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こんな終わり方でいいのか?



 ドリームステージエンターテインメント(DSE)よりPRIDE事業を引き継いだ都内のPRIDE FCワールドワイド日本事務所が突如解散、都内の事務所は閉鎖されスタッフは同日付けで全員解雇となった。

 同社の元スタッフによると4日、ドリームステージエンターテインメントから転籍のかたちで新体制へ移行していたスタッフが召集され、国際電話で米国から会議に参加したジェイミー・ポラック社長よりスタッフに解雇が通知されたとのこと。 

[ スポーツナビ 2007年10月4日 19:15 ] 


これが全文。

総合格闘技ブームの牽引車であったPRIDEがこういう終わり方をした。
外資にバラバラにされ、選手を選別され、引き抜かれて、残骸は野ざらしに打ち棄てられた。

これが望みだったのか?榊原代表。高田統括本部長。
置いてきぼりにされた、さいたまスーパーアリーナ6万人のファンはどこに消えたのだ?


PRIDE FCワールドワイドの日本スタッフが4日付けで全員が解雇、事実上の解散となった事態について同社の元広報・笹原圭一氏は「ファン、関係者の方に何の説明もできないままこのような事態になってしまって申し訳ない。私たちを支えてくださった方々を突然裏切るような米国首脳陣のやり方に憤りを感じています」と語った。

「私たちは『いつかPRIDEを再開しよう』というロレンゾ(・フェティータ=新オーナー)の言葉を信じてこれまでやってきたし、お問い合わせをくださるファンの皆様にもそのように答えてきた。それが急にこのような事態になってしまって非常に悔しい」(笹原氏)

 解雇通知を受けたスタッフは事務所へ立ち入ることができず携帯電話やパソコンなどの業務備品を使用することができないため、関係者へ経緯の説明も果たせていない状態。今月11日にはPRIDE第1回大会からちょうど10周年を迎える矢先に訪れた突然の解散に、スタッフらは茫然自失の状態だという。 
混乱はしばらく続きそう。事務所に立ち入れないようですが、外資は資料持ち出しを防ぐ為にロックアウトするのが普通です。そんなことも知らずに売却するほうが甘かったのかもしれません。

昨日のK−1 WORLD MAXの視聴率が出た。11.8%。

10/3  11.8%  21:00-22:54  TBS  K-1ワールドMAX 2007世界一決定トーナメント決勝戦

格闘技番組の視聴率のデッドラインは15%といわれていた。
TVでみた限りK−1・WORLD MAX史上最高のカードを揃え、その前評判に違わないベストバウトを連発していたと思います。はっきりいって、今のK−1にこれ以上のカードを出せと言っても難しい、それほどチカラを注いだ大会と言っても良いでしょう。
それでも11.8%しか数字が出ないという現実。

もはや格闘技番組がキラーコンテンツであった時代は終わり、視聴者は新しい『何か』を求めていると思います。その新しい何か・刺激的な何か・面白くてワクワクする何かを、格闘技から奪ったのは主にこの3人だとボクは思います。

秋山成勲・亀田一家・時津風親方
秋山成勲の事件でFEG谷川氏が取った行動は、いま日本相撲協会の北の湖理事長が非難されている対処の遅さと同じです。身内に甘く遅い対応で責任逃れに終始している点で同質です。
しかも、秋山は総合格闘技の信頼を・時津風親方は部屋持ち制度の信頼を失わせた点で責任は重大ですが、秋山はまもなく復帰し親方は責任回避に弁明を繰り返すなど全く事の重大さを感じていません。
格闘技が大衆の娯楽・スポーツエンターテインメントになってわずか10年、再び地に潜りマニアと競技者だけのものになってしまうか、今年一年間の落ち込みぶりを見る限り先行きが不安でなりません。

