ここから本文です
消え行くアメリカ車たちを追って
余り省みられる事の無い80、90年代のアメリカ車たち。その姿を少しでも記録に残しておきたいと思い、当ブログの開設に至りました。

書庫全体表示

イメージ 1

イメージ 2

写真は、2008年に登場した、新型キャデラック・CTSです。
写真を見て、どの様な印象を持たれるでしょうか?
結果から言うと、これ程褒める所の無いデザインも珍しい・・・というのが、私の率直な印象です。

フロント周りの写真が無いのは、率直に撮るに値しなかったからです。

ヨーロッパ車の見よう見まねで、ポコッと浮かび上がった下品な後部、取って付けた様な縦型テールランプ、短いボンネットとトランクは、寸詰まり感を存分に演出しています。

実車を見た印象でも、とても全長4.87mもある車には見えません。

横から見ると、フロントガラスが物凄い角度で傾斜しているのがお判り頂けますが、アレで居住性が上手く組み立てられる訳がありません。まだ室内に入ったことはありませんが、ガラス上端が額の間近に迫り、ガラス下端は遥か彼方、そして目の前には巨大なダッシュボードが広がって・・・というのは容易に想像か付きます。

この車のデザインの問題は、フロントマスクやテール部以前に、前後ガラスの角度の設定を失敗しているところにあると思っています。

フロントガラスをもう少し立てることで、運転席の圧迫感を取り除く他にも、ボンネットを長く見せる効果もあり、同時によりドッシリとした風格を与えることができます。

リアガラスも同様で、もう少し立てることで、トランクを長く取れ、外観的にも、そして内装面でもユッタリ感を演出する事が可能になります。

そして、前後のガラスを立てるということは、ガラスの面積も小さく出来る為、若干とはいえコストダウンの効果もあることでしょう。

数年前、カナダの権威「Lemon-Ade誌」によるキャデラックのデザイン評ですが

「最近のキャデラックのデザインは、変化の為の変化を求めているだけで、自分たちのアイデンティティーを無下に扱っている。トランスフォーマーの様な角々したデザインには美的センスを感じない」

 とありました。

結局、デザイナーの勘違いで、平べったくすることがカッコイイというソレが、車から居住性も外見的な風格も奪っているのです。

2005年に北米を訪問した当時、CTSは比較的よく見かける車で、しかも従来のキャデラックのオーナーとは異なり、40代後半くらいと思われる若い世代が運転しているのを、よく見かけました。
キャデラックにとって、顧客の老齢化は深刻な問題であっただけに、一応の成功を見ていると思ったのですが、昨年の訪問時は、それさえも殆ど見かけなくなっていました。

やはり、GMの不振は、品質ばかりで無く、デザインから全てに問題があると言って間違い無いのかも知れません。
かくいう私も、昔はベンツに乗るならキャデラックの方が・・・と思ったのですが・・・。

この記事に

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
  • 名前
  • パスワード
  • ブログ

開くトラックバック(1)

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事