Joe.H のバイオマス・ECO活動

最新バイオマス・ガス化/オイル発電等再生可能エネルギ‐設備・最新技術情報の紹介と実践報告です!

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今回は、バイオマスエネルギー化植物(Energy Plant)として、最も単位面積当たりの収穫量が多く、南から北まで何処でも栽培可能なジャイアント・ミスカンサス(巨大ススキ/Miscanthus x Gianteus/Giant Miscantus)苗を、この度無事に輸入できましたのでその報告です

巨大なススキは、ジャイアント・ミスカンサス,ジャイアント・ススキ,或いは単にミスカンサス(ススキ)等いろいろ呼び名があります。
英語圏では、Giant Miscanthus(直訳、巨大ススキ)、或いはMiscanthus Gianteus,と呼んでいます。
国内に自生しているススキと荻の自然交配種と云われ、両者の良い性質のみを受け継いでいます

ジャイアント・ミスカンサスは、過去にも紹介済であり、下記Blogにあります。
他に,ネット検索すれば、多くの情報があります。下記は1例(英語)です。
国内でも、北大等で研究されている様です。多少の報告はありますが、質量ともEU諸国、北米が遥かに多いです。
調査報告で、多少の議論があるのは、エタノール原料としてです。バイオマスガス化,或いはボイラー燃料としての評価は無いと思われます。

ジャイアント・ミスカンサス(巨大ススキ)は、バイオマス資源として、恐らく最も多収穫であり、収穫時の水分は10-15%程度まで自然に低下し、ほぼ乾燥した状態で収穫可能になります。従って、チップやペレットにすれば、乾燥処理が不要で,直接バイオマス(熱分解)ガス化原料用には理想的な原料として使えます。

一方、発酵してエタノールを作るバイオマス(発酵)原料では、現状の技術では,セルロースが多く、糖,澱粉を含まないので、使えると思いますが、ベストな原料ではない(?)と思います。
他に、家畜,動物の敷き材料(Bedding Material)としても、海外では、多く販売されています。国内の酪農家等は、収量も多いので、有益ではないかと思われます。

尚、中大型ガス化装置なら、下記弊社OEMガス化(ガスエンジン発電機)装置の原料として使えます。
小型なら、輸入代理店をしているAPL社の小型ガス化発電機の原料として使えば、最高です。
但し、本機は安価である半面、自己発電程度の用途限定で、売電向けにはお薦めしていませんし、チップ原料に一部を混ぜて使う程度です。。

小規模でも、売電(FIT)も可能な本格的な小型(超)高性能バイオマス発電機(50KW)の最新機下記で紹介しています。
本機は画期的なタール副生無し(NO-TAR/Tar-Free)ガス化炉装置です。
小中型機では他にNO-TAR機能付き装置は存在しません!!

勿論、ジャイアントミスカンサスなら、他のガス化装置用としても、使えます。

このジャイアント・ミスカンサスは、EU,米国/カナダでは、バイオマス原料として多く使われていますので、何とか日本でも耕作放棄地等で栽培できないかと考え,試験的に輸入を計画しました。

調査の結果、日本は、特に植物検疫が厳しく、輸出国の公的な検疫所で,植物検査に合格し、植物検疫証明書が発行された状態で輸入しても、輸入時に全て,再度個別に検査されます。

通常、繁殖は地下茎(Rhizome) を使いますが、地下茎だと輸出国の畑で耕作された根を掘り起こし、洗浄後、輸出されます。例え、洗浄しても、多少の土の付着残はあり得ます。

仮に、検査の結果、一部でも土が見つかれば、全量廃棄等を言い渡され、手元に入手できません。
また、地中の線虫類などの虫/卵を含め発見されれば,同様に廃棄処理です。地下茎内部に潜り込んでいるものもあり、通常の燻蒸処理では殺処理できない様です。

従って、この地下茎の輸入がコスト的にも割安で好ましいのですが、折角購入費・輸送費を支払い輸入しても、空港,港の食物検疫所を無事通過する保証がありません。特に,大量輸入の場合は,リスク上も大問題です。

そこで、いろいろ調査した結果、ラン苗の繁殖法などで使われている組織培養法(Tissue Culture),或いは試験管培養法(Vitro Culture)のジャイアント・ミスカンサス苗を輸入しようということになりました。

具体的には、何処から(?)と云うことで、米国・カナダ,英国/EU/東欧諸国をいろいろ大学を含めジャイアント・ミスカンサスのネットワークを介してあちこち探した結果、ついに東欧の某バイオ組織培養専門会社を見つけることができました。

そこで早速、ジャイアント・ミスカンサス(巨大ススキ)苗1200株程のテスト輸入を試み、今回無事にに輸入出来ました(5月21日、成田引き取り)

苗価格は、地下茎の2倍程度するのですが、土を使わない,そして無菌の組織培養法の為、線虫の様な害虫類もいなく、病気の苗も含まれていない状態です。
加えて、単一の優良組織を培養,分化させた苗であり、個体差もない様ですので、各株毎の耕作時の収量,品質のバラツキも生じなく、収量も安定化します。