大相撲に関してはシステム自体の不整合さが一気に吹き出てしまったようで、早急に病巣を取り除かなければ全体が倒れてしまいかねません。武蔵川部屋でも暴行事件があったりして、バッシングのタネ探しにマスコミは血眼になっています。親方の言い訳がマスコミ流れれば流れるほど警察を刺激しているように思います。
業務上過失致死と傷害致死では量刑は天地ほども違いますが、解剖結果が出て遺体の写真が証拠として提出されれば、稽古中の事故なのか故意の暴行なのかははっきりとするでしょう。
モンダイは、その裁判の過程で相撲部屋の実態が報道でエキセントリックに暴露されて若者が力士を敬遠してしまう事です。いまの若者は金銭欲でプロを選択はしません。名声・名誉を得て有名になり尊敬されて立地を得る事の方が金銭欲や食欲よりも重要です。まさにプライドの問題なのです。
そういった若者が憧れる場所にリングや土俵がそぐわなければ、志す者はいなくなり競技が成り立たなくなっていきます。そういう危機感があれば仕組みを直すし、無いからこそ批判に耳を傾けないのだと思います。

亀田家の登場で他のボクシング興行がどれだけ迷惑しているか、とか。
本当に共倒れしちゃいそうで困ります。もうボクシングの世界戦をやってくれる地上波は日テレ(でも夕方)だけになっちゃいましたよ。

今年リングス・ラジー賞がもしもあれば、迷わずこの3バカトリオにあげたいですよ。

【補足】
ラジー(ラズベリー)賞とは、アメリカ映画界で最低・最悪の映画人・映画作品に与えられる不栄誉極まりない賞の事です。
ボクも、年末のプロレス大賞にあわせて「プロレス・ラズベリー賞」を選んでみたいと思います。

「公益法人」日本相撲協会の大失態

師匠会で注意喚起へ=力士急死で相撲協会

大相撲の時津風部屋で6月に序ノ口力士の時太山=当時(17)、本名斉藤俊、新潟県出身=がけいこ中に急死した問題で、日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は26日、「(斉藤さんは相撲界へ)入って2カ月。体力的なことも考えていかなくてはいけない」と語り、27日の定例師匠会で若い力士の指導について注意喚起する考えを示した。 
 時津風親方(元小結双津竜)らが愛知県警の事情聴取に暴行を認めたとされることについては「警察に任せる。本人が警察に協力することが一番」と語り、捜査を見守る姿勢を重ねて示した。 
 27日には定例理事会も予定されており、理事の大島親方(元大関旭国)は「親方に一番の責任があるが、兄弟子が何人かかわっていたかが問題だ」と指摘。理事会で相撲協会としての対応などが話題になるとの見通しを述べた。 
 同日には斉藤さんの遺族が、東京都内で弁護士とともに記者会見する。 
 東京都墨田区の時津風部屋には、26日午後も多くの報道陣が詰め掛けたが、若手力士が出入りする程度で、静まり返ったままだった。 

報道の中で、斉藤クンに対する「かわいがり」が相撲部屋という閉鎖社会での悪しき風習であったことが暴かれつつあります。入門から2ヶ月の間に3度逃げ出そうとし、その都度連れ戻されていたそうです。

少子化で新弟子の成り手が少ないと言われる中で、相撲部屋の経営が弟子の数と番付に比例した協会からの手当てに依存していることから、逃げ出しては連れ戻され「かわいがられる」という構図を生んだのだと思われます。
そして、当初は急性心不全という病気であるという発表が、じつは外傷性ショック死という殺人もしくは傷害致死にあたる犯罪であることを、相撲部屋という閉鎖社会が隠蔽していたというのが問題の闇を深くしています。
朝青龍問題ばかりに目を奪われている間に、大相撲存亡の危機と言える大スキャンダルが噴出してしまったとボクは思います。公益法人である協会は相撲部屋自体のあり方を根本から見直す必要に迫られるでしょう。このままではイジメの巣窟というイメージがついた相撲部屋に日本人の若者は集まってきません。

