日のあたらない邦画劇場[別館]

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1980年、西ドイツ、製作:Cine Artist Film GmbH、監督:Ted Post(テッド・ポスト)、NBCで放送されたテレビムービー。
 
8シーズン続いた人気テレビシリーズ『マニックス特捜網(Mannix)』の主人公、ジョー・マニックス役で主演してすっかりヒーローのイメージが定着したマイク・コナーズ。
 
番組終了後5年たって演じたのはアクの強い傲慢な役どころだった。
 
★完全にネタバレしています。
 
若妻が巻き込まれる連続殺人事件。
 
オープンリールのレコーダーが静かに回っている、ある邸宅の地下室。スピーカーからは男女のいちゃいちゃする声が聞こえてくるのだった。
 
アメリカ合衆国のアリゾナで巨大なプラントの経営者であるウェンデル・アトゥル(Mike Connors:マイク・コナーズ)は空港のコインロッカーを所得隠しの金庫として利用している。ガードマンは買収済みである。
 
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税金のがれのための隠し金庫がロッカー。
 
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中には大金が入っている。
 
彼の美人妻のキャサリン・アトゥル(Jaclyn Smith:ジャクリン・スミス)は出張から戻ったウェンデルを迎えに行くがわずかに遅刻した。
 
ウェンデルは妻のわずかな遅刻も気に入らないようだ。仕事を持っているキャサリンは、高圧的で口汚いウェンデルと離婚したいと思っている。
 
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妻の遅刻にも不機嫌になる超ワンマンなウェンデル。
 
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離婚を望むキャサリンが嫌がることばかりするウェンデル。
 
しかし、ウェンデルは嫌がるキャサリンを見て楽しんでいるようだ。
 
おまえ、ホントに性格の悪い奴だな。
 
キャサリンの運転にも文句をつけまくるウェンデル、会社でもウェンデルの傲慢ぶりは発揮される。
 
そんなウェンデルの腹心の部下がスティーヴ・フルトン(James Franciscus:ジェームズ・フランシスカス)である。彼は元CIAであり、従業員を監視するイヤな任務を引き受けている。
 
ウェンデルは心臓に持病があり、薬が欠かせないが、経営姿勢は強硬で組合結成をしようとしている従業員の不当解雇も全然平気だ。
 
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面倒くさい仕事を押し付けて文句を言わせないウェンデルにムカついているスティーヴ。
 
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なんか文句あるのか?
 
ウェンデルは自宅へ戻ると使用人のメキシコ人のメイドがデスク周辺を掃除したことが気に入らず罵詈雑言を浴びせた。
 
彼が愛情を注いでいるのは愛犬のドーベルマンとペットの猿だけだ。しかし、猿に対してもウェンデルのサディスティックな性格は発揮される。
 
スティーヴとキャサリンはキッチンでべーべー泣いているメイドをなぐさめて自宅へ帰した。
 
猿の檻を叩いて挑発し逃げ場のない檻の中で逃げまわる猿を見て楽しそうなウェンデル、キャサリンは我とわが身を見るようでつらかった。
 
スティーヴはウェンデルに飲み物を作ったが、こっそりと薬品を入れた。その飲み物を口にしたとたん、ウェンデルが苦しみだした。
 
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元CIAは薬殺なんてヤバい仕事は慣れてる。
 
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キャサリンに助けを求めるウェンデル。
 
心臓発作だと思ったキャサリンは医者を呼ぼうとしたが、スティーヴは「手遅れだ」と言い電話をさせない。倒れて悶絶したウェンデルは動かなくなった。
 
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スティーヴの裏切りに気がついたウェンデルだったが手遅れだった。
 
スティーヴはキャサリンに後はまかせろ言った。キャサリンはスティーヴと浮気していた。冒頭の、テープに録音された情事の声の主はキャサリンとスティーヴだった。
 
ウェンデルの遺体を冷蔵庫に押し込んだスティーヴ。愛犬のドーベルマンは主人の遺体のそばから離れない。スティーヴはウェンデルのスーツを着て、パスポートの写真を貼り換えた。彼はウェンデルとしてワシントンへ行く。
 
