安田隆夫 エンペラーへの道 〜成功者から学ぶオンリーワンの経営術

ドン・キホーテ創業者、安田隆夫氏のこれまでの事業、著書、インタービュー等の軌跡を追いながらエンペラーまでの道を探る。
つかむ、の発想が基本的な間違いだ。

 

目の前にチャンスがあれば、誰だってそのチャンスをものにしたいと思っているだろう。チャンスは成功のきっかけというイメージが強いからこそ、多くの人はこのチャンスという言葉と成功を結びつけているのではないだろうか。しかしながら、このチャンスに対してきちんとした対応法はあるのだろうか。誰もがこのチャンスを掴めるわけではないし、チャンスがいつ巡ってくるかもわからない。今回はこのチャンスについて話を展開したいと思う。
 
『チャンスは前髪をつかめ、とよく言う。チャンスは突然現れてすっと去っていくから、素早くつかまえなければチャンスは逃げていってしまう、という意味だが、果たしてそうだろうか、私はこの意見には与しない。現実的には何がチャンスかわからないし、前髪なのか、後ろ髪なのかもわからない。うまく前髪をつかんでもそれに振り回される怖れもある。』
 
非常に面白い。安田氏は世間で出回っている言葉に対して真っ正面から異を唱えているのである。これは、長年経営者として第一線で働いて来たからこそいえる言葉の重みではないだろうか。
 
ITバブルと言われた時代には、このチャンスに振り回され、実力以上の舞台に立ってしまったために堕落してしまった人たちが少なからずいた。株式公開によって返さなくてもいいお金が市場から集まり、何億円ものお金に恵まれたものの、結局は撤退を余儀なくされた人々だ。風が吹いてきて、たまたまお金が入って、本人もその気になったが、実は身の丈知らずで、風向きが変わったら元の木阿弥以上に信用もなにもかも失った。この事はチャンスだけ掴んでも、それを活かしきる基本的な能力がなければどうにもならない、と言う事を物語って居る。』
 
確かにITバブルによって多くの若い経営者がチャンスを掴み、またそのチャンスによって堕落していってしまったのではないだろうか。地力がまだないにもかかわらず一瞬のチャンスによって向上してしまった自分の立ち位置は地力によってしか、その後の成長を手助けしてくれないのであろう。そう考えると一瞬のチャンスをものにするのも、考えものではある。
 
『ここで決定的とも思える間違いは、チャンスをつかむ、という発想である。つかむ、といえばなにやら大層なことに聞こえるが、これはどっかにチャンスというものがあって、それがこっちに向かって転がってくる、それをつかむんだ、ということで、早い話が努力せずに成功する法のようなものだ。ずいぶんと虫のいい話である。』
 
確かに、努力がないチャンスは意味がない。自分にしっかりとした努力があり、その裏付けとなる強さがあるからこそ強くなるのではないだろうか。
 
下記参考文献より一部抜粋
参考文献:土壇場の逆転力 〜瀬戸際の勝ちを拾う人生戦術書〜

安田隆夫 著



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幸運到来は可だが、不運は察知不可能。

 

前回のブログで、幸運と不運は交互にやってくるものであるという話を展開し、その幸運と不運の変わり目を特定するような事はできないのかという点について触れてきた。実際、その変わり目というのを知りえる方法はなく、さらにいえば、幸運の訪れは不運続きの時代において感覚が研ぎ澄まされているからこそ察知が早いが、不運の訪れは誰にも察知できないような突然襲ってくることが多いという話を展開してきた。今回のブログでも前回に引き続き、この話についてドン・キホーテを創業した安田氏の意見を紹介しながら進めていきたいと思う。

 

『自分とは異なる視点や思考法を持つブレーンで脇を固めておけば察知できるか、というとこれも余り期待できない。組織の健全性を保つために異分子を組み入れろというが、理屈はそうでも本当に異分子を組織に入れる事は難しい。危機管理技術の有無はあるだろうが、人間は全く異質というほどには変わらないのだ。』
 
自分の身の回りに同じ思考を持つ人が多くいても、結局は自分と役割が重複するから意味がないのだと思う。もちろん、同じ思考回路を持ち仕事をどんどん進めてくれるのは助かるが、このような危機回避の観点からいうと違うのかもしれない。しかし、自分とは異なる思考法であったとしてもこの不運の察知はできないという。それくらい難しいものなのだ。
 
『社外重役制度もいいが、実態は同じ経営者同士であるから、異分子というほどのものではない。我々の思考と全く異なる異分子を入れる、となったら精神病理学の対象者しかないだろう。あるいは占い師とか超能力者とか、そういった方以外にはいない。その意味では実効性を期待できる異分子というのは、ほとんど言語矛盾に近い。』
 
