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養老孟司と宮崎駿の対談をまとめた本【虫眼とアニ眼】を読んだ。
実に興味深い話ばかりで、ページ数こそ少ないけれど
彼らの発言に含まれる情報量は凄まじく、
それらを咀嚼しながら読み進めるのにかなりの時間を要する。
しかし、その一言一言に含まれる問題提起や愛情などは、
言葉の数以上のものを孕んでいて
この本から得られるものはとても言葉にできるものではない。
宮崎さんが事あるごとに
「色んなインタビューを受けるが言葉にできないからアニメにしてるんだ!!」
っておっしゃるのが良く解る。
この本も正にそういうスタンス。
そこにそういったものを理屈に変換できる養老さんが解釈を添える。
この本から得られるものは言葉に出来ないけれど、
この本を読んで【僕が自分自身を省みた事】を綴ってみたいと思う。
こんなに皆が【人間嫌い】になってる時代はないんじゃないか?
こんな衝撃的な投げかけから、この本は本題へと入っていく。。。
☆人間の本来の生物として持っている感性が失われてる(変容している)
養老さんが蝶々の生態を一例に挙げているのですが、
蝶というのヒラヒラと飛んでいるけど、テキトーに飛んでる訳じゃない。
【蝶道】と呼ばれる道に従って飛んでいる。
前を飛ぶ仲間の後を追うわけでもなく、各個体がそれぞれ周囲の環境を把握し
それに準じてデコボコにフワフワ飛んでいるらしい。
ベトナムとかに行くと個体数が多いから、その道がハッキリと見えるそうです☆
しかし、人間がその蝶道を遮るように物を建てたら、その法則性を失ってしまうのだとか。
つまりは、生き物には環境のディテールを読み取る感覚が備わっている。
そういった自然界の法則性を無視して、一律の建造物を建ててるのが人間なんだと。
人為的な一律の環境に生活することで、それらを読み取る感覚を手放した人間は
その感覚を【人との差異を見つける】ことに注ぐようになったのではないか?
この部分を読んでフと考えた。
そう、2人がおっしゃるように世の中はもっと細かく複雑なディテールに溢れているのに
僕は子供に対して「あ、虫がいる」とか「犬、木、花」という表現しか用いていない。
同じバッタでも「オンブバッタ、ショウリョウバッタ、アシナガバッタ、トノサマバッタ」
蝶々だって「シジミ蝶、モンシロ蝶、アゲハ蝶」色んな種があるはずなのに
すごく大雑把な説明しかできなくなってる。
なるほど!
環境がシンプルに様式化されるから、他人との差異が気になり始める。
「アイツが気に入らない」だとか「アイツはダメなやつだ」とか。
人間に関心が向きすぎてしまう。
だからイジメが深刻になる。
ひじょうに納得のいく話だ。
一律の水準に収めようとするくせに、個性尊重だのを求める大人。
自由な選択肢を与えられない教育環境で個性なんて養えるはずもない。
今の子供は物心ついた時から「間に合わなくなる」って脅され続けている。
そして「お前はダメだ」ってレッテル貼られてからも学校に通うなんて拷問ですよ。
だからといって文部省や教師だけのせいにしちゃいけない。
みんなでよってたかって、そういう社会にしたんですよ。
と宮崎さんは言う。
小さいことばかりに眼がいくことを「木を見て森を見ず」という言い方をしますが
現代の社会は「森を見て木を見ず」になってるんじゃないかと思う。
しかも、その森は都会の真ん中に植生させられたもので
電線や住居に掛かるほど伸びると剪定されてしまう。
同じ生物にも色んな種があるように、同じ植物でも色んな品種があるように
【子供】にも色んな性格があっていいはず。
ディテールを見る眼があれば、色んな差異を受け入れることが出来るのに。
またお2人はこうも言っている。
結局は子供がどう育つかなんて判るわけがないんです。
さも『一定の手続きを踏めば、こういう子供になる』みたいな事ばかり言われ過ぎてる。
人間の周囲から自然を消しちゃうと、そんなことすら判らなくなるんだ。
先はどうなるか判らない。それこそが【生きる】ってことなんだ。
そんなに先のことが見えないと生きられないのか?と問いたいですね。
闇雲に【勉強しろ!】と唱えてきた社会は金融破綻によって化けの皮が剥がれた。
職を失うと同時に【生きる術】を見失う人が溢れた。
その姿を実態の伴わない【個性尊重】で育てられた次世代が目の当たりにしている。
この世の中を達観している2人のジジイから説教を賜われる。