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ウェンデルの遺体を冷蔵庫に隠すスティーヴ。
 
ウェンデルにはワシントンで行方不明になってもらわねばならない。そうしないと、キャサリンとスティーヴが疑われるからだ。
 
さらに、スティーヴは空港のロッカーのからくりを知っていた。キャサリンに金を取ってくるように指示したスティーヴは「明日戻る」と言って去って行った。
 
キャサリンもウェンデルが生きているように振る舞わなくてはならない。キャサリンは名誉市民として表彰されることになっていた。
 
授賞式のパーティーで親友のモニカ・チャイルズ(Sybil Danning:シビル・ダニング)から祝福されたキャサリンだったが、実は心臓がバクバクだった。
 
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スピーチをするキャサリン、プレゼンターは親友のモニカだった。
 
モニカの夫ハーバート(Fritz Weaver:フリッツ:ウェーヴァー)が親しげに話しかけてきた。美人のキャサリンに前から目をつけていたハーバート。邪魔な亭主のウェンデルがいない今、彼はキャサリンをモノにしたいと思っていた。
 
好物のブランディーを飲みすぎたハーバートは酔った勢いでキャサリンの家に押し掛けた。
 
無理やりキャサリンを抱こうとしたハーバートだったが、そこへウェンデルの愛犬ドーベルマンが襲いかかった。まるでウェンデルが乗り移ったようにハーバートの腕にかみつくドーベルマン、ほうほうの体でハーバートは逃げ出した。
 
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主人の奥さんに手を出すヤツは許さない!
 
翌朝、ダナー警部(Robert Mitchum:ロバート・ミッチャム)が訪ねてくる。ダナー警部はウェンデルに捜索願が出ていると言う。キャサリンはウェンデルはワシントンにいると言う。ダナー警部はキャサリンの昨日の行動をしつこく尋ねた。
 
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ダナー警部はキャサリンを怪しんでいるようだ。
 
ダナー警部が帰った後、キャサリンは不安になりスティーヴの宿泊先へ電話をかけた。スティーヴはワシントンを発っていた、しかし、彼の自宅の電話は留守電だった。
 
ダナー警部は電話で「ウェンデルはワシントンを発って戻ってきているはずだ」と言う。キャサリンはこのままダナー警部に家探しでもされたらウェンデルの遺体が見つかってしまうので移動させることにした。
 
冷蔵庫を開けたキャサリンは絶句した。そこに入っていたのはウェンデルではなく、頭を拳銃(ウェンデルの拳銃)でぶち抜かれたスティーヴの遺体だった。
 
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冷蔵庫の中身に驚愕するキャサリン。
 
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凍ってるだけじゃなくて頭ぶち抜かれてるスティーヴの遺体。
 
あわてふためいていたキャサリンのところへモニカがやって来た。ハーバートにちょっかい出すなとキャサリンに文句を言うモニカ。なにがなんだかわからないうちに、夫が死に、浮気相手が殺され、親友からはビッチ女呼ばわりされてしまったキャサリン。
 
こうなったらスティーヴの遺体を始末しなくちゃ!切り替えの早いキャサリンである。スティーヴの遺体をビニールバックにくるんで廃坑に捨てたキャサリン。
 
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大好きなスティーヴの遺体を捨てるキャサリン。
 
自宅へ戻り、空港のロッカーへ向かったキャサリンだったが、なんとその空港には死んだはずのウェンデルを呼び出すアナウンスが流れ、ウェンデルらしき人物が電話をかけていた。
 
パニックになったキャサリンはあわてて車で逃げ出したが、彼女の目の前に愛車のクラシックカーに乗ったウェンデルが姿を現す。
 
ウェンデルは死んではいなかった?スティーヴを殺しのはきっとウェンデル、そして次は自分の番だと怯えるキャサリン。コンテナの集積所に追いつめられたキャサリンはフォークリフトにつぶされそうになり失神した。
 
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死んだはずのウェンデルは生きていた?恐怖にかられるキャサリン。
 
