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. 黄緑の 絞りのゆかた 袖通す 袂(たもと)に想い出 隠したままで 宵山の 夕暮れ間近の 通り雨 慣れぬ花緒で 石畳駆け 川端の 柳の風が 追いかける 結い止めの櫛 髪すべり梳(と)く 耳元で 銀のかんざし 戯れて しゃりんしゃりんと 鈴の音(ね)たてる 小走りに 迷いこんだら 袋小路 こんこんちきちの 鉦(かね)は何処に 鉦の音(おと) 探して鼓動 胸を打つ 火の見やぐらの お七のごとくに 愛しさは 季節を経ても 蘇る 燃えてたちまち 灰と化しても 雨が止み 時も場所も 戻りゆく 鉾立ち並ぶ 祇園祭に 宵山の 雨去りゆかば 星月夜 儚い燃えかす 天で瞬く * 袂>たもと、 宵山>よいやま、 川端>かわばた(京都の河岸には柳の木が植えてあります。) 結い止め>ゆいどめ、 櫛>くし、 梳く>とく、 鉾>ほこ、 ☆祇園祭>日本の三大祭の一つ。16日は祇園祭の宵山。 ☆こんこんちきち>祇園祭りのお囃子は、鉦(カネ)と笛と太鼓からなり、鉦(カネ)の音がコンチキチンと聞こえるところからこの音色が有名になりました。小さい頃祖母に連れて行ってもらった祇園祭、こんちきちんが通るよって手を引かれて見に行きました。 ☆火の見やぐらのお七>八百屋お七は恋しい人に火事があれば逢えると信じて、放火をして半鐘を鳴らしたという逸話があります。 .
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