大相撲の構造的制度疲労は置いておくとして、力士養成機関としての相撲部屋には何が足りなかったのでしょうか。伝統と格式に拘らず安全対策・健康医療対策をとっていれば、力士の現役生活をもっと伸ばし、怪我を防止し、生命を守る事ができたのではないでしょうか。
相撲部屋に管理栄養士やスポーツトレーナーが配置されているという話をボクは聞いた事がありません。
土俵の上で擦り傷をつくり泥だらけになる、あの稽古場が衛生的だとボクは思いません。一日の摂取カロリーが1万キロカロリーを超える生活を10年以上繰り返して、効果的な筋力トレーニングをしない力士の肉体は内臓疾患や糖尿病に悩まされていると言います。
そういった不合理を伝統と格式のある国技だという麗句の陰に隠して現在の社会常識から隔離した結果が、外国人力士が大手を振るう土俵を生んだのだと思います。日本人の若者はその身体能力の高い順番にプロ野球・サッカー・ゴルフを選択していきます。日本人力士が活躍しないのは、その養成カリキュラムが若者にとって魅力あるものではないからです。
若者が育たないカテゴリーは必ず衰退・滅亡します。

プロレス団体は常勤トレーナーを置くべき。

いま、インディ・メジャー問わず全ての団体の中でスポーツトレーナーを常時帯同させているところはいくつあるでしょう。不測の事態のとき、的確な判断を下して救命活動をすることができる人間は何人いるでしょう。
試合のときに医師が待機しているという団体はいくつかあるはずですが、「もしも」の時に迅速な手当てをできる体制がなければ、本来プロレスや格闘技の試合はするべきではないと思います。ひとつまちがえば命を落とす、そういう怖さを内包しながら選手は技術を磨き肉体を鍛えて試合に臨んでいるとボクは信じています。

ところで、試合に比べて道場の練習では果たして十分な安全対策が執られていると言えるでしょうか。
記憶の新しいところで、健介道場での練習中の怪我を理由に三島来夢が引退しています。
これは、それまでのダメージの蓄積や体力・技術の未熟さや練習メニューのハードさなどにも原因が考えられますが、客観的な判断を下せるトレーナーが指導していれば途中でブレーキを掛けて引退するほど悪化させずに済ませていたのではないかと思えてなりません。

引退した指導者や現役選手が指導する場合、経験則から判断するためにどうしてもオーバーワークになってしまいかねません。そして練習をする選手も、モチベーションの高い選手ほど無理をしてしまいがちです。現在の大リーグや日本のプロ野球球団の多くはコンディショニングコーチがおり、時に専属トレーナーがついて肉体のコンディションの保持を担当しています。
客観的に選手の肉体を観察し強化と安全を管理するトレーナーという職業の重要性を、プロレス団体や相撲部屋などはもっと考えた方が良いと思います。

もしも今この時、万が一時津風部屋と同じ事が、例えば健介の道場に起こったとしたら佐々木家の今までの努力は一夜にして水泡に帰す事でしょう。その危機感から、健介道場生は救急救命の指導を受けさせられたそうです。それほどの用心をして対策をしてもなお三島は怪我で引退してしまう、それほど選手の養成とは注意が必要なのだと考えさせられました。

いまの大小70の団体・フリーを含めた膨大なプロレスラーの中で、どれほどの人たちが危険について真剣に考え対策を取ろうとしているでしょうか。氷河期といわれる中、人死にを出したらプロレスは最期だと思わなければなりません。なにがあろうとアクシデントは食い止めなければいけないと思います。
そういう危機意識と緊張感を持って万が一に備えて、それでも起こってしまう不測の事態を『人災』にしないで止める事がプロレスラーが職場であるリングを守ることです。

時津風部屋のように、隠蔽しウソをついたら全部吹っ飛ぶというのを、これから目の当たりにして同じ過ちを犯さないように注意していって欲しいと思います。

ディスクローズの原則は相撲にもあてはまっていましたね。(況やプロレスをや。)
親方を傷害で立件へ 兄弟子は致死容疑

トぶかな?