以下、ジャイアント・ミスカンサス(巨大ススキ)の組織培養苗と輸入との紹介です。
下記は、今回輸入した東欧の組織培養苗専門会社の写真です。
最初に、フラスコ,ビーカー、ビン等に培養液やジャイアント・ミスカンサスの組織片、培養液等を入れます。無菌状態で組織培養が進みます。
イメージ 1

イメージ 2左の写真は、瓶の中で、組織を培養,分化,成長させます。










イメージ 3左の様に、ある程度成長した小苗を輸出します。
今回は、この小苗を輸入しました。












イメージ 4左の写真は、航空便のジャイアント・ミスカンサス(巨大ススキ)の荷物の発泡スチロール箱です。
5-15℃と云うクール宅急便の様な状態での輸入でした。














イメージ 5
発泡スチロール箱の中には、タッパウエアーの様なプラスティックケースが4箱あり、その1つの中身が右の写真です。ジャイアント・ミスカンサス(巨大ススキ)の小苗が入っていました。











イメージ 6
右は、苗の1本を取り出した写真です。
大きさは、測定していませんが、10cm以内程度です。













苗は、ピートモスを使い、下記の様に,トレーに植えつけました。
輸入元の指定です。
写真は、その一部です。
苗が小さく、数多いと植え付け作業もナカナカ時間が掛かります。


イメージ 7




















上記の様に植え付け、1.5-2.0ヶ月程度育てれば、畑に植え付け可能な大きさまで生育すると云うことです。

後日追加(6月25日)
植栽後、1ヶ月の写真です。これから成長も早まると思われます。

イメージ 14

イメージ 15

新しい芽(シュート)も、出始めています。

後日追加(6月25日)以上



イメージ 8

右の写真は、直接畑に植え付け可能な大きさまで,組織培養の会社の温室で育苗して,出荷する場合もある様です。

海外の輸出の場合、量・重量も増えて、送料が高くなるので、今回は小苗の輸入としました。

我々も,大量の育苗であれば、この様な温室での育苗法になるとお思います。








イメージ 9左の写真は、畑に植える状態まで育ったトレイのジャイアント・ミスカンサスの苗です。
今回輸入した苗も、1.5-2.0ヶ月後程度になれば、この様な大きさに育っていると思われます。










イメージ 10

トレーから抜いた苗の状態です。
茎も太く,成長し、根も張り,新しいシュートも出ています。

この様な状況の苗を畑に植える場合は、60-90cm四方に1本植えるのが,標準です。
1ヘクタール当たり、12,000-25,000本程度です。













イメージ 11
畑に植えつければ、左の様に,どんどん成長をします。
同時に、株が分決し、3-4年後には、株と株が接するまでの大きさの株になります。

収穫時のジャイアント・ミスカンサスは、4m以上にもなり、1ヘクタール当りの収量は60トンを超えるケースがある様です。













2-3年後は下記の写真の様に、巨大な高さに成長し、そして冬季になれば、枯れた状態のジャイアント・ミスカンサス(巨大ススキ)となり、バイオマス原料として収穫出来ます。

2年後から収穫できますが、穫量は順次増え、植え付け3−4年後に収穫量が最大となります。
その後15−20年間は、その収量が.少なくとも維持されます。    

イメージ 13
      
   
。。。。と云うことで、
今回は,最も多収穫で有望な,そして最近海外で栽培が増えている,バイオマスエネルギー植物ジャイアント・ミスカンサス(巨大ススキ)の組織培養苗を試験輸入出来ましたので、その紹介記事・報告でした。

研究や植物園等を除くと、ジャイアント・ミスカンサスの組織培養苗をバイオマス原料用として輸入したのは、最初ではないか(??)と思います。

国内で成長すれば、今後はこの地下茎を使って、増やすことも可能ですが、近々に大量のジャイアント・ミスカンサスの需要であれば、今回の様な組織培養苗を輸入した方が、早く簡単だと思われます。

追伸)
その後のジャイアント・ミスカンサスの成長の記録の紹介は下記に在ります。
追伸終了)

バイオマスエネルギー植物には、他にもあります。
最近、本Blogで紹介したドライソルガム等です。

日本では、通常の水分を多量に含むソルガム,或いはサツマイモ栽培等と云っている人もいますが、いずれも主にエタノール製造用原料用です。
ガス化等のバイオマス資源としては、水分過多で,殆ど期待できないと思われます。

そのエタノール製造も最近、ご存知の様な状況で、今後はどうなるのでしょうか??
エタノール製造工程のエネルギー使用量を考慮すると、カーボンニュトラルどころか、。。。と云う報告もあります。

尚、この組織培養巨大ススキの苗に興味がある方、或いは,今後栽培を希望される方、メールで下記に連絡下さい。

では、また。。。。
Joe.H

追伸)
 上記Blog記事は、一般公開情報です。
 何かご質問、ご要望、及びご意見等の具体的な相談のある方は、必ずご本人氏名、連絡先電話番号等を添えて、下記メール・アドレス宛へ、PCメールを使い直接ご連絡ください。
携帯メールの場合、携帯電話通話でしか、お返事できません。必ず携帯番号を添えてお願いします。
非公開情報など内容によっては、お答えできない場合や条件付となりますが、 可能な限り対応させて頂きますので。。。。
以上       
                                                                                                      
イメージ 12

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