NO BALANCE, NO LIFE.

長男7才、次男3才になりました。ぼちぼち復活しようかな〜

全体表示

[ リスト ]

【告白】映画評&書評

映画に続いて原作も読み終えました。


結論から述べますと、
この作品は映画の方が格段にパワーアップしています。

『映像が伴うんだから、そりゃ映画の方が面白いに決まってるだろ』
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
でも、
原作のある映画(特に邦画)で、映像化が成功している作品がどれほどあるでしょう。
原作の評判が高ければ高い程、その映画化が失敗した例の方が多いのではないでしょうか。

この【告白】は原作も面白い。
でも、映画の方が更に面白い。
いや、むしろ《映画になって、より洗練された》という表現の方が良いかもしれない。

もし、どちらも未見の方がいらっしゃるなら、原作から入ることをお勧めします☆


まず、原作の良い部分は、
登場人物それぞれの人格形成の経緯がこと細かく描かれているので
《なぜ事件に至ったのか?》が非常に説得力を持っています。
この部分は映画よりも良い点といえます。

そして、あえて残念だった点を挙げるなら、
肝心の【少年A】【少年B】の描写。

【被害者の母】【加害者の母】の描写においては恐ろしくリアルで素晴らしい!!
これは、おそらく作者の等身大のキャラだからだと思われます。
もしも『自分が被害者の母親になったら?』『加害者の母になったら?』
両側面の不安や恐怖が、同じ女性が抱える目線で描かれるからこそ
非常にリアリティがありました。

【少女】【B姉】の描写も的確だったと思います。
これも、かつて作者が経験した少女時代の目線で描けるからなのでしょう。

【男性教師】の描写も秀逸で面白かった。
きっと、これまで出会って来た成人男性の中にモデルがいるのかもしれませんが
良く描けている登場人物だと思います。

と、ここまでは非常にリアルで読み応えがあったのですが、
これが、こと肝心要の【少年A/B】の描写になると、
それまでの勢いが急に失速したような印象を受けました。

そこに至るまでは、まるでノンフィクションを読んでるかのように引き込まれていたのが
終盤に至ると、急に妄想チックになったような。。。

これは、僕が男性だからでしょう。
はるか昔とはいえ《少年時代》を経験したことのあるオッサンにとって
彼らの描写には、いささか違和感を覚えたのです。
おそらく、この女性作者が最も描写しにくかったキャラなんじゃないでしょうか?

それでも素晴らしい作品です。
この書評は面白かったからこそ感じられた難癖と言っても良いくらいです。


さいごに、
この原作が映画化に成功している点として僕が感じたのは、
その《欠けていた少年の心理描写を男性監督が補った賜物》なんじゃないでしょうか。
もちろん、この監督の才能である《毒気ある映像表現》が実を結んだのは
言うまでもありません。

ジックリ、ジワジワと読み進められる小説。
アッという間に破滅へと転落する恐怖を味わえる映画。
どちらも傑作であるのは間違いありません。

もし、これから両方を楽しもうという方がいたら原作から入ることをお勧めします☆
その方がそれぞれの良い部分を堪能できると思います。

でも、この作品が提起している問題を冷静に受け止めて考えられるので
客観的立場で見られる映画の方が僕は好きです。

閉じる コメント(10)

顔アイコン

へ〜〜〜〜っ!!
ちょっと映画に今日に湧きました〜(*^m^*)
私原作を読んだんです。
本屋のスタッフみんなで回し読みしたんですけどね(笑)
私は皆が言うほどハマれなかったんです。
ひろさんのご指摘の所がどうも入りこめなかったというか・・・
なのですごく映画に興味わいちゃいました^m^

2010/6/14(月) 午前 8:36 [ あずっち ]

ご訪問ありがとうございました☆
私も映画化は大成功だったと思います!
私は原作を読んでから観ましたが、正直映像化は難しいんじゃないかな〜って観る前はあんまり期待してなかったんです。
でも見事に原作の淡々とした雰囲気を壊さずにうまくできていて、冒頭から引き込まれました。
また原作が読みたくなりましたo(^-^)o

2010/6/14(月) 午後 3:47 [ ななきち ]

テレビでのCMでとても気になっていた映画でした。でも怖いなぁと思って、いつかDVDが出たら見ようかな…程度でした。
でも映画館に行くのはなかなか厳しいので、原作読んでみようと思います。

2010/6/14(月) 午後 11:21 [ ゆきまろ ]

顔アイコン

映画観てから、原作読みました。
映画より原作が怖くなかったです。
それは、映画を観て内容を知ってたからではなくて、
きっと、映画の方が怖い=映画の方が面白いからだったのでしょうね。
良い映画だったのかどうかは疑問ですが、私にとっては、かなり印象に残る衝撃的な映画でした。

2010/6/15(火) 午後 9:25 [ ryu**a ]

そうそう、たいてい映画化されると原作を窮屈に詰め込んだみたいになっちゃうんですよね。
その点、映画化されてさらにパワーアップとはますます興味シンシンです☆
そういう意味では映画のみでもいい感じですか?

2010/6/15(火) 午後 10:23 myu**yuii*ii

顔アイコン

アズさん>本来なら、【より想像力を求められるのは映像より本】という先入観がありますが、ことこの作品に関して言うと、原作の方が描写が細かく情報が多いんですよね。これが映画になると力強いワンカットの映像を見せられて、人物の内面を視聴者が想像で補うという【逆転現象】が起きてます。
見る人の価値観によって、いかようにも見方が変わる映画だと思います☆

2010/6/16(水) 午前 0:07 HIRO@12kick.papa

顔アイコン

ななきちさん>コメントありがとうございます☆^^
あの原作と中島監督の出会いは本当にこれ以上ない奇跡だと思います。
残酷な行為と違和感のある明るさ。静かに重く引きずられる雰囲気は見事でしたね♪

2010/6/16(水) 午前 0:13 HIRO@12kick.papa

顔アイコン

ゆきまろさん>原作も良いですよ☆
原作の方はドラマティックな展開というのがなく、淡々と個々の告白毎に構成されているので、まるで実在の手記でも読んでるかのような世界観が魅力だと思います☆

2010/6/16(水) 午前 0:17 HIRO@12kick.papa

顔アイコン

ryu**aさん>コメントありがとうございます☆
色んな方のレビューを拝見しましたが、その数たるやスゴいですね。
内容の善し悪しのレビューがこの映画の評価ではなく、見終わった後のコメント数こそがこの映画の真の価値だと思います。

2010/6/16(水) 午前 0:21 HIRO@12kick.papa

顔アイコン

myuさん>映画のみで充分にこの作品を満喫できます。
映画を見たら原作の世界観がまどろっこしく感じます。^m^;
本だと一気に読破しても最速で半日は要するでしょう。育児の合間をぬうにしても、むしろ足を運べるなら映画の方が106分と拘束も短いですから合理的と言えます☆^^僕は映画の方が断然すきです♪

2010/6/16(水) 午前 0:28 HIRO@12kick.papa


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事