日のあたらない邦画劇場[別館]

最近の記事はコメント&トラバを承認制とさせていただきました、あしからず。

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この作品はDario Argento(ダリオ・アルジェント)監督がもっとも気に入らない作品だそうだ、それがどうした?
 
ミステリーファンやら映画通からは酷評もされているらしい、そんなことは一切関係ない。
 
なぜならJames Franciscus(ジェームズ・フランシスカス)が出ているからだ、しかも主演だ、私は彼のファンなので、彼が出ているかぎり悪口は(あまり)書かない(ようにしたい)。
 
Karl Malden(カール・マルデン)の名前を耳にして『波止場』『欲望という名の電車』『パットン大戦車軍団』のいずれをベストにするか悩む人は多いと思う。
 
まちがっても『メテオ』や『サイレンサー/殺人部隊』をベストに持ってこないでほしいとマルデンは思っているかもしれない。
 
マルデンは「自身が出演したすべての作品を誇りに思う」と言う、しかし、「三振もあればホームランもある」ともいう、正直な人である。
 
オスカー俳優であるマルデンが、イタリア映画、しかも『歓びの毒牙』で当てた新進気鋭の監督の作品に出演したとなれば、これはただごとではあるまい。
 
・・・と、事前に盛り上げておいて、と・・・
 
★ネタバレしてます★
 
イタリアの町に住む盲目のフランコ・アルノ(カール・マルデン)は元新聞記者だが今ではクロスワードパズルの製作を請け負っている。
 
マルデンと一緒に暮らしている姪の少女ローリーは最愛の叔父を「クッキー」と呼ぶ。
 
ある晩、ローリーと散歩していたマルデンは路駐の自動車の中にいた若い男の声に耳をそばだてた。
 
翌朝、その場所へマルデンがやってくるとパトカーが来て物々しい雰囲気だった。
 
通りかかったジャーナリストのカルロ・ジョルダーニ(ジェームズ・フランシスカス)に状況を確認したマルデンは、近くの遺伝工学研究所で盗難事件があったことを知る。
 
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マルデンとフランシスカスの出会いは偶然だった。
 
その研究所では遺伝子の中から殺人傾向のある特徴を探り出し、犯罪抑止に役立てようとしていたのだが、その研究所に関する重要な機密が奪われ、守衛が襲われた。
 
研究所の所長の娘であり研究者でもあるアンナ・テルジ(Catherine Spaak:キャサリン・スパーク)は無駄にエロい身体をしていたが、いかんせん、この研究所の男性は同性愛者が多いらしい。
 
犯人に心当たりがあると言っていた主任研究員のブラウン(Horst Frank:ホルスト・フランク)は、駅のホームから転落し列車に轢かれてむごたらしい死に方をした。
 
彼の愛人は真犯人の手から機密書類を奪い返して隠したが、真犯人によって絞殺された。
 
その愛人から機密書類のことを聞いていたフランシスカスは前科者の金庫破りに協力させてブラウンのデスクを探させたが見つからない。
 
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「素敵だね・・・」と言い寄ってきた同性愛者の研究者に困ってるフランシスカス。
 
マルデンは愛人は用心深い性質だからきっと機密書類を肌身離さず持っているはずだと言う。
 
マルデンとフランシスカスは命を狙われる。
 
スパークと一緒にいた(ていうか、寝た)フランシスカスは届けられた牛乳に毒が盛られていたことを知る。
 
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身体と心の悩み相談に来た(うそ)スパーク、フランシスカスがノーマルでよかったね!
 
