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消え行くアメリカ車たちを追って
余り省みられる事の無い80、90年代のアメリカ車たち。その姿を少しでも記録に残しておきたいと思い、当ブログの開設に至りました。

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インターナショナル• マックスフォースの冷却水漏れです。

エンジンの前から漏れている様に見えるのですが、そんな簡単に確認できる様な設計ではありません。

隙間という隙間が全くないので、照明もミラーもスコープも全く役に立ちません。

視界を確保するために、とりあえず規定圧力に加圧した状態でベルトを二本外しました。そのベルト外しだけで既に手がギタギタになります。

誰でしょう? アメ車は整備性が良いなんて言うのは?

一応最初よりは見える様になったものの…それでも漏れは全く特定出来ません。取り敢えずウォーターポンプじゃない様なのですが…じゃあ一体何処から?

イメージ 1



更に冷却ファンやプーリーといった部品を外して視界を確保しても、一向に漏れの位置が確認できません。

分解とは簡単にいっても、漏れを確認するために冷却系のホースを外せないという制約が付くので、余計に困難な作業となります。

帰る前に床に新品の段ボールを置いていくと、朝にはシミが出来ているので、確実に床に何処かから漏れてはいるのですが…。

加圧する圧力を変えてみたり色々やったのですが、サッパリ分かりません。
ただ、エアコンのコンプレッサーのブラケットボルトの辺りがずっと濡れてはいるのです。

床に垂れる程じゃないのですが。

その奥を点検するには…エアコンのコンプレッサーを取り外し、ブラケットを取り外しますが、整備性なんて皆無な位置にボルトが付いていますし、そのブラケット一つ取っても重いこと…。

苦労の末ブラケットを取り外し、結局その辺りを時間を置いて何度も確認したところ、ようやく滴り落ちる水滴を発見!

イメージ 4

そのブラケットの裏にあるのが、ウォーターポンプ、サーモスタット、ラジエーターホースが取り付けられるハウジングになっているのでした。

イメージ 2

ソレを取り外す為に外した部品の数々...

左端のアルミの奴が犯人です!

わずか一本のボルトのために50キロはあるであろうエアポンプ(写真2枚目中央の黄色い紐がついた奴)を下ろしたり、一本のボルトと二本の冷却系の配管を外すためにインテークまで降ろしたろ…整備性なんて事、まるで発想に無いですねコレは。

イメージ 3



本来なら過酷な使用に耐えるべき商用車がロクに整備も出来ないとは、全く論外ですね。

何か一つ取り外すには、その隣の部品が邪魔で、その隣の部品を取るには、更にその隣の部品が邪魔...という風に延々と続くのです。

因みにこの車両、元市バスだったものですが、前回の作業者がファンシュラウド(2枚目の写真の左奥の黒い奴。冷却ファンの周りに付いています)を割っていました。

しかし、ソレが割れていたお陰で今回の作業が少し楽になったのです。

早い時期に冷却ファンを取り外したのですが、本来の手順で冷却ファンを取り外すには、ファンシュラウドを一緒に取り外す必要があり、更にソレを取り外すには、ラジエーターのロアホースまで取り外さないといけない上に、そのホースクラブは着脱不能で切らないとダメ、切れば高い確率でホースも痛める…更にオートマのオイルクーラーも配管を取り外さないと…何処から何処までもアホの極みです!

割れていらお陰で、ファンシュラウドを取り外す事なく、無理やり冷却ファンを引っ張り出すことに成功したのです。

ラジエーター周りを全て取っ払えば簡単か? ソレすら莫大な手間です。

ホンダが整備性悪いなんて、コレに比べたらカワイイモノです。

国土の大きいアメリカでは…なんていう戯論、コレを見たら信用できませんね!

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    もうラドウェルド入れてなかったことにしたくなるな🤮
    ・・北米大陸は液漏れ剤の売上が高そうだ😲

    [ m0p4r ]

    2019/7/15(月) 午後 6:31

    返信する
  • 商用車でこれってひどいですね。民間向けの乗用車より酷使されるし、その分整備する機会も多いのに・・・
    今の車って、電子装備とか増えたせいか、素人目に見てもゴチャゴチャしてるように感じますね。逆に昔の車はスッキリしていたり。近くでやっていたクラシックカーの展示会にでていたモーリスのトラックは、本当にスカスカでした。

    [ cha**tay*d ]

    2019/7/16(火) 午前 1:13

    返信する
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    > m0p4rさん
    こんなの下手にいじると、かえって他をおかしくしそうです。

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    > cha**tay*dさん
    ウチでもほぼ毎月定期点検をやっている・・・つまりそれだけ整備の頻度が多いものなのです。もう少し頭使えま遥かにマシになりそうなのですが、全く改良なんて発想が無いのがアメリカなんです。

    まあ7年使って廃車という発想なんですよね。
    今のクリーンディーゼルとか、意味のない新技術が多すぎます。クリーンディーゼルが本当にクリーンな訳無いんですけどね・・・。

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    う〜ん、まずはお疲れ様、ですかね(^^)
    文章読んでるだけでも大変さが目に浮かび、写真みて
    更にその過酷さが理解できますね。

    この車もエンジンは半分室内に入っているんでしょうか?
    こんな整備性の悪い車を良くあの適当なアメリカ人が修理してるなあ、と逆に感心しますが・・・
    整備性が悪い割には旧い車の部品も結構入手できますし、
    自動車文化が成熟してる部分といつまでも進歩が無い
    部分が同居してますよね・・・

    [ wwf**8899 ]

    2019/7/16(火) 午前 8:42

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  • > wwf**8899さん
    フォードEシリーズみたいには入り込んで無いですね。
    こんなのを、私より手が大きくて、腕が太い人が弄るんですから、感心します。

    部品が入るってのは、結局は社外品の話しです。日本だって社外品はあるのに、ソレがうまく活用されていません。

    純正品なんて90年代後半の車だって、かなり苦しいですよ。

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    Wikiを見たところ、「MaxxForce」は車種名ではなくエンジンのシリーズ名なんですね…またひとつ勉強になりました。

    戦争を知らない世代でありながらも、「なんで日本はこんな国に負けたんだろう…」という考えが毎度頭を過るものです。
    逆に言えば、敗戦したからこそ色々と学んで工業製品の品質がメキメキと向上していったっていうことにもなるのですが…。

    [ サカB ]

    2019/7/20(土) 午前 7:23

    返信する
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    こんにちは 前任者がファンシュラウドを割ったのはミスではなく故意だったのでしょうか?横着して床に穴をあける人も居るようですし(笑)

    整備設備のない会社や一般ユーザーなら、故障頻度や高額な工賃に耐えられずすぐに手放しそうですね・・・ 削除

    [ MAXI ]

    2019/7/20(土) 午後 9:34

    返信する
  • > サカBさん
    アメ車も昔は良かったんです。
    ヨーロッパと比べて早くから部品の互換性が確保されていて、誰でもいじれる設計だったんです。
    戦前、戦中の日本車なんて、規格も無しにあちこち色んなネジを使っていて、生産性も整備性も酷いものだったんです。

  • > MAXIさん
    まあ材質自体酷いので、割れたって文句言えないですね。
    税金で運営資金タップリの市バスでさえ根を上げたんですから、結局はそういう事なんです。当たり前の整備が出来ませんから。

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