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Gary Burton / Steve Swallow - 『Hotel Hello』
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Gary Burton - vib, org, marimba
Steve Swallow - b, p
1.Chelsea Bells (For Hern) (Swallow)
2.Hotel Overture + Vamp
3.Hotel Hello (Swallow)
4.Inside In (Mike Gibbs)
5.Domino Biscuit (Swallow)
6.Vashkar (Carla Bley)
7.Sweet Henry (Swallow/Jack Gregg)
8.Impromptu (Burton/Swallow)
9.Sweeping Up (Swallow)
Recorded May 13,14, 1974 At Aengus Studio, Fayville, Mass.
Recording Engineer: John Nagy.
Mixing Engineer: Martin Wieland.
Produced By Manfred Eicher.
ECM 1055
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あけましておめでとうございます。
昨年はデスメタルに明け暮れた1年でしたが、今年は他のジャンルもご紹介できれば...と思っております。
さて、今年の1枚目ですが ECM レコードの 『Hotel Hello』 を取り上げてみようと思います。
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まず作曲者について記します。
○Mike Gibbs は、英国の作編曲家です。
Michael Clement Irving Gibbs (born September 25, 1937 in Salisbury, Southern Rhodesia) is a jazz composer, conductor, arranger and producer as well as a trombonist and keyboarder. He is known for collaborations with Gary Burton, his student, and for his use of rock elements in orchestral jazz
― Wikipedia (U.S.) より
○Jack Gregg は、米国のベース奏者です。
American jazz bassist, grown up in Memphis, Tennessee. In 1964 he moved to New York City to study classical bass and became involved in New York's free jazz scene.
― http://www.discogs.com/ より
○Carla Bley は、米国のピアニスト、作曲家です。前回の 『Open, To Love』 で紹介しました。
そして、全9曲のうち6曲に Steve Swallow が作曲者としてクレジットされているのに対して、
Gary Burton は1曲のみですね。 Steve Swallow がリーダーシップをとった模様です。
なお、2曲目 「Hotel Overture + Vamp」 は、作曲者のクレジットが記載されていません。
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本作ですが、何となく暗いアートワークとは対照的に、
音楽のほうは、とても親しみやすく(暗い面もありますが..)聴きやすい1枚です。
― 「Chelsea Bells (For Hern)」
Steve Swallow のピアノと Gary Burton のヴィブラフォンによる演奏です。
少し暗いながらも、とてもメロディアスで、オルゴールを聴いているかのようです。
― 「Hotel Overture + Vamp」
ベース音とヴィブラフォン、オルガン音が聴こえます。多重録音でしょうか。
弾むようなオルガン・ヴィブラフォンのリフに、ベース音が絡みます。
とてもポップな曲想で、安心感(?)があります。誰の作曲...なのでしょうね?。
― 「Hotel Hello」
ピアノ、ベース音によるイントロです。この演奏も多重録音でしょうね。
途中から聴こえてくるヴィブラフォンの音色が印象的です。
― 「Inside In」
弾むようなベースによるリフが印象的で、ポップな演奏です。
心地よいヴィブラフォンの音色には癒されます。短い曲ですが、印象的です。
― 「Domino Biscuit」
一転して内省的な、静溢な雰囲気を湛えた演奏です。
ヴィブラフォンの音色に酔いしれますね。落ち着いた小品です。
― 「Vashkar」
オルガンとベースのイントロは緊張感を高めます。ベースによる演奏・旋律が印象的です。
途中からヴィブラフォンによるソロが入ります。
抽象的ですが、ベース・リフが繰り返しですので、輪郭のはっきりした演奏です。
― 「Sweet Henry」
ポップ音楽のような、軽快なベースリフとヴィブラフォンによる演奏です。
こうした聴きやすさは、抽象的な難解さに陥らず、好印象で知的な印象を持ちました。
― 「Impromptu」
本作でもっとも抽象的な演奏です。おそらく即興演奏であろうと思います。
― 「Sweeping Up」
アルバム最後は、悲しげなピアノとヴィブラフォンによる演奏です。
途中からオルガンの音も聴こえてきます。緊張感に満ちた、聴き手の心に染み入る演奏です。
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本作は、大変好印象の1枚なのですけれども、残念ながら現在入手困難です。
推薦できないのが残念ですが、中古で見つけたらぜひお手に取り、お聴きいただきたい1枚です。
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