マルデンは警察に保管されていた愛人の遺品の中に機密書類がないことを知ると遺体を調べることにした。
 
しかしマルデンは目が見えないので、目が見えるフランシスカスが協力する。
 
墓地へマルデンと一緒に来たフランシスカスだが「わざわざ夜来なくてもいいんじゃないですかねぇ」男前だが度胸はからっきしである。
 
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夜の墓地で怯えまくるフランシスカス、「君、離れなさいよ!」とでも言いたそうなマルデン。
 
愛人の遺体の胸についたままのロケットに仕込まれた書類を見つけ出したフランシスカスはいきなり墓地に閉じ込められてしまう。
 
外にいたマルデンは真犯人に遭遇していた。「ローリーを返してほしければ書類をよこせ」と言われたマルデンはしかたなく書類を渡した。
 
しかし、ローリーが無事に返るかどうかわからない。マルデンは白杖に仕込んだ刃物で真犯人に重傷を負わせたと言う。
 
フランシスカスは研究所の関係者が犯人に違いないと直感し、警察署へ行くが証拠がないと一度は捜査を断られた。
 
ローリーの命がかかっているのでフランシスカスの必死の説得に警部補も腰を上げてくれた。
 
研究所には誰もいない、しかし、フランシスカスは屋上で血痕を発見した。そこへ、何者かがフランシスカスを襲った。
 
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屋根の上で、二枚目の顔面を強打されたフランシスカス、この後、転落しかかる。
 
★しつこいようですがネタバレですよ★
 
若い研究者のカゾーニ(Aldo Reggiani:アルド・レジャンニ)だった。彼は腹部に重傷を負っていた。
 
不意打ちを食らったフランシスカスはカゾーニにボコボコにされて研究所の屋根の上から落ちそうになる。
 
カゾーニはローリーを始末しようとした。そこへフランシスカスが飛び込んできたがカゾーニに刺されてしまう。
 
フランシスカスを追って屋上へ来ていたマルデンは警察に追いつめられた逃げ出したカゾーニを押さえつけた。
 
カゾーニは研究中だった殺人傾向の遺伝子の保有者だったのだ。このままでは自分の研究者としての人生がエンドになる。
 
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怒り心頭のマルデン、フランシスカスに反撃されて虫の息のカゾーニ。
 
彼はその事実を知るブラウンや他の研究者を次々に殺していた。
 
頭に血が上りきっているマルデンは「んなことはどうでもいいからローリーを返せ」と迫った。
 
え?え?フランシスカスの生死なんかどうでもいいわけ?ひでーな、マルデン!
 
カゾーニは「ローリーを殺した」と告白した。そこへ警察がやって来たがマルデンはカンカンに怒ってカゾーニをエレベータシャフトへ突き落した。
 
んなもん「殺し屋になるかもしれない」程度の研究結果でビビッてるくらいなら、自らその説を否定すればいいじゃんか?と思うがカゾーニは自分で仮説を証明してしまった。
 
マルデンの見えない目にキャメラがなって「クッキー!」とローリーが呼ぶ声でエンドマーク。
 
ラストはあいまいになっているのでここは余韻がぐっと残っていい感じになっていた。
 
よくやった!フランシスカス、っていうオチじゃないけどファンとしてはそんな感じ。
 
ハリウッドの大物であるマルデンとの共演に緊張と興奮を感じ、アルジェントの監督としての才能を高く評価していたフランシスカスはなかなかの奮闘ぶりである。
 
しかし、だ、アルジェントは嫌いだって言うんだな、わからなくもないけどさ。
 
マルデンは撮影開始すぐに現場のニックネームが「提督」だったそうで、パシリ?だったフランシスカスは「副官」と呼ばれていたそうである。
 
威張ったわけじゃないだろうが、メジャーのキャリアからすれば、スタッフは素直にそう呼んだのだろう。
 
ハリウッドのウエルメイドとは、環境も出来栄えも比較できないかもしれないけど、真面目につきあってくれたマルデンとフランシスカスのおかげでミステリーとして普通に楽しめた。
 
ファンの間では予想外に好評らしいことに、苦虫をかみつぶしているであろうアルジェントの顔でも思い浮かべて笑うのもまた一興であるしね。
 
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スパークの衣装はワンタッチで脱げます。
 
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上半身裸のスパーク、どこ見てるんだか・・・フランシスカスも準備中。
 
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ブラウン、ただいま列車に轢かれ中。
 
 

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