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オランダのアース&ファイアのセカンドアルバム、邦題「アムステルダムの少年兵」(なかなかいい邦題だ)。
言うまでもないが、かのモーリス・ホワイト率いる偉大なるブラック・コンテンポラリー・グループ「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」とは無関係。ちなみにEW&Fの結成が1970年、アース&ファイアは1968年。アース&ファイアの方が早かった。。
ファーストアルバムのオランダ盤は紙マッチを模した変形ジャケット。英国盤はフォノグラム系激レアレーベル「ネペンサ」からリリースされたロジャー・ディーンのイラストによる超変形ジャケットで、オランダ・オリジナル盤の10倍くらいの値段で取引される有名なレア盤だ、その英国盤の神々しいまでのジャケットの存在感に対し、中身はシックスティーズ・ポップスでプログレ化してくのはこのセカンドアルバムから。
レア度ということではファーストアルバムの英国盤があまりにも突出しているが、このセカンドアルバムからはそれほどのレア盤ではなくなる。ということで、例によって「いつでも買えるか・・」的に後回しにし、昨年たまたまオランダに行ってレコード探しをしたところ、なかなか見つからない。本国に行けば中古盤が溢れていると思っていたら、さにあらず。そうこうしている間に買わずに帰ってきてた後、日本でマニアの方に今まで気がつかなかったちょっとした点を教えてもらった。
曰く、黒地の表ジャケットにタイトルとバンド名がクレジットされているが、この文字部分が金箔押しのものと茶色のオフセット印刷のものがあり、前者がファーストプレスではないかと。。
今まであまり興味が無かったので気に留めていなかったが注意して探し始めると、なるほど茶文字印刷のものが多く、金箔押しはみかけてもコンディションが悪かったりと意外に難しい。
こういうさりげないポイントを見つけると途端に購入のプライオリティが上がったりするのがマニアというもの。
かくて、どうにかこうにか美品とはいかないが比較的まともなコンディションのオリジナル盤を購入。
いやいや、なかなかどうしていろいろあるものだ。。
かくて、購入したレコードを聴いてみると。。
ファーストアルバムは紙ジャケットCDで購入して聴いていた。女性ヴォーカルのJerney Kaagmanのヴォーカルがちょっとかすれている感じがLOVE PSYCHEDELICOのKUMIを思い出し、少し時代がかったアレンジとわかりやすいメロディがとても気に入ったのだが、セカンドアルバムは評判通りのプログレだった。
メロトロンやオルガンを大胆にフィーチャーし、B面のアルバムタイトル曲は組曲構成。長尺の曲が中心でアレンジもドラマチックというか大仰だ。加えて女性ヴォーカルをフィーチャーということでもう少しプログレ・ファンの間に人気があってしかるべきな気がするが、なぜそれほどリスペクトされていないのだろう。。。
何度か聴いてみてこれが理由か?と思えるのは、
・全体的にテクニック志向ではない
・わかりやすいメロディが根幹でアレンジだけがドラマチックなプログレになっている。
・全体的にアップテンポの曲がなく、もっさりと進行している。
あくまで私的な印象なので当たっているかどうかは自信がないが、なんだか女性ヴォーカルの入ったムーディー・ブルースとでもいうのだろうか?
発表されて30年を経過し、いろいろ音楽を聴いた耳で聴くと逆にプログレ的なアレンジが邪魔にさえ聞こえる。
奥行きがあり臨場感のある録音と繊細なカッティングがすばらしく、中音域のエコー成分の素晴らしいとても良い音だが、却ってシンプルなメロディを生かしたファーストアルバムの良さが際だってくるような気がする。
うーん。。。ファーストアルバムの英国盤が高い理由がなんとなくわかったような気がする。
でもこのアルバムも意欲作ではあるし、内容も決して悪くない。最高傑作にあげる人も多いが、その通りだと思う。特にいじったところのないメロトロンの音色も美しい。アルバムのラストを飾る「SONG OF THE MARCHING CHILDREN」のエンディング部分が、そのタイトルから連想するありがちなボレロのリズムのアレンジなのだが、5拍子ボレロというところが面白い。
ということで、同傾向にあるというサードアルバムもそのうち聴いてみよう。。。
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右上のポリドールマーク、赤の物があるらしいんですが、見たことないですか?
サードはインサートの紙質が何種類かあって、どれがオリジンだかわからんです〜。
2010/3/21(日) 午後 7:17 [ はっぴーまん ]
うーん、私はまだ見たことありません。でもあっても不思議じゃないですよね?というか白ロゴの方が不思議。サードもメロディの俗っぽさ(笑)とプログレ・アレンジがいい具合に組み合わさった傑作ですね。個人的にはカヤックもそんな印象です。サードのインサートって厚紙のものがあったり、紫っぽい色じゃないのがあったりするんですか?
きっと売れたレコードなんでしょうね。
2010/4/3(土) 午後 11:52