「プロレス」をマニアのものにしてはいけない。



【抜粋】
安かろう悪かろうでは無意味。安くすることでサービスが低下、つまり大会の中の試合数が減ったり、ゲスト選手がしょぼくなったりは許されません。
 しかし、そういうサービスの低下がないギリギリのラインで、チケットを安くできるかどうかは、団体の“企業努力”。「このくらいの値段ならまあ買う人は買うでしょう」みたいな惰性の感覚でチケット料金を設定しているところと、少しでも安くできないか模索しているところ。
 むしろファンの人の方が、そのあたりは敏感だと思います。

 自分の場合、チケット料金(安さ)で“勝ってる負けてる”というのは、感覚で言うと“怖い怖くない”に近いです。NEOより高い料金の団体は、その料金を見るとホッとするというか「これなら怖くないな」と思います。
 逆にNEOより安い料金の団体を発見すると「怖いな」とか「やばいな」と思ってしまう。
(中略)
 安い料金を設定する大きな理由は「興味はあるけどまだ見たことがない」「一度機会があれば見てみたい気持ちはある」こういう程度の人に、「この料金だったら見てみよう」と思っていただきたいということ。


【抜粋】
一見さんの反対が常連さん。そういう常連さんのマニアックな世界になってしまっているのが女子プロレスなり、プロレス界全体の問題点であると指摘されています。
 なんとか一見さんにもたくさん見ていただきたいのですが、そのためにはやはりチケット料金を安く設定する必要があります。

 逆に言うと、チケット料金を見ると、その団体が「初めての人にも見てもらいたい」という意識を持っているのか、そうでないのかがわかるといっていいかもしれません。
 料金を高めに設定してスポンサー筋や常連の顧客にまとめて売るから、というやり方は、否定はしませんが、ある意味、会員制プロレス。たとえば高い席の料金はそういう設定でよくても、最低料金の部分は「初めて見る人」を想定する必要があると思います。

 ある女子プロレスラーの自主興行が、非常に高い料金設定になっていて、その主催者は「レスラーにきちんとしたギャラを払うため」と高額チケットについて説明していました。
 自分とは考えがちがうなと思いました。
 たとえば5000円のチケットで100人入ると売上50万円。これだと「レスラーにきちんとしたギャラを払えない」ということで倍の1万円に値上げして、100人で売上を100万円にしようというのが、その人の考えなのでしょう。売上も倍。
 でも自分は、レスラーのためでもなんでもいいけど、売上を倍にしたいなら、5000円のままで、観客数を倍の200人に増やすことで、売上を100万円にする工夫や努力をするべきだと思います。

 チケットの料金は、いじろうと思えば簡単にいじれるけど、だからこそ簡単にいじってはいけない“聖域”なのです。

 プロレス団体は料金設定も真剣勝負。考えて考えて、考え抜いて、結論を出して料金を決めるのが本当のはず。だったらそう簡単には料金は変わらないと思います。コロコロ料金を変える団体は、よく言えば試行錯誤、悪く言えば、最初にあまり考えないで料金を決めていたということ。

 チケットの料金に限らず“初めて見る人”を意識しているかどうかが、その団体がメジャーなのかマイナーなのかの分かれ目かもしれません。

 “初めて見る人”を意識するということは、そのまま世間を意識するということにつながります。

いろいろな考え方があって良いとおもいます、が、少なくともボクはNEOの考え方を支持します。

ボクが女子プロレスに拘るのは、その衰退の道筋を男子も歩き始めていると思うからです。
多団体化もフリー選手全盛も、遅れてきた女子プロレスのほうが早く消耗しました。その衰退した理由はとても構造的な問題で、それは男子にも共通する問題ばかりです。
TVがつかない、選手が分散する、大会場が埋まらない、試合のレベルが落ちる、団体の弱体化で新人選手が育てられない、名のあるベテランを頼り世代交代が出来ない、などなど。

