Joe.H のバイオマス・ECO活動

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今回は、第2世代のBDF原料と云われているYellowhorn油(中国の文冠果油,ブンカンカ油)の話題です。
 
バイオディーゼル(BDF)燃料の原料探しも、より安価な原料を求めて、探索研究や、更に一部ではいよいよ実用化もされつつあります。
 
通常の菜種や大豆油、及びこれらの期限切れ油、或いは廃油類、動物油脂などが通常使用されているBDF原料油です。
 
更に、非食用油では、新規原料油として、ジャロファ(Jatropha),やペンペン草(グンバイナズナ、Pennycress、下記左写真)、及び唐ごま油(Castor Oil、下記右写真)等が、有名で既に紹介済です。
 
特に、Jatrophaは、インドやアフリカ、東南アジアなどで栽培されています。日本でも知れ渡っています。現在、徐々に、EU等に輸出もされ始めています。この関連の代表的な品種改良、プランテーション会社(米国、インド)、最近、株式公開・上場されました。米国では、Jatropha適地が少ない為か、米国内では、フロリダ、カルフォニア州などを除くと、あまり注目されていないよう様です。
米国で関心高いのは、むしろAlgae oil)です。大学などの研究報告、Venture会社も多い様です。
Jatrophaの公開・上場会社が、米国 SG Biofuels (カルフォルニア州)ですが、主にインド、オーストラ、アフリカなどにプランテーション(契約栽培を含め)を所有する他、、主に多収量品種の開発を行なっています。
インドのNandan Cleantec Plcは、極最近、ロンドンの店頭市場に公開されました。
 
米国で PnnyCressの栽培が普及しつつあります。
理由は、米国で栽培可能であり、荒地でも育ち、油収量も多く、収穫などの機械化も可能であり、BDFの冬季特性も優れているからです。既に、米国では、この油を使うBDF装置も稼働開始しています。国内栽培可能=輸入する必要がない=安全保証などの観点からも、少なくとも米国では注目される新BDF原料油です。
当Blog紹介記事は下記です。
 
Castor Oilは、唐ゴマ栽培は、アフリカ、東南アジア、中国などですが、冬季特性の優れたBDF原料です。単価も安価です。
Castor Oil、他の新BDF原料油のBlogは、下記です。
 
 
今回、紹介する新BDF原料は、和名でブンカンカ文冠果、文冠木,Yellowhorn) です。ムクロジ科の植物で、あの楊貴妃が好んだと言うライチ(下の左写真)の仲間です。
ライチは、中国南部が原産で、フィリピンや中国南部が産地ですが、ブンカンカ(右上、及び後段左右の写真)は、中国北部が産地で、広く栽培されている様です。ライチ種子と同様に、いかにも油脂が豊富に感じられます。 
文冠木(果)は文字から解る様に、Jatrophaと同様、草などの1年生ではなく、木になる実(Nuts)です。木の大きさは、Jatrophaより大きくなる様です。イメージ 3
 




イメージ 4本題ですが、Maple Leaf Reforestation(MLR)と言う会社が、カナダのブリテッシュ・コロンビア州(バンクバーなどのある太平洋に面した州)で、次世代のBDF原料油として、このブンカンカ油を用いた専用のBDFプラントを最近稼働した模様です。
MLR社のH.P.は下記です。

 
彼らMLRの情報によれば、現在カナダ政府の規制で、本年7月から全ての軽油燃料(車両用、燃焼用)に対して、2%のBDFブレンドが義務付けられたと言うことです。
この規制だけで、カナダ国内で6億L(53万トン)のBDFが来年以降、必要になると予想されています。米国でも2%ブレンドが規制値ですので、こちらは46億L(約400万トン)となります。
 
そこで、MLRは、この新規需要に対応するために、原料油として、ブンカンカ油に、着目した模様です。従来、カナダでは、菜種油が多く栽培され、BDF現用に使われていましたが、彼らは、別の道を選択しました。
 
この油脂は、中国からの輸入の様ですが、単位面積当たりの収量は、菜種油などに比較して7〜11倍にもなる様です。
彼らは、中国にプランテーションの別会社を保有している様で、1000エーカーの土地(1エーカーは1200坪)に260万本を保有している様です。 他に8500エーカーのブンカンカ農園からも購入可能との事です。
 
この通常の菜種油などに比較して、中国からの船賃などの輸送コストを加えても50%(半額)だと言うことです。
 
この話が事実なら、我々日本でもBDF原料の廃油不足に悩んでいる最近の状況下、是非代替原料として、検討する価値がありそうです
 
この投資額は300万カナダドル(2.3億円)と言うことですので、製造能力は不明ですが、そう大きなプラントでは無いと思います。
 
尚、ブンカンカ種子の60%もが油脂成分で、脂肪酸組成は下記です。
不飽和脂肪酸・飽和脂肪酸の濃度から、菜種油より冬季特性が優れているのでは?と思います。このとうりなら、日本でも寒い地方では、最適な新BDF原料と言えそうです。
 
ある文献情報では、下記の脂肪酸構成です。
パルミチン酸(c16.0)   5.0%
ステアリン酸(c18.0 )  2.0%
オレイン酸(c18.1)    30.0%
リノール酸(c18.2)    42.9%
リノレン酸(c18.3)     0.3%
エイコセン酸(c20.1)   7.2%
c20.2            0.9%
エルシン酸(c22.1)    9.1%
c24.1            2.6%
 
この木は、広範囲の気象条件でもよく育ち、また木本体は200年も生育している様ですので、毎年、多年に渡り収穫可能です。
 
この油脂を用いたBDF反応の報告も、文献にはあります。
 
。。。と言うことで、今回は、今後日本でも新BDF原料油として注目される(かもしれない)中国のブンカンカ(文冠果)油を紹介しました
 
追伸)
バイオ油、バイオマス原料関連、他情報は下記を参照下さい。
 追伸)終わり

では、また。。。。
Joe.H
 
追伸)
   上記Blog記事は、一般公開情報です。
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