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確かに運転しているのはウェンデルのようだ。
 
気がつくとキャサリンは自宅にいた。何者かが彼女を自宅へ運んだようだ、ウェンデルの愛車と一緒に。
 
ダナー警部はウェンデルの会社のオフィスを捜索していた。彼はウェンデルの小切手帖の控えを押収した。
 
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家宅捜索にしては挙動不審なダナー警部。
 
キャサリンは、もうこなったらドスケベなハーバートにでも頼るしかない、ハーバートに電話したが鬼嫁モニカにこってりと油をしぼられたハーバートはそっけない。
 
もはやドーベルマンしか頼る相手はいないのか、しかし、そのドーベルマン犬も殺された。
 
ウェンデルの書斎に明かりがついている、そしてそこにウェンデルがいた。錯乱したキャサリンがウェンデルにすがると、それはとっくに死んでいるウェンデルの遺体だった。
 
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キャサリンを狙っていたのはウェンデルではなかった、彼は本当に死んでいた。
 
そして、ダナー警部がまたもややって来た。
 
ダナー警部はウェンデルの遺体を確認すると、弁護士をに電話をかけてくれた。
 
キャサリンはロッカーにある金のことをダナー警部に話した。ロッカーの鍵をダナー警部に預けたキャサリン。キャサリンにシャワーでも浴びてリラックスするように勧めてくれる親切なダナー警部。
 
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キャサリンが信頼できる唯一の人物だったダナー警部。
 
★いよいよネタバレです。
 
だが、しかし、突然、ダナー警部が豹変する、彼は警察へ電話をしていたように見せかけて、時報を聞いていただけだった。
 
彼は、キャサリンをシャワールームに閉じ込めて、熱湯を浴びせるダナー警部、邸宅のあちこちに仕掛けて置いた隠しマイクを回収してまわる。素っ裸で暴れるキャサリン(※DVDは18禁)
 
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熱湯地獄にされているキャサリン。
 
彼は、実在するダナー警部になりすましていた。録音機のテープをも回収するその男の手には、ウェンデルのデスマスクがあった。キャサリンを精神的に追い詰めるために死んだウェンデルに化けていたのも彼だった。
 
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綿密な計画を立てていた謎の男。
 
彼は何者だろうか?彼はロドリゲスという男だった。
 
ウェンデルの金を奪うのが彼の目的だった。
 
スティーヴを殺したのも彼だった。彼は本物のダナー警部に電話をかけて「キャサリンとウェンデルを殺した」と通報し「俺はスティーヴ・フルトンだ」と名乗った。
 
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ダナー警部、ウェンデル、今度はスティーヴになりすました。
 
ロドリゲスはすべての罪をスティーヴになすりつけた。綿密な計画と、ウェンデルの家の事情を詳しくつかむためにテープレコーダーを仕掛け、何もかも知り尽くしたうえで、キャサリンの前に現れたのだった。
 
ロドリゲスはウェンデルの金をロッカーから取り出すと悠然と去って行った。
 
ただ一人、全裸で全身大やけどを負ったキャサリンが瀕死の状態で電話をかけていたが、それはどこにも通じていなかった。
 
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もっと衝撃的な全身大やけどのカットもあります。
 
ジャクリン・スミス、マイク・コナーズ、ジェームズ・フランシスカス、そしてテレビに転向していたロバート・ミッチャム。
 
単独でも主演できる、いわばテレビムービーのオールスター作品と言える。
 
しかも、主要な人物がすべて悪者なのだ。特に、各上のロバート・ミッチャムまでは悪党だったというのが意外性というところだろうか。
 
コナーズ演じる傲慢男のウェンデルだが、彼は本当に妻を愛していなかったのだろうか?
 
しかし、ウェンデルは心臓まひを起こしたときは妻にすがったし、粗暴な彼のオフィスには妻の写真がちゃんと飾ってあった。そしてなによりも、彼の愛情を一身にうけていたドーベルマン犬が主人が死んだとたんに妻を守ったことでも明白だ。
 
歪んだ愛情表現しかできないが実力のあったウェンデルを捨てて、二枚目だが実はキャサリンなんてどうでもよくてウェンデルの金目当てだったんじゃないか?と思われるスティーヴを選んだキャサリンは、気の毒だが自業自得と言えないこともない。
 
西ドイツの製作プロダクションで、アメリカのアリゾナでロケーション、それなりに金もかかっているので結構、楽しめた。
 
DVDは出ているがマニア向けのプレミア価格である。どこにそんな需要があるのかわからないのであるが。
 
★★くれぐれもリージョンにはご注意ください★★
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こたつ
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