「カスイチ」に一番怒ったのは、高山・東郷などのベテランを呼んだのに一切アナウンスをしなかった事。
もともとカスイチは会員制イベント的で入場料も高く、いわゆる『分かる人には分かる』マニア向けのプロレスイベントでした。もしも、今回の手法が「TVマッチ」を前提としたクローズドなものであれば宣伝手法としては見事だったと思います。
しかし、ボクが感じたのは「見に来なかった」人に損をさせ「信用して見に来た人だけ」を満足させようとする作為的なものでした。きちんと参加選手をアナウンスして、そのうえで組み合わせの楽しみ・対戦の楽しみをサプライズにしていたら、定員500の会場に350人(主催者発表)などとはならなかったと思います。
しかも、このイベントのスタッフは、全日本の後楽園や健介興行のディファまで出張して一生懸命にチケットを売っていました。現場にそんな苦労をさせて、しかも満員の会場を選手に用意できず、一体なんの利益があったのでしょうか?
会場の大小を問わず、選手は目一杯のファイトを心がけています。新木場だからと高山やみのるが蹴ったりはしません。健介は来月EMMAの旗揚げ戦に札幌まで行きます。
そういう選手の努力に主催者が目一杯の営業をして満員の会場で応えるのが、いま下火といわれるプロレスの動員を盛り返す道だと思います。

『プロレス』は誰のものでしょう?

プロレスラーがいっしょうけんめいに試合をする。
営業は一枚でも多くチケットを売る。
ファンは目一杯楽しんで、また来ようと頑張って働く。

プロレスは娯楽です。楽しんで楽しんで、笑ったり感動したりドキドキしたりして、買ったチケットを握り締める。満足して家路に着き、またチケットを買うために働こうと思う。

「カスイチ」はボク等がチケットを買う機会を奪った。それが怒る理由。


もしも同じカードをきちんと提示していたら、500枚のチケットはプラチナ化していたかもしれません。その熱が、次の対戦の待望論を呼び、求心力をつけます。新日本が後楽園ホールに注力しているのは同じ理由からで、明らかに熱量は改善しています。
そういう熱量は一団体のためではなくプロレス界全体に必ず波及していくはずです。

そういう意識がない「カスイチ」は自己満足だと、ボクは今でも思っています。
高い料金を取る割に試合のメンバーも内容も当たりハズレが激しかった『カスイチ』は、その信用度の低さから動員もイマイチでした。中身も分からず、ハズれクジだらけの福引であるから、たとえ健介・勝彦・みのる・近藤が参戦してもチケットは伸びなかったんだと思います。
それを見返すために、
高山を呼び、東郷と健介を組ませ、勝彦と澤を組ませ、みのると大鷲を組ませ、関本を呼ぶ。そこに、
「オレを信じた者はいいもの見たな」という驕りがありはしないかい?

「カスイチ」は金持ちの道楽ではないのか?

あきれた。


新宿フェイス(定員500人)で行われるイベント系プロレス。大きな点の不連続イベントだ。
今回の事前のカード発表はこんなものだった。
◆カスイチ版“夢のタッグ”出場チーム

佐々木健介、樵
鈴木みのる、樵
中嶋勝彦、樵
近藤修司、樵
菅原拓也、樵
“brother”YASSHI、樵

そして蓋を開けたカードと結果はこうだ。
<メーンイベント第4試合 タッグマッチ 60分1本勝負>
○佐々木健介、ディック東郷(17分22秒 ラリアット→片エビ固め)高山善廣、●菅原拓也

<第3試合 セミファイナル タッグマッチ 60分1本勝負>
○鈴木みのる、大鷲透(16分46秒 飛びつき腕ひしぎ逆十字固め)関本大介、●“brother”YASSHI

<第2試合 タッグマッチ 60分1本勝負>
中嶋勝彦、●澤宗紀(14分36秒 キングコングラリアット→片エビ固め)○近藤修司、谷嵜なおき

高山や関本、澤やディック東郷など、普通に後楽園ホールを満員に出来るシークレットメンバーをそろえた。
ひょっとすると、全日本の代々木第二大会よりも数段豪華なカードが並んでしまったのではないか?
事前のプロモーションが全くない『X』という手法はボクはあまり賛成しない。
この会場に見合わないクラスの選手を出せば、それはプレミアにもなるしお得感も充満する。
しかし、カスイチという大会はしょせん「金持ちの道楽」である。
これだけの選手を揃える(ファイトマネーを払える)『カス男』がスゲ〜、でオワリだ。

