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. セピアに染まった季節の上で 想い出をクロスステッチで閉じこめ 強がりの度合いを確かめようと コンパスの針をさし ひ弱な決心を弧で囲む 一人でいるとまだ寂しくて 心の隙間にいろんなカタチを そっと描いて涙する 泣かないで もう泣かないでと 寄り添い見つめる子犬の つぶらな瞳に映った無限の宇宙 遠い世界のどこかにきっと 光の矢を放つ星があるのを 信じられる気がした三日月の夜 モデル>とんちゃん 花>ドライのラベンダー . |
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. . エメラルドに輝く海 気まぐれな潮風が 飾りのないワンピースと 同じ色の波しぶきを立てる 手にした貝殻 空に翳すと ふたつの穴から蒼い空 飛行機雲をたぐり寄せ くるくる想いを絡ませる 君を通って私に繋がり そっと胸に縫い留めて 糸の結び目ひとつに閉じた 誰にも秘密のボタン記念日 .
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. 蒸し暑さで起きた朝 不機嫌な寝醒めの耳に しゃらしゃらしゃらしゃら 雨が葉っぱを洗う音 ぼんやりガラス窓見れば 覗いた私が写るはず 茶色い毛並みを逆立てた そこには緑の瞳の猫 想い出のリセットは案外たやすい ゆっくり伸びしてにゃあと啼き 遠くを見すぎて疲れた心に 細くて尖った爪立てる 出会うすべてが新鮮な魚 生まれたての気持ちを食べる 泣いてた昨日に尻尾を向け ぴょんと軽く越えていく 雨と葉っぱの贈り物 緑の瞳を持つ猫が 夢から抜け出し私の中に 不思議な勇気を与えてくれた 花>紫陽花 . |
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. たなばたのふたつ星が ひととせを経て出逢う夜 月の光を浴びながら 蓮の花が咲いていた 細く切った折り紙に 秘密の願いをそっと書く くるりと端を露で止め 巻いて永遠( とわ )になるように 小さな輪つなぎ星の道 宇宙がきらりと回りだす いつしか私も果てしなく この地球( ほし )離れて天の川 花>白い蓮 .
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. 雨が去り 地上の水が 乾いても 心の泉 果てる事なし 涙水 優しく守る 蓮の花 哀しみ笑顔に 変わる季節(とき)まで 恋しさにせつなくて 雨に打たれて泣いた朝 淡い色の花びらが 水をたたえて揺れていた 風の振り子は急ぎ足 季節時計の針進め にわかに梅雨をさらいゆく 蓮の花咲く半夏生 落ちない最後の涙の行方が 定まらないのを知っていて 零さぬようにそっと抱き 痛みを癒す時守る 花>蓮 *半夏生(はんげしょう)>>夏至を3つに分けた最後の3分の1の期間、夏至から数えて11日目の7月2日頃から七夕(7月7日)頃までの5日間を指します。半夏、別名カラスビシャクという半分葉の白い植物が生えだし、この頃から梅雨が明けだすといわれています。 .
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