そのうえで子育てに挑める自分のタイミングを僕はとてもありがたく感じる。
もっと細かいディテールを読み取る感覚を思い出さなきゃ。
それはきっとどんな環境下でも色んな幸せを見つける眼を養うことに通じると思うから。
そんな事を考えさせられた一冊でした☆ ちなみに今、新潮社2010年の文庫100冊にこの『虫眼とアニ眼』も選ばれてます。
これを読むと
☆『もののけ姫』で描かれる【人間の欲と自然との共生】
☆『千と千尋の神隠し』で描かれる【爺婆の介助によって自立する千尋】
☆『ハウルの動く城』で描かれる【サリマンの期待が生んだハウルの引き蘢り】
☆『崖の上のポニョ』で描かれる【理想の育児環境】【死生観の養える環境】
これらが100倍おもしろくなります。^^
この内容で500円でお釣りがくるんですよ☆
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パパ本 書庫
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今月号は... 【AERA with Baby 2009年12月号】(朝日新聞出版より) ◎どこが違う?男の子、女の子の育て方スタイル ◎いないと不安、いると面倒!?「ママ友づきあい」どうしてる? ◎そのけがは本当にママだけのせい?子どもの事故は、もっと減らせるなどなど。 今回も興味深い記事がテンコ盛りです☆ |
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タモリ倶楽部の恩恵なのか、最近は鉄ヲタに対する世間の受け入れが随分と オープンになったな〜という印象があります。 子どもが電車に興味を持つ様になって、あらためて電車の魅力に惹かれるママもいるとかで こんな本を見つけました☆ これは東京近郊の路線だけですが、売れ行きが良ければ各地の路線版も発行されるかも? イツキは今のところ、電車よりも工事や特殊車両が好きなので 今回は立ち読みだけで買わなかったのですが、 電車が見える場所、消防車が見える場所、飛行機が見える場所。。。 それだけで特別な子どものお散歩コースになるんですね☆ 先日、飛行機で兵庫に帰省した時も、浜松町〜羽田間のモノレールに乗ってる時の イツキのテンションは凄まじかったですね。 新幹線と並走するし、特殊車両も見れるし、もちろん飛行機の離着陸がみれるし☆ いつか埼玉の鉄道博物館に行かなきゃな〜。^m^
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毎月購読している『AERA with Baby』に2009年6月号が出ました☆ 毎度、毎度、ウチの家庭をリサーチしてるのか!? と思うくらい、今回もタイムリーな特集が組まれてます。 ◎ふたり目のハードル ◎おむつはずしのストレス ◎「歩く」大研究 素晴らし過ぎますっ!! すでに【2人目を授かったと】いう、第一子同期のブロガーさん達から、 次々とおめでたい報告が挙って来てますし〜♪ 我が家はというと、まだ全っ然 予定など立っていませんが、 『いつごろがイイかな〜?』なんて、ホントに漠然とした形でチョクチョク 話題に上がったりしてます。 また、この特集『ふたり目のハードル』では、なんと 少子化対策担当の小渕優子大臣に直撃インタビューしてます! そして、今まさに!という特集がトイレトレーニング☆ 我が家は保育園に通わせているので 園でのアドバイスを参考にノンビリ取り組んで行こうかな?
ってな感じの、ひじょうにノーテンキ&他力本願な姿勢で、あまり積極的に取り組んではいません。f^^; でも、今回の特集でトイレトレーニングがどういうものなのか、 色んな家庭のアンケートやレポートを通して垣間みることが出来ました。 我が家も『チッチ出た☆』っていう事後報告が出来てきてるし、 トイレットペーパーを千切って入れて、ジャーって流すことに興味を 示し始めてるから、もっと真剣に取り組んでもイイのかな〜?とも思うけど、 これがなかなかね〜。。。w やはり、お風呂前とか寝る前などの“生活リズムの節目”でトイレに行く習慣を 身につけさせるところから始めてみようかな? 今夜、ハニーに本を渡して一緒に話し合ってみようと思います☆
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