考えてみよう。定員500のフェイスで入場料はどんなに売れても300万強だ。会場費と人件費で100万程度掛かるから残りは200〜250、これを選手の有名どころから30・20と払っていったら果たして黒字になるものだろうか?
高山・健介・みのるだけで100万近いのだよ、経理の諸君。フリーだからそんなものだけど、武藤全日本社長クラスだと「貸し出し」はゼロが一個増える、そういう世界。
方やインディの選手は月給がトップクラスのワンマッチにも満たない。だから某団体など退団者が後を絶たないといわれるのだ。
所属をもたない単発イベントは高コストを強いられて、結果として長く続く「線のプロレス」を描くことが出来ない。上井ステーションなどはこの典型だ。

このような単発の大会で、きちんと宣伝すれば代々木や両国を埋めることが出来るカードを乱発するのは、プロレス復興のためには逆効果だとボクは思う。
佐々木健介が「高山と脳梗塞以来3年ぶり激突」するというある種のサプライズは、
たった500人の観客のために浪費されてしまった。
のではないのか?
しかも事前の発表がまったくないため、集客装置として最大の効果をもつ対戦カードという武器を全く活用しないまま更新してしまったのだ。

選手はオファーがあってカードの提示があってファイトマネーが妥当に支払われれば試合に出場する。
高山と健介の欠場後の初対決をキチンと「商品」にしてこなかった全日本なりNOAHなりの間抜けっぷりに業を煮やしたプロデューサーが仕掛けて、それに両者が乗ったのなら仕方ないかもしれない。
ただ、この両者の対決だけでも『きちんとプロモートすれば』後楽園ホールで勝負できるカードだ。
それを定員500のフェイスでやれば何の苦労もなく満員になるだろう。
なにもしないで楽に500人を集めるプロモーターと、満員になるかどうか読めなくても集客に努力して大きな会場でたくさんのお客さんに素晴らしい試合を見てもらおうと努力するのと、果たしてどちらがプロレスのために働いていると言えるでしょうか?

女子プロレスの轍を踏むな!

自主興行が狂い咲きした昨年、女子プロレスラーはあらゆる大会に顔を出した。
ベテランも新人も、週末に2つみっつと重なる自主興行大会に引っ張り出され、ダブルヘッダーをする選手が続出した。
結果、今年になってどうなっただろう?
新宿フェイス500人を埋める女子プロレスの興行がいくつある?新木場を根城にした格闘美やGAMIリブレは消滅したではないか。彼女等のプロモーションは常に「名のある」カード・「未対決」カードを提供することによって集客していた。
提供できるカードがなくなったら潰れてしまったではないか。
いま、女子プロレスで残っているのは所属選手が揃っている数団体と、未対決カードをまだ持っている「アイスリボン」だけだ。
桜花由美をエース格にした「WAVE」も、彼女の対戦カードが一巡すればそこからの展望に苦しむだろう。

既存の有名選手を組み合わせて集客する「急ぎ働き」はすぐに行き詰まる。
カスイチで健介と高山が対戦して、そのときは話題にもなるしイベントの注目度も上がる。
それでも点は点でしかなく、そこから三冠に挑戦するとか、タッグを結成してどうとか、勝彦や近藤が高山越え・健介越えを目指していくとか、きちんとした線のドラマを作っていくことは不可能だ。

そんな「大きな点」に貴重なカードを使う事を「無駄遣い」と言って何が悪い?


angleJAPANさん・笑いより闘いを見せたカスイチ7
【抜粋】
そして、メインの入場時に発覚した菅原のパートナーXは、何と高山善廣! 長期欠場することになった試合で対戦し、復帰戦ではタッグを組んだ健介と久しぶりに対戦することになった高山。健介は高山と対峙して気合い満点の逆水平チョップを叩き込む。すると高山も「効かねぇよ!」と叫びながらエルボーを返していく。この突然実現した“武道館級のカード”対決を目の当たりにした、新宿FACEの観客は一気に沸き上がった!

