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やっと9月。酷暑の8月を何とか乗り切るもまだ30度前後の日が…。でも狭山スキー場では人工降雪が。サッカー、イニエスタ見に行こう!

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最近話題の本の中から…その62「遠藤保仁」VS「イヴィチャ・オシム」


■遠藤保仁氏の著書「信頼する力(ジャパン躍進の真実と課題)2011年1月10日発刊」その14
2010年4月10日発刊
著者:遠藤保仁「1980年(昭和55年)鹿児島県鹿児島市生まれ。鹿児島実業高校卒業後、98年、横浜フリューゲルスに入団。翌年、京都パープルサンガに移籍。2001年からガンバ大阪。MFとしての精度の高いパスやFK、PKが持ち味。09年アジア年間最優秀選手に選ばれる。10年の南アフリカW杯では、計4試合全てにスタメン出場し、デンマーク戦では直接FKからゴールを決めた。」

以下同書の内容については、私のコメントを織り交ぜながらご紹介していきます。 
 
 
 44.コミュニケーションの重要性

  愼逎▲侫螢大会では、コミュニケーションの重要性をすごく感じた。ガンバの若手もそうだけど、今の若い選手は「自分はこうなんです」、「こうしたいんです」というのをあまり言わないし、自分に何が求められているのかも聞きに行かない。それじゃいつまで経っても、お互いのことはわからない。』

 ◆慍兇牢篤弔砲い蹐い躙世Δ掘△錣らないことがあれば聞きに行く。選手間でも疑問に思うことは、ピッチだろうが、ロッカーだろうが、すぐに聞く。』

 『そうやってコミュニケーションを取って、監督が何を要求しているのかを理解し、自分がどういうプレーをすべきかを明確にする。そうすれば迷わずにプレーできる。そこでウジウジ考えて「何も言わない、聞かない」では時間を浪費するだけだし、結局は良いプレーができず、スタメンから外されてしまう可能性だってあるのだ。』

 ぁ悒灰潺絅縫院璽轡腑鵑鮗茲襪箸いΔ里蓮言うまでもなく、極めて基本的なことだ。(中略)「自分は若いから、監督にいろいろ物申すのは気が引ける」なんて思う方がおかしい。海外では、年齢に関係なく、自己主張しないと一人の選手として人間として認められないくらいだ。』

 ァ愼本の選手は、組織の中の一員であることを意識し過ぎて、自己主張は「ほどほどに」と思っている。でも、自分の考えていることを相手に理解してもらい、自分の相手のことを理解しないと決してチームは強くならない。』

 Α惺い、南アフリカで日本代表チームはコミュニケーションがよく取られていた。フォーメーションが変わったり、選手が入れ替わったり、時間が無い中で危機感を覚えての行動だったと思うけど、頻繁にポジションごとに話し合いをして、お互いの考えを摺り合わせていた。』

 А愡前にそうした地道な努力があったからこそ、試合では組織的な守備が機能したのだ。監督に言われていることだけをやっていても、あそこまで短い時間で守備を成熟させることは難しかっただろう。』

 45.日本のスタイルを確立する

  慳滅鬚ぅ汽奪ーとは、どういうものだろう。スペインのサッカーは、面白いと言われる。人が絶え間なく動き、多彩なパスを繋ぎ合わせ、ゴールへ向かっていく。高い技術と戦術眼に裏付けされたサッカーは、ワールドカップで優勝を果たし、世界を魅了した。確かに、スペインのサッカーは俺も好きだし、理想でもある。』

 ◆悗任癲△修譴呂修離汽奪ーをやれる能力のある選手がいて、初めて成り立つものだ。ドイツ大会の時は、日本も攻撃的なサッカーだった。個人能力の高い選手を集めて、ボールを繋いで攻める。でも、結果はどうだったかというと一勝も出来なかった。』

 『その時、ジーコに言われたのが、「フィジカルが足りない」ということだった。「何を今さら」と、思ったけどね。』

 ぁ愼逎▲侫螢大会では、イタリア的なサッカーで戦って、二勝を挙げた。でも、守備的だし、点が取れないので「面白くない」と言われた。「それは、違うだろう」と、言いたい。俺は、いくら面白くて、良いサッカーをしても負けたらダメだと思う。』

 ァ愍,辰峠蕕瓩謄汽奪ーは認められるものだし、社会的な評価を得られる。その評価がチームのスタイルになるのだ。2005年、ガンバ大阪のサッカーは3点取られても4点取って勝つ、という超攻撃的サッカーで非常に面白いと言われた。でも、あそこで優勝できなかったら「所詮は優勝できないじゃないか」と、鼻で笑われていたと思う。』

 Α悗修ΔいΨ亳海あったので、俺は勝利にこだわった。それに、ワールドカップに出場した国を見渡しても守備と攻撃の両方を高い次元で機能させている国は、スペインやドイツとか、ほんのわずかしかいない。その両方をきちんとピッチで体現できるようになるには、途方もない努力と時間が必要になる。すぐに、やればできるというものではない。』

 А愍,辰討眄錣ながいろいろ言われるのは、日本に「国としての戦い方」が、まだないからだと思う。スペインのように、どんな監督が来ても「パスを繋ぐサッカー」をするというような国の戦い方がない。実際、日本のサッカーは、目指すべき方向をしっかりと把握しているとは言い難い。』