では、社外重役制度はどうだろうか。答えは否であった。ある意味こちらこそ同じ役目を持っているのかもしれない。それはお互いが経営者の思考であるという意味を持っている。
 
『不幸は予期せぬ形で突然やってくるから、治にいて乱を忘れず、の精神で幸運のときにこそ不運に備えろ、という理屈ももっともらしく聞こえる。しかし、その程度で不運が回避できれば苦労はない。備えは想定内でしかできない。しかし、不運はその想定を超えるから怖いのだ。それなら幸運時に目一杯風に乗って基礎体力を養っておいた方がいい。どうせ不運に見舞われるなら、行けるときに行けるだけ行って体力増強を図って置いた方が得なのだ。』
 
この幸運と不運が交互にやってくるという意味において、やはり一番健全なのは幸運な時に不運になってしまった際にどのように立ち回るべきかをきちんと検討し、対処しておくことなのかもしれない。先に手を打っておけばそれなりに対策を講じる事が出来るのではないだろうか。
 
『不運は回避できない。いつくるかもわからない。その変わり目を知ろうとするより、不運になった時にじたばたせずに耐え忍ぶ覚悟を決めておいたほうが実用的だ。不運はくるが必ず去って、次に幸運がやってくる。その日まで耐える覚悟をもった方がいい。』
 
下記参考文献より一部抜粋
参考文献:土壇場の逆転力 〜瀬戸際の勝ちを拾う人生戦術書〜

安田隆夫 著



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幸運到来は可だが、不運は察知不可能。
 
ビジネスをしていると、幸運と不運のどちらにも遭遇をする。これは景気という言い方もあるし、別に景気がよくない時でも自分が乗っている感覚を味わうこともある。誰にも特定出来ない要素があるからこそ「運」として表現をするのではないだろうか。では、この運について、実際にその変わり目、潮目になる部分を知る事はできないのだろうか。これが出来れば非常に物事をうまく進めやすいだろうと思う一方で、そんな器用なことができるのだろうかと思わされる反面もある。では、この点については、安田氏はどのような見解を持っているだろうか。この点について安田氏の著書より該当箇所を引用し紹介をしたいと思う。
 
『幸運と不運は交互にやってくる。それならこの運の変わり目をあらかじめ察知できればダメージを回避出来る、と誰でも考える。しかし、実際には不可能だ。不可能だから人知を超えた運なのだ。』
 
やはり安田氏であっても、この運の変わり目など察知することは不可能であると説いている。それはそうだろう。これがわかれば全ての人間が億万長者になってしまうからだ。
 
『それでも不運から幸運への転換期は、なにかついてきたぞ、というような風向きを感じる事がある。これは幸運を待ってじっと耐え忍んでいるから五感のセンサーが敏感になっているからかもしれない。トンネルでは出口の明かりは見えるのだ。』
 
面白いもので、不運から幸運の方が潮目を感じやすいという。この点はいわれてみれば非常に敏感になっている時期だからかもしれない。不運続きだった場合においてほとんどのビジネスマンが様々なもがきを見せている最中ではないだろうか。自分にできる範囲のことを最大限実施し、それでもうまく行かないからこそ、いろんな情報に感覚を研ぎ澄ませているのだと思う。
 
『ところが不運は前触れなく、突然やってくる。それも考えても見なかった予想外の内容で襲ってくることが多い。よく言われるように幸せの中味は誰にでも同じだが、不幸は人によってすべて違う。不幸のパターンは複雑すぎてパターン認識できる範囲を完全に超えて居る。』
 
確かに、幸運に対し不運は突然やってくるケースがほとんどではないだろうか。テレビなどのメディアでも、不運が突然襲ったというような言葉は様々な場面で聞いたことがある。それくらい、突然に襲ってくるものなのではないだろうか。
 
『幸運から不幸への転換期がわからないのは、絶好時には危機管理能力が劣化しがちなことに加えて、幸運時の論理で物事を判断して居るからかもしれない。しかし、では自分とは異なる視点や思考法を持つブレーンで脇を固めておけば察知できるか、というとこれも余り期待できない。組織の健全性を保つために異分子を組み入れろというが、理屈はそうでも本当に異分子を組織に入れる事は難しい。危機管理技術の有無はあるだろうが、人間は全く異質というほどには変わらないのだ。』
 
下記参考文献より一部抜粋
参考文献:土壇場の逆転力 〜瀬戸際の勝ちを拾う人生戦術書〜

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