 健介と高山は小細工なしに真っ向からぶつかり合った。とくに高山は、タックルにきた健介にボディアタックを見舞ったり、コーナーに振ってのジャンピングニーからのダブルアームを決め、直後に健介からトルネードボムで叩き付けられても立ち上がるなど、かなり動きもよかった。
 この健介と高山の攻防以外では、高山のパートナーである菅原が捕まってしまうシーンが目立った。健介のパワー、東郷のテクニックに苦しめられた菅原を再三高山も救出したのだが、東郷は果敢にも高山に対してシルバーブレッドからペディグリーの体勢に。これは逃げられたが、東郷は必殺のダイビング・セントーンを決めることに成功。
 そして高山を蹴散らした健介に対し、菅原が突進していくが、ラリアットを受け止めてみせた健介が逆にラリアットで菅原を吹っ飛ばしてフォール勝ち。武道館クラスのカードが見られた観客は、かあり満足した様子だった。

武道館でやってください。それが『プロレスのため』です。

【追記】観客動員はたったの350人(主催者発表)

「強いプロレスラー」を育てる「ゆりかご」

スポーツナビ・中嶋メーン飾れず 50キロ差の森嶋の豪腕に撃沈

【中嶋勝彦の試合後の挨拶】
勝彦「本日はご来場ありがとうございます。メーンで負けてしまいました。申し訳ありませんでした。まだまだこんなちっぽけな僕ですけど、これからも日々少しずつ強くなって、大きくなっていきますので、健介オフィス一同、応援のほどよろしくお願いします」

【山口竜志の試合後のコメント】
山口「何年かかっても絶対に強いプロレスラーになりたい」

【第一試合の感想】
 増殖したなまずマン大・小に対するはディック東郷とヤス・ウラノ。
 なまずマン・小はボクの見た目では健介道場の時とはムーブが別人でした。誰だかわからないですけど、とにかくディック東郷を相手にするには役不足で、同じ格好を生かした「入れ替わり」戦術を駆使しても到底見せ場を作るには至っていなかったと思います。

 ヤス・ウラノは初めてナマで見ましたけど、いちいち客席にアピールするのがうざったかったです。
 技の説得力がないからでしょうけど、アピールする度にすべってすべって、会場を冷やしていた気がしました。こういう時に菊タローのありがたみがホントに判ります。

 そんなインディマッチを救ったのがディック東郷で、なまずマン・小がブリッジしたところにセントーンを落としたり、腕きめフェイスロックで締め上げたり、フィニッシュのペディグリーからのダイビングセントーンに至るまで、緩みがちな第一試合を緊張感を持たせて絞めていたのはさすがに第一人者の貫禄でした。
 カラダの厚みや張り、繰り出す技を含めての「プロレスラーの説得力」の違いを見せ付けられた気がして、それだけで満足してしまいました。

 北斗さんがどうしてこういう人選をしたのかはまだ良く分かりませんが、これから若手の教官として竜志や勝彦の壁になってくれれば良いなあ、と思います。同じ事はタッグで邪道・外道にもお願いしたいところです。邪・外VS勝彦・竜志というのはいつか見てみたいです。

【第二試合の感想】
 ボクは山口竜志の「悔し涙」を見ることが出来ただけで満足です。そしてその悔しさをココロに刻む為に諏訪魔を用意した師匠と、その役目を全うした諏訪魔に「ありがとう」と言いたいです。
 諏訪魔が安易に受けることなく厳しい攻めを貫いてくれた、そのおかげで竜志はもっともっと強くなると思います。序盤のグラウンドで緊張感から動きがぎごちなかったり、諏訪魔のエルボーに打ち負けたり、大量の汗をかきスタミナを急激にロスしていたり、逆エビになかなかエスケープできなかったり、おおいに反省点の見えた試合だったと思います。
 
 そんな苦いデビュー戦のなかでも、フロントスープレックスやバックドロップで120キロの諏訪魔を綺麗に投げきる潜在能力の高さと、殺人スープレックスで名高い諏訪魔のハーフネルソンを受身を取っていたり、ダメージで崩れそうになっても向かっていく姿勢を失わなかったりといった「素材」の高さは十分伝わりました。
 
