|
.
追いかけるあせりが花を染め
待とうとするせつなさが花を染め
歓びにときめく鼓動がまた花を染める
染められて
染まりながら
時が静かに流れていく
かすかな淡い冬の陽は
ほんのり優しく柔らかで
まるであなたの愛みたい
迷い雲の上からも
涙の雲の上からも
たとえ姿は見えなくても
陽が変わらず照らすように
そんな光を浴びながら
気ままに染まる紫陽花の
花のようなこの想い
冬の紫陽花見ていたら
静かに心がきゅんとした
色の移ろうその様は
やがて朽ちて土になり
彷徨い行き場をなくすのかしら
かなたで陽射しが高くても
紫陽花の花 照らすように
あなたの愛を信じたい
そしてすべてをゆだねたら
風になって飛んでいき
空でひとつになれるはず
きっと
ひとつになれるはず
.
|