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和敬静寂

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茶室で床にかけてある軸を眺める
あまり色のない部屋のなかで
赤い椿がその無味乾燥な空間に
命を与えるかのように生けられている


ぱち ぱち 
・・・と 炭の音
ついいましがた火をくべたさし炭の中に
勢いづくように炎がじんじんとまわりだし
炭の鼓動を揺さぶる


ほどなくお湯のしゅーしゅーという蒸気が
鉄の茶釜の中でぐるぐる舞い始める


ふすまの向こうは回り廊下
ひとつ戸を隔てただけで
指の先がかじかむような冷たい畳
雪見窓の外は

静かに雪が降っている



炭の音
蒸気の音
雪の音


確かに聞こえるものと
聞こえないけれど聞こえてくるような音






にぎやかな浅草の仲見世
もう一月も終わりだというのに
まだお正月の飾りの中で
あわただしく行き来する人たち


もちばなの可憐さと
華やかないろのかるたの飾り物


にぎやかなとおりのむこうには
大きな屋根の浅草寺
無数のお線香の煙の中で
目を閉じて手を合わせる人たち


両手を合わせ 煙を見ていると
その向こうに見えてくる
願いの成就で輝く光と
今の自分の心の重たさ



目に映る華やかな飾り
行きかう人々の笑顔
お参りしながら目の裏に描かれるもの


確かに見えるものと
見えないけれど見えてくるようなもの





7つの時から習い始めた茶道が
私に教えてくれたことは
ただ作法だけではなく
五感の先に在る感覚だったように思う

花が咲いて美しいと思い
鳥が啼いてその伸びやかさに憧れ
空を見てその変化に驚かされ
月を眺めて心が安まり
海に面すればすべてが包み込まれるような穏やかさを覚え

およそ 私の持つ感覚の源が
このすばらしい日本の四季の変化にあるのではないかと思うほど
幼いころからさまざまな感性を育ててきてもらったような気がする


千利休は 
「茶の湯とは 耳にて伝え 目に伝え 心に伝え 一筆もなし」
と説き 極めるところは茶道は心の働きであり 禅の教えと同じだと
弟子に諭した
お点前(お茶の立て方)や道具のそろえ方がいくら上手でも 心がないと
達人とはいえない と本の中に書かれている
これが 世に言う<一期一会>の教えにつながるもの


一度きりしか会えないひとなら
その最高の心でもてなしをしてあげたいという心



言葉も同じだと 私は想う
心に湧き起こった感性を
ひとつひとつ言葉にしていくとき
大切にただ難しい言葉を使うのではなくて
心に響いた感覚を大切に
詩を作っていきたいなと
・・このごろよく想う

そして
ここで出会った人たちと
短いけれどお互いにひとつの詩や散文や写真を通して
お話しするときを大切にしたいなぁと
・・このごろ楽しく想っている


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飛来☆星ラ
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