉田も、PRIDE正統後継者であるこの大会なら堂々と参戦する事と期待しています。

では亡霊とは誰か。

それはPRIDEという世界に酔いしれた我々の事です。
世界最強の名を欲しいままにした数々の戦いを、『僕たちは忘れられない』大人になってしまいました。
プロレスが低迷する最大の原因は、リアルファイトの迫力の前に「ごまかし」が利かなくなってしまった事にあります。プロレスがファンタジーで総合格闘技がリアルワールドであるなら、ファンはもはや夢の国に還ることは出来なくなってしまったのだと思います。
不思議の国への扉に鍵は掛かっていないけれど、一度そこから出て現実世界で成長したオトナには二度と通り抜ける事が出来ない、それがプロレスと総合格闘技を分け隔てるものだと思います。

さらに、世界最高のリングを知ってしまった、そして突然それを取り上げられてしまったPRIDE信者にとっては、もはやどんなリアルファイトも空虚な遊戯にみえてしまっているのではないでしょうか。
ボクが今年最高の興行だと思った『K-1 WORLD MAX 2007 FINAL』は視聴率的には惨敗の11.8%しかとれませんでした。
PRIDE崩壊が落とした陰が、K-1やHERO'Sをも巻き込んでプロ格闘技プロモーション全体を冷やしているのだと思います。もともとワンマッチに数億の札束が飛び交うような興行がまともであるはずはなく、早晩バブルははじけるだろうとは思っていましたが、そのオワリ方は本当に最悪のカタチを取ってしまいました。

究極の自転車操業であったPRIDEがそのままコケて嘲笑されたなら、その消滅の影響は極めて小さかっただろうと思います。ところが、フジテレビの突然の契約解除(これ自体は企業防衛の点で正当な行為だとボクは思います)と、それからの常軌を逸脱したアメリカ進出、失敗による負債、UFCへの身売り、そして今回の消滅騒動によって、PRIDEは悲劇のヒーローへと祀り上げられてしまったと思います。

PRIDEを語るとき、数々の暗部はうやむやにされ『マスコミの迫害によってPRIDEは潰された』とファンは思っていると思います。
外資に売ったらリストラされて価値のある部分(選手の選別や過去映像のリセールは起こるべくして起こった)は残され、不必要な部分(米国大会にたくさんの日本人はいらない)は切り捨てられるのは特に珍しい事ではありません。半年をかけて日本の市場をリサーチした(かどうかはわからない)上で選手・スタッフの契約解除をするのは『ビジネス』としては当然の行為です。
ところが、日本のファンはPRIDEを『ビジネス』とは捉えていません。それはプロ野球で近鉄が無くなったり横浜フリューゲルスが消滅した時にも現象として起こったファン行動と酷似しています。
日本人はことさらイベントに対する感情移入が強くなります。『思い入れ』というやつです。

これはサッカーでも野球でもプロレスでも起こりうる特性で、思い切りウエットな「感情論」のハナシになり、これがビジネスというドライで論理的なモノと決定的に反駁しあう事になります。

アタマのなかでは理解できても『でもそんなの関係ねえ!』とココロが納得しない。
そしてその論理的でないココロがPRIDEというスバラシイ記憶を昇華させて絶対化させていく。

その絶対化したPRIDE信者を、事もあろうかUFCはバッサリと切り捨てて見せる事で『受難者』にしてしまいました。UFCが(狙ってはいなかっただろう)悪役になる事で、PRIDEは正義の殉教者に仕立てられてしまった。これは非常に良くない現象です。

もはやPRIDEに熱狂した世代はPRIDEを絶対視し、それ以外のイベントを受け入れる余地を持っていないのではないでしょうか。PRIDE崩壊前には20%越えも珍しくなかったTV視聴率はもはや2ケタを切る寸前にまできています。たった一年でこれほどまでに急落するのは、牽引車であったPRIDEが総合格闘技のジャンルを越えてしまった事の証明だと思います。
もしかすると、PRIDEは総合格闘技のマーケットを広げて普及させる事はなかったのかもしれません。
PRIDEはPRIDE以前の総合格闘技を丸呑みし、PRIDE以降のプロモーションを道連れにしてしまうのではないでしょうか。

その存在の大きさゆえに。

たとえPRIDEを越える選手を揃えようと、派手な電飾と舞台装置でさいたまスーパーアリーナを賑やかそうと、もはや失われた地は戻ってこない。
「真のPRIDE」は我々ひとりひとりのココロの中にある。
そう思っているファンが、もはや他に目を向けるコトはない。
そしてもうひとつの『扉』を通って、格闘技イベントからも卒業してしまうのではないかと心配しています。
さいたまスーパーアリーナを埋めた6万人はいつしか街の喧騒に消えてしまったのではないでしょうか。
いまの新日本プロレス1・4東京ドーム大会の惨状と同じ事が大晦日ののさいたまで起こらないと誰が言えるでしょう。K−1は既に引き潮を察知してドームから横アリに撤退してしまいましたよ?

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