 ─愨緝輯篤弔(中略)監督の国籍もサッカー観もさまざまだし、戦い方もその都度、ガラリと変わってきた。日本が強くなるためには、スペインのように国としての戦い方を早く見極め、確立していくことが絶対に必要だ。』

 『新しい監督が来る度にスタイルが変わるようでは、いつまで経っても「日本本来の…」という言葉でサッカーを語ることはできない。』

 46.ベスト16を冷静に受け止める

  愼本のベスト16進出は、多くの国を驚かせた。守備的な戦いだったにしろ、勝てば、やはり注目される。そして、日本という国を見る目も変わってくる。』

 ◆惻尊檗▲汽奪ー協会の人や海外でプレーする大輔とかは、どこに行っても「日本の戦いは素晴らしかった」と言われたという。でも、これは裏を返せば、「日本はたいしたことない」と思われていたということだ。』

 『それが、いきなりベスト16に進出したものだがらちょっと驚いただけ。純粋に日本という国の実力を評価されたものではないと思った方がいい。』

 ぁ悗泙拭▲戰好16になったからといって、世界で16位以内の力があると考えるのもおこまがしい。ベスト16は、あくまでも南アフリカ大会での結果であるということを胸に刻んでおく必要がある。』

 ァ愼本は、これから「ベスト16」が普通にならないといけない。(中略)日本選手の市場もより活性化し、今よりももっと多くの選手が海外でプレーできるようになるだろう。そうなれば、Jリーグ自体も世界からもっと注目されるはずだ。』

 Α慇こΔ痢日本を見る眼を変える。南アフリカ・ワールドカップでの躍進が、そのキッカケになればと思っている。』

 47.ドイツ、チリ、スペインのすごさ

  悒好撻ぅ鵑離汽奪ーは本当に魅力的だったけど、俺が驚いたのは、ドイツだった。ドイツがあんなに素晴らしいサッカーを見せるとは思わなかった。』

 ◆悒哀襦璽廛蝓璽阿僚蘋錙▲ーストラリア戦から見ていたけど、すぐに良いチームだと気付いた。攻守の切り替えが早く、運動量が豊富で、非常にアグレッシブだった。』

 『ケーヒル(エバートン)が後半11分に退場してしまったオーストラリアにとっては厳しい状況だったけど、それでも4−0で相手を圧倒したドイツの力は本物だった。』

 ぁ悒戰好8でアルゼンチンを破った時は、本当に「強いなぁ」と感じた。スピーディで心臓をえぐり出すような鋭いカウンターは、大会屈指だった。』

 ァ慇議召箆叩俺は、メスト・エジル(レアル・マドリード)やトーマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン)、サミ・ケディラ(レアル・マドリード)など、今回活躍した選手をほとんど知らなかった。』

 Α悒潺絅蕁爾肇┘献襪蓮△垢瓦目立っていたし、能力も高い。ドイツに若い、いい選手が出てきたなと思った。これからのドイツは、目を離せない注目の国になったと思う。』

 А悒船蠅離汽奪ーも非常に面白かった。突出した選手はいないけど、ビエルサ監督の下、よくまとまっていて、チームとしての強さを前面に押し出して、攻撃的に戦っていた。』

 ─悒繊璽爐組織としてまとまり、お互いに完璧な連係が取れれば「ここまでやれるんだ」というのを見せてもらった。チリは、俺らがお手本にすべきチームだね。』

 『スペインが、優勝したのはすごくいい傾向だと思う。ガチガチに守って、1点を守り切るチームが優勝しても面白みがない。大会前、俺はスペインを優勝候補の筆頭に挙げていた。』

 『ワールドカップ欧州予選は十戦して無敗だったし、チームとしての完成度が非常に高かったからだ。中心選手であるシャビやアンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケツ、ジェラール・ピケら7人がバルセロナでプレーしており、もともと土台ができていた。』

 『それにカルレス・プジョルら経験のある選手と若手とのチーム構成のバランスも良く、本当に隙がないチームだった。』

 『チリ、スイス、ホンジュラスと同組だったけど、どう見てもチーム力がズバ抜けていたからね。(中略)毎回、美しいサッカーを展開していたわけではないけれど、ドイツ、オランダという強豪国に勝ち切るというのは、本物の力がある証拠。』

 『それを代表チームで、しっかり出せるのは、本当に凄いことだと思う。ただ、スペインのパスサッカーを「うまいなぁ」と、漠然と見ていてはいけない。』

 『シャビを中心としたパス回しは、それが自然で当たり前のように見えるけど、そのために1人1人がどれだけ動いているか、どれだけ考えてプレーしているのかを見落としてはいけない。』

 『ステップ1つにしてもすごく工夫しているし、1つのトラップで1人を簡単に抜いてしまうほど精度が高い。そういうディテールを抜きにスペインのパスサッカーは語れないし、実現もできない。』

 亜愆蔽韻修Δ妨えて、実はとてつもなく難しい。それを簡単に見せるところがスペインの凄さだ。だから素晴らしいとも言える。』

 院悒錙璽襯疋ップ優勝国のサッカーは、その後のサッカーのトレンドになると言われている。これからスペインのサッカーを模倣する国が増えてくれば、もっとサッカーは楽しくなっていくはずだ。』

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