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■9月29日(土)猛暑日?
『グレイト・フラマリオン The Great Flamarion(デジタル上映)』
公開:1945年 監督:アンソニー・マン 出演:エリッヒ・フォン・シュトロハイム、メアリー・ベス・ヒューズ、ダン・デュリエ、スティーヴン・バークレイ、レスター・アレン、エスター・ハワード 自転車の曲乗りをしていたコニーが殺される。犯人は彼女の夫なのか?そのとき、劇場の天井に身を隠した初老の男がいた。その男が瀕死の重傷を負いながら真犯人を告白するという話。若い娘に岡惚れした曲撃ちの名人フラマリオン(シュトロハイム)の純情さは滑稽でもあるが、芸のためにそれこそ女遊びもしないで打ち込んでいた彼の半生を思うと哀れでもある。酒飲みの夫役に低予算映画の二枚目ダン・デュリエが扮する。
『ビッグ・コンボ The Big Combo(デジタル上映)』
公開:1955年
監督:ジョセフ・H・ルイス
出演:コーネル・ワイルド、リチャード・コンテ、ジーン・ウォーレス、ブライアン・ドンレヴィ、アール・ホリマン、リー・ヴァン・クリーフ、ロバート・ミドルトン、ヘレン・ウォーカー
大物ギャングの縄張りを引き継いだブラウンには元兄貴分も口出しできない。ダイヤモンド警部補はブラウンの尻尾をつかもうと必死になるが、証人が次々と消されていく。ダイヤモンドに惚れている娼婦が彼の身代わりで殺されたとき、ダイヤモンドは職域を大幅にハミ出してブラウンを追いつめる。1970年代のアメリカ製のテレビドラマ(主に犯罪ドラマ)の教科書のような作品、ただし撮影の美しさはお見事、低予算を補って余りある。主演のコーネル・ワイルドはフェンシングでオリンピックに出場、その後、俳優に転向した。元スポーツマンらしく、拷問シーンは体力勝負。殺し屋の兄貴分がリー・ヴァン・クリーフ、キツネ顔がまだシャープだった頃、弟分とのボーイズラブな感じがアブナくて素敵。
■9月30日(日)台風♪
『都会の牙 D.O.A. (デジタル上映)』
公開:1950年
監督:ルドルフ・マテ
出演:エドモンド・オブライエン、パメラ・ブリットン、ルーサー・アドラー、ネヴィル・ブランド、ヘンリー・ハート、ヴァージニア・リー、ビヴァリー・キャンベル
警察署に倒れこむように訪ねてきた会計士(オブライエン)が自分を殺した(ここんところがポイント)犯人について語りはじめる。彼は休暇のためサンフランシスコに行ったが、秘書から、ある人物が緊急の用件で連絡を取りたがっていると告げられる。バーで酒を飲んだ会計士は胃に不快感を感じて診療所へ行くと遅効性の毒物を飲まされたと宣告される。オブライエンが寸足らずの体躯をフルに活用して疾走するシーンは見てる方もドキドキししてくる。希少金属(イリジウム)にまつわる詐欺事件、やくざのボスに雇われている殺し屋の変態ぶりが微笑ましい。
『悪魔の往く町 Nightmare Alley (16mm上映)』
公開:1947年
監督:エドマンド・グールディング 主演:タイロン・パワー、ジョーン・ブロンデル、コーリン・グレイ、ヘレン・ウォーカー、マイク・マズルキ 天下の二枚目タイロン・パワーがステレオタイプな色男に嫌気がさしてチャレンジした悪漢役。うらぶれたサーカスの芸人(タイロン)が透視術の暗号を覚えた恋人と一緒に独立して成功するが、さらなる成功を夢見たタイロンが破滅していく話。すさんだ幼少期の体験が主人公を稀代の詐欺師にしてしまうのだが「しあわせの青い鳥」は案外と身近にいたという話。チンピラ→大スター→詐欺師→アル中→狂人、タイロンパワーの熱演に圧倒されるが、当時の観客が観たいタイロン・パワーではなかったせいか?日本未公開だったらしい。確かに、タキシードで堂々とインチキをかますタイロン・パワーの水もしたたるような色男ぶりが一番安心して観ていられるというのも確かではあるが。
フィルム・ノワール特集は私好みの「ダンディなおっさん」祭りでもある。
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