 またひとり、有望な新人が「強い」プロレスラーになろうと歩き始めたのは頼もしい限りです。

【セミファイナル】
 近藤・YASSHIのウォリアーズ・LOVEがかいまみえた試合でした。
 特に近藤は全日本の用心棒キャラのふてぶてしさは全く見られず、嬉々としていたのがよくわかりました。あんなに「プロレス少年」ぽい近藤を見れたのは新鮮なオドロキです。よかったね、近ちゃん。

 新生ヘル・ウォリアーズは入場曲にアイアンマンを織り込むなどオールドファンが泣き咽ぶような演出で、ライトグリーンのパワーと真紅のアニマルのバトルアーマーが練り歩く姿はまさに「ザ・プロレスラー」でした。
 プロレスは長く見続けた人の勝ちとよく言われますが、この日のこの時のために85年のザ・ロードウォリアーズ来襲から見続けてきたのか、と思うと万感迫るものがありました。
 試合ではかつてホークの得意技であったフィストドロップをパワーがやってくれたり、フライングショルダータックルやリフトアップスラムをアニマルと競演してくれたり、試合の中身がどう、勝負がどうという次元をはるかに超えた「存在している事のありがたさ」伝説のタッグチームの存在感だけで胸が一杯になってしまいました。
 ふだん客観的に見がちなプロレスですが、こんな試合をされたら感情がノーブレーキで暴走してしまう、そういう感覚をひさびさに思い出しました。大人気なくはしゃいでしまいましたよ。

【メイン】
 95キロの勝彦が挑むのは和製テリー・ゴディ森嶋猛、その体重の差はなんと50キロ。
 この「闘い」に勝つために勝彦が取った手段は下半身への蹴りでした。試合開始直後からローキックを多用し、徐々に王者の機動力を削いでいきます。レガースをつけていてもバシっという綺麗な打撃音が響き、森嶋が嫌がるそぶりを見せ始め緊張感が館内を包みました。 
 場外に出たところを勝彦のブランチャを受け、業を煮やした森嶋は場外でのラフ攻撃を使い、そのパワーとウエイトであっというまに優劣を逆転します。ここで、陰になって確認できませんでしたが勝彦がエプロンの森嶋をキックで撃墜し、左ヒザにダメージを与える事に成功したようです。
 中盤になって勝彦のキックはますます全開し、首筋やアゴ、ソバットやローキック・前蹴り・三角蹴りなど自在に繰り出されて森嶋を追い立てていきます。
 頃合を見てジャーマンを再三トライしたものの、そこは145キロの王者が重心を落として堪え、それでも打撃を挟んで崩してバックドロップで投げきったときには大きな拍手が起こりました。

 終盤、勝機をつかんだと思った勝彦がジャーマンで綺麗に投げきったもののカウントは2・9。ここまでほとんど受けに回っていた森嶋が怒涛の反撃でラリアットの連発でようやく若武者の挑戦を退けました。

 そうして文頭の勝彦の挨拶へと繋がるのですが、勝彦の全力の攻撃と森嶋の受けが双方とも際立ったナイスゲームだったと思います。にもかかわらず「悔し涙」を流す中嶋勝彦に、この興行のホントウの意味を知る事ができました。
 勝彦も竜志も、そんじょそこらの選手とやっても負けないだけの鍛え方をされています。竜志にはアマレスの実績があり、勝彦は弱冠19歳で世界ジュニアの王者です。新日・ノアはさておき、インディ団体のトップどころと比べても遜色ない試合ができるとボクは思います。
 そんな若者たちをもう一段ステップアップして「ほんとうに強い」プロレスラーにするためには高い山の頂きとはどういうものか、きちんと目標を示してあげる事だと思います。森嶋しかり諏訪魔しかり。

 この試合の勝彦はほんとうに全開のキックで立ち向かっていました。最も自分の得意な攻撃を以って、それでも崩しきれない「プロレスラーがいる」というコトを知っただけで勝彦はこれからもっともっと強くなっていくでしょう。
 そして、そういう「場所」をきちんと用意して門下生に課題を与え見守っている、北斗・健介以下オフィスの努力を、ボクは長く長く見続けて行きたいと思います。 

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