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山椒の実を買ってきました。
細い小枝から、実をぽろぽろとそっと離して、お水に一晩つけます。
そのあと、あくをとって、おしょうゆとみりんとで煮詰めて、保存するのです。
煮詰めた山椒の実は、あさりやおこぶやたけのこや
ちりめんじゃこなどと一緒に煮たりします。
山椒の実を自分で煮るのは、今年初めて…
じつは、姉に教えてもらいました。
いつも京都に行ったときに、実山椒というものを買ってきて、
それを、佃煮を作るのに使ったり、うなぎを食べるときにふりかけたり
していたのですが、少しで結構高いので、今年自分で煮ることを決めました。
私にとって、山椒の実は、京都の香りです。
京都に住む叔母は、よくおこぶやたけのこややまぶきと炊いてくれて、
送ってくれましたし、幼い頃、この時期の母の作る煮魚や、煮物などいろんな料理に、
山椒の実が入っていたし、山椒の葉で飾られていたからです。
父や母が育ったところ・・小さい頃は一年のうちの3分の1は京都で過ごしました。
気がつかないうちに、いつのまにか自分のからだに染みこんでいる想い出の香り…
その香りをかぐと、一瞬にしてさまざまな記憶がよぎること。
あなたは、そんな香りをいくつ持っていますか?
いそがしい毎日の流れの中で、ともすれば自分を見失いそうになる時、
ひとつの香りが、忘れかけていたものを思い出させてくれることがあります。
忘れかけていたものを少し想い出してみたら、何となくうれしくなったり、
足取りが軽やかになるような気がします。
実山椒の香りをかぎながら…こんな歌を思い出しました。
「 清水へ 祇園をよぎる櫻月夜 こよひ逢ふ人 みなうつくしき 」
( 与謝野晶子 「みだれ髪」 )
祇園には、今どんな風が吹いているのでしょうか ?
もうすぐ…祇園祭。
( そうそう…最近、祇園祭の音が聞こえる詩に出逢いました…♪ )
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